ゆう探 2023/08/29 07:49

カードゲームのキャラクターに魅了されて精を絞られてしまう主人公

チャームデュエルカード。

かつて淫魔に対抗するために作られたカードである。
人間達はチャームデュエルカードにより強力なモンスター・兵器・魔法を召喚し、淫魔に戦いを挑んだ。

一方、淫魔達も人間達の技術を盗み、チャームデュエルカードを生成して対抗した。

長い戦いの末、人間と淫魔達は和解。

人間達と淫魔達が作ったチャームデュエルカードは、安全な形に改良されゲームとして楽しまれることになった。



チャームデュエルカードは少々過激なイラストのカードはあるものの、基本的には子供でも遊べる健全で安全なゲームである。

現在生産されているカードは立体映像を投影する機能はあるものの、モンスターや魔法を召喚する機能はないただのカードだ。

しかし、最近とある闇カジノで違法な裏デュエルが行われているらしい。そのデュエルでは違法に製造したカードを使用しているようだ。そしてそのカードは戦争時代の技術が利用されているとの情報もある。

戦争時代に作られたという話が本当だとしたら実際にモンスターや魔法を召喚できる危険なものということだ。そんなものが出回ったらまた争いの火種になるかもしれない。なんとしても被害者が出る前に実態を調べなければならない。

デュエル調査官である僕は早速闇カジノに潜入を試みる。裏デュエルが行われているのはカジノの奥のようだ。

僕は奥の部屋の扉の部屋に手をかける。

中では一体どんな危険なデュエルが行われているのだろうか。僕は息を飲みながら扉を開く。

「さて、挑戦者はここでターンエンド!次はクイーンのターンです!」
実況の女性の声と共に会場に歓声が上がった。中央にはデュエルフィールドがあり、それを取り囲むように観客達が立っている。どうやら男性客よりも女性客の方が多いようだ。女性に人気なデュエルとは一体…。

僕はデュエルフィールドを見る。そして目を疑った。

デュエルを行っているのは一方は二十代前半くらいの女性。胸の大きく開いたちょっと、というかかなり過激なドレスを着ているセクシーな女性だ。そして頭には二本の角、背中にはコウモリのような翼がある。淫魔だ。恐らく「クイーン」というのは彼女のことだろう。

もう一人は男性。なのだが、なぜか全裸でデュエルをしている。ペニスはガチガチに勃起している。

クイーンは手札からカードを1枚手にする。そしてそれを公開した。

「スペルカード、『投げキッス』を発動。誘惑モンスターが場にいる時、相手プレイヤーを魅了状態にする」

あんなカードはチャームデュエルカードにはないはず。やはり違法に生成されたカードが使用されているのか。

カードの効果が発動し、場に出ていた淫魔達が投げキッスをする。ハートマークが挑戦者の元へ飛んでいき、破裂した。

「ふわああ…」

挑戦者はすっかり幻惑に魅了されてしまった様子。やはりただのカードではなく現実の効果として発動しているようだ。

「さらにスペルカード、『ハーレムテンプテーション』を発動!相手は魅惑の幻惑に包まれ、毎ターンダメージを受ける!」

あれもチャームデュエルカードにはないはずのカード。一体どれだけのカードが違法に生成されているのだろうか。

『ハーレムテンプテーション』のカードからピンク色のハートが吹き出す。そして挑戦者の体を包んだ。そして三人の淫魔が現れ、挑戦者の体に密着して愛撫を始めた。

「す、すごい、気持ちいい…」

挑戦者はカードの生み出した淫魔達の快楽に身悶えしている。ただの幻惑ではなく快楽まで与えているようだ。

「クイーンはモンスターで総攻撃をかけてターンエンド。次は挑戦者のターン、残り少ないライフでどうするのでしょうか?」

男性はうっとりした顔のままカードを引く。そして…。

「ふふふ、無駄ですよ。魅了状態のプレイヤーは攻撃、召喚、効果の発動が全て行えません。よって何もせずにターンを終えるしかありません」

クイーンは勝ち誇った顔で挑戦者を見下ろす。

「おおっとそうでしたあ!凶悪な状態異常、魅了状態にされてしまったプレイヤーは何もできません!」
「た、ターンエンド」
挑戦者は彼女の言う通り何もできなかった様子。そのままターンを終えてしまう。




