桃李ママ～クリスマスイヴ前夜～

//雄っバブソープランドバブばぶるシリーズ

クリスマスってドキドキしちゃう。
桃李はね、この季節の街を歩くのがとっても好きなの。
キラキラ〜ピカピカ〜って綺麗なものや可愛いモノが沢山溢れてる。

お胸がどきどきわくわくして止まらなくなっちゃう。
特に夜はイルミネーションが綺麗だからお店に向かうときは、いつもよりゆっくり歩いちゃうくらいで。
ショーウィンドウの飾り付けを見ていると、運命を感じるお胸がキュンとする出会いもあるしーー……。
なーんて思いながら一人瞳をキラキラさせていると、同じくらいにキラキラしたものを見つけてしまう。

胸がトクンッと一つ脈打ってしまうそれ、それはハンドメイドの雑貨屋さんに置かれたぬいぐるみたちだった。
中でも印象的なコは、垂れたお耳が可愛らしいうさぎさん。フリルの付いたスタイを掛けているのがもう堪らなく可愛くてね。

お店に入ってすぐ、そのコを抱っこさせてもらった瞬間に気づいた。
このコは桃李のバブちゃんになるためにここで待っててくれたんだって。
今まで迎え入れたぬいぐるみのコ達とはちょっと違う感覚を覚えたんだよね。
だって、このコがお店に来てくれるバブちゃん達と同じように甘えん坊さんの顔をしていたから。

「このこ、ください♡」

お店を出るときには、ぬいぐるみはすでに桃李の腕に横抱きにされていた。
もう、桃李の目にはハートが浮かんでいることが自分でもわかる。
今日はバブちゃんをいつもよりもっともっと甘やかしちゃいそうな日……。
桃李の無限の母性を受け止めてくれるバブちゃんの来店を思って、思わず頬が緩んだ。

//END

～桃李ママといっしょ～/二回戦中様