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2022年 05月の記事 (37)

レモネードオアシス 2022/05/16 11:51

放課後のトイレで1

放課後、旧校舎のトイレにひとりでやってきた蓮。
そこには、千尋がうんちをおもらししてしまったショーツがある……。


目次

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『先生さようなら、みなさんさようなら』

 帰りのショートホームルームが終わって、蓮はぼんやりと今日の放課後をどうやって過ごそうか考えていた。

 蓮は、いわゆる鍵っ子だった。
 両親が共働きだから、家に帰っても誰にもいない。
 それに家にある本は全部読んでしまったので、家に帰ってもなにもやることがなかった。

(いつもみたいに図書室に行こうかな)

 自然と、蓮はいつも学校の図書室に入り浸ることになっていた。
 図書室の司書教諭にも顔を覚えられてしまったほどだ。

(けど、今日は他に楽しみがあるんだもんね)

 蓮は人知れずそんなことを考えながら、カバンに今日の宿題が出た教科書とノートをしまって席を立つ。
 ざわついた放課後の教室を出て、廊下を急ぐ。
 廊下を歩いているうちに渡り廊下に出て、やがて生徒たちも、人気もなくなり――、

 蓮がやってきたのは、放課後の旧校舎だった。
 黄金色の夏の夕日を受けて、どこからかカラスの鳴き声が聞こえてくる。
 学校の怪談なんかなくても、ちょっと近づきたくない雰囲気を漂わせていた。

「でも、誰も来ないほうが好都合だもんね」

 蓮は呟くと、ゆっくりと薄暗い旧校舎へと踏み込んでいくのだった。

        ☆

 蓮がやってきたのは、薄暗い女子トイレだった。
 何十年もの長い時間をかけて染みついた女子たちの恥臭が重なり合い、なんとも言えない香りを奏でている。

 蓮は女子トイレの電気のスイッチを入れると、たった一つだけの裸電球が灯った。

(蓮ちゃんが入ってたのは、一番奥の個室だったよね)

 蓮は、ゆっくりと一番奥の個室へと入り、そして鍵を閉めた。
 これでここは蓮一人だけの世界となる。
 薄暗い個室――。
 目の前にあるのは、ちょこん、とした和式便器。
 その先にあるのは、木造の壁だ。
 一畳半ほどの、狭く閉塞した空間だった。

 ただ、底の見えない汲み取り式の便器からは、時折ゴーゴーと不気味な呻き声が聞こえてきている。
 たぶん、外にある換気扇に風があたって低い音を立てているのだろう。
 たくさんの本を読んで勉強している蓮は、このくらいのことでは驚いたりしないのだ。
 ……もっとも、千尋はびっくりして恐怖のあまりにおしっこばかりか下痢まで漏らしてしまったのだけど。

(千尋ちゃん、この壁に背中ついて、おしっこもうんちも漏らしてた……。可愛かったなー)

 千尋には悪いけど、蓮は気絶している千尋を見て、不覚にもキュンときてしまった。
 いつも守ってくれる白馬の王子様のような千尋が、腰を抜かしておもらししていたのだ。
 そのギャップに、蓮の秘めた想いは燃え上がっていた。

(千尋ちゃんの染み、まだタイルに残ってる。これからも、ずっとこの染みは残っていくんだ。……たとえ、私たちが卒業しても)

 目をこらせば、今日千尋が漏らしてしまった大きな染みの他にも、他の染みもたくさん残っていた。
 きっと、旧校舎にやってきた女子たちが我慢しきれずに、それとも今日の千尋のように恐怖のあまり漏らしてしまった跡なのだろう。

 この染みは、この校舎が建て替えられるまで、ずっと残されていくものなのだ。
 そう考えると、蓮の鼓動はなぜかトクンと熱くなってしまう。

(これが千尋ちゃんの染み……。知ってるのは私だけなんだ)

 性徴期を迎えたばかりだというのに、蓮は信じられないほどに妖艶な笑みを浮かべてみせる。蓮自身も、そのことに無自覚で。
 ここに来たのは、もっと別な目的があったのだ。
 それは――。

「あった」

 個室を一瞥し、蓮はあるものを見つけた。
 それはコンビニの白いビニール袋だった。
 そう。
 千尋に渡して、ショーツを入れておくようにと言った――。
 この袋の中には千尋の下痢にまみれたショーツが入っていることだろう。
 しかもこの旧校舎では洗えないから、漏らしたときのそのままの状態で。

「千尋ちゃんのショーツ……。どうなってるんだろう?」

 蓮はカバンと体操袋を手近なフックにかけると、ビニール袋を持ち上げてみる。

「凄い……。ずっしり重たい」

 そのビニル袋は、意外と重たかった。
 それだけ蓮の恥ずかしいモノが詰まっているということだ。
 それに匂いも漏れないように、ギュッとしっかり結んであった。

「千尋ちゃん、こんなにきつく結ばなくてもいいのに」

 そんなことを呟きながら、蓮はきつく結ばれているビニール袋の口を解いていていく。

「よいしょっと」
 なんとか結び目を解くと、その瞬間――、

 むわわ……っ。

 柔らかくも刺激的な茶色い香りが立ち昇ってきた。
 それは汲み取り式のトイレから立ち昇ってくる香りとは比べものにならないほどに濃厚で、新鮮なものだった。

「ううっ。これが千尋ちゃんの匂いなんだ」

 濃厚な匂いにちょっとだけびっくりしてしまうけど、白馬の王子様のような友達の恥ずかしい匂いに、蓮の心拍数は早まっていく。
 それでも、匂いだけではもう我慢できなくなっていた。

