ゆう探 2022/12/12 15:29

【小説】双子怪人VSレッド①

雑魚の始末はこれで終わりか。

最後の戦闘員を倒した。残るは高台から戦況を見守っていた双子の悪魔怪人マルルとハルルだ。

マルルは黒いドレスを着た短髪の少女。イタズラっぽい笑みを浮かべた活発そうな感じだ。

一方のハルルは白いドレスを着た長髪の少女。顔立ちはマルル同様幼いが、落ち着いた雰囲気だ。

見た目は少し幼く見える感じの女の子ではあるが、強力な呪術を扱う危険な怪人だ。油断すると痛い目にあう。

「あーあ、ハルルちゃん。戦闘員達、もうやられちゃったよ。役立たず達だね」
「仕方ないよ、マルルちゃん。レッドちゃんのヒーローパワーは強力だからね」

二人は浮遊しながらゆっくりと下に降りてくる。

「しょうがないなあ。マルル達の力見せてあげちゃおうよ」
「そうだね」

マルルとハルルが身構える。

「レッドちゃんの弱点はわかってるよね」
「もちろんだよ」

ハルルが右手を空に掲げる。すると彼女の手の平の上にピンク色の小さな雲が現れる。

「これはおっぱいの感触を再現した特殊な雲だよ。これに包まれちゃうとふわふわとおっぱいの感触を与えてくれるの♥」

ピンク色の雲はハルルの手のひらから離れるとふわふわと僕の方へ飛んでくる。しかし、動きはそんなに早くはない。こんなものは簡単に避けられる。

「簡単に避けられるって思っちゃったお兄ちゃん」

ハルルの手から再び雲が生み出される。さらに今度は左手からも生み出された。動きが遅くても数が多ければやっかいだ。

「ハルルちゃん手伝うよ」

いつの間にか僕の背後に回り込んでいたマルルは両手から黄色の雲を生み出す。

「これは触るとピリピリ痺れちゃう雲。当たると動けなくなっちゃうから頑張って避けてね♥」

二人は次々と雲を生み出す。無数の数の雲が僕に迫ってくる。あっという間に雲に取り囲まれてしまう。

これではかなり動きが制限されてしまう。何とか避けて回るがこのままだと当たってしまうのは時間の問題。

ならば。

僕はヒーローパワーで銃を転送する。レッドバスター。強力なエネルギー弾を打ち出す兵器だ。

「あはは、マルル達の雲はそんなのじゃ破壊できないよ、ねえ、ハルルちゃん」
「そうだよねー、マルルちゃん」

僕は構わず銃を放つ。銃弾は地面に着弾し、爆発を起こした。爆風により雲が吹き飛ばされる。

完全に霧散はしていないが、これなら雲の制限をほとんど受けない。

「あ、あれ?」

不意に体がピリピリと痺れ出す。体がまともに動かせなくなってしまう。

「バカなレッドちゃん。マルルの雲は、霧散させても無駄だよ。むしろ空気に溶け込んで広範囲を痺れさせちゃうから逆効果♥」
「ハルルのピンクの雲はすぐに再生できちゃうの。しかも合体させてより大きな雲にもできちゃうんだよ、ほら♥」

ハルルが手をかざすと彼女の手の中にピンク色の雲が集まってくる。雲はさっきよりふたまわりほど大きくなる。

「たっぷり味わってね♥」

ピンク色の雲が僕に迫ってくる。ゆっくりとした動きだが、体が痺れて避けることができない。

雲は少し膨張した後、僕の頭を包み込む。

その瞬間柔らかい感触に頭全体が包まれる。さらに甘い匂いが鼻を刺激。甘い匂いと感触に包まれあっという間に虜になってしまう。

「あれれ?もうゲームセット?マルル達まだ全然本気出してないんだけど」
「ハルル達が強すぎるから仕方ないよ」

雲のせいで視界が塞がれているが、彼女達に嘲笑われているのがわかる。

「ほら、ピンクの雲で股間も包んであげる♥」

不意に股間が柔らかい感覚に包まれる。どうやら股間もピンクの雲で包まれてしまったようだ。甘い感触が股間を刺激する。

柔らかいものでペニスが包まれている感覚…気持ちいい。

「すっかりハルルのピンクの雲の虜だね」
「じゃあ、マルルのビリビリ雲も加えてあげる♥」

股間の辺りが急に痺れ出す。ピリピリと激しい痺れがペニスを刺激する。甘い感触とビリビリという刺激に我慢できずペニスが大きくなってしまう。

どぴゅっ。

我慢できずに射精してしまった。エネルギーが急速に失われ、変身が解けてしまう。

「あはは♪雲なんかで満足してイっちゃった。ザコだったね、ハルルちゃん」
「くす、とっても弱々なお兄さんたったね、マルルちゃん」

ハルルがパチンと指を鳴らすと僕を包んでいた雲が消える。僕は力なく倒れそうになるが、それをハルルがしっかりと受け止めた。

僕の顔はハルルの大きなおっぱいに沈んでいく。

「やっぱり本物のおっぱいの感触の方がいいよね?ハルルのおっぱいの中でゆっくりと休んで♥」

ハルルの柔らかいおっぱいと甘い声。心が安心感に包まれ急激な眠気に襲われる。

「男って本当におっぱい好きだよね、ハルルちゃんのおっぱいでぱふぱふしてあげるとすぐ虜になっちゃうし」

「うふふ、男の人はみんなよわよわで可愛いです♥」

「さて、レッドちゃんはマルル達で自由にしていいって話だったよね」
「うん、連れ帰っておもちゃにしちゃおう♥」

ハルルは優しく僕の頭を撫でる。眠気がさらに強くなり意識が薄れていく。
僕はハルルの胸の中で意識を失った。

続く。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索