「さて、ターン終了と共に魅了状態は終了しますが、挑戦者のフィールドはがら空き!残り体力は僅かです。あとは敗北を待つのみとなってしまいました!」

「私のターン」

クイーンはカードを引く。そしてにやっと笑った。

「今のままモンスターで総攻撃をかければ勝利できますけど、せっかく挑戦して頂いたんですからサービスしないといけませんね。このカードでトドメをさしてあげます♥」

彼女は1枚のカードを場に出す。

「『サキュバスクイーン』を召喚」

彼女が召喚したカードがセクシーなボンテージを纏うサキュバスが現れる。

「出ましたー!クイーンのエースモンスターにして彼女のバトルネームの由来でもある『サキュバスクイーン』!」
興奮した様子で実況が叫んだ。さらに観客も一気に湧き上がる。

「本来召喚したターン、モンスターは攻撃できませんが、場の『サキュバスビショップ』の効果発動!」

場にいたサキュバスビショップの杖が輝き出す。その輝きは大きく光り、『サキュバスクイーン』の体を包み込む。

「誘惑モンスターが召喚された時、そのモンスターに速攻を与え、自身をターン終了時まで攻撃不能にする。これで『サキュバスクイーン』は攻撃可能となります。さあ、行きなさい、『サキュバスクイーン』!プレイヤーに直接攻撃!」

クイーンは右手を前に突き出してモンスターに指示を出す。

『サキュバスクイーン』は挑戦者を抱きしめる。そして右手で彼のペニスをしごき始めた。

「ああ…♥」

挑戦者は恍惚とした顔で快楽に浸る。

「で、出るう♥」

そしてライフがゼロになると同時に射精してしまった。

「決まりました!勝者はクイーン。残念ながら挑戦者は敗北!」

勝負は決したようだ。しかし、会場はまだざわざわしている。何かを待ち侘びている様子だ。

それに本来ならデュエルが終了した場合、すぐにモンスターは消えるはず。しかし、『サキュバスクイーン』はまだ場に残り、挑戦者を抱き抱えたままだ。

「では、挑戦者が敗北したということで、罰ゲーム開始です!」
実況がそう宣言した瞬間、再び会場が湧き上がった。『サキュバスクイーン』は大きなおっぱいで挑戦者のペニスを挟み込む。そしてゆっくりとしごき始めた。

「敗北した挑戦者は精液をたっぷりと絞られてしまいます。人によっては罰ゲームじゃなくてご褒美かもしれませんね。これをやってもらうためにわざと負けてしまう挑戦者も多いとか。今回の挑戦者はどうなのでしょうか?」

挑戦者は無抵抗のまま『サキュバスクイーン』の与える快楽を味わっている。ペニスが再び大きくなり体が震え始める。

どぴゅっ。

挑戦者はまた射精をする。『サキュバスクイーン』のおっぱいにどくどくと精液が流れ出る。

「挑戦者はまた射精してしまいました。しかし、これで終わりではありませんよ!罰ゲームはまだまだ続きます!」
観客はさらに盛り上がる。会場全体が異様な熱気に包まれていた。

その後も『サキュバスクイーン』の容赦ない責めは続く。結局挑戦者が気絶するまで続けられた。

「本日の一戦目は終了。これより二戦目を開始します。さあ、どなたでも参加は自由ですよ!我こそはという方は今すぐに…」
「ちょっといいですか?マイクを…」
実況が次の試合の募集をかけようとしたところでクイーンが制止する。

「おや、どうやらクイーンから何か話があるようですね。では、どうぞ…」
クイーンは実況からマイクを受け取る。
「次の挑戦者は私が指名していいですか?」
「おおっと!ここで当然のサプライズ!クイーン自ら挑戦者を指名するとのことです!もちろんOKです!」

実況はどこからともなく二本目のマイクを取り出して叫ぶ。クイーンの提案に会場は大きく歓声をあげた。
「ありがとう」
クイーンをにっこりと笑う。
「さあ、クイーンに試合を申し込まれるラッキーボーイ、あるいはラッキーガールは誰なのかあ!」
「私の相手はあなたです」
彼女の指差した先にいたのは…え?僕?

