レモネードオアシス 2022/06/08 06:28

しつけて委員長1

真面目な委員長の、誰にも言えない性癖。
プールでのおもらし遊び。


目次

しつけて委員長(カテゴリー)

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1章 プールで水中おもらし!

「こら、男子たち静かにしなさいっ!」

 教室に響き渡ったのは、凜とした女子生徒の声。
 その声の主は教壇に立ち、続けるのだった。

「次の時間はプールだから男子は教室で着替えて、女子は更衣室に移動するように。さあ、テキパキ行動する!」

 パンパンッ!
 女子生徒の手拍子を合図に、生徒たちはだらだらと動き始める。

 この女子生徒の名前を、
 九重円華(ここのえ まどか)、
 という。

 烏の濡れ羽色の黒髪を腰あたりまで伸ばし、色白で整った顔立ちは一見すると冷たい印象を与える。
 実際、円華はこのクラスの学級委員長として、厳しい面を持ち合わせていた。
 円華は華奢な身体をセーラー服に包み、紺色のスカートを翻すと、自らも着替えを持って教室を出ていく。
 短く詰めたスカートから、チラリと脚の付け根が見えそうになるとも知らずに。
 
(あー、やっぱり俺、委員長のことが苦手だなー)

 そんな委員長の後ろ姿を見つめていたのは、一人の男子生徒。
 名前を御影長政(みかげ ながまさ)と言う。
 長政は、委員長のことがあまり得意ではなかった。

(冷たい感じというか、真面目すぎるっていうか、怖ぇー感じするんだよなー)

 お堅い性格だし、真面目すぎるし、美人特有の冷たさがある。
 だから長政はなるべく円華には関わらないようにしていた。
 触らぬ神には祟りなし、だ。

(さて、俺も委員長に怒られないように、さっさと着替えてプールに行きますか)

 長政は怠そうに、ゆっくりと着替えを始める。

        ☆

 だけど、そんな真面目な委員長……円華には、誰にも言えない秘密があった。

(やだ、ドキドキしてきちゃった)

 トクン……ッ。
 円華が胸の高鳴りを覚えたのは、プールに入っているとき。
 今は自由時間で、生徒たちは水を掛け合ったり、専用レーンで泳いだりとプールの時間を堪能している。
 円華は、プールの真ん中で、たった一人で頬を赤くしていた。

(私、エッチなことしちゃう……)

 真面目な委員長キャラが定着している円華だけど、誰にも言えない秘密があった。
 それは――。
 フッと、
 円華は身体の力を抜いていく。
 身体の……、特に下半身……尿道の力を。

(ダメ、緊張して出てきてくれない)

 今日は朝からおしっこを我慢してきたというのに。
 もうお昼前だから、円華の尿道はパンパンな水風船のように膨らんでいる。
 しかもプールでスクール水着に包まれている身体も冷え切っている。
 それでも、周りにクラスメートたちがいるなかでおしっこをするのは緊張してしまう。
 なかなかおしっこが出てきてくれなかった。

(トイレですればいいのに……)

 とは、円華も思う。
 だけど、これは円華の秘密なのだ。

 ――人前でおしっこをするのって、気持ちいい。

 円華がそのことに気がついたのは、子供のころにプールの授業中におしっこをしてしまったことがきっかけだった。
 そのときも水中でのおもしらだったから誰にも気づかれなかったけど、そのときに気がついてしまったのだ。

(人前でおしっこするの、気持ちいい……)

 円華はそれ以来、プールの授業中にこっそりと尿意を放つことが癖になっていた。

(早くおしっこしないと、怪しまれちゃう……あっ、出る……出ちゃう、かも……?)

 尿道の力を抜き、少しずつ緊張感もほぐれてきた頃……。

 ジワリ、

 スクール水着に覆われている股間が、生温かくなる感触。

「あっ」

 円華は短いソプラノボイスを漏らしてしまう。
 だけど幸いなことにプールではしゃいでいるクラスメートたちの喧噪にかき消されてくれたようだ。
 おもらしを始めた円華の様子に気づく者は誰もいなかった。

 ジワリ、じょわわわわわわ……。

(あっ、おまた、あったかい……)

 一度出て来てくれたら、あとは尿意を解放する快感に身を任せるだけだった。
 ひんやりとしたプールの水が、円華の股間の周りだけ生温かくなる。
 円華は、周りにクラスメートたちがいるというのにおもらしを始めてしまったのだ。

