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2022年 07月の記事 (11)

レモネードオアシス 2022/07/12 05:50

陰キャラでなにが悪い!7

トイレに駆け込むも、ブルマを降ろす暇さえも便意は与えてくれない。


目次

陰キャラでなにが悪い!(カテゴリー)

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 ブリブリブリ!
  ブボッ! ブボボッ!
  ベチョッ、ベチョッベチョチョ!

 ブルマでは受け止めきれないうんちがはみ出してタイルへと落ちていく。
 それでも容赦無くブルマに覆われた小さなお尻はモリモリと膨らんでいき――、
 千影は、茶色い足跡を残しながら、なんとか和式の便座に跨がることができた。
 なんとか個室のドアの鍵を閉め、便器に跨がって肩幅に脚を開き……、あとはブルマを降ろすことさえできれば……!
 頭では分かっているけど、

「あっ、アッー!」

 にゅるるるるる!
  ぶぼっ、ぶぼぼぼ!

 肩幅に脚を開いたぶんだけ肛門が緩み、一瞬にしてブルマがパンパンに膨らんでいく。
 股間までもモリモリと大きく膨らんでい、やがて収まりきらなくなった軟便はブルマの足口からはみ出してくると、

 ベチョッ、ベチョチョッ!

 千影はしゃがむこともできないまま、便塊が和式の便器へと落ちていく。
 だが決壊はまだ始まったばかりなのだ。

「ひっ、ひいいっ! おまた、ううっ、食い込んできて……っ」

 にゅるるるる!

 少女の敏感なクレヴァスに、マグマのような軟便が食い込んできて、蹂躙してくる。
 赤ん坊のようなツルツルのおまたは、その刺激に耐えられるはずがなかった。

 しゅいいいいいいいい……。

「はぁぁぁぁ~~~」

 ブルマからくぐもった水音が聞こえてくると、おしっこまで漏らしてしまう。
 ただでさえおまたというのはうんちを出したら開いてしまうのだ。そのうえうんちが食い込んできたら、あっけなく漏らしてしまうに決まっている。

「ああぁ……おしっこ、ひっ! ひっ! ひうう!」

 しゅわわわわわわ……。
   ぶふぉっぶふぉ!

 ブルマからおしっこが滲み出してくる。
 うんちによってパンパンに膨らんでいるブルマに濾過されたおしっこは、茶色く穢れていた。
 しかもおしっこを漏らしながらも、千影はうんちを漏らし続けてしまっている。
 ほとんど日焼けしていないインドア派の太ももを、大決壊した土石流が落ちていった。

 べちょっ、べちょべちょ!

「あっ! あ! くぅん……っ」

 しゃがんでしまえばお腹に圧力がかかってしまって取り返しがつかないことになってしまう――。
 この期に及んで千影はそんなことを考えていた。パニックになってしまっていたのだ。
 もう、ブルマもショーツも、そして靴下も取り返しがつかないほどに汚辱されてしまっているというのに。

 ブボボッ!!
  ブッふぉ!!
 ブボボボボボボボ!

 小さな身体のどこにこんなにうんちが詰まっていたのか……、千影でさえも驚くほどの量だった。
 だけど、その失便も永遠には続かない。

 ぶぼぼっ、ぶほぉっ!

 くぐもった放屁とともに、千影の失便は終わった。
 あとに残ったもの――、
 一言でいってしまえば、大惨事だった。

「ブルマ、パンパンだよぉ」

 ブルマに包まれた小さなお尻は、もっこりと歪に膨らんでいる。 前のほうまでもこもこに膨らんでいるから、まるでチンチンがあるみたいだ。射精はできないのに。

「綺麗にしないと……ううっ、あううっ」

 本当は見たくはないけど――
 ゆっくりとブルマを下ろしていく。
 すると、

 ねっちょぉぉぉぉお……。
 むわっ。

 ブルマに詰まっていたのはやや形が残された軟便だった。
 ぷりっとした小さなお尻にも、ペースト状に貼り付いている。
 それにしても醜悪な香り――。

「ううっ、臭いよぉ……」

 どんな生ゴミでさえも、ここまでの悪臭は放たないだろう。
 こんなにも臭いものが、小さな身体の中に詰まっていたのだ。
 狭い個室は千影の排泄物の香りに満たされていて、千影自身でさえもあまりの臭気に涙が出てきてしまうほどだった。

「ブルマ、脱がないと……。ううっ、脚にうんち、ついちゃう……。もうドロドロだけど……」

 ブルマをゆっくりと慎重に降ろしていく。
 ただでさえうんち塗れの脚が、更に茶色く穢されていく。

「うんち、落ちてくれる……?」

 ブルマを脱ぎきり、ひっくり返すと……、

 べちょっ。

 もっさりとした便塊が便器に落ちると無様に潰れる。
 いつもは意識したことがなかったけど、ブルマのなかで一つの塊になると、異様に大きく見えてきてしまう。
 千影は和式便座に跨がってしゃがみこむが――、

「で、出ない……」

 どんなにお腹に力を入れても、うんちも、そしておしっこも出てきてはくれなかった。
 それはブルマを穿いたまま出し切ってしまったことを意味する。

「もうグチャグチャになってるし……。どうしよ」

 こっとん製のネコさんショーツは、白かった場所を探すのが難しいくらいに茶色く陵○されていた。
 これはここで手洗いしても、穿くことはできないだろう。
 ブルマももうドロドロだ。靴下さえも穿くのは難しいほどに汚れてしまっていた。

「どうしよう……これじゃトイレから出れないし」

 どうしようか逡巡していると――、
 コンコンッ。
 誰かがトイレの個室をノックしてきたではないか。
 こんな旧校舎のトイレに、いったい誰?
 というよりも、千影の他には誰も使っていないのだから、他の個室に入ればいいのに。
 なぜノックなんてしてきたんだろう?
 疑問に思っていると、

