M’sファクトリー 2023/03/19 01:34

【オバキル創作秘話 ⑦】はじめての音声編集!【2022〜】

皆様おひさしぶりです...!
M'sファクトリーのえむふぁく!です!

すみません。前回の投稿から1ヶ月経ってしまいました...
本業の仕事が大変繁忙期だったのですが、ようやく仕事が落ち着いてきたので、
筆をとっている次第です...!

本題に入る前に...
お陰様でオバキル7500DL突破!🤗
お買い上げいただいた皆様誠にありがとうございます🙇

この1ヶ月セール期間も何度も重なったこともあり、沢山の方にご購入いただくことができたのだと思っております。
作品に対するお褒めのお言葉や、寄稿記事読んだよ!というDMもいただきまして、
そういったお言葉やレビューが次回作の創作意欲となっております!
本当にいつもありがとうございます!


次回作の構想もある程度固まったので、そちらも徐々に作り始めたいところですが、まずは残り僅かなオバキル創作秘話を書き切って区切りをつけてから次に進みたいと思います!🙇

創作秘話もラストスパートですが、本作の制作を通して何か学びになることを少しでも残せたらなと思っております。
それでは行ってみましょう!
【オバキル創作秘話 ⑦】はじめての音声編集!【2022〜】

※前回のエピソードはこちら!
【オバキル創作秘話 ⑥】情熱と執念のリスタート【2022〜】
https://ci-en.dlsite.com/creator/15510/article/790287


最高級素材を手に入れて…

前回の創作秘話の通り、ついに兎月さんから念願の音声が届きました。
この時を…!この時を待っていたんだよ…!
確か当時は平日で絶賛本業の仕事中だったのですが、兎月さんからのメールが届いた瞬間音声をダウンロードしてチェックしてしまいました。^^;
(リモートワークだったのでユルシテクレ)

そして、音声を聞き思いました。
「あぁ…自分はこれを手に入れるためにここまで頑張ってきたんだ...」と...。
(この瞬間を味わえるのがクリエイターの特権ですね。^^;
これを手に入れるために頑張ってきたのだと改めて実感しますし、ここまでの苦労が全て報われる感じがします。)

届いたのは、まさに頭の中で妄想していた世界の具現化

本作において特に重要な要素であったであった耳舐め音は、
ボリュームだけでなく、質・バリュエーション共に期待値以上の音声が届きました。
例えるなら、料理人が追い求め続けたを手に入れた感じです。

いい素材を手に入れると、自然と料理へのモチベーションが湧きます。

この日は、「早く編集を始めたい!」というモチベーションからか
爆速で本業の仕事をこなし、定時までにノルマを終わらせることが出来ました笑

そして夜、いよいよ調理開始です。
実はこの時のために、前々から密かに準備していたことがありました。

最高の素材を使って最高の料理を作るために...

料理人が料理を作る上で、食材と並んで大事なものはなんでしょう?

そう。キッチンです。

いくらいい素材を手に入れても、台所が狭かったら料理の効率は落ちますし、
調理器具が悪ければ最悪完成品の味が落ちてしまいます。
それと同じように、作品制作においてもキッチン(作業スペック)調理器具(制作ソフト)はとても重要な要素だと思っていました。

ということで、このタイミングで制作用のMacBook Proを購入することにしました。
これまでもPC選びの際、「高い」を理由にスペックをケチって後で後悔するを繰り返してきたので、未来への投資と思い、スペック増し増しの約50万円のMacを購入
編集用の外付けHDDもSSDに切り替えました。
この時ばかりは流石にポチる前に手が震えましたが、今となっては編集以外も色々な作業が捗っていますし、お値段以上の価値がある買い物をしたと思っています。
(かつてヒ○キンさんが「自分の夢や仕事に関するものは、その時自分が買える一番いいものを妥協せず買ってきた」と言っていましたしね...!
余談ですが、これを確定申告で経費にできるのもクリエイターの特権だと思います)

調理器具(音声編集ソフト)に関しては、私は本業が映像ディレクターということもあって
Adobe CCを年間契約していたので、AuditionとPremiereを組み合わせて使うことで対応することにしました。


さぁ、これで環境整備はバッチリです。
とにかく環境をこだわって整備すると制作へのモチベーションがグンと上がります。
(「モチベーションは行動することで生まれる」と誰かが言っていましたが、自然と行動したくなるような環境づくりはそういう意味では非常に重要だと感じます)

あとは最高級食材を使って最高の料理をつくるまで!
では捌いていくぅっ!(カネコ)

(※ PC選びに関して
私は普段動画の編集もするので、多少オーバーペックのPCを購入しましたが、音声編集は動画編集ほどPCへの負荷はかからないので、その点はご自身の作業に合わせて最適なものを選びましょう!
余談ですが、もしMacなどのApple製品を買うなら、整備済製品を購入するという手をオススメします。
詳しくはご自身で調べてほしいのですが、ざっくり言うと保証付きでほぼ新品同様のPCを安く買うことができますヨ。

はじめて音声編集をしてみて…

私自身、音声編集はこれがはじめてです。
...と言いいつつ、本業が動画ディレクターということもあって、なんとなく編集の勝手はイメージはついておりました。
要は動画編集と同じように切り貼りしながらやっていけば良いのだろうと...

