【習作R18小説】盗賊団を壊滅させたら生き残った頭領に妻の卵子を盗まれた男の話
こんにちは、蕎麦枕です。
タイトル通り、習作エッチ小説、二本目です。
前回と同じように、とにかく完成させることを目標に書いたものですが、推敲少しだけやりました。
今回は本文8,000文字弱です。冒頭のみ下記に出しまして、以下本文は無料フォロワー様から見れるようにしてあります。
※こちらの作品はノクターンノベルス様とpixivで重複投稿しております。
前回出していたPDFファイルの処理は、まだできていません。
前回の習作作品を出した際に、転載や自作発言等やめてねっていうのを入れるのを忘れていたので、その辺の処理をしたら出すかも……。
それか悪用防止のためにPDF配布自体やめるかも……。わかりません。
PDF配布は有料プランの方だけのためにやった方がいいかもですね。悩みどころです。
一先ず前回の作品の分は残しておきます。
【あらすじ】
盗賊団壊滅の作戦のリーダーを務めたエリックは、時間ができたことをきっかけに妻のポーラと子作りを始める。
なかなか子どもを授かれない二人だったが、日々を穏やかに過ごしていた。
ところがある日、エリックは買い物に出た際に何者かに襲われて、気を失ってしまう。
次に目を覚ました時、エリックの目に入ったのは壊滅させたはずの盗賊団の頭領と、辱められているポーラの姿だった――……。
以下本文です。
「ああ、もうエリック! よかった、生きて帰ってきてくれて……!」
そう言って傷ついた男を抱きしめたのは、男の妻であるポーラだ。
エリックは、とある盗賊団を壊滅させる大がかりな作戦のリーダーを務めた男である。自身も幼い頃、盗賊に押し入られ、母親を失う経験をしていた。自分のような悲しい子を増やさないためにも、今回の大規模作戦を引っ張る役目に名乗りを上げたのだ。
壊滅させることに成功した盗賊団は、エリックの住む国では相当名の通った集団だ。多くの人々がこの盗賊団によって苦しまされ、辛い思いをしてきた。
だがそれも今夜で終わったのだ。エリックは盗賊団を殲滅した英雄として、国から高い評価と報酬を得ている。これからしばらく妻と静かに暮らしていても、何も問題ないほどには。
「もう心配ないよ、ポーラ。長い休暇を貰ったんだ。二人でゆっくり過ごそう」
「ええ、ええ……あなたが出ている間、どれほど心配だったことか……」
「ごめんよ、二度と不安にさせないから……」
傷ついたエリックの頬を撫で、ポーラは少しだけ背伸びをし、渇いたその唇へ祝福のキスを贈った。
喜びが止まらなくなったエリックは、たまらなく愛おしい女の身体を抱きしめ、家へ戻るとすぐにポーラをベッドへと押し倒した。
久々の夫婦の営みは、非常に熱いものだった。
ポーラは、エリックのよく通っていた酒場で働いていた看板娘だった。酒に酔った暴漢から救ったことをきっかけに、エリックとポーラの交際は始まった。順調に愛を育んだ二人が夫婦となるまで、そう時間はかからなかった。
二人が永遠の愛を誓っておよそ一年。二人は、同じことを考えていた。
「ねえ、そろそろ良いと思うの」
「……なにがだい?」
「もう、とぼけないで。あなたもきっと、同じ気持ちだと思うのだけど」
避妊具をくず入れに落とすエリックの背中にぴったりとくっつきながら、ポーラは優しく囁いた。
「あなたもゆっくりできるなら……私、赤ちゃんが欲しいわ」
「……ポーラ」
エリックはゆっくりと振り向き、ポーラに一つ、キスを落とす。それは、自分も同じ気持ちだという返事だと、ポーラは知っていた。
しかし、いざ避妊具を外して営みを続けても、なかなか子どもを授かることはできなかった。何度も心が折れそうになっては寄り添いつつ、二人は穏やかな日々を過ごしていた。
「気を付けていってきてね」
「大丈夫だよ、すぐそこの市場だし。帰ってきたら、一緒に昼食を作ろう」
「ええ、待ってる」
ある日のこと、エリックは一人で買い物に出ることにした。特に理由なんてない。ポーラにゆっくり過ごしてもらうため、自分が買い出しに行くだけの話だ。
今日は大幅な安売りをしているという、いつもは行かない市場の方へ来ていた。ある程度買い物をし、ポーラの大好きな果物を最後に買って、帰路に着くエリック。そこでエリックは、何か違和感を覚えた。
「……?」
誰かの視線を感じ、つけられているような気がしたのだ。盗賊団を壊滅させた英雄としてすっかり有名になったエリックは、人々から声をかけられることも少なくない。かけられた際には友好的な声がほとんどだが、今背中に感じるものは何故だか敵意を感じる。
急いで帰った方がいい。直感的にそう感じたエリックは、足早に歩きだした。紙袋から買った食材が落ちたりもしたが、拾っている場合ではない。ポーラの身に、愛おしい妻の身に何かあったなら、エリックは自分を許せる自信が無かった。
「ポーラ!」
自宅に戻り、勢いよくドアを開けたエリックを出迎えたのは、見知らぬ男だった。
「よう。ボスとお前の女が奥で待ってるぜ」
次の瞬間、エリックは後頭部に強い力が加わるのを感じた。視界が逆転し、意識が遠のく。
食材が散らばる床と知らない男の靴を見るも、エリックの目はゆっくりと閉じていった。
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