田舎の元気娘と!4
田舎に転校してきたら、小学生高学年の桜子とたった二人だけしか生徒はいなかった!
年上の男子に興味津々の桜子!
そんな桜子と一緒にお風呂に入ることになってしまうぞぉ!
「今日から一緒にお勉強をすることになる間中真太郎くんです」
物腰穏やかな白髪の女教師に紹介されたのは、教壇の上に立っている真太郎。
しかし真太郎の頬はこれ以上ないくらいに凍りついていた。
それも無理はない――。
「よろしくね、お兄ちゃん!」
両手を振って喜びを体現しているのは、なにを隠そう撒いたと思っていた桜子だったのだ。
しかもどういうことか、教室には女教師と桜子、そして真太郎の三人しかいない。
これはもしや……。
「先生、もしかしてこの学校の生徒は……?」
「ええ、見たとおり生徒は桜子ちゃんとあなたと二人だけ。だからみっちりとお勉強をみてあげるから安心してね」
「は、はぁ……」
どうやらこの村のみんなは町の寮がある学校に通い、そこで勉学に励んでいるらしい。
だから村に残って学校に通っているのは桜子だけで……、そこに寮から溢れた真太郎も加わった……ということらしい。
☆
「マジかよ……」
呟きながら年季の入った木造校舎の廊下を歩き、トイレへと向かう。
他に誰も生徒も教師もいないから、まだ日が高いというのにガランとしていて不気味だ。
男子トイレへと続くドアを開く。
誰も使っていないはずの男子トイレは、それでも綺麗に掃除されていた。
先生か、それとも桜子が掃除してくれたのだろう。
(根はいい奴なんだろうけどなぁ……)
そんなことを考えながらも、ズボンのチャックを降ろして用を足していると……、
「ふむふむ、象さんのお鼻の先っちょみたいなところからおしっこが出てくるんだ。へー、おちんちんって、こうなってるんだ!」
「……え?」
本来ならば男子トイレでは聞こえないはずの女子の声。もっと具体的に言えば桜子の声。
一体どこから?
決まっている。
なにしろ、いつの間にかすぐ横には、小便器を覗き込むようにしてしゃがみこんでいる桜子がいるのだから。
「こらっ、ヌルッと出てこない! それにここは男子トイレ! 女子は入ったらダメなの!」
「そんなこと言わないでさー。せっかくあたしががんばって掃除したんだから」
「それは感謝するが……はっ!?」
チンコを出しっぱなしだったということに気がつき、慌ててズボンの中へとしまう。
だけど既に桜子はバッチリ見れたようだ。
「でもでも、朝のときはズボンを押し上げるくらい大きかったよね! ねえねえ、大きくしてみてよ!」
「そんな簡単にいわないのっ。エッチなことなんだからっ」
「ええっ、そうなんだ……。え、エッチなこと……、もしかして、朝、おちんちんが大きくなったのは、お兄ちゃん、エッチなこと考えてたの……!?」
「そ、そんなこと考えてないからなっ」
「そういうことにしておいてあげる♥」
年下なのにマセた感じに言うと、桜子は捕まえる間もなくトイレから出ていってしまった。
☆
「ぱんつ、すっかり乾いてる!」
「今日は一日いい天気だったからなー」
朝に干したショーツとタイツを取りに来たのはその日の放課後。
ピーカンだったから一時限目の授業が終わるころには乾いていただろうけど、途中から黒タイツを穿き始めると先生に怪しまれてしまうから、放課後になるまで我慢していたのだ。
ただしノーパンで一日を過ごすことになった桜子は一日中落ち着きがなかった。もっともそれは普段からなのかも知れないけど。
「ぱんつ、カラカラに乾いてる! お兄ちゃんが洗濯してくれたから真っ白だよ!」
「そいつは良かったな。早いところノーパンプレイから卒業してくれると助かるぞ」
「おまたスースーしてて気持ちよかったんだけどなー。でも、せっかくお兄ちゃんが洗濯してくれたんだから穿かないと、ね!」
