エロゲ業界は本当にもうダメなのか?
■結論から言うと
「昔のエロゲ業界」は衰退しました。
だが、エッチなゲームは無くならない。
これに尽きると思います。
■問題は「エロゲ業界の定義」
エロゲ業界が「衰退した」や「衰退してない」という時、
皆さんは、なにを想定しているのかという話。
潰れていく商業エロゲの会社がありながら、
新しく誕生してくる商業エロゲの会社もあります。
昔の「エロゲ会社」、今の「エロゲ会社」を同列に語るから、
話がおかしくなるのではないでしょうか?
■昔のエロゲは「物販商品」。
エロゲは「DL販売」の確立してない時代の商品であり、
販路は店先で購入するしかなく、
ヨドバシカメラなどの家電量販店などにも並んでました。(懐かしいね)
それが、今やDL販売なども常識となり、
逆に物販商品として販売できる場所を見つけるのが困難です。
それらを契機に「エロゲ業界」は根底から違うものとなってると考えます。
■エロゲ業界は「メーカー」と「流通」
これを「昔のエロゲ業界」と私は考えてます。
(定義は人それぞれです)
なぜこれを定義とするなら、エロゲバブルの時代、
多くのエロゲ会社さんが「流通さん」から資金協力してもらい、
商品開発をし、その利益を分け合ったからです。
(すべてがそうだとは言いません)
エロゲを販売するにはCDに焼いて、
装飾し、箱に梱包して店先に並べる必要があったわけです。(物販)
これらの一連の流れが「昔のエロゲ業界」だと、私は考えてます。
それらが「物販」ではなく「流通」を通さなくなったら、
もちろん「流通さん」が協力するわけなく、資金協力などもあり得ません。
これらの「物流の流れが衰退した」というわけです。
また、「衰退した」といえども「消えること」はないでしょう。
豪華な箱に入ったパッケージは「高額商品」としての嗜好品として、
一部層にむけて販売され続けることでしょう。
そして、今度はダウンロード販売などに販路を移せば、
今度は「DLsite」や「FANZA」などが戦場となるわけですが、
そうなるともう「業界が変っている」のです。
「昔のエロゲ業界」と「今のエロゲ業界」というのは中身が違うのです。
■「エッチなゲーム」の市場は元気。
これから先のことをどうなるか、
そんなの知りませんが。
「エロス」の欲望が途絶える事はない!
それだけは知ってます。
DL販売や、同人業界には「半商業」のようなサークルさんが乱立してます。
また、FANZAさんなどもエロいゲーム開発など進めてるように見えます。
これらを見て「エッチなゲームは衰退した」と言るだろうか?
全然元気ですよね? 市場は活発ですよね?
「STEAM」のエロゲ解禁も追い風になってるだろうし。
「今のエロゲ業界」は元気いっぱいだと言えるのではないでしょうか。
■「未来のエロゲ業界」は夢に溢れてる。
私は「VR技術」のエロゲが楽しみです。
技術的な内容からも、これらはさらに「昔」や「今」のエロゲ業界と、
一線を画すものになるのではないでしょうか。
それらが実現する時、どういう形の世界になってるかわかりませんが。
いずれくるだろう「未来のエロゲ業界」には夢があります。
そこに「エロゲ業界はもうだめなのか?」などと嘆く必要はなく。
「業態は違えどエロゲは不滅」と楽しめたら良いなと、私は思います。
「エッチなゲーム」の制作に関わるすべてのクリエイターさん。
さまざまな関係者各位様、ただただ感謝と尊敬を抱きます。
これからも楽しみにしてます。
■記事の筆者プロフィール
2000年あたりから7年くらい「とあるエロゲ会社」に勤務。
そこからフリーター。野良犬です。(わんわん)
立場的には末端スタッフ。
特に業界に精通してるわけでもありません。
ゆえに、嘘を書いてるつもりはありませんが、
内容には「間違い」や「勘違い」などが多くあると思います。
どこぞの場末の個人の呟きごとです。