「クイーンが指名したラッキーボーイはドアのすぐ側にいた好青年。さあ、早速デュエルフィールドに上がってください」

(くっ。下手に逃げると怪しまれる。上がるしかないか)

僕はデュエルフィールドに向かう。観客は拍手をしながら僕を讃えてくれた。クイーンは僕を見て含みのある笑みを浮かべている。どうやら僕がデュエル調査官であることを見破っている様子。やはり戦うしかないか。

一応デッキは用意してある。サキュバスのカード生成技術が使われている可能性も考え、誘惑耐性のあるカードを用意してきた。相手の実力は相当なものだと思うが、僕も調査官になるために訓練を重ねてきた。負ける訳には行かない。

「では、挑戦者さん一言どうぞ」

実況は僕にマイクを向ける。こういうのは苦手だ。

「が、がんばります」

自信のなさそうな回答になってしまった。観客達からくすくすという笑い声が聞こえる。

「あはは、緊張してみたいですね。では、クイーンも一言どうぞ」
「あなたもメロメロにしてあげます♥」
自信たっぷりに答えるクイーン。会場も大きく盛り上がった。

「それでは、デュエル開始の前に、挑戦者さんは服を全部脱いでください」
「え?」
突然の実況の言葉に僕は絶句する。そういえばさっきの男も全裸で戦っていた。
「規則ですので」
「わ、わかったよ」
僕は服を脱ぎ捨てる。
「パンツも脱いでくださいね」
と、実況。
「わ、わかってるよ」
僕はパンツを脱ぎ捨てる。

(というかクイーンは服を着ているじゃないか)

そのツッコミを僕はぐっとこらえる。

いや、今は目の前の戦いに集中すべきだ。この屈辱は絶対に倍にして返す。

「では、改めて、デュエル開始!挑戦者さん頑張ってください!」
「先攻はどうぞ」

クイーンは余裕たっぷりに言った。チャームデュエルカードは先攻が有利なゲーム。チャンピョンの余裕という訳か。

先攻はカードをドローできず手札三枚から始まる。よし、悪くない手札だ。
最初のターンにプレイヤーが使える合計コストは1。よってコスト1かコスト0のカードしか出せない。

「僕はコスト1の『クイックナイト』を召喚。ターンエンド」

ひとまずコスト1のカードを出しておく。『クイックナイト』は攻撃力、体力共に1のカード。攻撃されればすぐに破壊されてしまうカードではあるが…。

「『クイックナイト』は手札から召喚した時速攻能力を得る。相手プレイヤーにダイレクトアタック!」

本来召喚したターン、モンスターは攻撃できない。しかし、速攻能力のある『クイックナイト』なら可能だ。

「僕はこれでターンエンド」

ひとまず先制攻撃は決められた。さあ、相手はどう出る?

「私のターン、ドロー」
クイーンはカードを引く。後攻は最初のターンからカードを引くことが可能だ。

「『インプ』を召喚」

クイーンのフィールドに可愛らしい女の子の悪魔のモンスター『インプ』が召喚された。『インプ』は僕に向かってウィンクする。相手が出したモンスターも攻撃力1、体力1のコスト1モンスターだ。

