ウメ畑 2024/09/28 10:00

skeb依頼 『オリジナル』人妻×少年?

 ざあざあと雨が降っていた。
 よく『滝のような雨』と表現されることがあるが、まさに今、目の前で降っているのはそれくらい酷い雨だ。
 黒い学ラン姿の少年、鈴本孝也(すずもと たかや)は田舎のバス停の中で雨宿りをしながら、土砂降りの空をぼんやりと見上げている。
 ぶ厚い曇天がどこまでも広がっていて雨が止む気配はなく、耳に聞こえるのは古いバス停の屋根を叩く雨音ばかり。
 時間つぶしの為のスマートフォンや携帯ゲーム機も持ち合わせておらず、傍目には暇を持て余している高校生にしか見えないだろう。
 そのまましばらく待っていると、一人の美女が悲鳴のような小さい声を上げながらバス停に駆けこんできた。
 彼女はずぶ濡れで、着ている白のワンピースが死体に張り付いてしまっている。
 白の膝丈ワンピースは色を透けさせて、日焼けしていない綺麗な肌色だけでなく、黒地に赤やピンクのレースで飾られた清楚な服装からは想像しづらい派手な意匠の下着まで見えていた。
 桃色のカーディガンで肌を隠そうとしても大部分を隠せておらず、彼女は諦めるとポケットから取り出したハンカチでワンピースを拭き始める。

「はあ、本当にもう……こんなに降ってくるなんて」

 少年の存在には気付いているだろうが、それよりもまず彼女は自分の服を拭くのを優先したのは、20代半ばにも見える女性だ。
 触れて頬に張り付く緩やかに波打った栗色のロングヘアが印象的で、嫋やかで儚げな声音は聞いているだけで気持ちが安らいでくる。
 女性はある程度ワンピースの水気を拭いた後、これでは駄目だと判断すると諦めて苦笑した。
 恥ずかしそうに微笑む様子はどこか色香を漂わせ、少年が視線を外す際にその左手薬指が視界に映る。
 結婚指輪だ。
 事実、彼女はすでに小学生になる息子が居て、実年齢は三十代の半ば。
 しかしその嫋やかで儚げな様子と誰にでも優しい性格から、いまだに女子大生と間違われるくらい若々しく見えてしまう。
 ――けれどその肢体は、とても女子大生とは思えないものだ。
 90センチを超えているだろう大きな胸と、しっかりと括れた腰、そして胸にも負けないむっちりとした巨尻。
 着やせするのか服の上から肉付きの良さは分かり辛く、それだけ魅力的な肢体が黒地に赤いレースという派手な下着で飾っているのだ。
 白のワンピースから透けて見える煽情的な姿は嫌でも少年を興奮させた。

「ごめんなさい、服を乾かしたいから少し……外に出ていただけないかしら?」

 女性が申し訳なさそうに言うと、少年は緊張した様子で身体を固くしながらバス停の外に出た。
 何とか濡れない範囲でバス停の軒先に移動すれば、異様なほど心臓が高鳴っていることに気付く。
 同時に、20代にしか見えない子持ち人妻の濡れて透けた下着姿を見て下半身が熱くなっている。
 中学生に間違われるくらい幼い風貌をしていても、少年も高校生――すでに身体は大人の男と変わらないほど出来上がっているのだ。
 そんな姿を見せられたら興奮するのが当たり前で、バクバクと神像を高鳴らせながら意識を集中させれば、雨音に交じってバス停の中から衣擦れの音が聞こえてくる。
 搾って水気を抜くために、あの人妻は少年のすぐ近くで服を脱いでいるのだ。

「…………っ」

 自分が男として見られないことには慣れていた。
 子供のような童顔と小さい身体。
 制服が無ければ高校生に思ってもらえない貧相な肉体は、確かに男性としての魅力に欠けているのだろう。
 しかし、彼も男なのだ。
 すぐ傍で魅力的な女性が服を脱いでいると知れば、興奮し、股間を硬くし、そして興味を持ってしまう。
 彼は人妻に気付かれないようにバス停の背後に向かった。
 田舎の手入れがされていないバス停は今にも朽ちてしまいそうなほどぼろく、所々に小さな穴が開いている。
 孝也はその中から比較的大きな穴を見付けると、そこから人妻の着替えを覗こうとしたのだ。

「うぉ……」

 つい、声が漏れた。
 孝也の想像通り、人妻は濡れてた服を搾るためにワンピースを脱いで下着姿になっていたのだ。
 田舎特有の解放感というべきか、それとも童顔低身長の鈴本孝也を男として考えていないだけなのか。
 ……大きめの穴から覗く孝也の目の前では、むっちりとした肢体の人妻が黒い下着だけの姿で居た。
 透けて見えるだけでも魅力的だったけれど、濡れた服を脱いで晒された下着はそれ以上に煽情的だ。
 レース地の高級感のある黒い下着は上下お揃いで、田舎の人妻には似つかわしくないように思える。
 事実、彼女はこんな田舎出身ではなく、都会から引っ越してきた立場だった。
 旦那が仕事を辞めて田舎に戻り、それに付いてきた都会生まれ、都会育ち。
 すでに田舎での生活は数年にも及んでいるが、都会で生まれ育った上品な性格は変わらず、否かの女には無い垢ぬけた様子が雰囲気から感じられる。

