やせうまロール 2023/02/03 12:30

痴ノ底学園 5-1 媚薬ガス製造機の予備ユニット

痴ノ底学園 5の1


「学園長、校舎内に充満させる媚薬ガス製造ユニットの一基が故障しました。」

暗闇を白衣の少女が差しだしたタブレットの光がぼうっと照らす。
冷酷な学園の支配人はそれをつまらなさそうに見つめてため息をひとつついた。

学園長「予備ユニットは。」

白衣「はい、すでに交換済みです。
   しかしながら予備ユニットのストックが少々…。」

学園長「ふむ。売れ残っている性徒はいるか?」

白衣「いえ、今季は全て出荷が決定しております。
   使えるとすれば寮のドリンクサーバーとして稼働している男の娘はどうでしょう。

白衣「最近は、女体化願望を持つ男子も多いのか
   迷い込む数も増えておりますで、ドリンクサーバー用の素体は余っておりますし。」

白衣「一体は…すでに理性が壊れておりますが素体としては問題ありません。」

学園長「ふむ。どのみち理性などすぐに壊れるものだからな。」

学園長「それに媚薬ガスの原材料は精液。
    オスの方が肉体改造の手間もはぶけよう。」

学園長「加工過程はお前に一任する。最終的に使えれば構わんからな。」

白衣「はい。わかりました。」

ぺこりと頭を下げて、白衣の少女は理事長室を後にする。
移送用の人員を引き連れとことこと小さな歩幅で向かうのは、深夜の性徒寮。
そこにはうなだれる2つのドリンクサーバーがあった。

一人は外ハネのショートカット。
もう一人は、ロングヘアの男の娘。

それぞれ、DS65とDS48として学園に登録されている。
DSはドリンクサーバーの略称。ここでの彼らに人権はないの。

DS48「あはっ…あはぁ…でりゅぅ…でりゅぅ、うぐっあはぁはぁ」

DS65「やだよ…おれ…なんでこんな…、隣のやつもおかしくなっちまったし…んッ…おれ…も」

白衣「DS48、65、お前たちの新しい役目が決まりました。来てもらいます」

現れた少女が呟いた瞬間、屈強な大人たちの手が彼らを襲う。
抵抗するまでもなく目隠しをされ、移送用のストレッチャーへと拘束された。

モノのように運ばれていく2つのドリンクサーバー。
DS65がキミだ。

生来のきみは…「男の子」と言ったほうが正しい存在だった。

DS65(どうして…おれが、こんな目に…)

また何処かで何かにされてしまう…そんな不安の中、
記憶処置により自分の名前すらあいまいな自分への悔しさで歯を食いしばる。

本来ならばキミはここに来る素質はなかった。
いや、皆無ではなかったのかもしれないが…少なくとも。
進んでここにくるようなタイプではなかった……はずだ。

深夜、自室からふいに眺めた窓の外。
うつろな目で徘徊する幼なじみの姿を追ううちに…学園に迷い込んでしまったのだ。


ガチャン、ガコン、ぐいっ…ギチギチ……プシュゥ!


ストレッチャーから降ろされた体を何かに固定された所で、何かを注入され…
そこでキミは意識を失った。




それから…どのくらいの時間が経ったのだろうか。

DS48「あはぁ…挿れちゃっていい?もう挿れちゃっていい…?」

隣にいたアイツの声で…ゆっくりと意識が戻って来る。
そして……

ズリュウウウウ!


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