蕎麦枕 2022/01/21 13:43

【習作】奴○として連れていかれた好きな子を買い戻した領主様は昔と変わらない姿の彼女に欲情する

こんにちは、蕎麦枕です。

習作エッチ小説、三本目です。今回は男性向けのつもりで書いたら女性向けっぽくなったので女性向けにしてます。もし男性向けじゃね?という方がいれば教えてください……。
前回と同じように、とにかく完成させることを目標に書いたものです。推敲僅かにしかしてませんので、御見苦しければ申し訳ない。
今回は本文7,000文字程です。冒頭のみ下記に出しまして、以下本文は無料フォロワー様から見れるようにしてあります。

※こちらの作品はノクターンノベルス様とpixivで重複投稿しております。

PDFはやめます。ごめんなさい。

【あらすじ】
とある地域の領主であるクレドールは、幼い頃一緒に遊んでいた少女、ソフィアを探していた。ソフィアは奴○商人に連れていかれてしまったため、クレドールは僅かな望みをかけて奴○商人と商談を繰り返していた。
ある時、奴○商人がソフィアを連れてきており、クレドールはすぐさま彼女を買い戻す。
だがいざ二人で話すとなると、なかなか会話が進まない。ましてや大して成長していないソフィアに与えた服は大きかったようで、次第に欲情してしまったクレドールに、ソフィアは奴○として奉仕すると言い出し……。


以下本文です。


「ソフィア! 待って! お願い、彼女を連れて行かないで!」

 強面の男たちに細い手首を掴まれ、連れていかれる少女。その手を掴もうと必死に腕を伸ばすも、やめなさいと父親に窘められ、少年は取り押さえられた。

「遊んでくれてありがとう! ばいばい!」

 少女は、前日まで遊んでいた時と同じ表情で、少年に別れを告げる。
 大勢の奴○を詰め込んだ馬車は、少年がどれだけ泣き叫んでも止まることはなく、走り去っていった。


※   ※   ※


「ソフィアっ! ……はあっ、はあっ……なんだ、夢か……」

 とある地方の領主、クレドール・ウィリオンは清々しい天気の朝だというのに、顔面蒼白になりながら目を覚ました。
 その原因は明白である。トラウマともいえる、過去の辛い瞬間を夢に見たからだ。

「旦那様、いかがなさいましたか」
「なんでもない。少し夢見が悪かっただけだ」

 朝食の時間、メイドが入れたコーヒーを飲みつつ、クレドールは夢のことを思い出していた。

(あれから十五年か……早いものだな)

 クレドールは幼い頃、領主の息子というだけでいじめられており、友人がいなかった。
 そんな彼と唯一遊んでくれた少女がいた。名はソフィア。彼女もまた、借金を抱えている親がいるというだけでいじめられており、友人のいない少女だった。
 二人だけで遊ぶ日々は続き、次第にクレドールはソフィアに友愛以上のものを感じていた。きっと大人になったら結婚を申し込もう。親の借金のために、学校にも行けず働きに出ているソフィアを救いたいという気持ちもあり、そう考えていた。
 しかし、楽しかった日々は突然終わりを告げる。ある時、見慣れない馬車が来ていたことを、クレドールは忘れない。それは奴○商人であり、ソフィアは僅かな金のために親に売られたのだった。
 いつでも明るく、何があっても泣かなかったソフィア。彼女は、クレドールと二度と会えなくなったその日も、泣かずに笑顔でさよならを言った。

「旦那様。間もなく商人の到着でございます」
「ああ、わかった。すぐ行く」

 朝食が終わり、商談の予定があるクレドールは身支度を整える。病死した父に代わり、二十代半ばにして領主となったクレドールは、数か月に一度、ある商談をしていた。
 それは、奴○に関わる商談であった。

「この度はお招きいただきありがとうございます!」
「いえ、とんでもない。それで、今回の商品は?」

 表立って奴○を買っているところを見られるのは、領主として体裁が悪い。裏口での取引にはなるが、クレドールは商人が馬車から下ろし、奴○を並べていく様を見ていた。
 数か月に一度の商談の中、クレドールはソフィアがいないか必ず確認していた。最も、成長したとして生きている可能性も、再び商人の手元にいる確率も低い。死んでいるか、一か所でこき使われ続けているかの方がはるかに現実的だろう。
 しかしクレドールは諦めなかった。本当なら追いかけて探しに行きたいが、家がそれを許さなかった。ならば、せめてソフィアを自らの手に買い戻したいと、一縷の望みをかけて商談を重ねていた。
 
「おい、さっさと降りねえか!」

 五人ほど並べられた奴○の後ろ、馬車の中で怒声が聞こえる。どうやらもたついている奴○がいるらしい。

「へへっ、お待たせしやした、旦那。こいつで最後です」

 商人に投げられるように前に出され、膝をついた少女が最後の一人のようだ。その少女を見て、クレドールは目を見開く。
 細い手足、くりっとした宝石のような青く丸い瞳、少し癖のある髪の毛。昔遊んでいたソフィアの、そのままの形の少女だった。

「……ソフィア?」

 震える声で訊ねると少女は首を傾げたが、すぐに何かに気付いたらしく、口を開けた。

「……クレ、ドール?」

 今回の商談で、クレドールは奴○商人との取引を終わりにした。ずっと探していた人が、ようやく手に入ったのだから。


※   ※   ※


「…………」
「………………」

 二人きりにしてほしいと家の者に頼み、クレドールはソフィアと自室にいた。
 ソフィアを買ってからすぐに風呂に入らせ、その間にメイドに女性ものの服を買ってきてもらい、質素なワンピースを着させている。
 何度見てもソフィアは、クレドールと離れ離れになった時と、全く姿が変わっていなかった。年齢で言えばクレドールより少し下だったとは思うが、それでも二十代のはずだ。十分に栄養を取れなかったせいで成長しきれず、ほぼ変わらない姿のままなのだろう。
 唯一変わったのは、笑顔を見せなくなったことだ。無表情が常であり、瞳には光が宿っていなかった。
 少女のままのソフィアと、大人になり立派な体格を得たクレドール。椅子に座ることはどうしてもできないとソフィアが言うので、一先ず床に座らせているせいか、よりソフィアが小さく見えた。

「……あー、その、ソフィア。やっぱり、椅子に座ってくれないか? 視線がそこだと、その……」

 十五年ぶりの再会のせいか、クレドールは何も言えずにいた。話したいことはたくさんあるが、何から話せばいいのかわからない。合わせてソフィアは目を合わせてはくれるが、主人であるクレドールに対して言葉を発することを遠慮しており、何も言わないので会話ができていない。
 そして気付いてしまった。ソフィアが下の位置にいると、ワンピースが少し大きかったせいか、胸元が見えてしまうのだ。
 骨が浮いた細い身体の、薄い乳房の先がちらりと見えてクレドールは目を逸らす。

「……ご主人様」

 不意にソフィアが膝立ちをして、クレドールの膝元へ近寄る。小さな手が伸び、クレドールの股間部を擦った。

「ソッ……」
「お望みでしたら、ご奉仕させていただきます」

 ソフィアに言われるまで、クレドールは自身の愚息が膨れ上がっていることに気付いていなかった。
 幼き日々を共にした恋い焦がれた少女が、そのままの姿でここにいる。今まで女を相手にしてきたことはあれど、どの相手にも本気にならなかったクレドールは、今ここにいるソフィアに欲情しているのだった。

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