「ん、しょ……」

 彼女が濡れて冷える身体を動かしてワンピースを絞れば、かなりの量の雨水が地面に落ちた。
 けれど孝也が気にしたのはそんな濡れた服ではない。
 ブラジャーから今にもはみ出しそうな、サイズ詐欺と言いたくなる美爆乳である。
 下着は明らかにサイズがあっておらず、カップから乳肉の一部がはみ出してしまっているほどだ。
 彼女が僅かな所作をするたびにブラジャーに包まれた胸の上半分が、魅力的に揺れてしまっている。
 更に服を絞るための力を入れるため人妻が立ち位置を変えれば、見事な美爆乳が死角に入り、代わりに見えたのはその綺麗な後ろ姿。
 日焼けなど一度もしたことが無いような白い肌と、濡れて波打つ綺麗な栗色の髪――そんなものが一瞬で霞んでしまうほど、大きなお尻。
 ブラジャーとお揃いの黒いショーツで飾られたお尻だが、しかしその黒布はほとんど見えない。
 下着はほぼTバックで尻肉に食い込んでしまっていたのだ。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

 気が付くと息が荒くなり、興奮で全身が熱くなる。
 自然と手が下半身へ伸びようとすると――。

「あ、れ……?」

 少年は不意に、全身から力が抜けていくことに気が付いた。
 あれだけ昂っていた熱も薄れ、立っていられずに膝をつく。

「なん……?」

 自分の身に何が起きたのか理解できないまま、彼は意識を手放した……。


「これなら、まあ……着れない事も無いわね」

 栗色髪の女性はそう言うと、絞って僅かに乾いたワンピースの透け具合に安堵の息を漏らした。
 この近所に住んでいる彼女――武藤彩芽(むとう あやめ)は毎日散歩と合わせて夕飯の買い出しに出かけるのだが、今日はあいにくの豪雨に襲われスーパーへ辿り着く前にバス停へ避難してきたのだ。
 さらに運悪くいつもなら無人のボロいバス停には先約が居て、しかも痴れが近所の高校生だったのだからとても居心地が悪い。

「ふう――もういいです……キャッ!?」

 彼女は自分の服装がある程度は戻ったと判断すると、先にバス停で雨宿りしていた少年――孝也へ戻ってきていいと、声を掛けようとした。
 しかしその声が悲鳴に変わったのは、その時にはすでに孝也が彼女の背後に立っていたからだ。

「い、いつの間に……席を外してくれてあ、ありがとう。君、あんまり濡れてなくてよかったわ」

 孝也はじっと彩芽を見ていて、その視線の強さに飴とは違う理由で身体が冷えそうになる。
 それでも感謝の言葉が口から出たことに、あやめの育ちの良さが伺える。
 しかし豪雨の中、ぼろいバス停の中に男子高校生と二人っきりという状況に今更ながら小さくない不安を覚えると、一歩下がって離れる。
……少年はそれ以上近付いてこない。

(見られていた、のかしら? でも、確かにバス停の外に……)

 少年がいつの間にバス停の中に戻ってきたのか気付かず、疑問に思う彩芽。
 けれど一定の距離を保って立っていることに僅かな安堵を覚えると、彼女はバス停の端の方へ移動した。

(ちょっと不気味な子ね。でも、今時の子は無口だとか、人見知りをするって言うし)

 その様子を悪く捉えないようにしながら、彩芽は孝也の態度を極力気にしないようにして豪雨が収まるのを待つことにした。
 バス停の中で数分、無言のまま時間が過ぎる。
 なんとも気まずい時間だ。

(何か話した方がいいかしら? あの制服、近所の高校よね……今年、高校生になったばかりかしら?)

 高校の制服と、それに対してアンバランスな童顔を彩芽が気にしていると

「キャアッ!?」

 突然の轟音――爆音とも言うべき大きな音とともに、大気が、地面までが揺れた。
 落雷だ。
 しかもかなり近かった。

「い、今のは近かったわね……」

 彩芽が驚いて身を硬くしていると、不意に左腕から熱を感じた。
 落雷に驚いたのか、孝也が身を寄せてきていたのだ。
 本当に怖かったのか身体が芯から震えていて、顔色も青い。
 小学生の子供が居る彩芽はその様子に母性本能がくすぐられたのか、少しだけこの密閉に近いバス停の中で知らない男の事二人っきりという状況も忘れて柔らかく微笑んだ。

「大丈夫ですよ。雷は高い所に落ちますからね」

 こういう木製でボロボロのバス停なら安全だと伝えると、孝也は更に身体を密着させてきた。
 それを怖がっているのだろうと判断し、同時に、孝也の童顔で低い身長から警戒心を薄める彩芽。
 しかし、その安心はすぐに曇ることとなる。

「あ、あの……ねえ? 少し離れてくれない、かな?」

 孝也は更に彩芽に密着すると、どんどん彼女をバス停の端へと追いやっていった。
 それは嫌がらせと言う訳ではなく――女の逃げ道を無くすような行為に感じられて、彩芽は先ほどまで抱いていた安心をあっという間に失うと、慌てた様子で少年から離れようとする。
 しかし怖がる振りをして密着している間に腕を抱きしめられていて、少年から離れられない。