なんか聞き捨てならないことを言ったような気がするけど、聞かなかったことにしておきたい。この年でノーパンプレイに目覚めそうだというのは如何なものだろう。
「よっこいしょっと!」
ショーツと黒タイツを穿いた桜子は、勢いよくジャンプすると見事に着地を決めてみせる。
そして何事もなく手を繋いでくると、
「一緒に帰ろう!」
「あ、ああ……」
小さくも子供特有の手の温もりを感じながら、真太郎は嵐のような転校初日を終えて、やっとのことで帰路につくのだった。
☆
「あー、疲れたー」
年甲斐もなく呟いてしまったのは真太郎だった。
なんとか転校初日を乗り越えて帰宅してからの風呂場。
ため息交じりの声が、妙な感じで反響する。
湯船に浸かればそこはもう極楽だ……というのはあまりにも爺むさいだろうけど。
「にしても、桜子、か……。これから上手くやっていけるかなぁ」
ゆっくりと湯船に浸かりながら、そんなことを思う。
引っ越してきたばかりのこの木造平屋建ての家は、元々ここに建っていた中古住宅をリフォームしたなかなかに快適な物件だ。
この浴室の床も、すのこを敷かなくても柔らかくてカラッとしている素材でできているから、例え仰向けになっても痛くないことだろう。
……そんな機会があるか甚だ疑問ではあるけど。
「はぁ……、まぁ、桜子と上手くやっていけるかは分からないけど、これから少しずつ距離を縮めていければ、なぁ……」
初日からちょっと距離を縮めすぎたような気がしなくもないけど。
そこは明日からは何事もなかったかのように振る舞えばいいだけのことだ。
とりあえずはいい感じに温まってきたから身体をしっかりと洗おうと湯船から出て、洗い場に尻をついてタオルで身体を洗い――、
あれ、石けんは……?
石けんをいつも置いてある場所になかったので、どこかに滑っているのかと思って探しているときのことだった。
「石けんならここにあるよ!」
「ああ、悪い悪い」
小さな手に石けんを渡してもらって――、はっ!?
そのときになっ
てすぐ背後に人影が立っていると言うことに気づく。具体的には桜子が。
「な、なんでおまっ、なに勝手に風呂場、入ってきてるんだよっ」
「ちゃんとお兄ちゃんのママにお邪魔しますって言ったから、勝手に入ってきたわけじゃないよー? ママに、よろしくお願いしますって言われちゃった! えへへー」
「えへへー、じゃっ、なーい!」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ。背中、流してあげる! 今日のおもらしぱんつ洗ってくれたお礼!」
「……嫌って言っても洗いたがるだろ?」
「うん、さすがお兄ちゃん! あたり!」
「……じゃあ、できるだけパパッと頼むぞ」
「任せてよ!」
桜子はさっそくタオルで石けんを泡立てはじめる。
幸いなことに服を着てくれているのが、せめてもの救いだった。
もしもツルツルとはいえ裸でこられたら、俺の股間のエクスカリバーが本来の姿を取り戻すところだっ――
「おちんちん洗ってあげる!」
「ちょっ、いきなりそこから!? せめて最初は背中だろ!」
「えー!? 最初はおまたかおちんちんだよ。だからおちんちん洗ってあげる!」
「あっ! あっ! だ、ダメッ……! たまたまは敏感だから!」
桜子の小さな手から逃れようとするも、足元に石けんが落ちているのに気づかず、更にはシャワーの蛇口まで捻られて――、
「うおおっ!? 危ねえ!」
「うわわっ、お兄ちゃん!?」
気がつけば、仰向けに転んだ桜子に、覆い被さりそうな体勢で固まっていた。
暴れたシャワーヘッドがお湯が撒き散らし、二人の身体を熱く濡らしていく。
ただでさえ濃い湯気が、より蒸れ返った。
この小説は同人誌として配信しているものです。
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