「千尋ちゃんのショーツ、どうなってるんだろう」

 これから禁忌を犯そうとしている。
 そのことを蓮も理解はしている。
 だけど理性では分かっていても、どうしても好奇心を止めることはできなかった。

「……千尋ちゃんのショーツ……。こんなに重たくなってたんだ」

 千尋が愛用している、ピンクと白のしましまショーツ。
 すでに黄土色に染め上げられているが……。
 その腰ゴムの辺りをつまみ上げて見ると、驚くほどにずっしりと重たくなっていた。

 それは、間違いなく千尋のお腹に詰まっていたものの重みだ。
 黄土色の下痢によってしましまショーツは染め上げられて、白い部分のほうが少なくなっているほどだ。
 よほど、千尋はお腹を下していたのだろう。

「ショーツの内側は、どうなっているんだろう?」

 蓮が好奇心を抱くのは、当然のことだった。
 それでも、良心の一欠片が咎めるのだ。
 このショーツの内側に詰まっているのは、千尋が誰にも見られたくないと思っている、恥部よりも恥ずかしい恥部なのだ。

 その禁忌を犯して、果たして今まで通りに千尋のことを好きでいられるのだろうか?
 千尋のことを、嫌いになったりしないだろうか?
 そんな心配事が脳裏をよぎる。
 だけど……、

「私は、そんなことじゃ千尋ちゃんのことを嫌いにならないんだもん。千尋ちゃんのこと全部知りたいんだもんっ」

 意を決すると――、
 蓮は、しましまショーツの腰ゴムを、両手で摘まみ、ゆっくりと広げていく。

 むわわ……っ。

「うっ、うううっ。目に、染みる、よぉ……っ」

 ショーツを広げて、その内側を覗き込んだ瞬間だった。
 濃密な腐敗臭が、ショーツの内側から立ち昇ってきたのだ。

「うわ……、お尻のところ、こんなに柔らかいのがドロドロになってたんだ……」

 蓮は我が目を疑ってしまった。
 その目も、あまりの臭気で涙が溢れだしてくる。
 涙を堪えながら見つめた、千尋のショーツの内側……。
 そこは大惨事になっていた。
 お尻の部分はピーナッツバターのような黄土色の下痢が、べっとりと塗られていたのだ。

「千尋ちゃんのお尻、きっとヌルヌルになってたんだね……」

 ショーツの内側を覗き込み、蓮はしみじみと呟いてしまう。
 黄土色の下痢でベトベトになっていたのは、お尻の部分だけではなかった。

「こんなにたくさん漏らしちゃったんだ……」

 きっとたくさん漏らした下痢はお尻の部分だけでは抑えきれなかったのだろう。
 黄土色の下痢は、クロッチまでも土砂崩れのように蹂躙し、前のほうにまで広がっていた。

「こんなになってるなんて……。きっと千尋ちゃんはおまたまでドロドロになっちゃったんだね。私が驚かせちゃったから……」

 千尋がこの下痢にまみれたショーツを脱ぎ、汚泥によって陵○されたおまたとお尻を晒し、人知れずティッシュで拭っては新しいティッシュを手に取り……。
 その姿を想像すると、蓮の理性はついに決壊してしまう。

「千尋ちゃんと同じ感触、味わいたいよ……」

 自分でもなにを言っているのか分からなかった。
 ただ、千尋と少しでも同じ体験をしたい。
 同じ気持ちを共有したい。
 千尋と、できることなら同化してしまいたい。
 そんな想いが、蓮を突き動かそうとしていた。

「千尋ちゃんのしましまショーツ……穿いてみたい……」

 蓮は白のワンピースを捲り上げる。
 露わになったのは……、
 パンツタイプの紙おむつだった。
 蓮は、いつもワンピースの下にはおむつを穿いて生活していたのだ。さすがに、体育の授業を受けるときはショーツを穿くことにしているけど。

 今日は体育の授業が終わってから更衣室で着替え、それから誰にも気づかれないように女子トイレに行って、その個室の中でおむつに履き替えた。

 今日一日中穿き続けてきた紙おむつは、股間の部分はやや茶色かかったクリーム色に染まっていた。
 午前中に漏らしてしまったおしっこは、時間が経つにつれて鮮やかなレモン色から、クリーム色へと変化してしまうのだ。

「おむつ脱いでっと……」

 夏場の汗とおしっこに蒸れ返った紙おむつは脱げにくくなっている。
 それでも蓮は慣れた手つきで、ゆっくりと紙おむつを下ろしていった。


放課後のトイレで2につづく!