「これでターンエンド」

クイーンはモンスターを出しただけで終わった。しかし、まだ1ターン目が終わっただけだ。勝負はここから。

2ターン目はプレイヤーが使えるコストが1増えて使えるコストは合計2。

「僕のターン、ドロー。僕はコスト2のホワイトナイトを召喚。そして『クイックナイト』で『インプ』を攻撃!」

『インプ』の体力は1。『クイックナイト』の攻撃でも倒せる。

「『インプ』撃破!」

しかし、『インプ』も攻撃力は1。『クイックナイト』も体力が尽きて破壊される。

「『インプ』の破壊時効果、デッキから誘惑モンスター1体を手札に加える」

手札増強効果か。迂闊に破壊したのは失敗だったかもしれない。

「ターンエンド」

僕はそのままターンを終える。

「私のターン、ドロー。私は『レッサーサキュバス』を召喚」

クイーンが次に呼び出したのはこれまた可愛い淫魔のモンスター。攻撃力は1。体力は2だ。

「『レッサーサキュバス』の召喚時効果、手札のカードのコストを1つ下げる。私はコスト1の『フェロモンコール』のコストを下げる」

コストを下げるカードか。攻撃力は低いがなかなか厄介なカードだ。

「コストゼロとなったフェロモンコールを発動。手札のモンスターのコストを1下げて召喚。さらにカードを1枚ドロー」

(くっ、またコストを下げるカード。しかも手札増強効果まで)
高速展開デッキか。下手に倒せば効果のトリガーにされてしまう。慎重に立ち回る必要があるだろう。

「僕のターン!」

その後は一進一退の攻防が続く。相手の展開したモンスターは確実に倒しているが、相手はすぐさま次のモンスターを展開しつつ手札を増強。僕もモンスターを展開し、対応しているが、彼女の展開力を捌ききれずにいた。

そして6ターン目。
僕のフィールドには攻撃力3、体力3の『ブラックナイト』。相手フィールドにはインプが1体のみ。残りライフは僕が20で相手は15。体力及び盤面の差を見ると有利に見えるが、どんどん手札を消費してしまっている僕に対して、相手はまだ潤沢に手札がある。

「ここまでは挑戦者がやや優勢か。しかし、クイーンは余裕の表情。まだまだ勝負はわからなそうですね。さあ、注目のクイーンのターンです!」

「私のターン、ドロー。私は設置スペル、『誘惑のフェロモン』を発動。このカードが設置されている限り、誘惑耐性のないモンスターの攻撃力は場の誘惑モンスターの数だけダウン」

クイーンが発動したのは全体デバフカード。誘惑耐性がなければ弱体化されてしまう凶悪なカードだ。

「さらに『アローサキュバス』を召喚。召喚時効果により『ブラックナイト』に2ダメージ」
「しまった!」
「さらにインプで攻撃。ブラックナイトと相打ちです。ですが、インプの破壊時能力により、誘惑モンスターを手札に加えられます」

ついにこちらのモンスターを突破されてしまった。しかも相手はまた手札補充。このままでは手札の差で確実に押し切られる。

「『フェロモンコール』を発動。手札のコスト1のインプをコストゼロにして召喚。さらにカードを1枚ドロー。ターンエンド」

「クイーンの攻撃により、挑戦者のフィールドは壊滅。しかも設置スペルの効果で誘惑モンスターの数だけパワーダウンしてしまいます。挑戦者に打開策はあるのか!」

「僕のターン、ドロー。よし」

僕が引いたのは『ガードナイトレディ』。誘惑耐性を持つモンスターだ。しかもプレイヤーへの直接攻撃及びプレイヤーを対象にする効果を無効にする効果持ち。つまり先ほどのデュエルで使われた投げキッスも無効にできる。

攻撃力は2と低いが体力は6ある。そして誘惑耐性により誘惑モンスターから受けるダメージを軽減可能。ひとまず次のターンは凌げるだろう。その間に打開策を見つける。

「僕は『ガードナイトレディ』を召喚。これでターンエンド」
「おやおや。それで終わりでいいんですか?あなたには少々期待していたのですが、買い被りしすぎていたようですね」
誘惑耐性のあるモンスターを見ても余裕の表情を崩さないクイーン。実際彼女がまだ優勢であることに変わりはない。

「私のターン、ドロー。さあて、可愛いナイトちゃんには黙っててもらいましょうかね。スペルカード、『スキルクラッシュ』。相手のランダムなモンスター1体の効果を永続的に無効にします」
「何!?」
「私が誘惑耐性の対策をしていないと思いましたか?効果対象はランダムですがあなたのフィールドには『ガードナイトレディ』しかいません。よって『ガードナイトレディ』の効果を無効にします」
「くっ」

『ガードナイトレディ』の効果が失われたことで誘惑耐性がなくなってしまった。これでダメージは軽減できず、プレイヤーへの効果も防ぐことができない。しかし、それだけではない。『誘惑のフェロモン』の効果により、『ガードナイトレディ』も攻撃力がダウンしてしまう。

