天然シリコン 2020/09/14 00:12

本日の進捗2

国立中央おっぱい養殖場管理主任さとこ



やあやあ、…きみは知ってるかい?
まあデカパイっつーのは狩られつくしてさ、
もー絶滅しちまったっつーのは、…最近では、学校でも習うのかな?

でも、本当は、違うんだ。

デカパイは、存在する。

へへ、…なんだその顔。どういう気持ちなんだ? ま、なんでもいいけれど。

シーラカンスは化石しか見つからなかったけど、どっかのアジアの海底でひっそり生きていた。
クニマスも絶滅したと思われてたけど、山奥の湖でこっそり息をひそめていた。

それと同じだ。デカパイも、身を隠していただけなんだ。
北海道の、森の奥にね。
つまり、ここ。
…きみはなにをしに、ここに入り込んだ?
…へへ。

あーあー、君の言いたいことはよくわかる。
養殖場の話だろう?確かに遺伝子を改変した巨乳ってやつは、完全に人の管理下におかれている。
それについては詳しいんだ。…なんでかって?
あはは。だってね、それが私の仕事だからさ。
「国立中央おっぱい養殖場管理主任」。それが私の肩書きだ。

おっぱいについてこの国でもっとも詳しいのが、わたし。
つまり、その野生種であるデカパイにおいては、いわんや、だ。

君の、かばんの中、見せてみな。
ふうん…メタルカッターか…。
まあ、君がしたいことは、よくわかるよ。

…養殖のおっぱいたちを、ここから、解放したいと言うんだろう。
過激派だねえ…君は。

だけどね、だめだ。
理想だよ、それは。

君がおっぱいたちを自由にしたとしよう。
彼女たちは、どうなる?
この危険に満ちた森で、授乳することもできず、
ただ、乳房を張らせ、彼女たちはどこに向かうのか?

クマか、狼の、餌になるのが関の山だ。

君はそこまでちゃんと考えたのかい?

君が彼女たちを自由にしたところで、
パイズリをしてもらえるわけでもないし、
授乳手コキをしてもらえるわけでもない。

だって彼女たちにとって、君はむしろ、敵だ。
男だ。
おっぱいは男のためにあるもんじゃない、赤ん坊のためにあるものなんだから。

だからさ、やめなよ。

な。

…!

…しぃ…しずかに…。

いまの、聞こえたか? 

ああ、…"通った"よ…。

デカパイ、だ。

これは、警告だよ。

デカパイたちは、おっぱいのことを自分の娘みたいに思ってる。

だから、守護ってるんだ。

…!!!
大きい、ぞ…。
Gカップ、いや、Hカップぐらい、あるかもしれない…!

君がここのおっぱいたちを危険な目に合わせようとした、その瞬間、
なにをされるか、…想像できる?

ああ、わからないだろうね…。
君は理想主義者だ。現実を知らない。

だからさ、見せてあげるよ。

私のTシャツ、…、まあ、胸もおっきいほうだろう?
…いやいや、いまさら目を逸らさないでくれよ。恥ずかしいじゃないか。
ほら、ぺろーん、と。

脱いだぞ。

見ろ。

…。

な。

持ってかれちまったんだ。

両乳首。

君も、同じ目に会うぞ。

その覚悟、…あるのかな…?

…。

へへ。

…♪

まー、落ち込むなって、少年。

頭ぽんぽんしてやるからさ。ぽんぽーん。へへ。

まあ、君みたいな年頃だと、よくあるんだ。
正義感がさ、全てだと思っちまう。

気にすんなよ。
親と乳首は大事にしろ。
うちに帰りな、…今日のところは、ね。

…よし。

ああ、そういえば、まだ名を名乗ってなかったね。

私のことは、『デカパイマスターさとこ』、そう呼んでくれればいい。

ああ、君がおっぱいを必要としているとき、いつでもわたしを呼んでくれ。
揉むか揉まざるかってタイミングは、人生で一度は訪れる。
そういうときは、君が頭に被ってるでっかいブラジャー、
空に向かってぶんぶん振りな。
そのカップにぴったりのおっぱい、
こっそり私が、連れてきてやるから。

まあそれも、デカパイの力のひとつだ。
乳首の代償に私が得たもの。
君が永遠に手に入れられないもの。

にひひ。楽しみにしてなよ。
それじゃあ、またね。ばいばい。

(完)

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