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レモネードオアシス 2022/05/15 14:59

恐怖のあまりに大決壊!4

うんちをしに旧校舎の女子トイレにまでやってきた千尋。
しかしそんなときに脳裏をよぎるのは学校の怪談。




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 トントンッ、トントンッ。

 個室のなかで無様な姿を晒しながらも気を失った千尋――。
 そんなことを知らずに、ドアの外では一人の少女がノックし続けていた。

 スラッとしたスタイルで、手足も大人のように伸びた、黒髪おかっぱの少女……。
 それは蓮に違いなかった。

「千尋ちゃん……? 千尋ちゃーん」

 蓮は、それはそれは控えめな声で個室の中にいるであろう千尋の名前を呼び続ける。
 その声が、個室の中にまで届いていないとは知らずに。
 ただ、ノックの音だけが届いているとも知らずに。

「なんか、様子が変……?」

 蓮はノックをやめて、耳を澄ませてみる。
 しばらくすると……。

 ブリブリブリッ。
 ビチッ! ビチビチビチ!

 どうやらちゃんと『出してる』みたいだけど……、それにしてはなんの返事がないのは奇妙な話だった。
 せめて、ノックくらい返してくれてもいいのに。

「千尋ちゃん、千尋ちゃーん」

 呼びかけても、なんの返事もない。
 そもそも、なんで蓮がここにやってきたのかというと。

「私も、うんちするときは旧校舎ですることにしてるんだけどなー。けど、まさか千尋ちゃんもこの穴場を知っていたとは……」

 実は蓮もお腹を壊してしまったときは旧校舎のトイレのお世話になることにしていたのだ。
 今日は偶然にも蓮もお腹の調子が悪くて、千尋ちゃんの背中を追いかけていたらここにやってきたというわけだ。

「千尋ちゃーん。一番奥のおトイレ、もう紙がないよー」

 呼びかけてみるけど返事はない。
 この一番奥の個室に紙がないのは蓮が一番よく知っていた。
 なにしろ、この前この個室でトイレットペーパーを使い切ったのは蓮自身なのだ。

 旧校舎のトイレは、滅多に紙が補充されないから千尋に教えておこうと思ったのだが……。
 だけど、肝心の千尋からの返事がなにもない。

「千尋ちゃーん。いるんでしょう?」

 耳を澄ませていると――、

 しゅいいいいいいいいい……。

 かすかな、本当にかすかなくぐもった水音が聞こえてきた。
 どうやら用を足してはいるみたいだけど……、

「だけど、やっぱり拭けないと困っちゃうよね」

 個室の前でそんなことを考えていたときだ。

「えっ?」

 蓮は、ある異変に気がついて、後ずさってしまった。
 なにしろ、個室へと続くドア……その足元の隙間から、大きな水たまりが広がってきたのだ。

「うわわっ。なに、これ」

 ビックリしてよく見てみると、その水たまりにはお粥のようなものが溶けていて、この女子トイレよりもキツい臭いを放っているようだった。
 もしかして、この水たまりは千尋ちゃんの……?

「千尋ちゃん、大丈夫? おーい、大丈夫ですかー? お客さん、終点ですよー」

 ヒソヒソ声出呼びかけても、しかしどんなに待っても返事はない。
 その代わりに、ドアの下から広がっている水たまりは、更に大きさを増していた。

「ちょっと失礼しますねー」

 近くにあった大きめのバケツをひっくり返して、その上に乗って個室の中を覗き込んでみると……、

「ち、千尋ちゃん!?」

 上から個室を覗き込んで、蓮は目を疑ってしまった。
 なにしろ千尋が壁を背にして、Mの字に脚を開いたまま気絶していたのだ。
 スカートが捲れ上がって丸見えになっているしましまショーツは、お粥のような下痢にパンパンに膨らんでいて、足口からも溢れ出していた。

 千尋のお尻を中心として大きな湖を作り出しているのは……、おしっこ、なのだろう。
 そのレモン色の体液にお粥のような下痢が溶け込んで濁り、個室の外にまで広がっている。
 ドアの下から広がってきた水たまりは、どうやら千尋ちゃんのおしっこで間違いないらしい。

「だけど、なんで目の前におトイレあるのに……。なにかに怖がってたみたい……。あ、それに紙は補給されてたんだ」

 まさか自分に原因があるとも知らずに、蓮は首をかしげてみせる。
 だけどいつまでもバケツの上に立って覗き込んでいる場合じゃなかった。

「千尋ちゃんを起こさないと、だね」

 蓮は一度バケツから降りると、トイレから出ていく。
 そして近くの教室から机や椅子を持ってきて、個室のすぐ脇に積み上げていく。
 蓮が何度か教室とトイレを往復すると、机と椅子で個室に簡単に入ることができる階段を作ることができた。

「よいしょ、よいしょっと……」

 今にも倒れそうな即席の階段を、バランスを取りながら登っていき……、蓮はなんの躊躇いもなく、千尋が気を失っている個室へとジャンプする。

「んっ!」

 着地したときにちょっとだけ脚が痛かったけど、これくらいの痛みなら千尋ちゃんのためなのだ。なんてことはない。

「千尋ちゃん、千尋ちゃん……大丈夫? こんなところでどうしたの?」

 蓮は穢れた湖に、なんの躊躇いもなく踏み込むと、千尋の身体を抱えるようにして揺り動かす。
 するとすぐに千尋は意識を取り戻してくれた。

「ん、んんん……?」
「千尋ちゃん、大丈夫?」
「あれ、ここはどこ……? ボクはなんで寝てたの……?」
「よかった……。千尋ちゃん、どこか痛いところない? 誰かに酷い目に遭わされたりしてない?」
「ボクは……平気だけど……。あれ、なんかおまたが変な感じがする……なんでだろ……あっ」