相手の場には誘惑モンスターが2体。よって攻撃力は0になってしまう。

「続いて『フェロモンサキュバス』を召喚。その効果によりこのカードが存在する限り相手プレイヤーをオナニー状態にします」

「お、オナニー状態!?」

不意に僕の手が勝手に動き出す。そしてペニスを掴んでしまう。そのままオナニーを始めた。

「オナニー状態になったプレイヤーは毎ターン終了時にダメージを受けてしまいます。あ、ちなみにデュエル中に絶頂してしまったら残りライフに関わらず負けになってしまいますから気をつけて」
「な、なんだって、くっ、止まれ…」
止めようと腕に力を入れるが全く言うことをきかない。勝手に動き、オナニーを続けてしまう。
「ふふふ、ダメージを受けるのはターン終了時ですが、オナニーは常に止まりません。早くしないとライフがゼロになる前に射精しちゃうかもしれませんね」
くすくすと笑うクイーン。
「くっ」

しかも右手でオナニーをしているせいで左手だけでデュエルを続けなければならない。かなり戦いにくい。
「さて、次はどうしますかねー」
わざとらしく長考を始めるクイーン。彼女は既にこのターンのコストを使い切っている。できることと言えば攻撃をするくらいだ。

「一応ライフを削っておきましょうか」

クイーンは攻撃能力も防御能力も失った『ガードナイトレディ』を無視して僕に直接攻撃。僕のライフを削りにかかる。

「私はこれでターンエンド。そしてオナニー状態によるスリップダメージを受けてもらいます」
「くっ」
まだライフに余裕はあるが、オナニー状態が厄介だ。次のドローにかけるしかない。

「僕のターン、ドロー。来た!スペル、『サンダーブラスター』。フィールドの攻撃力2以下のモンスターを全て破壊する」
相手のモンスターは全て低攻撃力モンスター。『ガードナイトレディ』は破壊されてしまうが、これで場をリセットできる。そして『フェロモンサキュバス』が消えたことでオナニー状態も解除だ。
「おおっと。かなりピンチの状況の挑戦者でしたが、逆転のカードでフィールドをリセットしましたあ!」
「あらら、やりますね。『誘惑のフェロモン』の効果、誘惑モンスターが場にいなくなった時破壊されます」
「よし」
これで相手の場にカードはなくなった。サンダーブラスターは高コストのカードであるため、このターン僕は何もできないが、これで少しは希望が見えてきた。
「『フェロモンサキュバス』の破壊時効果、手札のカードを1枚選択してコストを5下げます。私がコストを下げるのはこのカード」
「そのカードは…」

クイーンが見せたのは彼女のエースモンスターである『サキュバスクイーン』。そのコストは20。強力なカードだが、このゲームの最大コストは10。コストを5下げたところで15だ。そのままでは召喚できないが…。

「私のターン、ドロー。『サキュバスクイーン』はこのデュエル中に召喚した誘惑モンスターの数だけコストを下げることができます。私がこのデュエル中に召喚した誘惑モンスターは10体。よってコスト5で召喚できちゃいます」

『サキュバスクイーン』が場に呼び出される。

「『サキュバスクイーン』の効果、相手を永久魅了状態にします」
「永久魅了状態だと!?」

魅了状態はいかなるプレイヤーの行動を封じてしまう。それが永久と言うことは…。

「ふふふ。お察しの通り。これであなたは何もできません。あなたの負けです♥」

『サキュバスクイーン』が艶かしいポーズで僕を誘惑する。僕はその姿に魅了されてしまう。
「出ました!サキュバスクイーンの凶悪効果。こうなってしまったらライフがいくら残っていても敗北確定。挑戦者は敗北の時を待つしかありません」

