レモネードオアシス 2023/12/20 08:28

TS俺が女の子のレッスン!?40

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。

週の半ばの水曜日。
最近急に冷え込んできましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
僕は月に1,2回の日光浴を楽しみになんとか生きてます。
認知症の祖母から目を離すことができず、今年はずっとこんな感じで生活していました。
肌にはいいのかなと思って、ポジティブにいきたいところです。

さて、今日は水曜日と言うことで、同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。


目次

TS俺が女の子のレッスン!?

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♠♥押し倒されて――。恋人宣言!


 司が晶の指先によって『初体験』を済ませて、一週間ほどの時が経っていた。
 女の子になってから、もうすぐ一カ月が経とうとしている。
 まだまだ慣れないことばかりだけど、この身体も少しずつ馴染んできたかなと思っていたとき――それは、ある秘突然訪れた。

 三時限目の国語の授業中のこと。
 朝から体調が悪いと思っていた司は、ついに我慢できなくなって、保健室に行こうと手を挙げたのだった。

「すみません、体調が悪いので、保健室に……ううっ、行きたい……です」
「司。私が付き添っていく」

 隣の席に座っている晶が、当然のように付き添ってくれることになる。
 ここ最近では、なぜか司と晶はクラス公認の恋人という認識が広がっていたから、誰も異議を唱えるものはいなかった。
 ……たぶん、シャワー室での初体験のときに、司の嬌声が外にまで聞こえていたのだろう。
 そのことを想像するだけで、司の頬は熱くなってしまうのだけど。
「司。肩を貸してあげる」
「へ、平気だって」
「遠慮はいらない。顔色、凄く悪いし」

 問答無用で晶に身体を支えてもらいながらも教室を出る。
 その様子を見たクラスメート達は、

『うわ……。白馬の王子様みたい』
『男前……』

 ざわざわと落ち着かない雰囲気になる教室だけど、晶はまったく物怖じせずに、いつも通り平然としている。
 そして司に肩を貸して、静まりかえった教室に出ると、

「ふぅ……」

 冷や汗混じりの溜め息をついたのは司のほうだった。
 ただでさえ体調が悪いというのに、晶という幼なじみの肝はいつもながらどっしりと据わっている。

「それで司。体調が悪いって、もしかして」
「なんかよく分からんが、死ぬほど腹が痛ぇ……」
「わかった。それじゃあやっぱり保健室に行きましょう」
「ちょっ、トイレぇ……」

 あまりの腹痛に堪えきれず、お腹に手をあてた、そのときだった。

「お、おご……ッ!?」

 キュルルッ!
 お腹を雑巾絞りされるかのような痛みに襲われて、司は立ったままで身体を『く』の字に曲げて悶えてしまう。
 額からは脂汗が浮き上がっていて、それでも腹痛は治まってはくれない。
 むしろ、酷くなっている。

「司、大丈夫?」
「む、むりぃ……」

 ここは男としては意地でも大丈夫だと答える場面なのだろう。
 だけどこの腹痛は、司が経験してきたなかでもトップクラスに入る痛みを伴っていた。
 いや、トップクラスだなんて生ぬるいものではない。
 これは間違いなく人生初の腹痛だ。
 それに、ただでさえお腹が痛いというのに、

 じゅわり。

 クロッチの裏側に広がっていくのは、生温かくてネットリとした感触。
 ショーツの裏側に、取り返しのつかない染みが広がっていく。
 苦痛のあまりに失禁してしまったのだろうか?
 それとも肩を貸してくれている晶にドキドキして、愛液を漏らしてしまったのか?
 それは司自身にもわからないことだった。
 ただ、

「あっ、ああぁ……っ」

 じゅわっ、じゅわわぁ……。

 ショーツに広がっていくぬくもりを止めることができなくなっている。
 短い声を漏らしているうちにも、クロッチの裏側の染みはどんどん広がっていき――、

「ああぁ……ぅぅっ」

 たらり。

 おもらししてしまった――。
 そう思ったときには、内股を一筋の雫が伝い落ちていく感触。
 カッと頬が熱くなる。

「あ」

 不意に短い声を漏らしたのは、肩を貸してくれていた晶だった。
 そしてポツリと、

「司。血」
「え? 血?」

 いきなり晶がなにを言いだしたのかわからなかった。
 血?
 血がどうかしたのだろうか?
 怪我もしていないというのに。
 そう思って晶の視線の先――、司自身の内股へと視線をやってみて、そこに広がっていた光景は。

「ひっ、ひええええええええええ! 血があああああああああ! ナイアガラじゃああああああああああ!」

 司の悲鳴は、授業中の静まりかえった学園の隅々にまで響き渡り、

「いや。ナイアガラは言い過ぎ」

 晶の冷静なツッコミが入るのだった。

        ☆


TS俺が女の子のレッスン!?41につづく!

ここまで読んでくれてありがとうございます。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!

この作品は同人誌『TS俺が女の子のレッスン!?』に掲載されているものです。
フルバージョンのイラストを見たい! という人は下のリンクから買ってくれると創作活動の励みになります。

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