ダラナ 2024/07/22 20:36

BL短編集「中尉殿が貴様の体をご所望だ(ガチムチセレクト短編集)」試し読み

販売している短編集からガチムチ受けをセレクトしたBL短編集です。




【中尉殿が貴様の体をご所望だ】



小国の奪いあいで、二つの国が長く戦いつづけていた。

お偉いさんが血気盛んに戦いを推しすすめるも、停滞しがちな長期化による士気低下、深刻な兵糧、物資不足などで前線の兵士は息も絶え絶え。

それでも、軍隊が壊滅しないのは、国のトップ以上にカリスマがあり、人の心のヨリドコロとなる絶対的な支柱が、現場で腰を据えているからだ。

彼は中尉であり、その名はガロン。

巨体にしてゴリラのように筋肉質で、これまたゴリラのように顔つきがいかめしい。

ただ、その凄みで部下たちを、むやみに怯えさせ委縮させることはない。
なんなら、部下を背に負うように先陣を切って「だれも死なせるものか!」と奮闘してみせる。

恵まれた体格と相まって、その戦闘能力は、軍のなかでずばぬけているものの、決して味方に手をあげることなく。

もし、部下がバカをやったり、失態をさらしても「わたしの教育が足りなかったのだ!」と神に許しを乞わんばかりに跪いて号泣。
オオゲサなほど嘆き悲しむのを見て、もらい泣きをし「中尉!俺が、俺がワルカッタんですうう!」と改心して、そのほとんどが彼の崇拝者になるのだとか。

弱肉強食が当たりまえの過酷な軍の世界にあって、強いだけでなく母のように心が広く包容力があるガロン中尉が、存在しているのは、奇跡のようなも。

そりゃあ、まわりは熱狂的に支持をし「この世には、この人がヒツヨウだ!」「俺の命を捧げて、生かさねば!」と奮起をするので、どうにか沈没しかけの船のような軍隊が踏んばれているわけだ。

スパイを通して、そうした内情を知った敵対国は「ガロン中尉が死ねば、あの国は終わる」と判断。
そして彼を貶めるために、送りこんだスパイが、俺だ。

俺はスパイでも、おもに色じかけを担当。
子供のころ、男相手に商売をしていたのを見こまれて、国に飼われ育てあげられた。

そう、そんな俺が送りこまれたとなれば「軍神にして聖母」と崇められるガロン中尉にも、つけいる隙があるということ。

スパイの報告によると、毎夜、彼は部下を自分の部屋に呼びつけるという。
相手は特定でないに、節操なく食いちらかしているよう。

ただ、コノミはあるらしく、あまり雄雄しくない、控えめな性格でかわいい顔をしたの。

こういったムサイ男だらけの戦場では、女役を強いられるヤツで、その特徴は俺にばっちり当てはまるし、スパイとして抱かれる訓練もしてきた。

ガロン中尉を色じかけでロウラクさせるミッションに最適とあり、すでに、もぐりこんでいる手引きによって軍に入隊。

ひととおりの訓練と教育を受けてから、だれも行きたがらない前線に配属を希望すれば、すんなりと通り、晴れてガロン中尉のおひざ元に。

まあ、とはいえ、さすがに、配属直後に、呼びだしはしないだろうと思っていたのだが。
前線に到着して、三日しか経たずに直属の上官から「ガロン中尉が貴様の体をご所望だ」と伝えられて。

元より「聖人のようなヤツは、この世にいない」と懐疑的で「中尉の化けの皮を剥がしてやる!」とやる気満々だった、とはいっても、だ。

その好色ぶりは予想以上で「よく部下が幻滅したり、愛想をつかさないな」と呆れたもので。

ふん!早速、新人を味見しようってか?上等だ!