 この時になって千尋は気がついたらしい。
 自分がおしっこばかりか下痢までも漏らしてショーツをパンパンに膨らませていることに。

「う、うそ……。なんで……? ボク、漏らしちゃったの……?」
「私が来たときには、もうこうなってたけど……、なにがあったの? 話せることがあったら話してくれたら嬉しいな」
「そんな……恥ずかしすぎるよ……」
「なにかここであったの?」
「そ、それは……」

 千尋は気まずそうにスカートの裾を整えると、下痢でパンパンになっているショーツを隠す。
 それでも個室に漂う濃密な腐敗臭と、大きな湖を隠しきれるはずもなくて。
 観念したかのように、千尋は消え入りそうな声で呟くのだった。

「誰かが、外からノックしてきて……、それで怖くなって……」
「ちょっと待って、ノックしたのって私だよ。千尋ちゃんに紙がないって教えてあげようと思って」
「えっ?」
「紙がないって……」
「でも、まだたくさんあるけど」
「うん。補給されてたみたい。この前、私が最後に使っちゃったから、それで千尋ちゃん困るんじゃないかと思って教えておこうと思って……」
「……と、言うことは、外からのノックって、もしかして……蓮ちゃんだったの?」
「……うん」
「はあぁぁぁぁぁ……」

 よほど千尋は怖かったのだろう。
 千尋はどこか安堵感が混じった深くため息をついてみせた。

「ボクはてっきり、学校の怪談なのかと……」
「……えっ、千尋ちゃん、怪談なんて信じてるの?」
「悪い? 怖かったんだから」
「ううん。怖がりな千尋ちゃんも可愛い♪」

 ギュッと抱きつくと、胸のなかで千尋はムガムガと暴れている。それでも蓮はしばらく小さな少女の身体を離さなかった。
 こうしたまま、多分五分くらい経ったと思う。
 千尋も諦めてくれたのか大人しくなったころになって、ようやく蓮は抱擁を解いた。

「そろそろ落ち着いてくれたかな」
「うん。もう大丈夫、だけど……」
「おぱんつ、交換しないとね。次の授業は体育だから、ブルマ持ってくるよ。千尋ちゃんはそのあいだにおまた綺麗にしておいてね」
「お、お願いします……」

        ☆

 蓮が教室へと体操袋を持ってきて、旧校舎のトイレに戻ってきたのは十分くらい経ってからだった。

「おーい、千尋ちゃーん。ブルマと体操服、持ってきたよー」
「ありがと、蓮ちゃん」
「投げ入れるから、ちゃんと受け取ってね」
「うん」

 千尋の返事を待ってから、蓮は持ってきた体操袋を個室へと投げ入れる。
 体操袋の中には千尋の体操シャツと、紺色ブルマ、それに――。

「蓮ちゃん、なんか可愛いショーツが入ってるんだけど」
「えへへ。それ、私のお気に入りのネコさんショーツ。替えのショーツは念のためにいつも用意してあるの。今日は千尋ちゃんに貸してあげるよ」
「あ、ありがとう……」
「ビニール袋も入れておいたから、汚しちゃったショーツはその中に入れておいて」
「うん。さすが蓮ちゃん、準備がいいね」
「そんなことないよ」

 遠慮がちに呟くと、蓮も隣の個室へと入って体操服に着替えていく。
 二人の着替えは五分ほどで終わった。
 そろそろ急がないと体育の授業に間に合わないかも知れない。旧校舎から昇降口で靴を履きかえてグラウンドに向かうのは、意外と距離があるのだ。

「……蓮ちゃん、変なところ、ないかな」

 個室から出てきた千尋は、どこかへっぴり腰になっていた。
 ブルマを穿いているから、余計にお尻が後ろに引けているのが分かってしまう。

 さっきまでうんちでパンパンになっていたショーツを穿いていたのだから無理はないのだろうけど。
 きっと、個室の中では千尋は汚泥に塗れてドロドロになった秘部やお尻を、何回もティッシュで拭っていたに違いなかった。

「もっと背筋をシャキッと伸ばした方がいいと思うな。その方が千尋ちゃんらしいし」
「で、でも……、変なところ、ない? おまた、汚くない?」
「おまたが汚いなら、千尋ちゃんにショーツなんて貸したりしないんだから」
「う、うん……。蓮ちゃんのネコさんショーツがついててくれるんだもんね。ボク、頑張るっ」
「それでこそ私の白馬の王子様なの」

