俗物.zip 2019/12/30 16:00

絵の描き方をちょっと変えました

雪あすかです。

このたびは1ヶ月間の活動休止で、皆さんにはちょっと心配させちゃったかなーと思います。
その休止の説明と、休止前と休止後で何が変わったかってのを書いてみます。

活動休止した理由

活動を休止した理由というのが、
「絵の描き方をちょっと変えてみたら絵全体の印象が変わってしまったため、変えた後の絵を見た後に、変える前の絵で描かれた冬コミ新刊を購入されるようなことを避けたかった」
というものでした。

変わった後の絵を見ても、休止してよかったのか微妙なところはありますが、変わったのは事実なのです‥‥

絵の主な変更点

自分用のメモも兼ねて書いてみます。

顔のパーツの比率変更

左が変更する前(滑手)と、変更した後(罪科)の顔です。

変更前と比べて、変更後は目が小さくなりました。
これは実は、最近の流行と比べてあすかの絵は目が大きすぎるから、以前から小さくしようと思っていたやつです。

目の他にも、口の大きさをオーバーに表現するのをやめるとか、
顎の角度を鋭くするとか、ほおの描き方を変えるとかしています。

頭蓋骨、体全体の形状変更

で、これが、活動を休止して冬コミ終わるまで最新の絵を隠すべきではないかと判断するに至った一番の決め手です。
顔のパーツの変更に伴い、頭蓋骨の形も自然に変わってしまったのです。
それに伴って、

  • 頭蓋骨の形
  • 頭蓋骨の大きさ
  • 肩幅
  • 腕や脚の太さ

顔の描き方をちょっと変えただけなのに、体全体が色々変わってしまうという状況になってしまったのです。

実は罪科、一部のページで変更前と変更後、両方のラフが存在します。
左が変更前、右が変更後です。

変更前は頭が大きく、また肩幅も狭くなっていて、体の柔らかさやロリ体型と引き換えに全体のバランスが不安定になっています。
変更後は頭と胴体の太さがほぼ一緒になり、肩幅も安定し、体全体が安定しています。

頭を変えただけで絵全体が変わってしまったのです。

また、これによって、ポーズ集などの資料も、自分の絵柄に合わせて肩幅など体の比率を無理に調整するの必要がなくなり、基本的には資料の絵をそのまま参考にできるようになりました。
資料を活用することも容易になり、ポーズ全体が安定したように思います。

ただ、美術解剖学についてはまだまだ不自然な点も多すぎるので、勉強しなくちゃとは思います。

髪の毛の角度付け

上を向いた時、下を向いた時、髪の毛をどう描くかについてです。

変更前も、左の画像のように髪の毛に角度をつけるといったことをしていましたが、
基本的には真横から見たような描き方になることが多かったです。

今回はそれも改善しまして、
ちょっと下を向いただけとか、微細なニュアンスも髪の毛の角度で表現するようにしました。
顔に立体感が出てきたかと思います。

また、これまでつむじは点でしたが、今回の変更に伴い、長さの伴う線を意識して描くようになりました。

体のパース

パースというのは、絵の入門書で散々言われていることなのですが、
人体にパースをつけるというのは、実はこれまで意識していませんでした。

人体パースは、もしあっても資料を見ながら間接的に入れる程度でした。
誤解により、パースを意図的につけないようにした絵すら存在します。
春風のこれとか、パースがついてないために体が不自然に見える例ですね。

これまで(滑手まで)、人体パースはおもいっきり無視して
適当に描いてしまっていたのです。

新しい絵(罪科)では、
まず地面をグリッドで描いて、その上に人を配置するといった
描き方を(途中から)意識してするようになりました。

画像は三点透視になっています。
透視にあわせて体のサイズも、
床に近づくにつれて幅が狭くなる、みたいになっています。

人体にパースをつけることにより、人体がさらに立体的に
見れるようになったのではと思います。

ただ、これのせいで左右同形のポーズが増えてしまったのでは?とも
感じますので、このあたりはまだまだこれからだと思います。

体のコントラポスト

罪科で適当な構図がなかったので、一枚絵イラストから引っ張ってきました。

体の一部を回転させると、そこにコントラポストというものがつきます。(詳しい説明は割愛)
で、この画像も体の一部を回転させたためにコントラポストがついてます。
今までこれをほとんど意識してなかったってのは内緒。

