漢くらびすた、齢27にしてDT卒業す。
DT = Driver's Training school
自動車教習所のことですよ。いったいナニと勘違いされているんですかヤダもぉ。
※調べたらもうちょっとシンプルなdriving schoolという言い回しも多かった
クソしんどかった
もともとがっつり車社会で暮らしているとか、車が好きとか、そういう人なら18歳になってすぐ自動車免許を取りに行くのでしょうが…
僕は仕事柄割と都会に住むつもりで、しかも車に対する興味もそれほど強くない人なので、高卒のタイミングでは全く眼中に入れていなかったんですよね。
そこから10年弱。転職を機に自動車免許取得を目指し始めたわけですが、うーん、どうでしょう。趣味人としては「何事も始めるのに遅いことはない!」と言いたいところ。27というのは…絶妙にピチピチでもゴワゴワでもない年齢。とにかく僕の主観としては、(18歳で免許を取る若いコたちに比べると幾分不利な)少し大きめのチャレンジだったのです。
入所前は「大は小を兼ねる!マニュアル車もいける免許がいいんじゃない!?」などとのたまっていたのですが、AT限定でも十二分にしんどかったです。
めちゃくちゃアツい指導員さんがHIT
教えるのが上手(屈曲屈折コースで降車してタイヤの軌跡を見せてくれるとか)というだけでなく、メンタル面でもとても大きく支えてくれました。
初対面のときから
- 「本気で教えるから、本気で訊いてきて」
- 「わからないことをうやむやにするのだけナシね」
- 「(うまく説明できずにしどろもどろになっている僕に対して)言葉遣いは適当でいいよ」
とまっすぐ向き合ってくれて、心強かったです。
最後の教習(と、卒検不合格後の補習)のときには目に涙を浮かべて「君を担当できてよかった」とねぎらってくれました。さらに合格当日の夜には電話をかけてきてくれて、やはり上ずった声で祝ってくれました。照れるからや〜めれ〜///
ダメなところはダメってちゃんと言う人で、本人が言うにはかなり厳しい指導らしいです。僕からすると「指導員にお小言もらわないで済む人は教習所になんて来ないもんなぁ」なので、そこまでつらい気持ちにはなりませんでしたが…もしかしたら僕の技能教習を多く受け持ってくれたのは、そういうアツい部分が他の生徒に嫌われた因果というのもあるのかもしれません。しらんけど。しらん上いささか失礼な発想だけど。
怖い人はどこにでもいるよね
指導員さんもそうだし、送迎バスの運転手さんもそう。仮にも教える立場でしょうアナタみたいなボンヤリした説明をする人もいたし、平日15時のガキンチョ走る住宅街でビュンビュン40km/h出す人もいた。でもまあ一度雇ったらそうそう解雇できないもんね会社って。自戒も込めて。
やっぱクソしんどかった
ちょっと上にも書きましたが僕は卒検に落ちています。しかも2回。1回目は加速不良を指摘されて気が滅入ったところで方向変換時の脱輪。2回目はウィンカーを出さずに路端から飛び出した車に驚いたところで横断歩道の近くにいる人に気づけず補助ブレーキ。1回目はともかく2回目はアホな車を恨みたい気持ちもある。もちろん本当に事故を起こしてはシャレにならないし、通行の邪魔をしてしまった相手には申し訳ないのだけど。
それだけではありません。第1段階の技能教習は2時間オーバー。第2段階の技能教習は4時間オーバーに卒検後補習でプラス2時間。教習所への入所を後悔したこともありました。今でもナイスな選択だったとはさほど思えません。
でも僕自身、楽器屋さんに勤めていたときには高い機材やソフトにおじけづく人に
- 「それの価値を理解できるのは、今の君じゃなくて未来の君だ」
- 「本当に金銭面でどうにもならない以外なら、なるべくいいものを試そう」
- 「いつか役に立つ時が来るだろうし、役に立たなかったとしてもその判断ができるだけの材料が揃うのはもっと先だろう」
などと偉そうに講釈を垂れていたので、あまり悲観しすぎないようにしようと思います。文字に起こすとめっちゃカッコいいコト言ってんな僕。
引越します
ということでやっと引越しできます。
寝て起きたら猛烈な勢いで荷物作らないと。