さーくるてくあ 2020/09/24 18:00

りりいん!物語解説 シャーロットのお話

今回はりりすいんないとめあ!から大分経ちましたので、本編で語られなかった詳しいお話をしようと思います。

今回は主にシャーロット視点でのお話です。

ここから先はネタバレしかありません。(エンディングやその後の話も含みます)
未プレイの方は読まないことをオススメします。

シャーロットのお話

物語序盤のシャーロット

最初からみんなのことを知っていましたが、教えてしまうと夢のかけらを引き付ける力が弱くなってしまうため仕方なく黙っていました。

知っていても話せないのでところどころ微妙な反応をしています。
セリフは明るいのに顔が困っていたり、本当の名前を知っているので仮の名前に反応が遅れたり、
主人公がエイミーを連れて戻った時はあまりにビックリしすぎて、もう記憶が戻ったのかと勘違いしています。


夢のかけらを拾ったかではなく記憶喪失が治ったか確認してるところ

魔力を渡すだけで着いて来なかったのは、はぐれてしまった主人公じゃない方(アリスorリドル)を探さなければいけなかったためです。
ずっと家に居るように見えて、主人公が夢のかけらを探している間は夢の世界を走り回っていました。
自分がしっかりしないといけないので平気なふりをしていますが、内心すごく焦ってます。


ただの迷子ではなく目的があって夢の世界に来たことを知っているセリフ

最初から全部知っていることを踏まえて会話を見ると面白いかもしれませんね!

ノーマルエンドのシャーロット

エイミーのお願いを聞いてアリスとリドルを帰したことで、エイミーが2度と目覚めなくなるエンディングです。

本当は諦めたくありませんでしたが、エイミーが初めて『猫ちゃん』ではなく『シャル』と呼んだことで、それだけ危険で切実な頼み事だと理解し受け入れることにしました。


名前の持つ力は大きい

エンディング後、シャーロットは友達となったエイミーと夢の世界で度々会い、美味しいものを食べに行ったり、何度も何度も、沢山遊びました。
アリスとリドルとも現実世界で親しい友人になります。
アリスとリドルは目が覚めると忘れてしまいますが、2人の夢の島にエイミーと遊びに行ったりもしました。


ちなみにパティシエの夢はノノが閉じ込められていたところ

アリスとリドルはエイミーが目覚めることはないと察しつつ、それでも待ち続けました。
しかしいずれみんな年老いていき、最後はエイミーだけが取り残されてしまいます。

シャーロットはエイミーのお願いを受け入れたことをずっと後悔していました。

エイミーを目覚めさせるにはアカシャに行くしかないということにも気付きますが、時が経ちみんなのことが大切になってしまったからこそ、なおさらシャーロットはどうしようもなくなってしまうのでした。

トゥルーエンドのシャーロット

夢の世界は時におかしなことが起こります。
主人公が負けた時に敗北の記憶だけ残って時間が遡ったり、再戦時にお互い覚えていたり・・・

シャーロットもまた同じように、まだ起きていないはずの後悔の記憶を持ったまま、もう一度選択ができる場面にやって来ました。

しかしはっきりとせずぼんやりとしていて、本当に自分の記憶なのか、一体何の記憶なのか分からず理解すること出来ません。
よく分からないのに、少しだけ悲しくて暖かくなる記憶。
ついさっき会ったばかりなのに、一緒にケーキを食べたような気がして、絵を描いてもらったような気がして、頭がこんがらがって考え込んでしまいました。


チャプター9で考え事をしていた理由

夢のかけらは持ち主のところに引き付けられます。
重要な記憶はたとえ忘れてしまっても衛星のように自分の周りを回り続け、帰る時を待っています。
小さい頃の、まだ子猫だった頃の記憶はずっとシャーロットの近くにありました。

どうしていいか分からなくなった時、過去の経験から学ぼうとする引力によって、遠い昔の夢のかけらが島に流れ着きました。

それを主人公は偶然、必然的に拾うことになります。


たまたま流れ着いたわけじゃなかったシャーロットのかけら

じっちゃとの思い出は、本当の自分が『もっとわがままだった』ということを教えてくれました。
初めて魔法が出来た日と同じ、未来さえも捻じ曲げるわがままを通すこと。

アリスとリドルと自分、3人の命を賭けて、どうしてもたった1人を助けたくなったのでした。


じっちゃの雑なアドバイスが時を超えて世界を変える!




トゥルーエンドでは唐突にシャーロットが謝り出すので何のことやらと思った方もおられるかもしれませんが、実は裏で色々あったんですね!
最後は主人公でも、タイトルにあるリリスでもない2人で終わるエンディングはそういう事情でした。



一晩の話でありつつ、でも本当はとっても長い月日を重ねた不思議な夢の世界のお話でした。

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