すこし虚をつかれたとはいえ、トマドウことなく、さらに意欲を燃やして彼の待つ部屋へと訪れたところ。
どうしてか、ガロン中尉は女装をしていた。




【万年発情期のバニーボーイ】



不祥事を起こして協会からもジムからも追いだされた、俺は元プロの格闘家。

業界には、もどれないにしろ、せっかく鍛えあげた肉体と腕っぷしの強さを活かせる仕事につきたく、夜の町へと。

用心棒として雇ってもらいたかったのだが、訪ねる店の先々で、裏社会の人にスカウトされて、なかなか、うまいこといかず。
裏社会の連中と深く関わらず、夜の町で仕事をするのは難しいよう。

アキラメズに探したところで、ようやく、こちらの条件を飲みこんで雇ってくれたのがバニーボーイのお店。
男たちがバニーガールの衣装を着て、網タイツにピンヒールをはき、酒を提供しながら接客するところだ。

このごろは警察の取り締まりがキビシイに、本番はもちろん、準ずる性的な行為も厳禁。
といっても、バニーボーイが煽るような刺激的な格好をしていれば、つい手をだしてしまう、なっていない客が後を絶たないため、用心棒が不可欠。

まあ、グレーゾーンな店はどこでも、こういった仕組みになっているものを、このバニーボーイの店は、もっと徹底的に管理がされている。

万が一に店内で過ちが起こらないよう、バニーボーイに貞操具の装着を義務づけるという。
股間とお尻、どちらも金具でがっちりガードされ、トイレをしたいときは、いちいち店長に鍵で外してもらわないと。

しかも、すべての従業員も強○的に。
さすがにバニーボーイほど本格的なものでなく、トイレは自由にいけるし、金具に覆われているのは、ちんこだけ。

まあ、俺はバニーボーイに欲情せず、イタズラ心もなかったに、貞操具装着にさほどタメライはなく。
ただ「用心棒でも、バニーボーイの格好してもらうから」と指示されたのには「ええええええー」と不服だったが。

曰く、いかにもな用心棒風情が見回っていると、客が心ゆくまで現実逃避してタノシメないからだとか。
「いや、バニーボーイの格好したって、こんなムキムキなの、どうせ浮くでしょう」とケチをつけるも「いやいや、そういうのスキなお客さん用のマッチョバニーもいるから」とか。

で、しかたなくバニーボーイに扮して、店内を監視し、ヘルプボタンが押されたら駆けつけて、ルール違反の客を外に放りだす日日を、思ったより、忙しく過ごして。

ある日のこと、店ナンバーワンのウサミがヘルプボタンを。
急行すると、ぐったりとソファにもたれる彼に、客の親父が舐めたり口づけしたり。

いつもどおり「はーい、お帰りくださーい」と追っぱらいつつ、胸騒ぎがして、個室にもどってみると、顔を真っ赤にしたまま、しきりに胸を上下させ、呼吸困難に陥っているウサミ。

「薬を盛られたのかもしれない!」と抱えあげて、地下の医務室へと。
ベッドに寝かせ、とりあえず、ウサギの耳を外そうとしたら。

引っぱっても、カチューシャがとれないし「う、ぎい・・・!」とイタガルし。
ほんとうに、耳が生えているようで「いや、まさか」と思い、耳から手をはなし、店長を呼びにいこうとしたら。

「あーウサミ、発情しちゃったかあ」と店のナンバーツーの生意気キャラが売りのウサキチが入室。
ウサミとウサキチが兄弟なのを思いだし、つい長い耳を見たなら、なんと、片方がぴんぴんと曲がって伸びての繰りかえし。

「ああ、じつはね、俺たち兄弟、十五才でウサギの耳が生えたんだよね。
なぜかは分からないけど、まあ、親父がクソだったから、ウサギをイジメて呪われてでもしたのかね?

