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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/24 08:00

映画は打ち切りが大前提

映画は打ち切りが大前提

日本人の感覚と海外で違うのは、
"打ち切りをどう受け止められるか"です。

僕が恐らく1番好きなアニメ「学園黙示録」は原作が未完で完結した作品なので、
「面白いけど途中で終わったから」と切り捨てられるのですが僕は名作だと思っています。

前回に書いた「猿の惑星創世記」では、
第1部が完璧な終わり方だったのに蛇足になってしまう、と思っていたら3部まで全部面白かったんですが、
明らかに"第1部で打ち切られてもいい前提"での終わり方でした。

そもそも、どれだけ超大作映画を制作しても興行収入が伸びなければ続編はあり得ないので続編ができる方が奇跡と僕は思っています。
日本では何故か完結編まで制作されないとクレームが来る風習がありますが。

だから、あまりにも完璧なラストを観せて、
「この監督は本当は途中で終わりたかっただろうな」という作品は見ていても辛い作品もあったりします。
最近ではアニメの初期セーラームーンからの続編Rですね。

そういう意味での「猿の惑星創世記」は蛇足までが完璧に面白かった作品でした。
最後まで"普通に面白い"ってとんでもない事なんです。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/21 08:00

時代に逆行した"猿の惑星創世記"

時代に逆行した"猿の惑星創世記"

まず、なぜ猿の惑星ではなく"創世記"と限定するのかですが、
初代はSFとしては面白いですがSFについて授業みたいな映画で内容が難しすぎます。

そして、2作目は逆にわかりやす過ぎて子どもでも楽しめる内容が予想しやすい映画です。

2011〜17年という比較的に新しい映画の3作目の創世記は物語の展開は理解できますがパズルのピースが散らばっているような作品です。
しかも、そのパズルが理解できなくても内容がよくわかるという上手さ。

例えば、第1作の創世記では序盤に初めてシーザーが檻に入れられた時に地面の石で"謎の丸いマーク"を描くんですが、
これが物語中で何のマークかを一切説明されないんです。

これは家の中で外の世界を見ていた頃の"窓の模様"だと気が付いた時の視聴者のなるほど!という感覚は最近の映画ではまず無いです。

作品が武士道をテーマにしているからか、なぜこのキャラはこの行動をしたのか。
なぜシーザーはここで人を殺したのか。
殺さなかったのか。

最近、流行りの韓国映画などでは特に1から10まで全部ペラペラ説明してしまうのが、
日本米国と問わず広まってしまってる逆を行った「創世記」一度は観るべき名作ですね。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/18 12:00

「猿の惑星創世記」の創りこみ

「猿の惑星創世記」の創りこみ

創世記は3部作で構成されています。
僕はこの作品はそもそも1作目で終わる筈だった映画だと見ています。

"ウイルスが発症してからこの先の人類は…"
という思わせぶりな終わり方をする海外映画の典型例だからです。
第2作目も同様ですね。

日本でいう所の「俺たちの戦いはこれからだ」の完璧な終わり方だったと1.2を見て思いましたが3で完全に完結しました。

猿の惑星というシリーズはそもそも猿=日本人という、アジア系がイエローモンキーと差別的に呼ばれるように少し侮辱が入った映画でした。

創世記の主人公である猿のシーザーの元ネタは、僕が思うに織田信長だと勝手に思っています。
1作目の転換点で有名な「1本の矢より3本の矢」のオマージュが出て来ます。

2.3作目ではあきらかな"武士道"を見せるシーンは本当に外国映画かと思うような感動があります。完全に時代劇なんですよね。

外国から来た米系の観光客などは、神社巡りや丁寧な作法を日本人以上に意識している事がありますが、
海外だからこその日本の武士道を正しく描いたいろいろなメッセージ性のある良い作品です。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/14 08:00

映画「猿の惑星 創世記」

映画「猿の惑星 創世記」

2011年に"猿の惑星"に始まった3度目のリメイク作です。
3回もリメイクされた作品は駄作が多いのですが、「猿の惑星創世記」この作品は隠れた名作だと思いました。

ある意味ではネタバレになってしまうんですが、
当たり前のようにそれまでの固定観念から
"猿が地球を征服する人類の敵"という視点からそういった物を匂わせる伏線が本当に多く登場します。

実際に知らなくても"猿の惑星といえば"という無意識な恐怖から猿を恐れてしまう映画のトリックが非常に上手いです。

しかし、実際の所は1970年公開の猿の惑星のオマージュが多く面白いことに猿と人間の立場が逆なんです。
つまり、逆の逆なので"猿が弱者"という視点が面白い。

仮に、どれだけ愛情を受けて家族のように育てられた犬でも猫でも"家族"にはなれないんです。あくまで"ペット"でしかないんです。

実験によって知恵を得た猿が"ペット"という不平等さに気が付いてしまったという、最終的には猿に感情移入してしまう映画になっています。

人が上、猿が下という"猿の惑星"らしからぬ構図なのに、しっかりとそれまでの猿の惑星へのリスペクトシーンを使っている所に完成度の高さが見えます。

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ぐらしゅぴMk-Ⅱ 2023/05/11 08:00

スーツを着ればヒーローなのか

スーツを着ればヒーローなのか

僕は昔から写真なり、アニメなりで見た目だけ見て「どの子が好き?」という質問が嫌いです。
なので昔からアイドルを好きになった事はないんです。

日本は特にそういう傾向が多いと思うんですが、イケメンだから可愛いから性格がいいだろう。
元気だからこの人は面白い人。
悪人だから性格も悪いに違いない。
など第一印象ばかりを重視してしまう人が多数派だと思います。

であれば、スーツを着ていたらその人はスーパーヒーローなのでしょうか。

違いますよね。
スーツを着るのにも理由がある筈です。

イケメンにもクズはいますし、元気で声がでかいだけの馬鹿もいます。
悪人だからって良い人もいるし、運が悪かっただけかも知れません。

日本のヒーローは勧善懲悪と単純な構図が多いですが、外国のヒーローは能力よりも理由が大事だったりして深いです。

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