        ☆

 蓮のとっさの機転もあって、千尋は学校でうんちを漏らしたことを誰にも知られることなく体育の授業を受けることができた。

 だけどただでさえ真夏の直射日光が降り注ぐ、真っ白なグラウンド。
 しかも千尋は身体を動かすのが大好きだから、蓮のショーツを穿いていることも忘れて跳んだり跳ねたりしているうちに、すっかりネコさんショーツは汗を吸ってぐしょぐしょに濡れていた。

 そのことに千尋が気づいたのは、体育の授業を終えてからのことだった。
 女子更衣室の同じ個室で着替えていると、千尋はそれはそれは気まずそうに口を開くのだった。

「……蓮ちゃん。ぱんつ、汗でぐしょぐしょになっちゃったから、明日洗って返すね」
「えー。そのまま返してくれてもいいのにー」
「さすがにそれはボクが恥ずかしいよ」

 頬を赤らめると、千尋は体操シャツとブルマを綺麗にたたんで巾着袋に入れてしまった。
 蓮としては、そのまま返してくれても、まったく問題なかったのだけど……。

 まさかそのことを千尋にいうわけにもいかず、蓮も大人しく体操シャツとブルマを袋にしまって、白のワンピースに着替えていくのだった。


放課後のトイレで1につづく!

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レモネードオアシス 2022/05/14 17:08

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レモネードオアシス 2022/05/13 10:30

旧校舎のトイレの怪2

GWが終わってもうすぐ梅雨がやってきます。

さて、今日は金曜日ですので小説を更新する日です。
楽しんでもらえたら嬉しいです。

更新していて気づきましたが、この小説と大決壊!~誰にも言えない~に収録されている『恐怖のあまりに大決壊!』は似ていますね。
恐怖脱糞のバリエーションを増やしたいところです。


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旧校舎のトイレの怪(カテゴリー)

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登場人物

・草壁愛奈(くさかべまな)

 小学5年生。
 11歳。
 腰くらいまで伸ばした黒髪ロング。

 生理はまだ。
 二次性徴期を迎えたばかり。
 おっぱいが虫刺されのように膨らんでいる。
 お尻はプリッとしていて柔らかい。

 ぱんつは女児ショーツを穿いている。
 日曜朝に放送されているキュアキュアのフロントプリントのショーツ。


旧校舎のトイレの怪2




(ううっ、もう限界……だよぉ……っ)

 便意の波をいくつも越え、なんとか帰りのショートホームルームが始まるまで我慢しきった愛奈は、椅子に座ったままで真っ白に燃え尽きそうになっていた。
 それでもここで気を抜くわけにはいかない。
 直腸には、みっちりとした硬質便が詰まっている感覚がある。
 もしもここでお尻の力を抜けば、ぱんつのなかが大変なことになってしまうことだろう。

(お願い……。早く、帰りの会、終わって……っ)

 教壇では担任の先生がプリントを配ったり、宿題のことについて話したりしていた。
 そしてやってきた、待ちに待った終わりの合図。

『それじゃあみんな、気をつけて帰るのよ』
『先生さようなら、みなさんさようなら』

 担任の先生の号令で、みんな一斉にさよならの挨拶。
 これで放課後だ。
 愛奈は自由になったのだ。

(トイレ……!!)

 愛奈は赤いカバンを背負って席を立つ。
 目指すは女子トイレ。
 帰りの会が終わったばかりの廊下は、まだ他のクラスの生徒たちがいないから早歩きするにはもってこいだった。
 だけど走ってはいけない。
 廊下を走るのはいけないことだし、なによりも走ったりなんかしたらお腹に振動が伝わって漏らしてしまいそうだった。

(早くおトイレに行かないと……!)

 早歩きの愛奈は、しかし一番近くの女子トイレを素通りしていた。
 学校でうんちをするのは恥ずかしい。
 だから愛奈は、うんちをするときは少し離れた旧校舎の女子トイレを使うことにしていた。
 暗くて怖いけど、いまにも漏れそうになっているから贅沢を言ってられない。

(あ、ああぁ……っ)

 めりめり、めりめりめりっ。

 トイレを目指して歩いていると、直腸を固いものに拡張されていく。
 コルクのような形をした固いものが、いまにも肛門から溢れ出してきそうになっていた。
 そして、ついに。

 もこりっ。

 ぱんつが、もっこりと歪に盛り上がる感触。
 やってしまった……。
 愛奈はサァッと頭が真っ白になるのを感じた。
 その隙を、便意は執拗に責め立ててくる。

 もりもりもりっ。
 めり、めりめりっ。

「あっ、だめっ」

 お尻に力を籠めて、なんとかうんちを止める。
 だけど、一度出てしまったうんちが引っ込んでくれるわけではな。
 ショーツのなかには、固いかりんとうのようなものがわだかまっていた。

(出ちゃった……。漏らしちゃった……)

 ショーツのなかに感じる固い感触に、愛奈の心は折れてしまいそうになる。
 だけどここでお尻から力を抜くわけにはいかない。
 足を止めず、早くトイレに行かなければ。

「あともうちょっと……。もうちょっとで旧校舎……っ」

 旧校舎へと行くには、一旦校舎から出て、渡り廊下を進むことになる。
 吹きさらしの十メートルくらいの渡り廊下だ。
 今日はかなり風が強くて、小さな身体の愛奈は吹き飛ばされそうになるほどだった。

