2021年8月の活動報告 ＆ 『破滅のかみさま』4000本達成

いつもより少し早いのですが、個人的に少々慌ただしくしているため、時間の取れるうちに今月の活動報告を上げておきます。

2021年8月の活動報告

今月行った、主な活動は以下の通りです。

• 中編小説『教祖様のおとしかた』第1話＆第2話 全体公開
• なにかを作りながら考えていること - 読みやすい文章にするための試行錯誤（支援者向け）
• 『冥府のこいびと（仮）』制作（継続）

まず小説の方は、『教祖様のおとしかた』の2話までを全体公開に移行しました。今後は、毎月1話ずつのペースで最終話（第6話）まで順次公開していく予定です。大体、毎月の上旬ぐらいに公開していければ、と思っています。

それから支援プランの限定記事の方は、読みやすい文章にするために工夫していることを色々と書いてみました。このところ続いている一連のコラムは、自分の無意識を言語化する訓練のようなところもあって、私自身にとっても大変勉強になっています。

そしてもちろん、新作ゲーム『冥府のこいびと（仮）』の制作を継続していました。全4章＆END構成のうち、少しずつ4章の主要イベント原稿に手を付け始めた感じになっています。

ただ、これは主要イベントに限った話で、なおかつ１～3章もまだすべてが終わったわけではないです。
1章ずつ完璧に済ませてから次に行くのもありだとは思うのですが、自分の中で「進んでいる実感」があった方が気持ちを維持しやすいです。そのため「章が進んだ」という実感を得るために、こういった進め方をしているところがあります。

https://twitter.com/hedomo_do/status/1423947425660628994

なお現在は、「主要イベント」の「原稿」に限れば、1章:85%、2章:70%、3章:60%、4章:15%、END:0%、というところです。

『破滅のかみさま』4000本達成

ちょうど記事にぴったりのタイミングだったこともあり、あわせてお知らせ。
『破滅のかみさま』がDLsiteにて、販売本数4000本を達成しました！

3500本ぐらいからは一気に伸びたのですが、やはり『毒舌クールなJKリネットに性的に翻弄される音声作品』がリリースされたことで、そこから知って買ってくださった方も多いのかなと思っています。ありがとうございます！

テキスト中心のゲームながら、ここまで多くの方に遊んでいただけていること、とても嬉しいです。今後も頑張って作品を作っていきますので、よろしくお願いいたします。

以下、フォロー以上の方向けに、来月の予定についてお話しします。

【支援者向け】なにかを作りながら考えていること - 読みやすい文章にするための試行錯誤

※2021年8月の限定記事です
※先に前書きをご覧いただければ幸いです。

先月の限定記事は「どうすればえろい文章が書けるのだろうか」でしたが、今月は「どうすれば読みやすい文章になるのだろうか」について書いてみます。

もっとも、はたして私の文章が読みやすいのかどうか、自分では正直分からないところはあります。ただ自分なりに色々と工夫しているつもりではいるのと、感想などで「読みやすい」と言っていただけることが多いので、一応それなりに読みやすい（かも）ということで、進めさせてください。

なお、ひとつひとつの要素はそれほど特別なものではないです。ただ、意外と言語化されることが少ない類の話だと思うので、なにかしら参考になるところがあれば幸いです（おおよそ8,500字です）。

また今回の話は、小説やゲームのイベント原稿の文章（テキスト）についてのものです。たとえばいま書いているこの記事など、コラムやエッセイ的な文章の読みやすさとは別のものですのでご注意ください。

改行の扱い方

私見ですが、トップクラスに影響が大きいと考えている要素が改行です。
改行をどのぐらい入れるかが、読みやすさの上で非常に大きな役割を果たします。

実際に例を示します。
幣サークルのゲーム『破滅のかみさま』より、冒頭のイベントシーンの一節です。

• 手をこちらに伸ばしてるせいで、
  ドレスの袖口から腕が露わになっていた。
  月明りに照らされて、真っ白な肌が光る。
  本当に、とても綺麗な女の子だった。

• 手をこちらに伸ばしてるせいで、ドレスの袖
  口から腕が露わになっていた。
  月明りに照らされて、真っ白な肌が光る。
  本当に、とても綺麗な女の子だった。

• 手をこちらに伸ばしてるせいで、ドレスの袖
  口から腕が露わになっていた。月明りに照ら
  されて、真っ白な肌が光る。本当に、とても
  綺麗な女の子だった。

上から順に仮にA～Cとした場合、実際にゲームでウィンドウ内に表示しているのは一番上のAです。
このAは、句読点や文節などの区切りを基準にこまかく改行する、というスタイルです。
私は小説やゲームなど、どの媒体でも原則としてこれを採用しています。

次にBは、句点（。）でのみ改行、つまり一文ごとに改行するスタイル。
そしてCが、ウィンドウ枠の右端で自動折り返しになるものです。

もちろん感覚に個人差はあるはずですが、基本的にはAが一番読みやすく、Cが一番読みにくいのではないかと思います
※後述しますが例外はあります。

なぜかというと、改行位置と意味の切れ目が一致していない場合は「改行の前後を繋げて、その意味を認識する」という負荷（手順）が脳内で発生するからです。
上のCなら「袖＋口から＝袖口から」、「照ら＋されて＝照らされて」という感じです。

脳は賢いので、普段はこれをほとんど意識しないほど高速に行ってくれます。ただし、ゲーム内のウィンドウのように折り返しがすぐに発生する場合、この小さな負荷が無数に生じて積み重なり、全体としてかなり読みにくくなる恐れがあります。
※ただしAを採用しようとする場合、事前に原稿を書いている時点で、一行ごとにウィンドウの横幅（字数）にあわせる必要があります。一方Cなら、4行分の合計文字数に収まるかだけを意識すれば良いです。作業コストの省力化という点ではCに軍配が上がります。

ただし、小説（ここではオンラインで閲覧する小説）になってくると若干事情は変わります。

中編小説『教祖様のおとしかた』第1話＆第2話を全体公開しました

支援プランでの先行公開から半年以上が経過したため、中編小説『教祖様のおとしかた』の第1話＆第2話を全体公開に移行しました（第1話はフォローだけでも閲覧できたので、実質的には第2話の全体公開となります）。

自サイト・Pixivそれぞれにアップしましたので、お好みの方でご覧いただければ幸いです。

• 小説『教祖様のおとしかた』第1話・第2話 - へどにずむ（自サイト）
• 小説『教祖様のおとしかた』第1話＆第2話 - Pixiv
  ※内容はどちらも同一ですが、Pixivの方は実験的に第1話と第2話をまとめて公開しています。

なお、もともと毎月更新していた作品ですので、全体公開の方も同じく毎月の上旬に1話ずつ公開としていく予定です。つまり9月は第3話、10月は第4話…という予定となります。