HARE / define 2021/05/25 12:45

雑談。テキストの描き方(簡易版)とか。

 始めましての方も、いつも来てくださっている方もありがとうございます。

 今回は(も?)、雑談っぽい感じでいこうと思います。

 もちろん、最後(予定)の感情変化の短編ができていないからです(開き直り)

 ということで、今回は、どうしてあんな短い話を作るのに時間がかかっているのか言い訳――。

 ……ではなく、HARE的な簡単な物語の作り方(※注1)についてなど。

 まあ、実生活にまったく役に立たず、制作をしている人間には「え? 今更?」というような感じですので、気の向いた方のみ読んでいただければと。




//01,発表媒体について考える。

 ゲームなの? ASMRなの? 小説なの? というように、何を作るかに寄って、平均的な分量が変わります。

 例えば、PCゲーム2000円くらいの規模のものを作る(今回で言えば、キモい兄貴の催○術のゲームくらいです)としたら。

 テキスト分量は200KBくらいが平均となります。

 前にもどこかで書いたかも知れませんが、日本語は、1文字=2バイトです。1KBは512文字ということになります。
 原稿用紙1枚ちょっとですね。

 ASMRは、キャラクターや作品の方向によりますけれど、30KBで、だいたい1時間くらいな感じ(※注2)でしょうか。

 小説も、描き方や密度の違いがありますね。

 40文字17行くらいで想定すると、HAREは比較的改行を使うので、190K~200KBくらいで1冊分となります。

 また、別のライターさんですと、200~210KBくらいですね。5~10%くらいの差があるという感じです。

 脱線しましたが、何を作るのか? というのを考えることが第一段階ということですね。
 それによってスケジュールも決まってくるという感じです。





//02.テーマ、目的を決める。

 この作品で何をするぜ! というやつですね。

 たとえば『作品をたくさん売って、うっはうはなお金持ちになる!』というのは、自分もいつも思っていますが、違いますね。

 「少年の成長を通して、世界の矛盾を暴き出す」とか「女の子との恋愛を経て傷を負った男の子が立ち上がって前を向く」とか、まあ、なんか伝えたいなーというようなものです。

 キモい兄貴の場合は「催○術を使って、主人公を嫌悪している女の子をエッチな目に合わせて楽しむ話」です。

 テーマ? エロです。
 目的? エロです。
 伝えたいこと? エロです。

 というように、具体的なものでも、高尚なものなくても良いです(台無し)

 さて、つっこまれる前に次へ行きましょう。





//03.ストーリーの大枠を考える

 「○○が××する話」
 本当にこのくらいの簡単なものですね。

 キモい兄貴の催○術なんかに、妹が負けるわけない。ですと、「おたく趣味の兄を、キモいと言って嫌っている妹を催○術で「わからせて」、エロいことをするという感じです。 

 テーマと同じじゃん、テーマとか意味ないんじゃ……と言われるかもしれませんが、今回に関していえばその通りです。

 つっこまれると不都合が出そうなので、さっさと次へ行きましょう。





//○04.プロットを考える。

 ここが一番、ライターごとに差異がでるところではないでしょうか?

 ストーリーの大枠と、プロットの間に、シノプシス(※注3)を制作する人もいます。

 HAREは基本的には、いきなりここからスタートですね。

 本当に簡単ものだったり、詳細に書いたりする人で、作り方がかなり違ってきます。


 HAREの受けた仕事でも、プロットの作り方にはずいぶんと差がありました。

 例えば、とあるところでは、


「妹キャラ、エロっぽく」


 という一言だけのものもありましたし、逆に


 朝起きたら主人公は妹の作った目玉焼きを見て、両面焼きのほうが好きだと言う。
 そのことで妹が拗ねてしまって軽い口喧嘩をすることなってしまうが、必死に謝ってどうにか許してもらうことができる。
 その後は一緒に食事を済ませて学校へ行く用意をして――


 みたいにかなり細かく詳細なものもありました。

 これは、発注する側なんかの差がありますね。HAREの場合(※注4)ですが、こんな感じです。


//■シーン01
//■場所・時間:自宅(リビング)・昼
//■服装
//○主人公:私服
//○ヒロイン:制服

 家に帰ってきた妹が、兄(主人公)の姿を見て、文句を言ってくる。
 口喧嘩をしてもかなわないので、自室へと戻る主人公。


 みたいな感じで、シーンごとにざっとした流れを書く感じです。

 これを作っておくと、文章にする時に悩む時間が減ります。ですので、最初に手間をかけてもしっかりと作っておくのが良いのではないでしょうか?

 他にも資料が必要なシーンなどがある場合も、予め調べてメモをしたりをしておきます。





//05.文章にしていく

 ここが手間のかかる部分ですね。楽しくもあるのですけれど。

 先ほどの場合で、一人称(※注5)で書くと、



【ヒロイン】「ただいま……げっ」

 冷蔵庫から取り出したお茶を飲んでいた俺を見て、妹が顔を顰めた。

【主人公】「兄の顔を見て『げっ』ってなんだよ」

【ヒロイン】「あんたのことを兄だなんて思ってないし。なんでここにいるわけ?」

【主人公】「自分の家なんだから、どこにいてもいいだろ?」

【ヒロイン】「はあ? そこにいるだけでキモくて迷惑なんだから、部屋から出てくんなって、いつも言ってんじゃん!」

【主人公】「あー、はいはい。戻ればいいんだろ」

 これ以上、妹の相手をしても不愉快な思いをするだけだ。とっとと部屋に戻るか。



 というような感じになります。
 ゲームが前提の場合は、状況(場所や風景など)の描写や、人物(服装や容姿など)の描写はかなり削れますね。

 城の謁見の間の背景、お姫様の立ち絵を表示した後に、白いドレスを身にまとった~みたいに書いても、絵を見りゃわかるだろ? ということになるからです。
 ゲームライターが小説を書くときに苦労するのは、この辺りの描写ではないでしょうか。



 ……と、駆け足ぎみにざくざくと書いてきましたが、こんなところでしょうか。

 夜までには、有料プランのほうで、キモい兄貴~のゲームの進行を少し書く予定です。

 では、また次の更新で。








//※注1
 あくまでdefineや、HAREの周辺でのやり方となります。他のサークルや、ライターさんには、他のやり方があると思いますので、そういう方法もあるのか、くらいで。

//※注2
 あくまでdefineや、HAREの体感というか、感覚的なものなので、実際にはズレがあると思ってください。


//※注3
 説明が難しいのですが、ものすごくざっくりと簡単に言うと「あらすじ」みたいなものです。
 人によって「こういうものをシノプシスと言って、あらすじとは違う!」という人もいるので、相手に合わせるとよいと思います。

//※注4
 主にゲームの場合です。ASMRや、小説ではまた違ってきます。

//※注5
 もう少し細かいと、一人称、主人公視点 となります。
 ゲームやASMRではこちらが主流でしょうか。
 小説だと三人称も少なくありませんね。
 主人公、○○はキッチンでお茶を飲んでいる時に、玄関の扉が開閉する音を聞いて、顔をしかめた。
 この時間に家へ戻ってくる相手は妹だけだからだ。

 みたいな感じでしょうか? この辺りは、ちゃんとした技法の本とかあるので、そっちを参照してください(丸投げ)

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索