これ描いて気づいたんですけど、
コントラポストにもパースがつくんですね。
むずいですね。

あ、あと、体をひねることで躍動感が出る(らしい)のです。
これまで、進捗報告で、プロの先生は体をひねらせてるとか単純に書きましたが
躍動感を出すためだったんですね、あれ。
これからは躍動感を意識して、コントラポストをやっていこうと思います。

その他

絵の変更に伴い、絵を細かく描き込む機会が自然と増えまして、
これまで自分の絵は線が太すぎるなどと悩んでいましたが、
全体的な印象として、ほどよい太さになったかなーとか思うようになりました。
他にも細かいところがいろいろ変わっています。

余談ですが、活動休止を発表する直前の絵を貼っときます。

まとめ

今振り返ってみると、わざわざ活動休止するほど劇的に画力が上がったわけではないかなーとも思うのですが、結果論ですね‥‥

今回は、顔の目を小さくしようから始まって、それをやるなら他の部分とのバランスが悪くなるから他の部分も変えちゃえとかで、なんやかんややるうちにここまで絵が変わってしまったものです。
上に書いたことは短期間に一気に勉強したわけではなくて、去年あたりから1年以上かけてゆっくり勉強していったものです。あれもこれも変える前の絵とはアンマッチな気がしてていまいち吸収しづらかったのです。
目を小さくするという一つのきっかけを得て、勉強を積み重ねていったものが一気に爆発したかなと。ただ、これまで理論ばかり勉強してきて実践の経験がほとんどないので、これから実際の原稿を通してさらに勉強していきたいです。

もっともあすかは極度の面倒くさがりやで、何か改善してもすぐ横着して結局元通りとかむしろ悪化するとか、そういうとこがあるので、それは勉強以前に最も注意しなければいけないですねー。

絵を描く時間確実に増えてる‥‥。顔ひとつ描くのに1時間もかかったり。体描くのもけっこう時間かかります。めんどい。

今後の課題

これだけ絵の描き方を変えた後なのですが、自分の絵には拙いところがまだ多いです。
例えば服とか。罪科でもまだまだ、服が平面的に見えるところがあるんですよね。
資料が存在しないような難しいポーズも、まだ描けていないなーって感じるとこがあるんです。
こういうところ、少しでも改善できるよう頑張ります。

前の絵が良かったっていう人も何人か出てくるかもしれないです。
実際あすかにとっても、前の絵のほうがよかったなーって思うところがあるんですね。
例えば、前の絵は目が大きく顔全体がロリっぽかったのと、肩幅も狭かったので
ロリで小柄で巨乳、っていう子を描きやすかったんです。
絵を変えた後の今の絵は顔が大人っぽくなってしまって
全身やわらかぷにぷにな体を描きづらくなったかなーって気はします。
これから調整ですね調整。

また、絵は確かに改善しましたが、話のほう(コマ割り、構図含む)にも改善すべき点が多いです。もっとえっちな話が描けるよう、絵も話の中身も両方伸ばしていこうと思います。
焦らしとか、フェチとか、おっぱいやおしりの強調が足りないんですよね。女の子の体さえあれば、そのままえっちに入ってる。素早すぎる。単調。淡白。そういう感想を持っていますので、どういうふうに改善しようか悩んでいるところです。
なんかなんかなんか。えっちな絵を描くのが本来の目的のはずなのに、画力を上げることがいつの間にか目的化しているこの感じ。構図も鍛えないとなのです‥‥。

今後の予定

罪科は、一気に全部変わったわけではなくて、
ページが進むにつれて、上の要素を少しずつ足していっている感じになっています。
上の変更点が反映されるのは、2月コミティア新刊の罪科以降となりますので、
滑手以前の作品をご購入される場合、絵に関してはくれくれもご注意下さい。

新しい描き方が反映された罪科の告知とサンプルページ公開は1月上旬を予定しています。
それまでにも、12月の活動休止中に描き溜めたイラストを順次公開していきますので、そちらで少しでも雰囲気を知っていただければと思います。

今後もよろしくお願いします。

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