「い、いたぃ……っ」
(力が強い!? この子、こんなに小さいのにっ)

 孝也は身長150センチ台とクラスメイトの中では特に小柄だったが、その力は30代半ばの彩芽が驚くほど強いものだった。
 彩芽本人もスタイルを維持するためにエクササイズのような軽い運動をしていて、体力にはそれなりの自信がある。
 しかしそれでも現役高校生と人妻――腕力には男と女の差があると理解させられるほど、力強い。

「離れてっ!」

 彩芽は強い口調で言うと、空いている手で孝也を強く押した。
 しかし孝也は離れない。
 離されまいと強く彩芽に抱き着いたのだ。

「ヒッ!?」

 身の危険を感じて悲鳴を上げる彩芽。
 事実、抱き着いた衝撃で彼女をバス停の壁へ押し付ける形になった孝也の手が、まだ半乾きの白いワンピースの上から胸を掴んだ。
 うっすらと下着の黒が透けて見えるワンピース越しに、90センチオーバー……実数値96センチという豊満な乳房が、少年の小さな手に掴まれる。

「いたっ!?」

 それは愛撫とはとても言えない、力任せに掴んだという方が正しい衝撃だった。
 ブラジャーの布地と指が食い込み、ただただ痛いだけ。
 悲鳴を上げると孝也が驚いたように身を引き、その隙にもう一度彼の胸に手を添えて少年の小柄な体を押し退ける。

「はあ、はあっ」
(か、帰らないとっ)

 彩芽はそう思うと、土砂降りでも構わないとバス停の外へ駆けだそうとした。
 その時だ。
 ワンピースのポケットの中で、彼女のスマートフォンが着信の音を鳴らす。

「あ、アナタっ!?」

 彩芽は動揺して忘れていたが、スマホを使えば簡単に助けを呼べたことを今更ながら思いつく。
 ついでに夫へ助けを求めようとするが……

『彩芽か? ごめん。今日、孝也君の法事だったのをすっかり忘れてたよ。帰りが遅くなる、晩御飯もいらないよ』
「え?」

 彩芽はその言葉を聞いて、背筋が冷えた。
 今まで忘れていたが、孝也、という名前を聞いてある少年の顔をすぐに思い出したのだ。
 近所に住んでいた少年で、六年前に亡くなった。
 高校生だったが酷いいじめに遭っていて、それが原因だ。
 小柄な身体と童顔が原因だったようで、当事者たちはそれを揶揄っただけと言っていたが……狭い田舎の中で情報は広まり、彼らはすでに引っ越して行方は知れない。
 ただ。

「あ、ああ……」
『それじゃ、切るよ。マサルをよろしく』

 彩芽の夫はそう言うと、電話を切った。
 ……彩芽は、恐る恐る背後に振り返る。

「……た、孝也、くん……なの……?」

 何故か、六年も前の事なのに、彩芽は自然とその質問を口にしていた。
 強い確信があった。
 記憶が蘇ると、そこにある孝也と、目の前の孝也は同一人物としか思えないほどそっくりだ。
 六年も前――生きているなら、今年はもう二十歳を優に超えた年齢のはずなのに。
 高校の時のまま、低い身長、中学生に町が割れそうな童顔――その少年は、怯える彩芽の懐へ簡単に飛び込むと、キスをした。

「んむうぅっ!?」

 ありえない現象への恐怖と戸惑い、しかし夫以外の男からのキスに動揺するとすぐに胸に手を添えて押し返そうとする彩芽。
 しかし孝也は――孝也の姿をした『ナニカ』はその小柄な身体からは想像もできない力強さで、今度は彩芽の身体をバス停の端に押しやった。
 背が壁に当たると、その衝撃でバス停全体が揺れる。
 それほどの脆さを感じながら、しかし彩芽は目の前の孝也が恐ろしくて目を離せない――。

「六年前に、こうしてやるつもりだった」
「――――」

 その口から漏れた声もまた、記憶の中にある孝也と同じものだった。
 しかし紡がれたのは孝也とは思えない荒々しく、暴力的で、一方的なもの。
 同時に孝也の手がワンピースの襟元を掴むと、一気に左右へ引き裂いた。

「あ――きゃああああっ!?」

 薄く透ける白いワンピースが裂かれる音に負けない悲鳴がバス停の中で響いたが、しかしそれは滝のように古雨音で周囲には届かない。
 彩芽は黒い下着だけとなった肢体を両手で隠すと、バス停の端で身を縮めようとする。
 座り込もうとすると、しかし孝也の両手が肩を掴んで邪魔をした。
 ――もう少年とは思えない荒々しい男の視線が、黒いブラジャーに包まれた96センチの胸に、綺麗に括れた腰に、そしてブラと同じ黒のショーツで飾られた下半身に向けられる。

「い、いやぁ……アナタ、たすけてぇ……」
「うるさい。ここに居るのは俺たちだけだっ!」

 夫に助けを求める声を煩わしく感じた孝也が言うと、彩芽は柔らかな笑みを浮かべていた美貌を恐怖に引き攣らせ、黙った。

(し、刺激しないようにしないと)