「ううっ、風、強すぎるよ……っ」

 強風に黒髪が嬲られ、それでも愛奈は旧校舎へとなんとか辿り着く。
 木造の旧校舎は、一歩踏み込んだだけで薄暗さが増しているようだった。
 風が吹くとギシギシとどこかの板がきしむ音が聞こえてくる。
 いまにも幽霊が出てきそうな、不気味な雰囲気を漂わせていた。
 当然、人影はない。

「いつ来ても怖いなぁ……ヤだなぁ……」

 いまでは使われていない旧校舎。
 ただ、倉庫代わりには使われているらしく、自由に出入りすることはできる。
 だからうんちをするなら旧校舎と、女子たちには意外と隠れた人気スポットでもあるようだ。
 それでも怖いものは怖い。

「も、漏れる……っ」

 愛奈は恐怖のあまりにへっぴり腰になりながらも旧校舎を進んでいくことにする。
 純白のワンピースに包まれた小さなお尻が、もっこりと歪に膨らんでいる。
 そのお尻が、

 もりもりっ。

「あううっ。まだ、ダメ……っ」

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レモネードオアシス 2022/05/13 09:56

恐怖のあまりに大決壊!3

うんちをしに旧校舎の女子トイレにまでやってきた千尋。
しかしそんなときに脳裏をよぎるのは学校の怪談。




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「誰も、いないよねー」

 ただでさえ電気が消されて薄暗い旧校舎。
 普段は誰もいないので、電気は通っているものの、スイッチは落とされている。
 旧校舎は土足禁止……上履きさえも禁止されているので、痛いお腹を堪えながらも上履きを脱ぐ。
 そんな薄暗い旧校舎の、女子トイレへと続く扉を開けると、千尋は誰に言うでもなく呼びかけていた。

「……誰も、いない、よね」

 確かめるように呟く。
 それからドアのすぐ近くにあるスイッチを入れると、たった一つだけある白熱球の明かりに、雰囲気抜群の女子トイレがぼんやりと浮き上がった。
 足元にあるスリッパを引っかけて、恐る恐る女子トイレへと踏み込んでいく。

 どの個室もドアが開いていた。
 どうやら女子トイレには千尋の他には誰にもいないようだ。
 薄暗い女子トイレには、何十年もかけて染みついた女子の香りが複雑にわだかまっているばかりだった。

「ほっ」

 と、胸を撫で下ろしたのがマズかっただろうか?

 ぶりゅりゅりゅ!
 じょぼぼぼぼ!

「はうう!?」

 無意識のうちに緩んでしまった身体の穴から、不浄のものが出てきてしまった。
 ショーツに包まれたお尻がうっすらと盛り上がり、クロッチの裏側がジワッと生温かくなる。

 反射的に力を入れたから、すぐに止めることができたが……。
 ごまかしようのない量の下痢をショーツのなかに放ってしまったらしい。

「は、早くトイレに行かないと……!」

 薄暗い女子トイレ……。
 その一番奥の個室を目指して、千尋はよろめきながらも歩を重ねていく。
 本当は手前の個室を使いたかったけど、もしも誰か入ってきたら恥ずかしいし。

 ねちゃ……、ねちゃ……。

 一歩進むたびに、ショーツのなかに漏らしてしまった下痢がお尻の割れ目に食い込んでくる感触。

「うう、お気に入りのしましまパンツなのに……」

 今日穿いてきたのはピンクと白のしましまショーツだ。
 まだ少ししか漏らしていない(と思う)し、時間も経っていないからトイレを済ませてからすぐに洗えば染みになるということはないだろうけど……、

 それでもうんち漏らしてしまった、という事実は千尋の心を確実に蝕んでいく。
 気持ち悪い感触に耐えながら、なんとか一番奥の個室へと辿り着き、ドアを閉める。

「ふう……。やっとできる……。うんち、いっぱいできるんだ」

 今度は気を抜かないように、吐息をつく。
 薄暗い個室――、
 目の前にあるのは、ちょこんとした和式の便器。
 いまとなっては珍しい汲み取り式のトイレだ。
 トイレの中を覗き込んでみても、真っ暗で底がどうなっているのかは分からない。

「いつ来てもなにか出そうな雰囲気だよ……」

 ただでさえ薄暗いというのに、個室のドアを閉めると更に暗くなる。
 それに汲み取り式のトイレからは、何十年という歳月をかけて染みこんだ女子たちの香りが立ち昇ってきていて、狭い個室はなんとも言えない不気味な雰囲気が漂っていた。

「なにも、出てこない、よね……」

 そんなことを呟きながら、肩幅に脚を開いて和式便器に跨がる。
 あとは、ショーツを降ろしてしゃがむだけ。
 たったそれだけで、この苦しみから解放される。
 だけど、同時に千尋は思いだしてしまったのだ。
 ……この旧校舎の女子トイレに伝わる怪談を。
 その怪談とは。

「た、確か……」

 思いだしたくないと思っていても、こういう怖いときに思いだしてしまうのが怪談というものだ。
 千尋は、トイレに跨がったまま、ショーツを降ろすことも、しゃがむこともできずに怪談を思いだしてしまう。