「千影ちゃん……、千影ちゃん、だよね……?」

 名前を呼ばれて、千影は反射的に身を縮こまらせてしまう。
 長年染みついたコミュ障ゆえの習性なのだ。これくらいは見逃して欲しい。
 だけどいないふりを決め込もうかと迷っていると、再びノックされる。

「千影ちゃん、トイレに入っていくの見てたから。お腹、壊しちゃったの? 大丈夫?」
「だ、誰……?」
「えっ、私……? 私は中井だけど」
「な、中井……? え、えーっと……」
「もうっ、クラスメートの中井優子、だよっ」
「あー……、もしかして昨日、保健室に、連れて行ってくれた」
「そう。なんか体調悪そうだったから心配で様子見に来たんだけど……大丈夫?」
「大丈夫かどうかと言われると……、ダメ、かなぁ……」

 ただでさえ学校でも久しぶりの会話。
 しかもこの状況をありのままに伝えるのはレベルが高すぎる。
 どうしようか、どもっていると、

「もしかして……、制服、持ってきたほうがいい感じ?」
「う、うん……」

 どうやら大惨事になっていることがバレてしまったらしい。
 きっとトイレの個室の外にまで醜悪な臭いが漂ってしまっているのだろう。

「それじゃあ、制服持ってくるから」
「あ、ありが……」

 お礼を言い終える前に保健係の女子……優子は出ていってしまった。
 うんちを二日連続で漏らしてしまったのは恥ずかしいけど……、だけど、この状況で助けてくれるなんて天使みたいな存在だ。

「……綺麗にしておかないと」

 お尻やおまたにはべったりとペーストのようなうんちがこびりついている。
 赤ん坊のようなツルツルのおまたには、うんちが食い込んでしまっていた。

「……んっ、んんっ」

 ぐにゅううう……。

 トイレットペーパーをまとった指先で、おまたの割れ目を拭き取っていく。
 すると敏感な部分から信じられないほどの量の不浄が纏わり付いてくる。
 それでも何回か拭っていると、チリリッ。

「んっ!」

 こんな状況だというのに、固く勃起しているクリトリスから痺れるような電流が走る。
 ジュワッと少女の秘蜜が溢れ出してくると、トイレットペーパーに虚しく染みこんでいった。

「お尻も拭かないと……」

 おまたと同じようにお尻を拭き取っていく。
 何度も、何度もお尻を拭き取っていくと、やがてトイレットペーパーに纏わり付いてくる茶色いペーストも無くなってくる。
 どうやら綺麗にできたようだ。

 ブルマとショーツは軽く水洗いしてみるけど、なかなか汚れは落ちてくれない。
 洗濯機に入れないと綺麗にはならないだろう。
 もちろん、このまま穿くことはできそうにない。

「どうしよう……」

 迷っていると、廊下へと続く扉が開いて誰かが入ってくる気配。
 優子である保証はない。
 息を潜めていると、コンコンッ、さっきと同じようにドアがノックされる音。

「千影ちゃん。着替えとカバン持ってきたから。扉の上から入れるからね」
「う、うん」

 桃色のブレザーと、ブラウスが扉に掛けられる。それに続いて赤のスカート。
 それからビニール袋も。
 やっぱり漏らしてしまったことがバレてしまっているらしかった。それだけ凄い臭いだったのだろう。
 個室の外にまで漂っているに違いない。

 渡された制服に手早く着替えて、汚してしまったショーツとブルマを袋に入れる。
 やっとのことで、千影はトイレの個室から出ることができた。

「……大丈夫?」
「……う、うん……」
「はい、カバン」

 個室の外では、カバンを持った優子が待っていてくれていた。
 カバンを受け取ると、下着と靴下が入ったビニル袋を詰め込む。

(そうだ、お礼、言わないと……っ)

 そう思って口を開こうと思うけど、なかなか言葉になって出てきてくれない。

「あっ、あっ、ああぁ……」
「? ……どうしたの?」

 優子は首をかしげてみせる。
 それでもなんとか声を搾りだそうとして、

「あ、ありが、とう……」

 なんとか言葉にすることができた。
 たったそれだけのことなのに、だらだらと冷や汗が出てきてしまう。

(やっぱ! 久々に会話したから声、超震えてるし! 背中の汗、ヤバ!)

 たった一言であっても千影にとっては会話なのだ。
 いつも学校ではほとんど声を出すことが無いほどのコミュ障なのだから勘弁して欲しい。
 だけど、ちゃんと伝わっただろうか……?
 不安に思っていると、

「困ったときはお互い様、だよ」
「でも、昨日も助けてくれたし……」
「あれは私が保健係だったから……って言うのもあったけど、前から千影ちゃんと話してみたいなって思ってたの。だからこうしてお話しできて嬉しいな」
「う、うん……あたしも、中井さんと話せて、嬉しい、かも……」
「それじゃ、私はこれから部活があるから。また明日ね」

 千影が頷き、顔を上げる前に優子はトイレから出ていってしまった。
 後に残された千影は――、

(おまた、スースーする)

 ノーパンのおまたが心許なくなって、短めのスカートの裾を抑えてみる。
 もしも、赤ん坊のようなツルツルのパイパンを誰かに見られたら……そのことを想像しただけで、なぜか背徳的な興奮に鼓動が早くなってしまう。

(あっ、濡れてきちゃってる……)

 おまたが熱くなると、ジュワッと蜜が溢れ出してくる感触。
 早くも太ももをナメクジのように愛液が伝い落ちてきているところだった。

(ぱんつ穿いてないと、垂れてきちゃうよ)

 多汁体質な千影は、足早にトイレをあとにすると帰路につくことにする。
 病的なまでに真っ白なふくらはぎには、早くも透明な粘液が伝い落ちている――。


陰キャラでなにが悪い8につづく!