 どんな乱暴な事をされるか分からない。
 彩芽はその一心で言葉を飲み込んだが、しかし嗚咽だけは隠せない。
 肩が震え、視界は涙で潤み、全身から恐怖に染まった冷たい汗が噴き出す。
 無意識に太ももを合わせてショーツを、両手はブラに包まれた胸を隠そうとする彩芽。
 しかし孝也はその右手を掴んで頭上に持ち上げると、太ももの間に片足を突っ込んで乱暴に開脚を強○させた。
 改めて、孝也の目の前に赤やピンクのレースで飾られた、垢抜けた派手なデザインの下着が露になる。
 田舎の女とは思えない派手な下着と均整の取れた見事な肢体に孝也の興奮が高鳴り、股間が熱くなる。
 学生服越しにもそうと分かるほど下半身を勃起させると、それに気付いた彩芽が「ヒッ」と悲鳴を上げた。

「お、おねがい……酷い事はしないで……」
「もちろんだよ、彩芽さん」

 孝也は優しい声音でそう言ったが、しかしやっていることは最低だ。
 背伸びをするように手を伸ばして彩芽の両手を頭上で一纏めに掴むと、空いた片手をブラジャーに包まれた胸に伸ばす。
 手は躊躇いなく彼女の豊満な乳房を掴み、力を入れて揉んだ。

「い、いたい……っ」
「ふうん?」

 どうやら孝也はわざと乱暴に揉んだようだ。
 それは彩芽に『抵抗しても無駄だ』と教え込むようなもので、痛みを感じたくないなら抵抗するなと無言で伝える行為。
 数度だけ痛みを感じる乱暴な動きで胸を刺激すると、次は驚くほど丁寧な動きで彩芽の胸を刺激した。
 優しい力加減で、ブラジャーの上からはみ出した乳肉や、乳首の位置を正確に探り当てて指で掻く動き。
 繊細だが、やはり嫌悪感の方が先に立つ。
 これが夫相手なら気持ち良くなったかもしれないが、孝也がやっているのはただのレ○プだ。
 そんなもので気持ち良くなるはずがない。

(早く終わって……っ、ごめんなさい、アナタ……)

 彩芽は心の中で夫に詫びた。
 どんな状況でも夫以外の男に身を穢されることを屈辱に思う妻の反応は表情に現れ、必死に堪えようとする彩芽の態度が孝也のプライドを刺激する。

「夫の事なんか忘れて、楽しもうよ」
「そんなこと……っ」

 できるはずがない。
 彩芽は強く目を瞑り、口を閉じて、何も見ず声も出さないようにする。
 我慢しようとする姿勢を見せられると、孝也の嗜虐心が刺激された。
 幼い頃に近所へ引っ越してきた、都会の女性。
 すでにその頃から結婚していたけれど、一目ぼれと言うのを初めて感じた瞬間だった。
 6年の時を経て成長した人妻は6年前の初々しい新妻という雰囲気が無くなり、落ち着いた大人の女性と、あの頃から変わらない優しい雰囲気を残していた。
 その女性が必死に我慢しようとしている姿に興奮すると、逃げ婦様子が無くなったことで両手首を掴んでいた手も離し、孝也は両手で彩芽の胸を揉んだ。

「ずっと、こうしたかった――こうしたかったんだよ、彩芽お姉ちゃん?」
「お姉ちゃんなんて、呼ばないでっ」

 彩芽が必死に抵抗する。
 身体は好きにされても、心だけは孝也を拒絶する。
 だから孝也は、その身体を好きにした。
 96センチの乳房をブラ越しに両手で掴んだ。
 硬い下着の感触と、その奥にある柔らかな乳肉のしっかりとした感触。
 そのまま下から上へ持ち上げるように手を動かせば、ブラが持ち上がり、裸の乳房が簡単にまろび出た。

「大きいね――あの頃も大きかったけど、今はもっと大きい」
「~~~~っ……喋らないで、ぇ……」
(おっぱい、見られてる――夫でも、息子でもない男の子に……っ)

 彩芽が恥ずかしくてたまらないと耳まで赤くしていると、孝也は裸の胸へ手を添えた。
 下着越しにも大きいと思っていたが、やはりサイズが合っていなかったのだろう――解放された胸は、更に一回り膨らんで見えた。
 息子を産んで母乳を蓄えた影響か僅かに垂れてしまっているが、それでも見事な……目を奪われる巨乳。いや、爆乳と呼ぶべき大きさ。
 その大きさに比例して乳輪も大きめだが、乳首は逆に控えめなほど慎ましい。
 孝也は乳首に指を添えると、爪でカリカリッと少し強めに掻いた。

