童笑い、古杣泣く

夏ももう終わりが近いですが・・・夏といえば怪異の季節です。
怪談が最も盛んな季節とも言えます。
と言っても近年ではその印象も薄れてきている気がします。

科学技術の発展などによって怪異の立場は年々危うくなっています。
中でも前時代的かつ代表的な「幻聴系の怪異」は現代で跋扈することは難しいでしょう。

当然の様に家電を始めとした“物”が喋る時代、四六時中人の目の前にある“箱”や“板”からも声がします。
ちょっとした「声」はもはや恐怖ではなく気のせいとして処理されてしまいます。

「幻聴」という概念が一般的になったのもまた向かい風です。
病状とまでいなかくともストレスで幻聴紛いのものが聞こえることがある、という常識も同時に広まっているので幻聴が聞こえたと訴える人がいても「疲れてるんだよ(疲れているんだろう)」の一言で片付けられる事も多々あります。

他にも道も整備され街灯も珍しくない現代、獣の怪異が声を掛けて誑かすこともままなりません。
電話の普及は怪異に追い風かと思いきやかけ声に「申し申し(もしもし)」が使われだしたのは一声叫の怪異達にとってはそれこそ口惜しかったでしょう。


ですが怪異は忘れることはできても否定することはできません。
人に想像力がある限り、恐怖心がある限りそれは在り続けます。
一人の時、音の無い夜、彼らは未だあなたを呼んでいるのですから。



と怪談っぽいオチに・・・なったかどうかはわりませんがそんな感じでお話の〆とさせてください。
因みに幻聴系の怪異は「返事(反応)をしない」のが一番有効です。
見ない触れない答えない。
「無い」ものは“みとめなければ”「無い」ままですからね。
『お化けなんて居ない』の精神です。

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