レモネードオアシス 2024/01/10 10:07

おもらし日記1

いつもあたたかいご支援ありがとうございます。

今週も週半ばの水曜日。
僕はかなりの冷え性で、冷え切った足は認知症の祖母(89)よりも冷たいらしく、祖母の足に足で触れてみたところ、冷たすぎて驚かれました。
それっきり足で触れようとすると警戒されます。
認知症なのに、ビックリ系は記憶されるのでしょうか。

さて、今日は水曜日と言うことで、同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!


目次

おもらし日記

この小説を最初から読む!


💧1章目 下校中、尿意に襲われる恐怖


 思春期の女の子のぱんつはおしっこくさい。
 それは身体の成長に、心が追いついていないから。
 羞恥心ばかりが膨らんで――、
 戸惑いながらも身体は成長しているから。

        ☆

「くしゅんっ」

 じょぼぼぼ!

 くしゃみをした拍子にお腹に力が入ってしまい、おしっこを噴き出してしまう。
 じゅわりとショーツの内側が生温かくなっていき、お尻のほうにまで広がっていく不快感。

 大神美雪(おおがみ みゆき)が軽失禁してしまったのは、数学の授業中のことだった。
 だけど美雪が軽失禁してしまったことなど誰も気づきさえもせず、周りにいるクラスメートたちは、黒板に書き出されていく数式をノートに書き写している。

(やだなぁ……。また漏れちゃった……)

 極度に尿道が緩い――。

 それは美雪のコンプレックスの一つだった。
 湿ったショーツの感触に気まずくなって、もじもじと内股を擦り合わせる。
 チビッた……にしては、少々多い量のおしっこを漏らしてしまったようだ。

 おしっこに濡れたクロッチがおまたに食い込んでくると、気持ち悪さをさらに倍増させてくる。
 もしかしたら、スカートにもおしっこの染みができているかもしれない。
 幸いなことに、紺色のスカートだから染みは目立たないけど。

(またおぱんつ汚しちゃったよ……)

 美雪はいつも白の飾り気の無いショーツを愛用していた。
 だからおまたの部分がおしっこで黄ばんでしまい、洗濯をしても落ちないほどになっていた。
 これは思春期の少女にとって、あまりにも恥ずかしすぎることだった。

(家に帰ったら、思いっきりおしっこしよう)

 数学の公式を書き写しながら、美雪は人知れず決意する。
 学校のトイレで用を足せばいいのでは?
 と、普通は思うかもしれない。
 だけど美雪には学校のトイレを使いたくない理由があるのだ。
 それは。

(おしっこするとき、恥ずかしい音……大きいし……っ)

 美雪はいつもぎりぎりまでおしっこを我慢する癖がついて、放尿するときに恥ずかしい音が派手に鳴ってしまうのだ。
 これも美雪のコンプレックスの一つだった。

(学校のおトイレ、落ち着いてできないし! それに……怖いし……!)

 美雪は、家のトイレでなければ落ち着いて用を足すことができない質だった。
 それに、学校のトイレはなにかと怪談話がつきまとう。
 美雪は極度の怖がりで、こう言った怪談を極力回避するようにしていた。
 だからできるだけ学校ではトイレには行かず、可能な限り家に帰ってからするようにしていた。
 ……尿道が緩い体質だというのに。

(この数学が最後の授業……! 帰りのショートホームルームが終わったら、真っ直ぐ家に帰れば間に合うはず!)

 じゅわわぁ……。

 おまたが痙攣すると、再び生温かくなる感触。
 だけど美雪にとっては午後の授業になるといつものこと。
 慣れっこの感触だった。

 美雪が押し寄せてくる尿意と戦っていることなど誰も知るはずもなく……午後の授業は、放課後へ向けて少しずつ進んでいく。

        ☆

『それでは各自、事故に気をつけて下校すること』

 担任の言葉とともにショートホームルームが終わり、放課後になった。
 男子たちはゲーセンに、女子たちは駅前のフードコートに寄り道していこうと、ザワザワと落ち着かない雰囲気になる。
 そんななか美雪は、

(やっと、終わってくれたよ)

 ゆっくりと、膀胱を刺激しないように席を立つ。
 だけど思っていたよりもおしっこが溜まっていたようで、

 じゅももっ。

 立ち上がった拍子に、クロッチの裏側がじんわりと生温かくなっていく感触。
 どうやらチビってしまったらしい。

(大丈夫。まだこれくらいなら……家まで我慢できるもん……!)

 おしっこを我慢していると悟られないように、背筋をピンと伸ばして教室をあとにする。
 昇降口で上履きからローファーに履きかえる。
 靴を履きかえるときはぱんつが見えやすいから要注意だ。
 ただでさえ美雪が穿いているショーツは黄ばんでいるのだ。
 絶対に誰にも見られてはいけない。

(よし、帰ろう!)

 ローファーに履きかえて、校門を出る。
 家までは歩いて15分。
 閑静な住宅街の一角に、美雪が住んでいる家はある。
 膀胱に溜まっているおしっこは危険水位に差し掛かろうとしているけど、まだこれくらいなら保ってくれる……はずだ。

 ――そんな美雪は気づいていない。

 紺色のスカート……そのお尻の部分には、初潮を迎えた少女のように、おしっこの暗い染みができあがっていることに。
 それは教室で何度も軽失禁を重ねてきた、恥ずかしい証。
 幸いなことに、小さな染みだから目立つことはないけど。
 それは美雪さえも知らない、恥ずかしい秘密だった。

        ☆


おもらし日記2につづく!

ここまで読んでくれてありがとうございました!
寒い日が続いています。
皆様もどうか体調にはお気をつけください!


この小説は同人誌『おもらし日記』と同じものです。
フルバージョンのイラストを見たい! という人は下のリンクから買ってくれると創作活動の励みになります。

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