やひるず 2020/12/20 16:13

エロゲの「エロさ」と「面白さ」について考える

今週の日記

オブラディン号の帰還」をプレイしました。
めっちゃ面白かった!
オブラ・ディン号とその乗組員・乗客に訪れた悲劇に触れながら
失踪者60人分の名簿(役職・名前・死因)を完成させるという独特な推理ゲーム

個人的によかったのが、


これで情報全部出揃ったか・・・。
・・・・・・・・・。
・・・えっこれで情報全部????


という、名簿を埋めるゲームなのに、まるで人名が出てこない
それでいて、ちゃんと推測できるようになっているという、
ヒントの上手さ
ある程度ゴリ押しが利くというゲームシステムの妙。

とても独特な体験ができるオススメのゲームでした。

まえがき

今日は趣向を変えて、エロゲ制作について考察します。
本日のテーマは「エロさと面白さ」。

エロゲって、ジャンルこそいろいろあれ、
2つの要素だけで表現することもできると考えていまして、
それが「エロさ」と「面白さ」です。
エロ+ゲームでエロゲなので、当然と言えば当然ですね。

要するに

こういうことです。


たぶん、右上に行くほど良いエロゲ
左下に行くほど駄目なエロゲになる。

とはいえ、現実的には制作コストの問題があり、
右上だけが優れていると単純に言うことも
実はできません。


というわけで今回は、

この3点について解説していきます。

エロゲの三分類

1.ただひたすらにエロい(エロさ>面白さ)

最高のエロさを求める。
ゲーム部分は、エロさの演出のためにあるべき。

システム、アニメーション、演出、ボイス、SE、シチュエーション
などの力を足して、エロさを向上させているという特徴があります。

いわゆる抜きゲーなんですけど、
少しでもプレイヤー特有の体験があると没入感を高めてくれます。


長所

制作側

要素がエロに絞られているため、
総プレイ時間が短くて済む。
1人でも作りやすい。

プレイヤー

シコに集中できて、わかりやすい。

短所

制作側

あんまり「ゲームを作っている感」はない。

プレイヤー

ゲームとしての面白さは、ほぼなくなりがち。



・セックスシミュレーター
・エロトラップシミュレーター
など

2.面白いゲーム+エロ要素(面白さ>エロさ)

ゲームありき、という考え。
ちゃんとした面白いゲームに、エロ要素を加える。

ちゃんとしたゲームを仕上げないといけないので、年単位の労力が必要。
構想、プログラミング、キャラデザ、グラフィック、シナリオ、デバックなど・・・。

要するに、いわゆるゲーム作りなので
ゲームを作りたい!!という人向け。


長所

制作側

同人ゲームはなかなか日の目を見ることは難しいが
エロを添えることでいろんな人にプレイしてもらいやすい

プレイヤー

ゲームが楽しい上に、可愛いキャラのエロシーンがついてきてお得。

短所

制作側

1人で作るのは非常に難しい
複数人で作るのも、それはそれでチームの難しさがある。

プレイヤー

これエロシーン要る?ってなることもある。



・エロシーン付きのRPGや戦略シミュレーション
・シナリオメインのノベルゲー
など

3.エロと面白さをバランスよく(面白さ&エロさ)

がっつりエロくて、ゲーム性もある。
単純にバランスを取ることだけを目的にしているわけではなく、
エロを出発点にして、それをゲーム性に変換している
というのが最大の特徴。

見るだけのエロコンテンツと比較すると
自分の判断で画面に介入できているという感覚は意外と重要で、
テレビ番組とテレビゲームくらいの大きな違いがあると思います。


長所

制作側

エロ要素を出発点にゲーム性を考えることでで新しいゲームが生まれる。
新しいジャンルでありながら、需要がとても高く爆死しにくい

プレイヤー

エロもゲームもどちらも楽しむことができる。


短所

制作側

要素を盛り込もうと思えば、いくらでも盛り込めるので
収拾がつかなくなる可能性がある。

プレイヤー

エロとゲーム、どちらに集中すればいいかわからなくなるかも。



・戦闘エロ付きのRPG、アクション
・エロ系の経営シミュレーション
など


まとめ

近年の同人エロゲブームの特徴と言えるのは
エロ自体をゲームにするって考え方なので
DLsiteで主流になりつつあるのは、3かなって印象です。
まだまだ未開拓な分野なんですけど、それでもめっちゃ盛り上がってるので
たぶんこれからますます成長していくだろうなって感じです。
制作コストはバカにならないと思うんですけど
それを実現させているサークルさんはすごいなと思います。


需要の割に意外と作品が少ないのが1なのかなと感じてます。
自分で作る予定がないジャンルで、オススメを言うと
Live2Dアニメーションでのセックスシミュレーターみたいなのは
たぶんめちゃくちゃ需要があるんじゃないかなって思います。

要するに、昔のエロフラのすごい版みたいなのです。
(全然エロフラやってなかったのでイメージで語ってます)

ひたすらエロさを極めて大ヒットみたいな同人エロゲもありますし、
かならずしもグラフの右上だけが優れているわけではないというのは
やはり大事なポイントなのかなと思います。


まあ同人なので、売上ばかり考えるよりも
好き」とか「やりたい」を大事にするほうが
結果的にうまくいくのかなって思いますけど。
たぶん。

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