映画「リチャード・ジュエル」
映画「リチャード・ジュエル」
実話を元にした映画らしいのですが、世界的なFBIの汚名を堂々と世間に公表する内容なのでよく上映できたなという映画です。
日本の裁判でも偉い権力者が有罪だといえば、本当に無罪の容疑者でも意図的に有罪にさせられてしまうという話はたまに聞きますよね。
ただ、もしも有罪にさせられた容疑者が賢明な人物であれば覆せるのだという英雄譚です。
映画ラストでは思わず拍手してしまえる映画です。
本当の正義とは悪を攻撃することなのか。
立派な生き方だけが正義なのか。
映画の主人公リチャードは世間から罵声を浴びせられ孤立してしまいます。
舐められている状態で仲間の弁護士に"なぜやり返さないのか"と問われ、
「僕があんたみたいになれる訳ないだろ。僕は僕だ」
と情けなく開き直るんですが、自分の信念を持って自分の正義を貫ける姿は素晴らしくもあるんです。
僕は僕だと言い訳に使うひとは山ほどいると思います。
しかし、絶体絶命の状態でも自分の正義を貫き通せる人がどれだけいるのでしょう。
主人公は映画の中でダメなシーンばかり見せられますが、むしろそれが生の人間らしくて汚い所も良い所も含めて素晴らしい内容でした。
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