(一番奥の個室のドアを三十回ノックすると、トイレの中から大きな手が出てきて、引きずり込まれちゃう……)

 確か、そんな怪談だったはずだ。
 奇しくも、千尋が今いる個室は、一番奥――。
 ちょっとだけ怖くなってしまうけど、しかし千尋は怖さをごまかすように一笑に伏すのだった。

「へーき、へーき。大体、じょーしき的に考えて、三十回もノックする訳ないし! ボクだって、もう子供じゃないんだし!」

 無理に明るく言いながら、ショーツを降ろし――、
 そのときだった。

 ガタンッ、
 唐突に女子トイレに響いたのは、扉が閉じる音。
 そして一人分の足音。
 どうやら、誰かが女子トイレにやってきたらしい。この人気の無い、不気味なトイレに……。

「ひ、ひい!」

 むりゅりゅりゅりゅ!

 いきなりの来訪者に驚いて、お腹に力が入ってしまったのだろう。
 千尋は立ったままだというのに、勢いよく下痢を漏らしていた。
 ショーツのなかがお湯のようなもので満たされて、もっさりと重たくなる。
 だけど、今の千尋にはそんなことを気にしている余裕なんて残されていなかった。

「だ、誰……!? 誰か来たの!?」

 その問いかけに、応える者は誰もいない。
 ただ、上履きを穿いているのだろう、控えめな足音は、ゆっくりとこちらの方へと近づいてきているようだった。

 そして――、
 あろうことか、千尋が入っている一番奥の個室で足音が止まったではないか。

「う、うそ……。こんなところに、だ、誰……?」

 その問いかけの返事の代わりに、
 コンコンッ、
 控えめなノックの音が響き渡る。

「ひっ、ひい」

 すぐにドアを開ければいいのに。
 そこに誰が立っているか確かめればいいのに。
 それはわかってはいたけど、千尋にはたったそれだけのことがどうしてもできなかった。
 脳裏によぎるのは、例の怪談……。

「ダメ……、ノックしないで……っ」

 とっさにドアから離れようと、千尋はドアとは逆の壁へと背中を貼り付かせて距離を取る。
 それでも、

 コンコンッ、コンコンッ。

 ノックは続いていた。

「いや、嫌だよ……っ。誰、なの……!? こんな怖い意地悪するのは……っ」

 もはや恐怖のあまり、千尋は上手く声を上げることさえもできなかった。
 今にも消え入りそうな、震えた声。
 個室の外に聞こえているかどうかさえも怪しかった。

「あっ、あああぁぁ……!」

 ついに千尋は腰を抜かしてしまう。
 膝の力が抜けると、冷たい石床に尻餅をつき――、

 べちょっ。

 既に漏らしてしまっていた下痢が、床とお尻に潰されて無様な音を立てる。
 柔らかいうんちが、むにゅっとお尻に食い込んできて、なんとも言えない不快感に襲われた。

 だけどいまの千尋にとっては、どうでもいいことだった。
 たとえ、スカートが捲れ上がって、下痢を漏らしたショーツが丸見えになっていたとしても、だ。

 コンコン、コンコン。

 いまだノックは続き、千尋のことをじわじわと追い詰めていたのだ。

「もう嫌だよぉ……っ」

 じわり、

 おまたが生温かくなると、千尋のお気に入りのしましまショーツのクロッチの部分に暗い染みが浮き上がる。
 それでも千尋は脚をMの字に開き、ショーツが丸見えになっても、後ずさろうとしていた。
 スリッパが脱げてしまっていることにも気づかずに。

 この瞬間、千尋は自らが少女と言うことを忘れていた。
 それほどまでに、少女として無様な姿だった。
 直後――。
 それは起こった。

「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」

 プシュッ!
  プッシャアアアアアアア!

 少女の恥ずかしい染みを隠すための二重布……クロッチをやすやすと突き破るほどの勢いで、おしっこが噴き出してきたではないか。
 千尋は、恐怖のあまり腰を抜かし、失禁してしまったのだ。
 クロッチを突き破って噴き出してきたおしっこは三十センチほど飛ぶと地面に落ちてレモン色の水たまりとなって広がっていく。

「い、いやぁ……!」

 しゅいいいいいいいい……。

 我慢していたせいで千尋の膀胱にはたくさんの小水が溜まっていた。
 漏れ出してきたおしっこは会陰を伝って、千尋のお尻をイタズラっぽく撫で回していく。
 千尋のお尻を中心として、大きなおしっこの湖ができあがった。

 古い、タイルの石床だ。
 そのタイルに、千尋の失敗が染みこんでいき、これからずっと残されていくことだろう。
 よく見れば――、

 千尋が作り出したおしっこの湖の他にも、タイルには別の染みが残されていた。
 きっと、この女子トイレでは何人もの女子がこうして怪談を思いだし、恐怖のあまりに失禁してきたに違いなかった。
 だけど、今の千尋がそんなことを気にしている余裕なんて残されてはいない。

「もう、嫌だよぉ……!」

 ただ、おしっこを漏らしながらも脚の力だけで後ずさろうとしているばかりだった。
 漏らしながら後ずさっているから、下痢とおしっこの筋がナメクジの筋のように残ってしまっている。
 どんなに後ずさっても、この恐怖からは逃げることはできないというのに。
 そのことに気づかずに、千尋は脚に力を入れていると――、

 ビチッ! ビチチッ!
 