で、ウサギの耳を活かして働けるここに身を置いててさ。
隠さなくていいのが利点といっても、弊害もあって。

どうも、俺ら体質もウサギのようで、発情しやすいんだよ。
ホンモノのウサギみたいに年中発情期ではないけど、興奮しだすと、もー手がつけられない、だからさ・・・」
「そーそーここ、元カラオケルームで防音、効いているから」といい、カチリと鳴らした。

どうして、鍵を閉めたんだ?と首をひねる間もなく。
「あああああああ!」とウサミが雄たけびをあげ、起きあがるや否や、俺の背中に跳びかかった。

体にしがみつかれて、転びそうになり、壁に頭をぶつける。
すぐに片手をついて、振りかえろうとしたものを、腕をうしろにねじ上げられ「う、ぐう!」とまた壁に頬を押しつける羽目に。

俺は元プロの格闘家にして、今もトレーニングを欠かさず、体力も筋力も維持しているし、すくなくとも、女の子のように華奢なウサミに、力勝負で負けるはずないのだが。




【おいしい少年をつくろうか】



妖しい色合いのネオンきらめく夜の街。

その路地裏にひっそりと店をかまえる「リトル・メン・ラブ」。
下のほうに小さく「さあ紳士たち、おいしい少年を召し上がれ」と書かれている。

ご察しの通り、小さい男、少年が男に接待をする店。

どストレートな、そういう趣味の人、やや方向性やタイプが異なる人、そうでもない人と、個性豊かな男どもが夜な夜な、足しげく通ってくるが「おにーちゃん、お帰り!」とマニュアル挨拶する間もなく「どうか、僕をおいしい少年にしてください!」と土下座されたのは初めて。

男だらけの職場で、女子に劣らない甲高い響きを耳にしたのも初めて。

しかも相手は少年にほど遠く、重量級プロレスラーのような体格に「ええ!ちょっと、やめてくださいよ!」と上げさせた顔つきは、殺気立つ熊のように獰猛。

ぽろぽろ涙をこぼしたところで、いかつい表情のままでいたから、尚のこと恐かったものを、床に正座して縮こまり、不憫な境遇を語ったもので。




「ああ、やあ、あん」とショタボイスが耳に快く、興に乗ってきて「いつから、ナオニ―していないの?」とセクハラ発言を畳みかけ、下をもみもみ。

「もしかして、俺とエッチしてから、ナオニ―していない?

大人の男に揉まれないと、満足できない、やらしー体になっちゃったかな?
ん?どうなのかな?」

「や、やあ、ん、ひ、一人、でえ、ナ、ナオ、ナオニー、で、できる、もん・・・」との返しは百二十点満点。

「どんな少年になりたいか、まだ分からない」と初心ぶっていたくせに、これは相当、よからぬ妄想をして淫夢を見てきたのだろう。
と思えば「嘘つきの悪い子だ」とチープな台詞も自然にでてくる。

「嘘つきじゃないと云うなら、手をどけなさい。
溜まっていて、射精したくて堪らないわけじゃないと、身をもって証明しなさい」

冷ややかな囁きに、肩を震わせつつ、股間から手をはずして腕をだらり。

「いい子だね。ほら、丸見えの膨らんだ、おちんちんを引っこめなさい」と命じながらも、下の揉みこみをやめず、サスペンダーをつまんだ。

強く引っぱり放すと、サスペンダーがしなって「ひゃあ、あん!」と一段と甲高い鳴き声があがる。
そう、ちょうど胸の突起に当たってのこと。





【転生した格闘家は落ちこぼれ】



初試合から負け知らずにして、そのまま突きすすみ、階級別で三冠のチャンピオンに輝いた俺は、ゼッタイ王者的な格闘家。

格闘界の天下をとったような心地で、人生のピークを迎えていたのだが、俺の乗る車が、暴走トラックに衝突され、あっけなく地位も名誉も価値ある命もすべてがパアに。

で、転生したのが、ファンタジーの世界。
剣をふるい、魔法をかけて、魔物を倒し、魔物打倒を目指す、RPG風のだ。

前世とはまったくチガウ構造の世界に放られたわけだが「また、一からやり直しか・・・」と肩を落とすより「この世界でも、俺の名を轟かせてやる!」と大奮起。

というのも、鍛えられた肉体、格闘の能力や技術力は、前世からそのまま受け継がれていたから。
「魔物相手に、俺の格闘がどこまで通じるのか」とわくわくしつつ「要領も勘もいい自分なら、お茶の子さいさいだろう」と自信満々でいたところ。

