映画「10クローバーフィールド」
映画「10クローバーフィールド」
ある程度までネタバレなしです。
あとホラーっぽいのが苦手でも大丈夫です。
クローバーフィールドという一応シリーズ物なんですが3タイトル出ていてこの作品は2作目です。
なぜ一応かというとシリーズとして物語に(敵の種類が全然違う等)関連がないのですが大まかなジャンルだけ同じなので世にも奇妙な物語的な感覚のシリーズです。
なぜかNetflixでこの2作目だけ配信がなくてこの前追加されて感動(?)したので…。
まずこの作品はまさに監禁物って感じです。サムネのあらゆるフォームの意味がわかりません(敵は最後の数分しか出てきません)
監禁という面含め、凄くダンガンロンパというゲームに近いんですがこの映画公開の方が後なのでたまたまアイデアが被った…?という印象。
監禁とはいえ監禁主はあからさまに優しいお爺さんで、される側がクソ女です。
クソ女と断言するというのも、映画内で明らかに仕組まれてるからで「私は肝心な時にいつも現実から逃げる」と印象強く言い、映画冒頭でも彼氏に君は逃げると言われ、
あるシーンで成り行き上、仕方ないにしてもクソ女と言われるんですが映画のメッセージとしてヒロインはクソですと視聴者に刷り込んでるなと思いました。
そして人によるかもですが、この映画を見終わった後は非常に胸くそ悪いです。
しかし、監督が馬鹿だから胸くそ悪いのではなく、たぶんそこまで仕組まれてる映画なんです。
人類滅亡ものなんですが、僕は映画ジョーカーと似た映画だと思いました。
"言いたい事はわかるが全く感情移入出来ない…でも見張っておかないと何をするかわからない。"
それで気がつくと映画が終わってます。
胸くそは悪いですが見事の一言でした。褒めてます。
最後にほんの少しだけネタバレ考察です。
最後のカットで「人類は良い方向に向かっています!」とラジオから声がしてそこに車を走らせるんです。
進む街には遠目にでも灯りがついていて素人目には一見ハッピーエンドっぽい最後なんですが、
街をよく見ると雲が掛かって雷雲がゴロゴロ鳴ってるんです。
雷が鳴るのは物語の記号として不吉の前触れであり、
最後に右か左かわかれ道で迷うシーンが何故か少し長いのも含め、
ハッピーエンドに見せて絶望に直進する馬鹿な女としてヒロインを監督が意識して作ってます。
監禁系でまさかヒロインをサイコにする映画は斬新すぎるのでオススメです。
ヒロインが本当に最低なので評価はわかれるとは思いますが……
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