「あっ! いっ、はうう!」

 しましまショーツから、くぐもった炸裂音が響き渡る。
 千尋は恐怖のあまりおしっこばかりか、下痢までも漏らしはじめてしまったのだ。
 すでに茶色く染まっていたショーツに、新たな茶色が生み出され、こんもりとショーツが盛り上がっていく。

 恐怖のあまり脱糞――。
 しかし、千尋はそのことに気づかずに脚の力だけで後退しようとしている。
 トントンッ、ドン、ドンドンドン!
 心なしか、ノックの音が強くなったように思える。

「い、いや、だよぉ……。もうどこか行って……!」

 ビチッ! ブリュリュ!
  ビチビチビチビチビチ!

 尻餅をついているというのに、お粥のような下痢は易々と肛門から滑り出してくると、ショーツのなかに満ちあふれていく。
 足口から黄土色の下痢が溢れだしてきて、おしっこの湖へと溶けていく。
 千尋は茶色い汚泥が混じった湖のなかで脚を動かすことになった。

「だ、誰か……、助けて……」

 このままノックが三十回続けば、トイレから手が伸びてきて引きずり込まれてしまう……。
 さっきまで信じていなかったけど、こうして一人でいるときにノックされいてると、もはや信じるも信じないもなかった。
 このままだと確実に――。

「助け……た、助しゅけ……て……あっ、ああぁっ」

 さっきからカチカチと音がするかと思っていたら、それは千尋自身の奥歯が恐怖のあまりに擦れ合う音だった。
 だが、気づいたからといって止められるものでもない。

「あっ! あっ! あっ! あっ!」

 ビチビチビチ!
  ブボボッ! ブボボボボ!

 千尋の決壊してしまった肛門からは、黄土色でお粥のような下痢が噴出し、ショーツをパンパンに膨らませていく。
 足口からは汚泥がはみ出しておしっこと混じり合い……、千尋が穿いていたミニスカートは、おしっこによってビタビタに濡れそぼっていた。

「もう、いやだ、よぉ! はひっ! ひいい!」

 ブジュジュッ!
  ブピピッ! ブボボボッ!

 引き攣った悲鳴に応えるようにして、クロッチを突き破っておしっこが噴出し、そしてついに……。

「あっ、あああ! おっ! おっ! おおぉぉぉ!」

 ブリブリブリブリ!
  ブボボ! ブジュジュ!

 お粥のような下痢は、ついに千尋の大事な部分……、股間にまで達してしまう。
 少女の肉のワレメが下痢に満たされて、未だ目覚めていない肉芽――クリトリスにネットリと絡みついてくる。

「ああッ!? あっ! あっ! アヒッ!?」

 それは生まれて初めて感じる微弱電流だった。
 こともあろうに、千尋は自らの漏らした汚泥によって、生まれて初めて感じてしまっていたのだ。

 じゅわり――、
 小水とは明らかに違う、熱い体液が滲み出してくると、トクンッ、鼓動が熱く早くなっていく。
 それが性的な刺激のせいなのか、それとも恐怖のあまりに鼓動が早くなっているのか。
 それは千尋自身にも分からないことだった。

「アッ、アヒ!」

 ただ、引き攣った悲鳴を上げるたびに、
 キュンッ、キュンッ!
 千尋の縦筋はチョコレート塗れになっているというのに官能的に痙攣し、それと同時に、

 ブボボッ! モワァ……。

ショーツも更にパンパンに膨らんでいく。

「アッ! アヒッ! ヒンッ! ひい! 痺れて……うう! 変だよ……こんなの! ひっ! ひうう!」

 股間から生み出される微弱電流に、千尋は漏らしながらも戸惑ってしまう。
 これも怪談のせい!?
 このままトイレに引きずり込まれるの!?
 恐怖のあまりに漏らしながらも後ずさろうとしている……、そのときだった。

 ――ごおぉぉぉぉぉぉ……。

 汲み取り式のトイレから、低い呻き声のようなものが聞こえてきたのだ。
 真っ暗な穴から生々しい香りが立ち昇ってくると、狭い個室に満たされていく。
 その臭いのほとんどが、まさか千尋自身が漏らした下痢だとも気づかずに――。
 千尋の背中は、ついに背後の壁に当たってしまう。

「ああっ! あっ! ひっ、ひいっ」

 ブボボボボ!
  ぷっしゅうううううう!

 千尋は引き攣った悲鳴を漏らし、大小便を噴き出しながら、急速に意識が遠のいていく。

「えっ、え゛え゛え゛!」

 ブワッと涙が溢れ出し、口からは蟹のように泡を吹き――、
 千尋は恥辱のなか、ついに気を失ってしまった。


恐怖のあまりに大決壊!4につづく!

この小説は、大決壊! 誰にも言えないに収録されている作品です。
フルカラーのイラストもありますので、気になった方は購入してもらえると創作活動の励みになります。

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