漫才は文芸作品
漫才は文芸作品
珍しく今回は"漫才"の話をします。
どこの世代でも学校には1人くらい「将来はお笑い芸人になる」と言っていた元気で体育会系なクラスメイトがいたと思います。
(もしかしたら今の時代はYouTuberかも知れませんが…)
しかし、漫才ってただ元気で面白い事が言えるだけでは駄目だと思うんですよね。
もちろん漫才では勢いもテンポも大切なのは確かなんですが漫才という物は、
「理屈に理屈を重ねて、ズレた部分をツッコミという形で客に解説する」
という言葉遊びの文芸作品なんです。
なので、前回書いた記事の「50歳で記憶喪失になったら〜」はある意味で漫才になってると思うんです。
ズレた部分を解説してる訳なので。
という事は、初手の掛け合いの"理屈"の部分でどれだけ視聴者を納得させるかが勝負なので"ボケ"の部分は二の次だったりすると思うんですよ。
ただ、それだとあまりに堅苦しいので「なんでやねん」という、わかりやすい"笑ってほしいポイント"を付けるという創りになっているんです。
個人の勝手な解釈なので本気にしないでほしいんですが、説得力はあったのではないでしょうか。
「ショートコント」という言葉があるように漫才も立派な創作物だと言うことを知らない人は割と多いと思います。
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