投稿記事

2022年 11月の記事 (8)

有坂総一郎 2022/11/07 14:30

温泉でも行って

温泉にでも 行ってリフレッシュしてこようと思う。

有馬温泉にでも行ってカンヅメモドキ遊びでもしたら面白いけれど、あいにくノーパソ持ってないから駄目だが。

1件のチップが贈られています

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

有坂総一郎 2022/11/02 07:00

考察:大東亜共栄圏と大陸縦貫鉄道<4>

5,貨物列車運行に関する推測

この考察で非常に難しいところ、いつもであれば考証と銘打つがそれが出来ない理由に資料がないという問題がある。

こういった記述を行う際には必ず資料をあたって妥当性を示すようにしているのだが、そういったものを用意出来ないのが頭の痛いところである。

例えば、現代は本屋に行けば貨物時刻表が売っているわけだが、これ、戦時下においては文字通り軍事機密に属するものであり、鉄道省・運輸通信省・軍需省・陸軍省・海軍省などが特に厳重管理しているものに相当する。

何故かと言えば、いつ、どこで、どんな貨物列車が運行されるか、これは軍需生産に直結するものであり、北海道で言えば夕張や石狩の炭田から室蘭や函館に向けて運行される石炭列車などは文字通り戦争遂行に影響を与えるわけで、これらが連合国側に流出すれば即狙い撃ちされる。

よって、内部資料としては存在していても、終戦時点のどさくさで散逸したか、現地軍司令部などによって他の機密文書などと同様に焼却されたと考えるべきものである。

そうなると明確な資料として妥当性を担保されるそれが存在しないことになる。

だが、幸いにして満州支那汽車時間表など復刻されたそれらを用いると断片的ではあっても何らかの情報を引き出すことが可能になる。

また、華北交通にしても華中鉄道にしてもその運行には満鉄ないし鉄道省からの持ち出しで成り立っていた部分が多く、それらの貸し出しないし特別廃車によって賄われた車両数を規準に列車の編成単位を推測することは可能である。

よって、これらを規準として運行可能本数などを推測すれば輸送能力を算定することは可能となる。しかし、あくまでも基準値によってその数字は前後するため、情報の精度としては相応に信用度が低いと言えるだろう。

だが、その精度不足は占領地における鉄鋼生産量など工業指数によって補正することは可能だろう。なぜなら、鉄鋼で考えるならば、製鉄における原料数を製品から逆算することは可能だからだ。

例えば銑鉄1トンを生産するためには鉄鉱石1.5~1.7トン、石炭0.8~1.0トン、石灰石0.2~0.3トン、電力10~80KWh、水30~60トンを必要とすると言われている。

仮に銑鉄を1万トンとすれば、単純化して鉄鉱石1.5万トン/石炭1万トンを必要とすると仮定することが出来る。そうなると、30トン積みのホッパー車が500両/334両必要となる。

では、それを前提として考えるならば、1935年度の昭和製鋼所(鞍山)における銑鉄生産量47万トンを賄うためには単純計算で鉄鉱石71万トン、石炭47万トン必要であり、その場合、30トン積みのホッパー車が23,667両/15,667両必要となるわけだ。

年間300日操業で仮定すると1日当たり銑鉄生産量1,567トン計算となる。その場合、鉄鉱石2,350トン/石炭1,567トン必要となり、30トン積みのホッパー車が79両/53両必要である。

満鉄の機関車の牽引定数が明確でないから鉄道省/国鉄のD51形機関車のそれを代用することになるが、華中鉄道の場合はこの辺の数字の方が適当であるから一応はこれを規準とする。

30トン積みホッパー車は車重を含めて概ね40トンであり、50両牽引する場合、牽引定数2,000トンとなる。この数字は夕張-室蘭における一般的数字の一つであるが、これは夕張から室蘭までは概ね下り坂ないし平坦線区であるため可能な数字だと言えるが、あくまでこの区間が特別に条件が良いわけで、実際には牽引定数は1,000トン以下で考えるべきだろうし、1,000トンを超える場合において基本的には機関車重連運用と考えるべきだろう。

さて、ここまで前提条件を整えたのだが、昭和製鋼所が必要とする石炭を運ぶ場合、石炭列車は機関車2両の重連運用で30トン積みホッパー車が50両の編成を1日1回運行すれば良いと考えることが可能だ。鉄鉱石の場合、機関車2両の重連運用で30トン積みホッパー車が40両で1日2編成運行させれば必要数を満たすことが可能となる。

ただ、これは300日操業で300日運行とした場合の数字である。

そうなると、昭和製鋼所をまともに稼働させうるためには、最低限で30トン積みホッパー車が1日当たりの必要数の3倍はないといけないということになる。ゲームみたいに一瞬で積み下ろしをするわけではないから、荷役中の時間は動けないし、また返送だってしないとまた発送出来ない。よって、1935年の昭和製鋼所の生産量を維持するだけで、30トン積みホッパー車が240両/160両必要となる。

これはまだマシな方の数字だと考えるべきだろう。

なぜなら、昭和製鋼所は鉄鉱石の採れる鞍山であり、石炭は撫順から輸送される。撫順までは鈍足の貨物列車でも積み下ろしの時間を省けば一日一往復は可能な距離にある。

けれども、華北交通の運行区域で石炭や鉄鉱石を得る場合、昭和製鋼所ほど好条件ではない。よって、一日一往復などは難しいと考えるべきだろう。しかも抗日ゲリラのそれも考慮すると資源採掘も考えると数日に一本というそれになることすら考えうる事態かも知れない。

1件のチップが贈られています

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

有坂総一郎 2022/11/01 01:00

新制最近世界地図 三省堂 昭和14年版

手配していた昭和14年版の世界地図が届いた。1500円だった。

時期的には独ソによるポーランド分割が行われて英独仏がジークフリート線とマジノ線を挟んでファニーウォーをやらかしている頃合のものだ。

蒙古連合自治政府や満州国がちゃんとそこには存在しているし、ハンガリーはウィーン裁定でカルパティアを得ている。エチオピアは消滅していてイタリア領になっている。

ただし、中華民国は存在せず、支那と表記があるのみ。また、旧黄河河道も表記がある。ただし、黄河決壊事件後の新流路は書かれていない。

また、支那方面の鉄道路線の裏付けが取れたので概ね現状必要としている情報は揃った。

あと、これ、現代の世界地図よりも資源についての表記が非常に多い。これは非常に助かる結果になっているわけだが、思いもよらない副産物だった。

1件のチップが贈られています

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

1 2 »

月別アーカイブ

記事のタグから探す

記事を検索