「フッ、うぅっ」
「声、聞かせてよ?」

 孝也の言葉に、首を横に振ってこたえる彩芽。
 すると、どうしても声を聞きたくなるのが男の性と言うべきか――孝也はニヤリと意地悪く笑うと、カリカリッ、カリカリッと左右の乳首を爪で掻く。
 そのたびに彩芽の身体が小さく震え、肩がビクッとなり、彼女は自由に動かせる右手の指を噛んだ痛みで理性を保とうとした。
 赤とピンクのレース飾りが妖艶な黒ブラジャーを乗せた胸が、揉まれるでもなくただただ乳首を刺激され続ける。
 そうすると反応してしまうのは、その乳首だ。
 彩芽本人がどう思っていようと敏感な乳首は刺激に対して反応し、その身を硬くしてしまう。
 事前に雨に濡れて冷えていた事もあり、彩芽の乳首は他人の体温にも反応していつも以上に敏感だった。
 孝也の目の前で柔らかく縮んでいた乳首が、本来の熱を取り戻すように少しずつ勃起していく。
 それを見るのが楽しくて孝也は彩芽の乳首をカリカリッと描き、ある程度の太さと硬さになると今度はコリコリと指で挟んで揉み始めた。

「はう、うぅ、ぅっ……ッ……っ」
(やだ、この子。胸、乳首ばっかり……そこ、よわいのにぃ……)

 今年で小学生になる一人息子のマサルを産んだ時、彩芽は母乳を出すようになった。
 それは母親として当然の肉体の変化なのだが、問題なのはそれによって彩芽は乳首が敏感になってしまったということだ。
 息子に母乳を吸われる際にゾクゾクとした刺激を覚えたのが始まりで、息子が生まれてしばらくすると夫との性行為を再開――その際に乳首を刺激され、座れるのが癖になったほど。
 それによって今でも乳首は敏感で、夫が居ない時はついつい慰めるように刺激してしまう――それくらい彩芽の乳首は敏感だ。
 偶然だろうが、その弱点を最初から分かっていたみたいに刺激されると、彩芽はガクガクと膝を震わせるようになった。

「乳首が弱いんだね」
「そんなこと、なぃ……」
(だめ、やっぱり気付かれてるっ。でも、隠さないとっ)

 彩芽は強くそう思ったが、孝也は執拗だった。
 生前に憧れていた女性を○すという願いを叶える機会を得て、その集中力は最高潮にまで高まっている。
 ――この時になると、孝也は自分の存在が何なのかも思い出していた。
 六年前、いじめを苦に自殺した。
 けれど六年後の今日、この日。
 その時、強く願っていた欲望を叶えるようにと神が思召したようになぜか気が付くとこのバス停に居たのだ。
 いじめられて逃げ出した場所。
 そして初めて彩芽と出会った場所。
 ここで話しただけの、都会から引っ越してきたばかりの人妻。
 お互いに今の生活に追い詰められていて、ここで愚痴を話し合った。
 孝也は耐えきれずに自殺したけれど、彩芽は頑張って田舎の生活に慣れて今まで生きてきたのだ。
 それを知った時、孝也は生前の欲望を思い出し――身体が止まらなくなっていた。

「どんどん乳首が硬くなってきたね、彩芽さん」
「言わないで……」
「旦那さん以外の男に触られても、反応しちゃうんだね?」
「言わないでっ」
「気持ち良い?」

 孝也が聞くと、彩芽は首を横に振った。
 自由に動かせる手で、自分より小柄な孝也を押し退けようとする。
 しかし力は圧倒的に孝也が上だ。
 その程度の抵抗など何も感じないとばかりに乳首への刺激を継続し、足の間に挟んだ膝を使ってショーツ越しに下半身も刺激してくる。
 膝を持ち上げると丁度良く硬い部分が女性器に当たって、ジンとした快感が下半身全体に広がった。

「だめ、お願い。もうやめて孝也君……っ」
「なんで? 彩芽さんの乳首、こんなに気持ち良さそうに硬くなってるのに?」
「それは……っ」

 孝也の言う通り、彩芽の乳首は最初の時とは比べ物にならないほど固くなっていた。
 乳首を完全に勃起し、刺激で乳輪までふっくらと浮き上がってしまっている。
 それだけでなく完全勃起した乳首の先端は乳腺の窪みまで見えてしまうほどで、孝也の爪が乳腺を刺激するとそれだけで彩芽の腰がビクンッと震えてしまった。
 太ももの間に入れた膝越しに腰の震えを確認すると、孝也が至近距離から彩芽の瞳を覗き込む。
 ……彩芽はその視線から目を逸らすと、息を整えながら唇を開いた。

「これは、ただの生理現象なの――だから、ダメよ。私は気持ち良くなんかないの、孝也君」
「ふうん?」

 その言葉を聞いて、孝也が厭らしく笑った。
 愛らしい童顔の少年が浮かべているとは思えない邪悪な笑みは、なにか悪だくみを思い付いたようだ。
 そのまま孝也は更に乳首を責める指の動きを早く、そして強くした。
 勃起して敏感になった彩芽の乳首はその動きに反応し、更に気持ち良くなってしまう。
 痛みは無かった。
 いや、その痛みもまた気持ちいいくらい、彩芽の乳首は敏感になってしまっていたのだ。
 孝也はその変化を見逃さず、彩芽が痛みを感じないギリギリの力加減で乳首を刺激する。
 すると乳首は更に硬度を増し、小指の先ほどまで大きく太くなってしまった。

「うわ。子供を産んだからかな? こんなに乳首って太くなるんだね」
「そんなこと言わないでっ」

 夫にも言われたことが無い恥ずかしい指摘に、彩芽は声を荒げた。
 しかし孝也は止まらない。
 片方はクリクリと乳首を捏ね、片方はカリカリと乳首を掻く。
 左右非対称の刺激を与えれば黒ショーツを履いたままの人妻の腰がくねり、自分の膝に股間を押し付けてくるのだ。
 彩芽の股間はショーツ越しでもそうと分かるほど熱くなり、雨や汗とは違うモノで湿り始めていた。
 学生服のズボンが濡れていくのでその変化は顕著であり、隠しようがない。

「ほら、ほらっ。っ、もっと強くするね?」
「だめ、だめぇっ」

 彩芽は噛んでいた指を口から離すと、両手で孝也の手を掴んだ。
 これ以上されたら

(い、イっちゃうっ! あの人だって、乳首をここまでしないのにっ!?)

