露李鈴 / 最寄の地 2021/06/17 00:11

エロゲ業界は本当にもうダメなのか?


■結論から言うと

「昔のエロゲ業界」は衰退しました。

だが、エッチなゲームは無くならない。

これに尽きると思います。



■問題は「エロゲ業界の定義」

エロゲ業界が「衰退した」や「衰退してない」という時、
皆さんは、なにを想定しているのかという話。

潰れていく商業エロゲの会社がありながら、
新しく誕生してくる商業エロゲの会社もあります。

昔の「エロゲ会社」、今の「エロゲ会社」を同列に語るから、
話がおかしくなるのではないでしょうか?



■昔のエロゲは「物販商品」。

エロゲは「DL販売」の確立してない時代の商品であり、

販路は店先で購入するしかなく、

ヨドバシカメラなどの家電量販店などにも並んでました。(懐かしいね)


それが、今やDL販売なども常識となり、
逆に物販商品として販売できる場所を見つけるのが困難です。

それらを契機に「エロゲ業界」は根底から違うものとなってると考えます。



■エロゲ業界は「メーカー」と「流通」

これを「昔のエロゲ業界」と私は考えてます。
(定義は人それぞれです)

なぜこれを定義とするなら、エロゲバブルの時代、

多くのエロゲ会社さんが「流通さん」から資金協力してもらい、
商品開発をし、その利益を分け合ったからです。
(すべてがそうだとは言いません)

エロゲを販売するにはCDに焼いて、
装飾し、箱に梱包して店先に並べる必要があったわけです。(物販)

これらの一連の流れが「昔のエロゲ業界」だと、私は考えてます。

それらが「物販」ではなく「流通」を通さなくなったら、
もちろん「流通さん」が協力するわけなく、資金協力などもあり得ません。

これらの「物流の流れが衰退した」というわけです。


 また、「衰退した」といえども「消えること」はないでしょう。

豪華な箱に入ったパッケージは「高額商品」としての嗜好品として、
一部層にむけて販売され続けることでしょう。


 そして、今度はダウンロード販売などに販路を移せば、
今度は「DLsite」や「FANZA」などが戦場となるわけですが、
そうなるともう「業界が変っている」のです。

「昔のエロゲ業界」と「今のエロゲ業界」というのは中身が違うのです。



■「エッチなゲーム」の市場は元気。

これから先のことをどうなるか、
そんなの知りませんが。

「エロス」の欲望が途絶える事はない!
それだけは知ってます。

DL販売や、同人業界には「半商業」のようなサークルさんが乱立してます。
また、FANZAさんなどもエロいゲーム開発など進めてるように見えます。

これらを見て「エッチなゲームは衰退した」と言るだろうか?
全然元気ですよね? 市場は活発ですよね?

「STEAM」のエロゲ解禁も追い風になってるだろうし。

「今のエロゲ業界」は元気いっぱいだと言えるのではないでしょうか。



■「未来のエロゲ業界」は夢に溢れてる。

私は「VR技術」のエロゲが楽しみです。

技術的な内容からも、これらはさらに「昔」や「今」のエロゲ業界と、
一線を画すものになるのではないでしょうか。

それらが実現する時、どういう形の世界になってるかわかりませんが。

いずれくるだろう「未来のエロゲ業界」には夢があります。



そこに「エロゲ業界はもうだめなのか?」などと嘆く必要はなく。

「業態は違えどエロゲは不滅」と楽しめたら良いなと、私は思います。

「エッチなゲーム」の制作に関わるすべてのクリエイターさん。
さまざまな関係者各位様、ただただ感謝と尊敬を抱きます。

これからも楽しみにしてます。



■記事の筆者プロフィール

2000年あたりから7年くらい「とあるエロゲ会社」に勤務。
そこからフリーター。野良犬です。(わんわん)

立場的には末端スタッフ。
特に業界に精通してるわけでもありません。

ゆえに、嘘を書いてるつもりはありませんが、
内容には「間違い」や「勘違い」などが多くあると思います。

どこぞの場末の個人の呟きごとです。

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