この小説は同人誌の『大決壊! 陰キャラでなにが悪い!』に収録してある小説です。
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レモネードオアシス 2022/07/08 06:05

百合の館1

両親が蒸発してしまい、公園でホームレス状態になっていたJKの朱里(あかり)。
そんな朱里に声をかけてくれたのは、近所でも噂になっている館に住んでいる美女の紫帆だった。

●ヒロイン1:天羽朱里(あまはあかり)
 両親が蒸発してしまい、紫帆の館に身を寄せることになったJK。
 Cカップ。
 パイパンなのがコンプレックス。

●ヒロイン2:神薙紫帆(かんなぎしほ)
瀟洒な洋館に一人で住んでいる美女。
20歳。
Fカップ。


目次

カテゴリー

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#捨てられた少女

(もう、どうなってしまってもいいや)

 十七歳の女子高生。
 天羽朱里(あまは あかり)は自暴自棄になっていた。
 学校から帰ったら、両親がいなくなっていて、しかも家ごと差し押さえられていたのだ。
 確かに、両親は常々、借金で大変そうにしていた。
 文句なしの蒸発だった。
 こうして公園で過ごすのは、今日で三日目になる。
 トイレの問題はどうにかなっているけど、お風呂に入ることができていないので、酷い臭いになっていた。
 ショーツのなかも、発酵した下り物がもろもろとこびり付いていて不快すぎる。

「はぁ……、わたし、どうなっちゃうんだろう……」

 朱里が深いため息をついたのは、真冬の公園。
 ベンチに腰かけて空を見上げると、いまにも降ってきそうなくらいに鈍色の雲が垂れ込めている。
 夜になるころには雨か雪が降っていることだろう。

(帰る場所無いし……。もう、どうなってもいい、かな)

 ベンチの背もたれに身体を預けて瞳を閉じると、ポツリ、額に大粒の雨が落ちてきた。
 どうやら思っていたよりも早く降りはじめてきたらしい。

 ポツリポツリと降りはじめた雨は、あっという間に本降りになって、世界を閉ざす。
 真冬の冷たい大雨を浴びながら、それでも朱里はずぶ濡れになりながら空を見上げていた。
 学校から帰ってきて、着の身着のままだったから、学校指定のブレザーはあっという間にぐしょ濡れになっていき、素肌に貼り付いてくる。

(はぁ……。もう、このままこの世から消えてもいい、かな)

 そんなことを考えながら、再び瞳を閉じる。
 真っ暗な世界。
 真冬の大雨を一晩中浴びていれば、もしかしたら望み通りこの世から消えているかもしれない。
 そう思って、ベンチに横に腰かけていると――、

「…………?」

 異変に気づいたのは、瞳を閉じて数分後のことだった。
 全身を叩きつけるような雨が、フッと止んだのだ。
 それでも雨が降り続いている音は止まない。
 一体、なんで?
 すべてが嫌になりながらも、うっすらと瞳を開く。
 するとそこには――、朱里の目の前に、一人の女性が立っていた。
 年の頃は20代前半……くらい、だろうか?
 朱里からみたら年上の女性。

「こんなに濡れて。風邪を引いてしまったらどうするの?」

 女性は心配そうに声をかけてくれる。
 艶やかな黒髪は滝のように流れてお尻を隠すくらいほどにまで伸びている。
 紫色のロングコートに身を包み、コウモリのように真っ黒で大きな傘を朱里に差し出してくれている。

「一緒に、くる?」
「えっ?」

 女性に声をかけられて、朱里はぽっかりと口を開けて聞き返すことしかできなかった。
 それでも女性は、手を差し出してくれる。
 その手を振り払うことなど、朱里にはできなかった。

「い、一緒に……いきたい、です」
「そう。それならよかった」

 朱里は女性の手を取る。
 その手が、思っていたよりも温かくて、そして柔らかくて……トクンッ、朱里の鼓動は人知れずに高鳴っていた。

 これが――、
 朱里と、紫帆の出会いだった。

        ☆

「さあ、遠慮無く入ってちょうだい」

 女性に手を引かれてやってきたのは、近所でも有名な古びた洋館だった。
 鉄柵で囲われた敷地には、色とりどりの薔薇が雨に煙っている。
 そんな庭を通り過ぎて、洋館の扉をくぐると、そこは手入れの行き届いた吹き抜けのロビー。
 天井からは立派なシャンデリアが吊られていて、女性がすぐ近くのスイッチを入れると一斉に灯りがつく。
 三日ぶりの温かい灯りだ。

「自己紹介がまだだったわね。私の名前は神薙紫帆(かんなぎしほ)。この館に一人で暮らしているの」
「あ……、わたしは……、朱里。天羽朱里です」
「そう。朱里。いい名前ね」

 この館の主の女性……紫帆は、ほのかに微笑んでみせる。
 美人特有の冷たさがある紫帆だけど、いまの朱里にとってはこれ以上安心できるものもなかった。
 気がつけば――、

 ぺたん。

 朱里は、その場にぺったりとへたり込んでいた。
 この三日、ずっと張り詰めていたものが弛緩してしまったのかもしれない。
 そして緩んだのは緊張感だけではなかった。

 じゅわわっ。

「あっ」

 クロッチの裏側が生温かくなったと思ったときには、もう既に手遅れ。
 じゅわじゅわとぬくもりが広がっていく。

 しゅいいいいいいいいいいい……。

 朱里は女の子座りをしたままで、為す術なく失禁していた。
 くぐもった水音が、制服のスカートから鳴り響き、それでも朱里はおしっこを止めることができなくなっていた。
 ただでさえ冷え切った身体。
 しかもトイレは公衆トイレで済ますことにしていたけど、無意識のうちに溜め込んでしまっていたのだろう。

「あっ、あっ、あっ、あっ。だめ……っ」

 しゅわわわわわわわわわわわ……。

 くぐもった水音が止まらない。
 やがて朱里を中心として、レモン色の水たまりが出現する。
 それはロビーの立派な木目の床に染み入るように広がっていった。

「ごめんなさい、ごめんなさい……っ」

 シュイイイイイイイイイイイイ……。

 せっかく助けてもらった命の恩人と言ってもいい人の前で、あろうことかいきなり失禁してしまうだなんて。
 朱里は顔を真っ赤にさせて謝罪するも、それでも溜まりに溜まっていたおしっこは膀胱から漏れ出してくる。