 彩芽の乳首は敏感だが、しかしそれは所詮ただの一つの性感帯に過ぎない。
 セックスとはお互いが気持ち良くなるためのものであり、夫は自分が気持ち良くなるために彩芽の乳首を使って具合を良くしているだけなのだ。
 しかし孝也は違った。
 孝也は彩芽の反応の一つ一つを確認しながら、その時の最適な力強さで、彩芽が最も反応を示す責め方で、乳首を刺激してくる。
 それはとても気持ち良くて、乳首が弱点の彩芽にとって孝也の責めはとても心地いいものに感じてしまいそうになる。

(そんなのだめぇ。私は、私はっ)

 結婚して、夫が居て、小学生になる息子もいる立場なのだ。
 なのに高校生の、いや、何者か分からないような少年に胸を刺激されて感じるなんてあってはいけない。
 人妻としての貞操からそう強く思うが、

「彩芽さんはこれが好きなんだよね?」
「くぅン――ッ!?」

 孝也は彩芽が特にイイ反応を示した最適な力加減で、乳首をコリコリと揉むように刺激してきた。
 それだけで胸全体が痺れ、腰が抜けそうになってしまう。
 膝から力が抜けるとより強く股間を孝也の膝に押し付け、孝也が悪戯でグリグリと股間を刺激すれば目の前で火花が散った。

「あ、だめ、ダメッ!?」
(これ、だめっ。クる、キちゃうぅっ!?)

 これまでの人生でもう何度も経験した、絶頂の予兆だった。
 頭の奥が痺れ、目の前が真っ白になって、身体が浮いてしまいそうなくらい力が入らなくなる。
 彩芽は胸を刺激する動きを止めようと孝也の手を強く握ったが、しかし孝也は止まらない。
 むしろ彩芽と手を重ねたことで興奮したのか、その手の動きはもっと、どんどん、さらに強く激しく動くようになっていた。

「フ、ぅうぅぅうっ!? ~~~~うぅううぅうぅっ!?」

 それが数分も続くと彩芽の口から押し殺した声が漏れるようになり、全身の痙攣が激しくなり、孝也の手を掴む手へさらに強い力が籠った。
 だが、孝也は止めなかった。

「イって、彩芽さん」
「イ、 や――イかないっ、いがな゛ぃいぃぃっ!!」

 彩芽は押し殺した声を漏らしたが、それが限界だった。
 直後に孝也が今までで一番強い力で乳首を摘まんだのだ。
 グリィッと。乳首だけでなく乳輪に皺が出来るほど、摘まんで、捻る。
 普通ならただ痛いだけのはずなのに、敏感過ぎる彩芽の乳首はそんな乱暴な刺激にもしっかりと快感を覚え――目の前が真っ白になった。

「う゛う゛ぅ゛ぅ゛うぅぅぅっ!?」

 それでも嬌声を漏らさなかったのは、さすがである。
 人妻として他人に声を聞かれる羞恥に耐えられないと思ったのか。
 けれど身体の痙攣だけは隠しきれず、彩芽は孝也の目の前で激しい痙攣を披露し、股間は制服の膝が濡れてしまうほど大量の愛液を流してしまっていた。
 ほとんど何もされていないのに彩芽の腰は自分から勝手に前後して、孝也の硬い膝に敏感な部分を擦り付けている。

「はあ、はあ……っ」
「イったよね?」
「…………」

 イってない、とは言えなかった。
 絶頂したのは事実であり、孝也だってそれに気付いている。
ここで否定しても余計に恥ずかしいだけだと、彩芽はそれ以上の反論を飲み込んだ。

「乳首でイったよね?」

 しかし孝也は逃がさない。
 彩芽本人の口から真実を聞くために、絶頂してさらに敏感さを増した乳首をクニクニと揉み続けたのだ。

「ァッ、もう、やめてぇ……」
「じゃあ本当のことを言ってよ。彩芽さん、僕に乳首を揉まれてイったよね?」
「そ、そんな……」

 孝也は彩芽が自分から「イった」と言うまで止めるつもりは無かった。
 絶頂した後も乳首を刺激し続け、彩芽は甘い快感が収まらない。
 バス停のボロい壁に背を預けたまま身体が勝手にくねり、下半身はさらに強い快感を得ようと腰が動いてしまっている。
 しかし孝也は、それ以上のことをしない。
 乳首をコリコリ、クニクニと執拗に揉むだけだ。

(夫でも、こんなこと……)