で、実際にやってみた所感ですが、
思っていた10倍は簡単でした。

ボリュームがあるのでとんでもない工数がかかると覚悟していたのですが、
その週の週末には一通り終わってしまって「え、こんなものでいいのか?」と逆に拍子抜けするほど...

しかし、振り返ると、
まさにここが音声作品の肝であり、
音声編集の沼の部分だったと思います。

正直に言うと、この段階では、素材を切り貼りしながら、ただ並べただけでほぼ完成したと思い込んでおりました。
しかし、音声編集したものを仮書き出して試聴してみると、
ユーザー視点で気になる点が沢山出てきました。

例えば…
・クリックノイズやリップノイズ、ホワイトノイズなどの没入感を妨げるノイズ
・作品の世界観に対する効果音選定の適正
(たとえば、主人公が暴れて手の拘束具の鎖がガチャガチャする音は、もっと重厚感がないと「逃げられない感」を感じてもらうことができない=作品に没入できないのではないか?)
・音のボリュームや回り込む臨場感の適正
など...


一つひとつあげるとキリがないですが、
とにかくユーザー視点で音声を聴いた時、様々な細かいことが気になったのです。
もしかしたら、これを調整したところでさほど気にならないユーザーもいるかもしれません。
しかし、私がこれまで聴いてきた音声作品で
「企画はいいんだけど、音の質がな...」
「ここの「プツッ」というクリックノイズが気になって作品に没入できない...」
と細かい点で残念に思った作品がいくつもあったことを思い出しました。

結論「私がユーザーだったら気になる」

そう。
まさにここが同人音声編集の分かれ道。
このクオリティの底上げのためにどこまで拘るかによって編集工数は大きく変わってくるのです。

多少暴力的な言い方ですが、素材をただ切り貼りして並べただけでも音声作品は成立しますし、作り手がそれで完成と割り切ってしまえば編集工数は大きく削減できるでしょう。
逆にいくら拘って編集しても、ユーザーにとっては大して気にならなかったり、かけた時間に見合わない効果だったりすることもあるかもしれません。

しかし、これはあくまで私の体感値ですが…
私が気に入った作品や、近年作品単体で大きく売上げを伸ばし続けている作品は
そのほとんどが
「編集した音」に対し、高いレベルで意識された作品
であると感じます。

ここ数年は特にKU100をはじめとした最高級マイク収録が主流となっていることも勿論大きな要因ではあると思いますが、それにしても編集への細やかな気遣いが年々上がっているのは間違いないと、過去にリリースされた数々の作品と聴き比べて感じます。
同様に音声作品を楽しむユーザー増えたので、ユーザーも高い水準の編集レベルに慣れていると思います。

私が編集だと思い込んでいた作業は
ただ素材を切って貼って並べただけのもの。
寧ろ本当に力を入れるべきポイントはここからだったのです。

とはいえ、ここから先は本当に音のプロの領域。

素人の自分が短期間で全てを理解し実践できるほど浅いものではありません。
結局やれることとやれないことがある。
ここに関してはあくまで「同人」として割り切らせていただき、
今の自分ができる範囲で勉強、試行錯誤を繰り返しながら作品のクオリティアップに努めました。
細かい話は省きますが、vookの有料プランでAuditionの記事を漁ったり、ネットに転がってるさまざまな記事を読んだり...。

しかし、その成果もあって、最終的にリリースした作品の音は、ただ並べて繋げただけの試し書き出しした音声と聴き比べると印象は段違いに良いものになったと思います。
最終的に、オバキルのレビューにもこの音のポイントをお褒めいただけた感想もあったのでやってきた拘りはちゃんとユーザーにも届いたのだと実感しました。


総論としては、
編集をどこまで拘るかによって、制作工数も、作品のクオリティも大きく変わる
ということが言えると思います。
当たり前っちゃ当たり前のことなのですが、これが
=ユーザーの満足度や作品評価に直結する
ため、初心者は特に意識すべきポイントかなと思います。

沼にハマりすぎて永遠に編集するのもよくないが
最低でも作品の世界観や没入感を阻害しない一定の水準はクリアする
そんなことを意識するといいのかなと個人的には思います。


つづく

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