「あらあら。気にしないで。それだけ大変な目に遭ってきたということなんだから」
「で、でも……ううっ」

 しょおおおおおおおおおおぉぉぉ……。

 ツーンとしたアンモニア臭が、おしっこの湖から湯気となって立ち昇っていく。
 我慢していたぶんだけ、匂いもキツいものになっている。
 朱里自身が臭いと感じているのだ。
 紫帆も、不快に感じているに違いない。

 しゅわわわわわわわわわわわわわ……。

「ごめんなさい、ごめんなさい……。止まらない……よぉ……っ」
「よほど大変な目に遭ってきたのね。ここには朱里を脅かすものはなにもない。だから、安心して、ね?」
「うう……っ」

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……。

 冷え切った身体の、ショーツのなかだけが深いに生温かくなっていく。
 女の子座りしているから、脚もおしっこでビタビタになっていた。
 その温もりに、なぜか安心してしまっている。

 しゅわわわわわわわわわ……。
 ぷるるっ!
 …………プッシュゥゥゥ……!

「んっふぅぅっ!」

 最後の一飛沫をショーツのなかに噴き出し、朱里のおもらしは唐突に終わった。
 時間にして、一分、二分のこと。
 だが朱里にとっては、この世から消えてしまいたくなるほどの失敗が凝縮された時間だった。

「スッキリしたかしら?」
「うう……。全部……出ちゃいました……」
「そう。それならよかった。おしっこは私がお掃除しておくから、朱里はシャワーを浴びたほうがいいわね」
「そ、そんなっ。わたしが失敗してしまったんだから、私がお掃除しないと……! それに、これ以上紫帆さんにご迷惑をかけるわけにもいかないし……っ」

 もうこれ以上迷惑をかけるわけにはいかなかった。
 せめてこのおもらしを掃除したら、この屋敷をこっそりと抜けだそう。
 それほどまでに朱里は自暴自棄になっていた。
 そう思っていたのに、紫帆は背後からギュッと抱きしめてくれて、その温もりと柔らかさに涙が溢れ出してきそうになる。

「そこまで思い詰めることなんてないの。それにここであなたのことを見捨たら、きっと私は後悔する。だから、どうか悲しいことは考えないで欲しい、な」
「でも……っ」
「うーん……それじゃあ、とりあえずシャワー浴びてみよっか。身体が温かくなれば、ちょっとは落ち着くと思うし」
「で、でも……」
「ここで朱里に風邪を引かれたら私の責任なんだもの。少しくらい私のわがままを聞いてもいいと思うけど?」

 そう言われると、断ることなんてできなかった。
 紫帆に手を引かれるがままにやってきたのは大きな浴室。
 大理石でできていて、ライオンの口からジョバジョバとお湯が流れ出してきている。

(本当にわたしなんかが使ってもいいの?)

 漫画でしか見たことがない豪華な浴室に尻込みしていると、紫帆は、

「24時間風呂だから、思う存分温まって、お肌を磨いてもらっても構わないから。むしろ、そのほうが私も嬉しいし」
「は、はい……っ」

 この三日はお風呂にも入ることができていなかったから、酷い臭いになっている。
 お湯を使わせてもらえるのはありがたかった。

「それじゃ、私はお掃除してくるから。終わったらロビーにきてちょうだい」
「わ、わかりました……っ」

 紫帆は言い残すと、浴室から出ていく。
 あとに一人残された朱里はさっそく制服を脱ぎはじめる。
 冷え切った身体は、それでも瑞々しく張っていた。
 思春期を迎えて膨らんだ乳房は、控えめなCカップ。
 その頂きにはちょこんと小さな乳輪が乗っかっている。

「おしっこ臭いのに、赤ちゃんみたいに生えていないなんて……」

 もわわ……。

 ショーツを脱ぐと、おしっこの匂いとともに露わになったのは、赤ちゃんのようなパイパン。
 ふっくらとした大陰唇にシュッと刻まれていて、ピンクの花びらが顔を覗かせている。
 おっぱいは膨らんでいるのに、おまたは赤ちゃんみたいにつるつるなパイパン――それは、朱里のコンプレックスだった。

「うう……酷いことになってるし……」

 三日間穿き続けてきたピンクと白のしましまの女児ショーツ……そのクロッチの裏側は、少女の汚れで酷いことになっていた。
 栗きんとんの残りかすをベッタリと塗り、茶色い縦染みとなって刻まれている。
 その染みは、お尻のほうにまで広がっていた。

「あとでお洗濯させてもらおう……」

 呟き、横室の隅っこに濡れた制服と下着を置いておくことにする。
 シャワーの蛇口を捻ると、温かなお湯が降ってくる。
 その温もりに涙が溢れ出してきて――、朱里は三日分の疲れを洗い流していく。


百合の館2につづく!

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レモネードオアシス 2022/07/07 14:20

陰キャラでなにが悪い!6

もりもりと膨らむブルマ。


目次

陰キャラでなにが悪い!(カテゴリー)

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√4章目 ブルマで大決壊!