実況の内容とは裏腹に僕の敗北を待ち侘びている様子だ。それは観客も同様で僕の敗北を今か今かと待っている様子。

「さあ、あなたにターンを回してあげますよ」

僕のターンが回ってくる。しかし僕ができることはカードを1枚引くことだけ。何もせずにターンを終えるしかない。

「『サキュバスクイーン』で直接攻撃です」

『サキュバスクイーン』の攻撃力は10。強烈なダメージに僕は襲われる。僕のライフは残り6になった。だが、いくらこの攻撃を耐えても何の意味もない。

「ターンエンド」

クイーンは『サキュバスクイーン』で攻撃しただけでターンを終える。また無意味にターンが回ってきた。僕はカードを1枚引いただけでターンを終える。

ようやく最後のターンが回ってくる。

「さあ、終わりの時間です。『サキュバスクイーン』で攻撃」

『サキュバスクイーン』が僕に迫ってくる。僕のペニスをおっぱいで挟み、激しくしごいた。

「あ、あう…出る…」

パイズリによる強烈な快感に耐えられず僕は射精してしまった。サキュバスクイーンのおっぱいを精液で汚してしまう。
「ふふふ。思ったより楽しめましたね」

「さあ、敗北してしまった挑戦者には恐怖の罰ゲームが待っています」
「楽しませてくれたお礼にいっぱい遊んであげますね」

クイーンは次々にモンスターを召喚する。『インプ』、『レッサーサキュバス』、『フェロモンサキュバス』。

「『フェロモンサキュバス』の効果。相手をオナニー状態にします」

「うう…」

また手が勝手に動き出してしまう。イったばかりのペニスを自らしごき始める。

「次は、『インプ』ちゃんと『レッサーサキュバス』ちゃんで攻撃」

『インプ』と『レッサーサキュバス』は左右から僕に密着する。そして僕の耳を舐め始めた。僕の耳の中が舌によってグッポリと犯されていく。

(気持ちいい…)

耳舐めによって僕の理性が溶かされていく。ペニスをしごくスピードが上がってしまう。

「『サキュバスクイーン』で攻撃」

『サキュバスクイーン』は僕の顔を大きなおっぱいで挟み、ぱふぱふする。僕はすぐに柔らかいおっぱいの虜になってしまう。

「挑戦者は誘惑モンスター達に取り囲まれてしまいました。耳舐めにぱふぱふ、さらに強○オナニー、なんという素晴らしいご褒美、いえ、なんという恐ろしいコンボなのでしょうか」

誘惑モンスター達の連携攻撃にすっかりと魅了された僕はペニスを激しくしごき続ける。最早カードに操られているのか、自分の意志でしごいているのかもわからない。しかし、強烈な快感の前に手を止める選択肢はなかった。

「さあ、情けなく出してしまいなさい♥」

どぴゅっ。

僕は自らのペニスをしごきあげ、射精してしまった。大量の精液が僕のペニスから吐き出される。それと同時にモンスター達は姿を消した。僕は力なく倒れる。だらしなく床に倒れ伏せ、快感の余韻に浸った。

僕が倒れると共に会場に歓声が上がる。

「さて、あなたには聞きたいことがあるんですが…ふふふ、その様子だと少し休憩が必要ですかね」

クイーンが僕に近寄ってくる。

会場の歓声を聞きながら、僕の意識は薄れていった。


おまけ:チャームデュエルカードルール
TCG系ゲーム(シャドバやドラクエライバルズなど)のルールを参考にして作ったルールです。即興なので多分ガバガバ(笑)

◾︎主なルール
・初期手札:3枚(最大7枚)
・先攻は1ターン目ドロー不可
・初期ライフ:20(最大も20)
・勝利方法1:相手のライフをゼロにする
・勝利方法2:デッキアウト(デッキがなくなった時点では敗北ではなく、デッキがなくなりドローフェイズやカード効果でドローできなくなった場合敗北)
・勝利方法3:カード効果による特殊勝利など

・初期合計コスト(マナ的なやつ):1
・合計コストは1ターンごとに1ずつ増加(最大10)

・召喚ターンは攻撃不可
・速攻能力があれば召喚ターンでも攻撃可能
・相手の場にモンスターが存在する場合でも、相手の場に防衛効果を持つモンスターがいなければプレイヤーに直接攻撃できる

・モンスターの主なパラメータはコスト、攻撃力、体力の3つ。
・コスト:召喚時に必要なコスト
・攻撃力:モンスターの攻撃力。攻撃をする時にこの数値分のダメージをプレイヤーや相手モンスターに与える。また、モンスター同士の戦闘の場合、攻撃したモンスターも相手モンスターの攻撃力分、ダメージを受ける。
・体力:モンスターの体力。戦闘や効果でダメージを受けると受けたダメージ分減少する。ゼロになるとそのモンスターは破壊される。