 彩芽の見事な美肢体の中でも、確かに96センチのバストは男の目を惹いた。
 それは夫も例外ではなく、性行為の始まりはいつも胸を揉むところから始まるほどである。
 しかしその夫でも、それは始まりでしかなく、胸を揉むという行為はそれほど長くはない――その点からいえば、孝也は執拗だった。
 バス停の外では雨が降り注いで逃げ場はなく、彩芽の身体は出来上がってしまっている。
 なのに孝也は胸を責め続け、彩芽本人の口から更なる恥辱を引き出そうとしてくるのだ。

「……言ったら、止めてくれる?」
「うん」

 孝也が素直に頷くと、彩芽は顔を横に逸らした。
 責めて視線だけは合わせないようにして、コクリと頷く。

「…ったわ」
「もっと大きな声で」
「っ……ち、ちくびで、イったわ――んぎひぃいっ!?」

 彩芽がそう言うと、孝也は最後に乳首をまた強く抓ってから解放した。
 その際に悲鳴のような嬌声を漏らし、全身を痙攣させ、今度は膝に向かって潮まで吹いて彩芽の乳首が解放される。

「なっ、なんれ……っ」
「最後のご褒美だよ――」

 孝也はそう言うと、学ランのズボンを締めているベルトを外しにかかる。
 カチャカチャという金属音を聞いた絶頂直後の彩芽は一瞬不思議そうな顔をして、すぐに次の行為に思い当って顔を青くした。

「うそ、それはっ!?」
「ここまで来たら最後までしても変わらないでしょ?」

 孝也は軽く言ったが、人妻の彩芽にとってそれは完全に許せない行為だ。
 今まで以上に身体を暴れさせてこの場から逃げようとするが、しかし絶頂直後の身体は重く、彼女の言うことを聞いてくれない。
 逃げ出そうとしても壁から離れる暇もなく、孝也に片足を抱え上げられてしまった。
 中学生と間違えてしまいそうな小柄な体の何処にそんな力があるのか、驚くほど簡単に彩芽は片足を抱えられ、孝也の方に乗せられる。

「これが、大人のパンツ……」
「見ないでっ」

 孝也は改めて強○的に開脚させた足の間をじっくりと見た。
 ブラジャーとお揃いの、赤とピンクのレースで飾られた、大人びたデザインの黒い下着。
 清純な外見からは想像もできない妖艶な下着はTバックで、開脚させると尻肉に食い込んで鼠径部から先は紐状になってしまっているのが見える。
 しかも股間部分はこれまでの胸責めによって、雨や汗とは異なる液体で濡れているのが一目で分かってしまう。

「ずっと、こうしたいと思っていた――」

 そう呟くと、孝也はスラックスと一緒にボクサーパンツも下ろした。

「なっ!?」

 そこから現れたのは、小柄な体躯、幼さが残る容姿からは合想像もできない大きさの男性器だった。
 彩芽はこれまでの人生で夫以外と性行為をしたことが無かったので、自然と、その比較対象は夫となってしまうのだが――。

(あ、あの人と同じくらい……? いえ、もしかしたら……)

 成人している夫と比べても僅かに大きい孝也の男性器に目を奪われていると、その間に孝也はショーツのクロッチ部分に指をかけて持ち上げた。
 現れたのは興奮で濡れる彩芽の、人妻の女性器。
 子供を一人運だとは思えないほど綺麗に閉じた光景は、ここ数か月、彼女に性的刺激が与えられていないことを物語る。
 夫は仕事が忙しくて相手をしてくれない。
 けれどまだまだ女の盛りである彩芽は満足できない。
 時折自分自身で慰めるしかなかった人妻の、熟れたオマンコだ。
 久しぶりの刺激を喚起するように愛液が流れ、汗とも飴とも違う淫液で栗色の陰毛が肌に張り付いてしまっている。

「これが彩芽さんのオマンコ……」
「あ――あ、うそ、だめっ。それはホントにだめぇえっ!?」

 孝也は躊躇いなく彩芽の女性器を丸出しにすると、そこに自身の男性器を添えた。
 男と女。
 それは自然な成り行きだが、しかし現代では同意のない性行為はただの犯罪だ。

「だめよ孝也君!? それは犯罪だから、ッ、そんな事!?」
「でも俺、もう死んでるから」
「――――」

 孝也はまるで世間話をするようにそう告げると、腰を突き出した。
 硬く閉じていたように見えた人妻のオマンコは、むしろ待ち望んでいたとばかりに、これまで経験した何よりも大きな男性器を咥え込もうと柔らかく口を開く。

「いや、ダメッ、ダメぇええっ!?」

 身体の反応とは異なり、まだ理性が残っている彩芽は必死になって孝也を押し退けようと両腕に力を込めた。
 しかし、孝也は止まらない。

「う、ぉぉおぉっ! これが、彩芽さんのオマンコ。彩芽さんの――彩芽のッ、オまんこっ!?」
「いや、やだ、やだやだやだぁああっ!? 離れてっ、出ていってッ!? いやあぁああ!? アナタッ、あなたぁああああっ!?」

