ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2021/12/06 08:00

映画「男たちの大和」

映画「男たちの大和」

先日、ジョジョの6部がNetflixで先行配信されたという事で入会された方もいるかもしれないので僕がオススメするそれなりにマイナーな良映画を紹介してみます。


1作目は男たちの大和です。戦争映画ですね。
僕は基本的には日本の邦画は好きではないんですがこの映画は段違いに好きです。

日本の戦争映画といえば、国の大義がどうとか、原爆がどうのとか辛気臭い時代劇みたいに思われるかも知れませんがこの映画は違います。


この映画は日本最後の希望である大型戦艦大和の乗組員の物語なんですが、大和の乗組員を描いた物語って珍しいと思います。


まずは主人公の青春みたいな物から始まって大和に乗船し、すぐに昔ながらの虐○の描写があります。

とはいえ、そこには部下への愛情があったりで決して日本万歳だけの映画ではないんです。
ただ、そういう日本万歳だけの頭悪い人も一瞬登場させるのがこの映画の意地悪な所ですね。


最後は銃撃戦です。
艦隊なら魚雷や砲撃かと思いきや、確かに貧しい時代の日本にそんな便利な兵器は用意できないですよね。


映画全体のセットの創りやCGもお世辞にも凄いとは言えないんですが、魅せ方がとにかく上手い。


この映画の注目すべきは"泣きかた"です。
兄が死んだと母親に告げる少年の母の泣き方が他の日本映画より遥かに上手いです。僕はそこに感動しました。

普通の邦画ならわかりやすく大泣きするんですが、一瞬泣く素振りを見せつつ堪えるまでにいろんな描写をしつつ唐突に「へっ」と口からこぼれ落ちる演技は見事の一言です。

他の日本映画、ドラマにも取り入れて欲しいくらいですが、たぶんリアル過ぎて気持ち悪がられるんでしょうね。


最後にこの映画の最大の魅力は"負け戦"です。
この映画の人物で位が偉い人ほど大和は負ける。沈むとわかっています。
ただ、一言も台詞には出しません。


ただ、当時の日本の頭の悪いトップは痛い目にあわないとわからない。俺たちはその犠牲だとの台詞にもあり、

死ぬしか無い絶望に向かう負け戦としては完全に鬱作品なのかも知れませんが本当の武士道を感じるいい映画です。

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