「ワオ!その肉体美だけで、魔物を怯ませることができそうだね!」とスカウトされ、参加したパーティー。
彼らとの初戦闘で、俺は魔物に舐められまくって、リンチのようにぼこぼこにされ、ろくに抵抗もできず瀕死状態に。




全身、血の気の引く思いがし「や、やめ・・・!」と訴えようとしたのが「ひゃあ、ああん!」とあられもない喘ぎに。
胸の突起を指ではじかれてのこと。

「あ、だめ、や、やあ、やめ、あ、ああ、だ、めえ、だ、く、ふああ・・!」

乳首にはじまり「はあん・・・!」と叩けば響くような体の箇所を、重点的に撫でまわされる。

セックスで自分が触られるのを、あまり意識したことはなかったが、まあ、感度のいい体だこと。

あっという間に、暴きだされた性感帯を、いくつもの手で同時に愛でられて、とっくに勃起して、先走りが絶えずにとろとろ。
快感がこみあげて、いくどもイってているような錯覚がするも、先っぽをにぎられ、射精はできず。

「くそ・・・!」と歯がゆさを噛みしめ、睨みつけたところで、やつの目は滑りまくり。

どうやら、俺の体を舐めるように見ているらしく。
おまけに男根の先っぽの血走った目玉は、こちらの湿った股間に釘づけ。

あらためて意識するに、魔王の息子の眼前で、乳首を立たせて御開帳をして、なにもかもモロ見えに、あんあん全身を赤らめ腰をくねらせているという・・・。




【男でもいいから最期におっぱいを】



働く工場に友人が押しかけ「借金の保証人になってくれ!」と仕事仲間が注視する中、渾身の土下座をされては、断れなかったとはいえ、まさか、逃げられようとは。

さらに一週間後、紫のスーツに金のネックレスをした、いかにもな、その筋の人が「こちらに、尾竹さん、いますかねえ?」と乗りこんでくるとは思わず。

「これが、尾竹です」と生け贄を差しだすように、工場の仕事仲間に引き渡され、雑居ピルの一室に連れていかれた。
虎の頭がついた絨毯を見ながら、紫スーツから、友人が期限を守らず逃げたことを知らされ、「で、あんたに代わりに、返せる見込みあんの?」と聞かれた。

「ないですね。親戚にあたっても無駄ですよ。
小学生のころ、両親がいなくなってから、俺の身内は、同居する婆ちゃんだけですから」

「ふうん?けど、工場長に聞いたぜ。
お前は中卒から働いて、無遅刻無欠席の十年皆勤賞だってな。

おまけに、酒も女もギャンブルもやらないとか。
だったら、ちまちまと結構、金、貯めてんじゃねえの」

「婆ちゃんに、何かと金がかかるんで」

そう応じたら、しばし静かになって「そんだけ?」と首を傾げられる。
「そんだけ?」と聞き返したら「ふつー、ここは、婆を一人にはできないとか、どうとか、同情を誘って泣きつくところだろ」と眉をしかめながらも、苦笑した。




うだうだ説明するのが、終わるのを待っていられずに、人差し指でなぞった。

男だからこそ、なのか。
写真や映像で見るのより、胸周りの輪郭がくっきりと浮きでている。

話の途中で触れだしたのに、怒られるかと思いきや、存外、口を利かない。
先のやり取りからして、義理堅そうな人だから、男に二言はないとばかり、おっぱいを差しだしているのだろうか。

と、考えながらも、思いのほか、輪郭をなぞるのが快くて、じっくり味わうように指を滑らせる。
とくに、張ったおっぱいの谷間の溝が深いのに、舌なめずりして、指を捻じ込んだら「っう」と胸が跳ねた。

ぎくりとして、谷間から指を抜こうとすれば、「だ、大丈夫、だ」とか細い声が降ってくる。
つい見上げようとしたところ、「あ、か、顔だけは見るな」と制されたので、おっぱいに視線を戻す。

と、ちょうど、目の前に乳首が。



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