(ふう、昨日は散々な目に遭ったぜ……)

 翌日。
 千影は何事もなかったかのように登校してきた。
 並みの生徒だったらこうして登校してくることなんてできないだろうけど、千影はあまりそういうことを気にしない性格だった。
 それにクラスメートたちも、あまり千影のことに触れないようにしている。
 だから千影はいつもクラスの隅っこの席で官能小説を読んでいるのだ。もちろん、ちゃんとカバーを掛けて。

(昨日は掃除してくれたの誰なんだろ。できればちゃんとお礼言っておきたいけど)

 官能小説を読みながら、千影はそんなことを思う。
 いくらクラスから浮いているとはいえ、しっかりとお礼くらいは言っておきたかった。
 だけど、漏らしてしまったうんちを綺麗にしてくれた生徒を聞き出せるほどに千影はコミュニケーションが上手ではない。
 むしろ、自分でもコミュ障だと思っているほどだ。

(はぁ……。こういうときにもっと自分が明るい性格だったらいいのになぁ……)

 とは思うけど、こればかりは生まれついての性格なのだから仕方がないと諦めている。
 だけど、せめて一言くらいお礼はいっておきたい――、
 そんなことを考えているうちに、慌ただしく時は流れて昼休みになっていた。

(次の授業は体育かー。やだなー)

 ただでさえ超インドアで寝不足気味。
 しかも昼ご飯を食べ終わった直後に身体を動かすだなんてどうかしている。
 このあと体育があると考えただけで気分が重たくなるけど、千影は買ってきた焼きそばパンを牛乳で流し込んでいく。
 少しでも背を伸ばそうと、最近は牛乳をよく飲むことにしていた。
 ……今のところ効果は現れていないけど。

(さて、とそれじゃあブルマに着替えますかねぇ)

 体育の授業は学校指定の体操服……紺色のブルマで行う。
 ギャルゲーでブルマを愛でるぶんには嬉しいけど、自分で穿くのは恥ずかしいからあんまり好きではなかった。
 千影は体操シャツとブルマが入った巾着袋をぶら下げて女子更衣室へと向かう。
 子供っぽい体型をあんまりジロジロ見られたくなかったし、ショーツもネコさんの女児ショーツを穿いているから、できるだけ一人のときに着替えるようにしているのだ。

        ☆

 ぎゅるるるる~~~。

「おっ、おごぉぉぉぉ!?」

 爽やかな春の日差しを受けたグラウンド。
 体育の授業中、今にも悶絶しそうな悲鳴を上げてしまったのは千影だった。幸いなことに周りには誰もいないから聞かれることはなかったけど。
 恐らく牛乳を飲んでから走ってしまったのがマズかったのだろう。早くも千影の腹具合はクライマックスだった。

(も、漏れるぅ……!!)

 しかもこういう日に限って、長距離走だったりする。
 できるだけお腹に衝撃を与えないように走っているけど、それでもいつまで保つか……、それは千影にも分からなかった。
 ただでさえいつもぶっちぎりで最下位なのに、今日はいつにも増してスローペースになってしまう。

(も、もうゴールしてもいいよね……?)

 なんとか走りきったときには授業は終わっていて、クラスメートたちは帰りのショートホームルームを受けに教室へと引き返したあとだった。
 グラウンドでは早くも野球部がキャッチボールを始めているし、校舎からは軽音部の音楽が聞こえてきている。
 完全無欠な放課後である。

「はぁ、はぁ、はぁ……なんとか走りきったぜ……」
『はいはい、ご苦労さん。それじゃあ寄り道しないで帰るんだよ』

 体育の教師もあとのスケジュールが押しているのか、千影がゴールした瞬間に校舎へと戻って行ってしまう。
 あとに残されたのは、千影一人。

「寄り道するなって言われても……それ以前にっ!
 おっ、おほぉぉぉぉぉ!?」

 ぎゅるるるっ。
  ごぽっ、ごぽぽ!

 千影の小さなお腹から、不吉な音が鳴り響く。
 昨日うんちを漏らしたばかりだというのに――、
 二週間ものあいだ眠りについていた千影の大腸は活動期に入ってしまったようだ。

(牛乳か!? 牛乳がマズかったのか!?)

 ゴポッ、ゴポポッ!

 大腸が捻れそうな痛みに耐えながらも、ゆっくりと、少しずつ歩を重ねていく。
 そんな千影が目指しているのは校舎ではなかった。
 目指すは、

(旧校舎ッ! あそこなら一番近いし、それに人気もないはず!)

 放課後になったばかりの女子トイレは、色々と騒がしすぎる。
 そのなかで汚泥を放つのは、いくらなんでも躊躇われた。

 一歩でも前へ――。

 千影は、真っ白に焼けたグラウンドを、よろめきながらも進んでいく。
 いや、待って欲しい。
 このまま旧校舎のトイレに行ったとしても、土足ではトイレに入れないのでは!?
 それなら一度昇降口まで行って、そこで上履きに穿き替えてトイレに向かわなければならない。

(あ、危ないところだったぜ……。まだだ、まだ慌てるような時間じゃない……)

 慌てずに、焦らずに、まずは昇降口だ。
 そこで上履きに穿き替えて、それから渡り廊下を通って旧校舎に行くだけでいい。
 たったそれだけのことなのに――。

「おっ、ごぉぉぉぉぉ!?」

 ぎゅるるるる!
  ぐぽっ! ぐぽぽっ!

 千影の小さなお腹から、不穏な不協和音が奏でられる。
 直腸が下痢でパンパンに膨らんでいる感覚。
 こうなっては昇降口に辿り着くことさえも難しい。

「こうなったら……っ、部活用のトイレェェェ……!」

 そこなら運動部がよく使うトイレだからスニーカーでも使えるようになっていたはずだ。
 あまり掃除が行き届いていないので、なるべくなら使いたくはなかったけど危機はすぐそこにまで迫ってきているのだ。甘いことは言ってられない。
 校舎に向かっていた千影はグラウンドで直角に方向を変えると、グラウンドの隅っこにあるトイレ棟へと向かうことにする。

「あ、あとはぁ……、トイレまで20メートル……は、はううううう!? あ! だめ!!」

 きゅるるるるっ!
  ゴボボッ! ごぼっ!

 ヴリリッッ!

「おっ、おごぉ!?」

 お尻からはみ出してきた、灼熱の感触。
 千影は反射的にへっぴり腰になってしまう。
 ブルマに覆われたお尻の真ん中が、うっすらと盛り上がった。
 ついに千影は漏らし始めてしまったのだ。

「だ、だめぇっ。トイレ、すぐそこなのに……っ」

 ブリッ!
 にゅるるるる!

