TS俺が女の子のレッスン!?40
いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
週の半ばの水曜日。
最近急に冷え込んできましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
僕は月に1,2回の日光浴を楽しみになんとか生きてます。
認知症の祖母から目を離すことができず、今年はずっとこんな感じで生活していました。
肌にはいいのかなと思って、ポジティブにいきたいところです。
さて、今日は水曜日と言うことで、同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。
♠♥押し倒されて――。恋人宣言!
司が晶の指先によって『初体験』を済ませて、一週間ほどの時が経っていた。
女の子になってから、もうすぐ一カ月が経とうとしている。
まだまだ慣れないことばかりだけど、この身体も少しずつ馴染んできたかなと思っていたとき――それは、ある秘突然訪れた。
三時限目の国語の授業中のこと。
朝から体調が悪いと思っていた司は、ついに我慢できなくなって、保健室に行こうと手を挙げたのだった。
「すみません、体調が悪いので、保健室に……ううっ、行きたい……です」
「司。私が付き添っていく」
隣の席に座っている晶が、当然のように付き添ってくれることになる。
ここ最近では、なぜか司と晶はクラス公認の恋人という認識が広がっていたから、誰も異議を唱えるものはいなかった。
……たぶん、シャワー室での初体験のときに、司の嬌声が外にまで聞こえていたのだろう。
そのことを想像するだけで、司の頬は熱くなってしまうのだけど。
「司。肩を貸してあげる」
「へ、平気だって」
「遠慮はいらない。顔色、凄く悪いし」
問答無用で晶に身体を支えてもらいながらも教室を出る。
その様子を見たクラスメート達は、
『うわ……。白馬の王子様みたい』
『男前……』
ざわざわと落ち着かない雰囲気になる教室だけど、晶はまったく物怖じせずに、いつも通り平然としている。
そして司に肩を貸して、静まりかえった教室に出ると、
「ふぅ……」
冷や汗混じりの溜め息をついたのは司のほうだった。
ただでさえ体調が悪いというのに、晶という幼なじみの肝はいつもながらどっしりと据わっている。
「それで司。体調が悪いって、もしかして」
「なんかよく分からんが、死ぬほど腹が痛ぇ……」
「わかった。それじゃあやっぱり保健室に行きましょう」
「ちょっ、トイレぇ……」
あまりの腹痛に堪えきれず、お腹に手をあてた、そのときだった。
「お、おご……ッ!?」
キュルルッ!
お腹を雑巾絞りされるかのような痛みに襲われて、司は立ったままで身体を『く』の字に曲げて悶えてしまう。
額からは脂汗が浮き上がっていて、それでも腹痛は治まってはくれない。
むしろ、酷くなっている。
「司、大丈夫?」
「む、むりぃ……」
ここは男としては意地でも大丈夫だと答える場面なのだろう。
だけどこの腹痛は、司が経験してきたなかでもトップクラスに入る痛みを伴っていた。
いや、トップクラスだなんて生ぬるいものではない。
これは間違いなく人生初の腹痛だ。
それに、ただでさえお腹が痛いというのに、
じゅわり。
クロッチの裏側に広がっていくのは、生温かくてネットリとした感触。
ショーツの裏側に、取り返しのつかない染みが広がっていく。
苦痛のあまりに失禁してしまったのだろうか?
それとも肩を貸してくれている晶にドキドキして、愛液を漏らしてしまったのか?
それは司自身にもわからないことだった。
ただ、
「あっ、ああぁ……っ」
じゅわっ、じゅわわぁ……。
ショーツに広がっていくぬくもりを止めることができなくなっている。
短い声を漏らしているうちにも、クロッチの裏側の染みはどんどん広がっていき――、
「ああぁ……ぅぅっ」
たらり。
おもらししてしまった――。
そう思ったときには、内股を一筋の雫が伝い落ちていく感触。
カッと頬が熱くなる。
「あ」
不意に短い声を漏らしたのは、肩を貸してくれていた晶だった。
そしてポツリと、
「司。血」
「え? 血?」
いきなり晶がなにを言いだしたのかわからなかった。
血?
血がどうかしたのだろうか?
怪我もしていないというのに。
そう思って晶の視線の先――、司自身の内股へと視線をやってみて、そこに広がっていた光景は。
「ひっ、ひええええええええええ! 血があああああああああ! ナイアガラじゃああああああああああ!」
司の悲鳴は、授業中の静まりかえった学園の隅々にまで響き渡り、
「いや。ナイアガラは言い過ぎ」
晶の冷静なツッコミが入るのだった。
☆
ここまで読んでくれてありがとうございます。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!
この作品は同人誌『TS俺が女の子のレッスン!?』に掲載されているものです。
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