◾︎クイーンさんの戦術
『サキュバスクイーン』で勝つことが前提。手札増強カードで戦線を維持しつつ、展開力の高いモンスターを次々と召喚して『サキュバスクイーン』のコストをどんどん下げていく。
全体的に火力の低いモンスターが多く、『サキュバスクイーン』が止められてしまうと辛かったりする。とはいえ、『サキュバスクイーン』は火力も高いため、効果が止められてもゲームエンド級のパワーを発揮する。

◾︎クイーン使用カード。
・『サキュバスクイーン』
クイーンのエースカード。コスト20。
ドラクエライバルズのダークドレアム的なモンスター。手札からの召喚時に相手を永久魅了状態(ドロー以外の行動は不可)にするチート効果を持つ。
コスト20だが誘惑モンスターを召喚するたびにコストが下がる。(デッキ・手札のいずれにいる場合でもコストが下がる)
デッキに1枚しか入れられないが、誘惑モンスターなので『インプ』ちゃんでサーチできる。

相手プレイヤーに永久魅了状態を付与できるため、出してしまえばほぼ勝利が決まる。ただし、相手の設置スペルやパッシブ効果は有効。相手のライフを削る前にパッシブ効果でライフがゼロになったり、デッキアウトでカードが引けなくなったら敗北する。

また、プレイヤー対象の効果なので『ガードナイトレディ』などで無効にされる。手札からの召喚時効果のため、無効化されると二度と発動できない。

本編では、デュエルを省略したので「とりあえず展開的に10体くらい召喚したかな」と適当に決めました(笑)。

・『インプ』
コスト1のカード。クイーンのキーカードの1枚。破壊時に誘惑モンスターをサーチできる。『サキュバスクイーン』もサーチできちゃう。

・『フェロモンコール』
コスト1のカード。クイーンのキーカードの1枚。コストを1下げてモンスターを召喚し、さらにカードを1枚ドローできるチートカード。『レッサーサキュバス』とのコンボが凶悪。ただし、必ずモンスターを召喚しなければいけないので、手札に残りのコストで召喚できるモンスターがいなければ発動できない。

・『レッサーサキュバス』
コスト2のカード。召喚時に手札のカード1枚のコストを1下げることができる。『フェロモンコール』をコストゼロで打てる。

・『フェロモンサキュバス』
コスト5のカード。相手をオナニー状態にしてしまう凶悪なカード。ライフが残っていてもオナニーで射精してしまう危険が常に付きまとう。さらに破壊時の手札のカードのコストを5下げる効果もかなり強力。オナニー状態を解除するために破壊しようものなら『サキュバスクイーン』などの高コストモンスターの展開を早めてしまう。

・『サキュバスビショップ』
コスト4のカード。自身の攻撃を放棄することで、代わりに速攻を与える。サキュバスクイーンの効果が決まらない場面でも同時にこのカードを展開すれば、速攻によりゲームエンド級のダメージを与えることができる。

このカード自身も効果の対象にできるが、「自身の攻撃を放棄する」というデメリットがあるため、速攻を付与しても結局攻撃はできない。

・『誘惑のフェロモン』
コスト3のカード。設置することで誘惑モンスターの数だけ誘惑耐性を持たないモンスターを弱体化させる。自身のモンスターにも効果は及ぶが、誘惑耐性を持つモンスターのみで組めば影響を受けない。凶悪なデバフ効果だが、誘惑モンスターが場にいない場合自壊してしまう。

・『投げキッス』
コスト3のカード。相手を魅了状態にして行動不能にする。魅了状態は1ターンで回復する。

・『ハーレムテンプテーション』
コスト3のカード。相手にハーレムの幻影を見せて毎ターンダメージを与える。

・『スキルクラッシュ』
コスト2のカード。ランダムな相手モンスターの効果を無効にする。対象は選べないが、相手の場にモンスターが1体しかいない場合などは狙ったモンスターの効果を無効にできる。

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