F. PRODUCTIONS 2022/07/12 21:00

「続・紡いだ吐息のその先に」プロデューサーインタビュー(後編)


――さて、インタビュー後半は、ネタバレありで作品についてもっと深掘りしていきたいと思います。まずエピソード3について、トラック名が一部隠されていて事前にどんな内容か分からないようになってますね。

F:お聞きになった方にはお察しのとおり、六花が隣でオナニーをしています。Aパートがローターで、Bパートでは指ですね。意図としては、プレイヤーの想像を掻き立てるためです。寝ている…つまり目を瞑っている状態で、何だかエッチな物音が聴こえる、何故だかパンツコキをされてる…。見たいけど見ちゃいけないような…。彼女って実はこんなにエッチだったんだ…。そんなシチュエーションに、個人的にはグッときます。

――明確に何をしているか分からないけど、とにかくエロい事してるのだけは分かる、ということですね。その他、今作は前作以上にメタ要素のある台詞が増えましたね。

F:作品世界と現実世界の境界を曖昧にしたいという考えがありました。普通はプレイヤーを作品世界へ没入させるような作品が多いと思いますが、『紡いだ〜』シリーズは逆にヒロインを現実世界に呼び込んだイメージですね。日記内で現実世界の出来事を盛り込んでいるのもそういった理由です。

――その日記内に出てきた震災と新型ウィルスは明確に分かりますが、子供の頃にハマっていたアニメというのも具体的なモデルがあるんでしょうか。

F:『宇宙を舞台にしたSFラブストーリー』ですね。これはマクロスFのことです。劇場版の一つである“サヨナラノツバサ”は2011年2月26日公開でした。

――そこでも物語がいつの時期のものか推測できるようになっているんですね。そして六花の日記ラストは、最終的に六花が主人公の元を去る哀しい結末でした。

F:これに関して、ユーザーさんからも辛すぎるというお声をいただいております。六花の本心はどうであれ、主人公を騙していることに変わりありませんので、そのまま簡単にハッピーエンドというのは虫が良すぎるかな、と。ただ、これはあくまで日記内で六花が“去るつもり”と書いているだけで、実際これからどうなるかは分かりません。六花の覚悟を日記として残しただけなので。

――そこからは主人公であるプレイヤー次第ということですね。それでは最後に、ユーザーへ向けてメッセージをお願いします。

F:前作から応援してくださったユーザーさん、本当にありがとうございます。皆さんのおかげで初の続編企画をリリースすることができました。そして今作からの方も、興味を持っていただいてありがとうございます。何度聴いても楽しめる内容に仕上がってますので、毎晩聴いて淫眠していただきたいですね。ちなみに作品タイトルに関して、続編モノなので『続・~』と付けましたが、この次は『新・~』として過去の話になるはずです。猿の惑星からのお約束ですね。ただ3作目を作る予定は全くありませんが。そして以前のインタビューで挙げた女上司モノは、今度こそ秋ごろにはリリースできる予定です。もちろん新しい試みも取り入れていますので、ぜひ期待してお待ちください。

2022年7月某日 F. PRODUCTIONS脳内にて

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