 10メートル、9、8、7、6……。
 一歩進むたびにショーツのなかか重たくなっていき、ブルマがモリモリと盛り上がっていく。
 歩きながら漏らしているのか?
 漏らしながら歩いているのか?
 それは千影自身にも分からないことだった。

「あ、あともうちょっとぉぉぉ!」

 それでもなんとか千尋はグラウンドを歩き続け、へっぴり腰で女子トイレへと辿り着くことができた。
 春の日差しが眩しいグラウンドから、明かりのないトイレへと踏み込むと、一瞬だけ視界が真っ暗になる。
 だけどすぐに目が慣れて、トイレには誰もいないことが分かったが……。
 しかし。

 ツ~ン……、

 トイレに踏み込んでお出迎えしてくれる香りは、何年もの長い歳月をかけて染みこんできた、女子たちの濃縮した香り。

 にゅるるるるるる!

 その匂いを嗅いだ瞬間……認めたくはないけど、気が抜けてしまったとでもいうのだろうか?
 千影のお尻からほんの少しだけ力が抜け、大量のモノがショーツへと放たれてしまう。
 もっさりとショーツが重たくなって、ブルマが歪に膨らんでいく。

「あっ! ひっ! ひい! お尻、あっつい、のぉ……!」

 灼熱の感触に、千影は今にもしゃがみこんでしまいそうになる。
 だけどまだ駄目だ。
 ここでしゃがみこめば、タイル貼りの床に汚泥の山を築いてしまうことになる。
 千影は、ゆっくりと足を動かし続け……、

 にゅるるるるる!

「あ、あともうちょっとぉぉ!」

 個室へと続くドアを開く。
 そこにあるのは、水洗の和式トイレ。
 ここまでくれば、もう勝利は目前だが……、

「あっ、あうう!」

 ちょこんとある和式の便座を前にして、本能的にスイッチが入ってしまう。


陰キャラでなにが悪い!7につづく!

この小説は同人誌の『大決壊! 陰キャラでなにが悪い!』に収録してある小説です。
フルサイズのイラスト6枚も収録されています。
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レモネードオアシス 2022/07/06 12:40

陰キャラでなにが悪い!5

授業中の教室でうんちおもらし事件。


目次

陰キャラでなにが悪い!(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


「ぁっ、がっ、ごっ……っっ」

 メキ、メキメキメキ……。

 固い棒状のものに直腸を無理やり拡張されて、ついに固いものがショーツに当たってしまう感触。
 それでも意図しない排泄は終わってはくれない。

(う、嘘……。うんち、漏らしちゃってる……!? 出てきちゃ、だ、だめぇ……)

 メリメリメリッ。
  ぷすす……。

 どんなにお尻に力を入れても、カチカチうんちを止めることはできなかった。
 座ったままの失便――。
 お尻と椅子のあいだにうんちが溢れ出し、ショーツが少しずつ膨らんでいく。

(ま、前に……、広がってきて……ぁっ、ぁぁぁっ)

 メキリ、メキメキメキッ。

 千影の小さな身体がうんちによって押し上げられていく。
 お尻に広がりきったうんちは、今度は会陰を伝って前のほうにまで押し寄せてきた。
 ふっくらとした少女の一番敏感な器官が、忌むべき不浄で穢されていく。
 それでも千影にはどうすることもできなかった。

 ぷ~ん……。

 教室に、饐えた茶色い香りが立ちこめていく。
 漏らしている千影でさえも鼻が曲がりそうな臭い。
 二週間ものあいだ、お腹のなかで腐敗していたのだ。そのへんの生ゴミよりも悪臭を放っている。

『なんだ? 一階の理科室で硫黄の実験でもしてるのか?』
『玉子が腐ったみたいな臭い……』
『温泉の匂いよりも強烈かも』

 まさか千影がうんちを漏らしているとは知らず、教室のクラスメートたちは口々にいう。
 固いうんちは、音もなく排泄されていく。
 だけどいつまでもカチカチなわけではない。
 身体の奥のほうにあるうんちは、まだ大腸に水分が残っているから緩いのだ。
 そして、ついに――、

 ブリ! ブリブリブリ!

「あっ、がっ、ひっ、ひい!」

 千影のお尻から、穢らわしいくぐもった音が教室中に響き渡ってしまう。
 この時になってようやくクラスメートたちは、この臭いの原因に勘づくことができたらしい。
 一瞬にしてクラス中の視線が千影へと集中した。

「あうっ、ううう! こ、これは……その……っ」

 ブリッ! ブリュリュ!
 ブボボッ!

 必死になって言い訳を考える。
 だけどそのあいだにも千影のショーツはモリモリと盛り上がっていき、小さな身体を押し上げていく。
 もう、ごまかしようがないほどの大決壊だった。

「お、おかしいな……、勝手に漏れ出して……うっ、ううう!」

 ブボボッ!
 ブリブリブリブリ! ブポポッ!

 柔らかくなったうんちは、穢らわしい音を立てて排泄されてしまう。それも大量に。
 スカートの上からでもお尻が盛り上がっているのが分かるほどだった。
 千影の穿いているネコさん女児ショーツは、あっという間にパンパンに膨らんでいた。

「ううっ、あううっ、お尻、止まりゃないよぉ。ぱんつから、はみ出してきちゃ、いやぁ……っ」

 ブリュリュ!
 ブボボボボボボボ!

 女児ショーツが前のほうまでパンパンに膨らみきっても、うんちモリモリと排泄されていく。
 行き場がなくなったうんちは、やがてショーツの足口からはみ出してきてしまう。

「あっ、あああっ! だめぇ……っ。うんち、勝手に、出てきちゃ……うう!」

 ブババッ!
 ブボボボボボボッ!
 ブリュリュ!

 軟便はやがて下痢になって直腸から噴き出してくる。
 カチカチだったはずのうんちは、信じられないほどにドロドロで、ほとんどお湯状だった。

「あううっ、お腹……痛い、よぉ……っ」

 ブボボッ!
 ブジュジュジュジュ!