 そのまま腰を力任せに押し込めば、彩芽が悲鳴を上げた。
 泣きながら夫に助けを求め、必死になって孝也を押し退けようと両手を暴れさせる。
 けれど孝也は小柄な身体付きからは想像もできない力強さで彩芽の暴力を受け止め、耐え、それどころか彩芽の細い腰を掴むと一気に男性器を突き入れた。

「クふっ゛?!」

 亀頭がいきなり子宮口まで届いた瞬間、彩芽は息を詰まらせた。
 目の前が真っ白になり、頭の奥で電流が流れたように痺れ、全身が意志に反して強張ってしまう。

「うお、かった……ここ、旦那さんでも届かなかった場所ってやつ?」
「ひ、い゛……な、ンれ? ぞご、う゛ぞ……」
「ふうん――旦那さん、ここまで届かなかったんだ?」

 その言葉に、声を出せないまま彩芽は首を横に振った。
 しかし、締め付けてくる膣肉の反応が、硬くなって解れていない最奥の感触が、その言葉こそ真実だと伝えてしまう。
 ――孝也はその反応に満足しながら、腰を動かし始めた。
 小柄な身長はちょうどいい高さとなって彩芽を支え、腰を動かすたびに豊かな栗色の髪が、黒いブラジャーを乗せた豊満な乳房が大きく揺れる。
 その光景だけでも射精してしまいそうなほど妖艶なのに、数か月ぶりに得た性的満足へ感謝するように蠢動する膣肉が孝也の男性器を刺激した。
 それに合わせて腰の動きが激しくなれば、比例してバス停のボロ壁に背を預ける彩芽の身体もさらに激しく揺れてしまう。

「アッ、アッ、アッ、あっ!?」
「彩芽さん、すご――これっ、すごいっ!?」

 彩芽は否定の言葉を出す余裕もなくなり、それは孝也も同じだった。
 二人は性行為の快感に意識が呑まれ、その刺激へ集中するように嬌声だけを口にするようになっていく。
 特に悲惨なのは、やはり彩芽の方だ。

(これっ!? 届いてるっ!? ダメなとこまでっ!? 奥まで届いてるっ!?!?)

 生まれて初めて子宮口を、ポルチオを突かれた彩芽はあまりの気持ち良さにその快感へ集中していた。
 片足を持ち上げられ、腰を掴まれ、支えられていないと立っていられない体勢を強○されながらの性行為。
 自分の全身をレ○プ魔に支えてもらっているという屈辱に震えながら、しかし初めて経験する大きな男性器の気持ち良さに身体が反応してしまう。
 悔しくて情けなくて涙があふれるのに、

「あっ、アふぅうぅっ、そこっ、ダメッ、そこダメぇええええ!? 奥をそんなに突かれたらぁああああっ!?」
「ここがいいんだね!? ここっ、コリコリしてるところっ!」
「そこだめっ、だめぇえっ、だめって、だめっていってるのにぃいぃぃぃつ!?」

 彩芽は自分から弱点を暴露し、孝也はそこを責め立てた。
 腰を掴んで逃げられないように固定し、時には目の前で暴れまわる96センチの爆乳を片手間に揉みまくり。
 彩芽の全身を感じながら、性行為に集中する孝也。

「出すっ、出すよ! このまま奥にっ!」
「うそっ、だめぇえ!? 赤ちゃんできちゃうっ!? そんなことしたら赤ちゃんできちゃうよっ、孝也君!?」
「うんっ! 産んでねっ! 俺の赤ちゃん。いや、俺が赤ちゃんになるからっ!? そしたらまた、ママを○すよ! 生まれ変わって、また彩芽さんを○すからっ!!」
「そんなのダメっ!? だめっだめぇええ!? 離れてっ、ヤダ、ヤダぁアアアあああ!?」

 彩芽は暴れたが、しかしそれは余計に胸を揺らすだけだった。
 孝也は赤ん坊のように暴力的なほど暴れる胸に吸い付くと、硬く勃起している乳首に噛みついた。
 『武藤彩芽』は自分の物だと証明するように、歯型を残す。

「でる、でるぅぅうっ!」
「いやぁアアアあああああああっ!?」

 最後に、子宮口へ亀頭を押し付け、直接射精した。
 彩芽の旦那とは違う。
 荒々しくて、力強い、雄の種付けだ。
 子宮内へ直接熱い精液が流し込まれると、彩芽は嫌でも腹の奥に他人の精液が入ってくる汚辱感――そして、女として満たされる快感に全身が痺れてしまう。
 頭が真っ白になり、立っていられない。
 同時に、これまで支えていた孝也の身体も薄れていった。
 想い人への六年越しの種付け――それによって満足し、成仏するのだ。

「いやぁ……ださ、ないと……あかちゃん、できちゃう……」
「だめだよ」

 身体が薄れていく最中、孝也は彩芽の手を掴んだ。
 女性器に指を入れて精液を掻き出そうとする動きを、邪魔するためだ。

「俺の子供を産んでよ」

 その言葉に彩芽は泣きながら首を横に振る。
 だから孝也は許さない。
 成仏するその瞬間まで、ほんの数分だったが――彩芽が精液を掻き出す邪魔をした。
 それが功を奏したのか、それとも後日、彩芽の方から夫を誘った結果なのか……約一年後、彼女はまた子供を産んだ。

 ――男の子だった。

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