 ――ゆうべのエクレアが原因。
 だけどそのことが今ごろ分かったところで、千影の大決壊が終わってくれるわけではない。
 お湯のような下痢が噴き出してきて、ショーの足口からはみ出してくる。
 ぷつぷつと、スカートに覆われているお尻にも斑点状の汚泥が浮き上がってきていた。

「あっ、ついよぉ……。ううっ、あっ、あひっ」

 ブビビッ!
 ぶじゅじゅじゅじゅ!

 穢らわしい音を立ててショーツから下痢が溢れ出してくると、千影の脚のあいだに下痢で土石流ができあがる。

「あっ、ひっ、ひい! おまたに、食い込んで……きて……りゅっううっ」

 マグマのような下痢はおまたに食い込んでくると、容赦無く少女の宝石を蹂躙していく。
 その背徳的な快楽に、千影の尿道は緩んでしまう。

 しゅいいいいいいいい……。

「あっ! ひっ! ひっぐ! おしっこぉ……」

 おしっこが勝手に漏れ出してきて、土石流のようなうんちと混じり合って床に落ちていく。

 ベチョッ、ベチョベチョッ。

 小さい身体の、どこにこんなに溜め込んでいたのか……。
 千影自身もビックリするほどの量が漏れ出してきていた。
 床に潰れたうんちは、無様にも飛び散っていく。

「ああぁ……す、すぅん……」

 ブボボッ!

 気泡が混じった炸裂音。
 その音を最後にして、千影の大決壊は唐突に終わった。
 生み出されたのは、醜悪な悪臭を放つ汚泥――。

『千影ちゃん、おトイレ、行こうか』

 最初に声をかけてくれたのは、保健係の女子生徒だった。
 お下げを三つ編みにした、見るからに内気そうな生徒だけど、こういうときはしっかりした性格らしい。
 女子は千影の手を取って、立ち上がらせてくれるけど――、

 ベチョッ、ベチャベチャ!

 立とうとしたその瞬間、スカートの内側にあったうんちがベチャベチャと落ちてきてしまう。
 床に飛び散るけど、女子は眉一つ動かすことなく手を引いてくれた。
 だけど、ただ立つとこでさえも今の千影にとっては難しいことだった。

「あっ、あああっ」

 ぶりっ!
  ぶりゅりゅりゅりゅ!

 椅子に座っていたから、それだけでもお尻の穴を塞がれていたのだ。
 立ってしまうと、それだけで直腸から下痢が漏れ出してきてしまう。

「ああっ、ダメ……っ、ぱんつから、は、はみだしてきちゃうっ」

 その千影のいうとおり、

 ベチャベチャ!

 ショーツから溢れ出してきたうんちが床に落ちていってしまう。
 千影の病的なまでに白い内股は、もうすでに下痢の滝に塗れている。
 それでも保健係の女子は千影の手を繋いで、教室の外へと連れ出してくれた。
 そして廊下に出ると、優しく問いかけてきてくれる。

『おトイレにする? 保健室にする?』
「……トイレが、いい」
『分かった。それじゃあトイレに行ってて。私は着替え持っていくから』
「……うん」

 千影が頷き、顔を上げる前に女子は教室へと戻って行ってしまった。
 どこのトイレに入るか伝え忘れてしまったけど――、
 それはすぐにいらぬ心配だったと気づく。
 なにしろ、千影のショーツからはうんちがはみ出していて、こうして立っているだけでもぽつぽつと茶色い斑点を落としていたのだ。
 それはまるで、千影の足跡のように。

        ☆

 あの後――、
 千影はトイレの個室で汚してしまったショーツや制服を軽く洗って、女子が持ってきてくれた体操服とブルマに着替えて早退することにした。
 漏らしてしまったモノの掃除のことは……、あまり深くは考えたくはない。

(うう、最悪だよ……)

 明日はどんな顔をして登校すればいいのだろうか。
 そのことを考えるだけで気が重たくなる。

(風、冷たいし)

 春の温かなそよ風は、しかしブルマで剥き出しな太ももにはあまりにも冷たく、心許なく感じられる。
 ブルマで下校――、
 それは学校でおもらしをしてしまいましたという、なによりもの合図。
 千影は気まずくなって、足早に帰路を急いだ。


陰キャラでなにが悪い!6につづく!

この小説は同人誌の『大決壊! 陰キャラでなにが悪い!』に収録してある小説です。
フルサイズのイラスト6枚も収録されています。
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レモネードオアシス 2022/07/05 13:28

陰キャラでなにが悪い!4

賞味期限切れのエクレアが牙を剥く!


目次

陰キャラでなにが悪い!(カテゴリー)

この小説を最初から読む!


√3章目 授業中にうんちおもらし……

「ふ~、ふ~。ずるずるずる~」

 時は深夜。
 自分の部屋であぐらをかいて美味そうに豚骨のカップ麺をすすっているのは千影だった。
 深夜アニメをリアル視聴して小腹が空いたので、寝る前の腹ごしらえというわけだ。

「冷蔵庫にエクレアも発見したし最高だね。ちょっとだけ賞味期限ブッチしてるけど」

 豚骨ラーメンのスープまで完食した千影は、エクレアにかぶりつくと、一瞬にして平らげる。
 甘いものは別腹だ。
 あとは歯を磨いて寝るだけだが……、

「その前にトイレ行っとこ」

 千影はみんなが寝静まった廊下を忍び足で進みトイレへと行くと、白のワンピースタイプのパジャマを捲り上げてショーツを降ろして洋式の便座に腰掛ける。
 降ろされたネコさんショーツのクロッチの裏側は、既に愛液でヌルヌルになっていた。
 さっきまで官能小説を読んでいたのだ。興奮すれば濡れるようにできているのだから仕方がない。
 濡れたショーツがおまたに食い込んでくる感覚が好きだったから、クロッチの裏側には洗濯で落ちない焦げ茶色の縦染みが、くっくりと刻み込まれていた。

「はぁぁ~」

 しゅいいいいいいい……。

 おまたの力を抜くと、赤ん坊のようなパイパンから勢いよくおしっこが噴き出してくる。
 家だと思いっきりおしっこができるから好きだ。

 しゅわわわわわわ……。
 ――プシュッ。

 ぶるるっ。
 小さな身体を震わせると、千影の放尿はすぐに終わった。
 だけど千影はすぐには立ち上がろうとはしない。
 むしろお腹に力を入れていく。

「んっ、んんん~!」

 だけどどんなにお腹に力を入れても、大腸に眠っているモノは出てきてくれる気配さえもなかった。
 そろそろでてきてくれてもいいのに。

「もう二週間も出てきてくれてないよ」

 最後に出てきてくれたのは二週間ほど前。
 それっきり音沙汰なしだ。
 そのあいだに食べたものが溜め込まれているのだ。
 お腹が張って結構苦しい。
 水分は大腸で吸収されておしっこになって、その残りカスはうんちになってカッチカチに固まっていることだろう。
 この二週間、食べたもののぶんだけ体重が増え続けていた。
 ……その割には夜食にカップ麺を食べまくっているけど。

「ううっ、おなかパンパンだよ」

 ハンバーガーにポテトフライ、それにカップ麺に鶏の唐揚げ。
 二週間食べたものが、この小さなお腹に詰まっている。
 おへその下が、ぽっこりと膨らんでいた。

「ぬぅ~、今日も出ない……」

 はぁ、
 ため息をつくと、ショーツを上げてトイレを出る。
 もうすぐ夜明けだ。
 それまでに睡眠時間を稼いでおいたほうがいいだろう。

        ☆

「……眠い」

 千影は不機嫌そうに呟く。
 目元には色濃いくまが浮き上がり、無造作に伸ばされた黒髪にはところどころ寝癖が立っている。
 時は五時限目の理科の授業中。
 昼休みで食べたご飯が消化されて、一日で一番眠くなる時間帯だ。

 黒板には人体の断面図が図解入りで貼り出されていて、教師がそれぞれの臓器について説明していた。
 千影のお腹のなかでも大絶賛臓器が稼働中なわけだが……。

(あー、早く授業終わらないかなー。帰ってエロゲしてー)

 そんなことを考えながら、板書をノートに書き写していく。
 授業では食べたものがどのようにして消化されていくのかを解説していた。
 もっとも……、

(あたしのお腹には二週間分のカッチカチのうんちが詰まってるわけなんだけど……)

 順調にいってくれれば大腸で適度に吸収して排泄物にとして体外に出てくれるんだろうけど、千影の大腸にはたっぷりとうんちが詰まっている。

(今、こうしている瞬間にも大腸では水分が吸収されて、カチカチになってるんだよねー。あー、やだやだ)
 
 どこか他人事のように考えていると――、

 ぐる、ぐるる~。

 お腹から、久しく忘れていた信号が発せられる。
 久しぶりすぎて、この感覚が一瞬なんなのかを理解することができなかったほどだ。
 だけどお腹は千影の意思とは無関係に、急速に覚醒していく。

 ギュルッ、ギュルルルルッ!

(はぁう!? この感覚は……まさか腹の封印が!?)

 二週間ものあいだ眠りについていた大腸が目覚めると、急に波打ち始めたのだ。
 まさか、授業中にいきなりくるだなんて。

(まだだ、まだ慌てるような時間じゃない……)

 自分に言い聞かせるように念じるも、しかし一度目覚めたお腹はそう簡単に収まってはくれない。

 ギュルッ!
  ギュルルルルッ!

(な、なにが原因だ!? 今朝食べたヨーグルト!? それとも深夜に食べた豚骨のカップ麺!? それとも賞味期限ブッチしてたエクレアか……!?)

 最近食べたものを思い返してみるけど、心当たりが多すぎてなにが原因なのか分からない。
 こうしているあいだにも、大腸は蠢動を開始する。

 ギュルルッ!
  グルルルルルッ!

(こ、これはキツい……!)

 まるで大腸を雑巾絞りされているかのような痛み。
 あまりの痛みに額に脂汗が浮き上がり、背筋を滝のように汗が流れ落ちていく。
 教室の前にある時計を見上げると、授業が終わるまであと十五分もあるらしい。
 我慢できる自信など、まったくなかった。
 ブラもショーツも脂汗でグショグショだ。

(トイレに行かせてもらう!? ううっ、でも立ち上がっただけで、も、漏れそう……!)

 お腹に手をあてて、大腸が眠ってくれることをお祈りするけど、千影の意志とは逆にうねっている。
 意思とは無関係だから自律神経というのだ。

(どうする? どうする……!?)

 ギュルッ!
 ギュルルルル!
 …………ぷうぅ……。

「ぁっ」

 あまりのお腹の痛みに、おならをしてしまう。
 それはとても小さな音だったけど、静かな教室では十分すぎるほどに響き渡ってしまう。

『誰だよ、屁こいたやつ~』
『言い出しっぺが怪しいぜ』
『俺はこんなにくせー屁はしねぇよ』

 おならを聞いた男子たちが、途端に騒ぎ始める。
 まさかこんなに臭いおならを女子がしてしまっただなんて、男子たちは想像さえもしていないだろう。
 だけど、まだこれはプレリュードでしかない。
 本当の大決壊は、これからなのだ。

(あっ、むっ、むり……! お尻が、勝手にひ、ら、く……! 魔封壁の封印が……!!)

 メリメリメリ……。

 カチカチに固まったモノによって、直腸がこじ開けられていく。
 それはまるで石のように固くなっていて、千影という少女の小さなお尻の括約筋で止めることなどできるはずがなかった。


陰キャラでなにが悪い!5につづく!

この小説は同人誌の『大決壊! 陰キャラでなにが悪い!』に収録してある小説です。
フルサイズのイラスト6枚も収録されています。
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