 ジョワワワワワワワ……。

 音もないおもらしが人知れず続き、円華の頬がほんのりと桃色に染まる。

(あぁ……私、みんなの前でおもらししちゃってるんだ。こんなところ誰かに気づかれたら、汚い女だって思われちゃうのに)

 じゅもももももも……。

 尿意を放っている股間を見つめていると、円華の腰の周りだけ黄色いモヤがかかっていた。
 よほど注意しなければわからないけど、それでも気づかれたら恥ずかしいことに変わりはない。

(我慢してたから、こんなに濃い色になってる……)

 桃色に染まった円華の頬が、緩んでくる。
 円華は漏らしながら感じてしまっているのだ。周りにクラスメートたちがいるというのに。

(ああ、ドキドキしちゃってきてる)

 おもらしに興奮して、円華の心臓は早鐘のように高鳴っていた。
 おっぱいがムズムズしてくる。
 もしも胸のパッドがなければ、ツンと勃起した乳首が打ち上がっていたことだろう。

(おっぱい、痛痒い……)

 

 じょぼぼぼぼぼぼぼ……。
   ……もわっ。

 それでも円華のおもらしは終わらない。
 股間の部分には、隠しようもない黄色いモヤがかかり、円華の腰を包み込んでいる。

(こんなにたくさんおしっこ出るなんて。ずっと我慢してたから)
「ほぁぁ……」

 円華は、すっかり頬を弛緩させて熱い吐息をつく。
 それは正しく至福のため息だった。

 じゅももももももも……。

 こうして円華が人知れず尿意を放って、快楽に浸っているときだった。

「委員長、そんなところでボーッと立ってどうしたんだ?」

 突然声をかけられて、円華は我に返った。
 気がつけば、目の前に男子生徒が立っている。
 御影長政。
 いつも机に突っ伏して寝ているような、テンションの低いクラスメートだ。
 突然話しかけられて、円華は動揺してしまう。

「べ、別になんともないわよ!? 御影君こそ、せっかくの自由時間なんだから、たくさん泳いだらどうなの?」
「いや、そうしたいけど。委員長、なんか顔赤いけど、体調でも悪いのかなって思って」
「だ、だから全然平気だし!?」

 じょぼぼぼぼぼぼ……。

 なんとかごまかそうと思っているけど、こうしている瞬間にも円華のおもらしは続いている。
 円華の腰を中心として黄色い濃厚なモヤがかかり、それは水の揺らめきによって広がっていく。

(ちょっ、御影君の腰がッ、私のモヤに包まれてるッ)

 頬を引き攣らせると、さすがに長政も気づいたのだろう。

「どうしたんだ、委員長。やっぱり様子がおかしいみたいだけど」
「だ、だからそんなことないもの。御影君、私なんかに構ってないで」
(ああ、見られながらおもらししてるんだ、私!)

 じゅもももももも……。

 だけど焦るあまりに、ちょっと突き放しすぎただろうか?
 長政はちょっと視線を外すと、「お、おう……」短く返事をする。

(ああっ、ごめんなさいっ。そんなつもりは……! でもお願いっ、御影君、私のおしっこに包まれてるっ。お願いだから気づかないで……!)

 じょぼぼぼぼぼ……。

 円華がお祈りしながらも漏らしている、そのときだった。
 長政は異変を感じ取ったのか、不意に顔をしかめたのだ。

「んん? これは?」
「ど、どうしたのかな!?」
「いや、これは……?」
(ヤバい! バレたぁぁぁ!!)

 プッシャアアアアアアア!!
  ジョボボボボボボボボボ!!

 おもらしがバレてしまった。
 覚悟を決めた瞬間、円華はおしっこを噴き出すように失禁していた。
 人生が終わるかも知れない。
 そんなことを考えながらも、円華の身体はMに燃え上がっていたのだ。

 キュン! キュン!
 プッシュウウウウウウウ!!

 円華の秘部が痙攣すると、股間から黄色いジェット噴射が噴き出している。
 だけど、円華は自らが勢いよく失禁したことに気づく余裕さえもなかった。
 長政が、プールの水面を凝視しているのだ。
 次の長政の一言は人生終了のお知らせ――。

「ど、どうしたのかな!? 御影君っ」
「いや……、ただの葉っぱみたいだ。虫でも死んでるのかと思ったぜ」

 長政がプールの水(黄ばんでいる)からすくい取ったのは、茶色い枯れた葉っぱだった。
 確かに、見ようによっては虫に見えるかも知れない。

「えっ、ああ、葉っぱ……? あはっ、あはは……」
「どうしたんだ? やっぱり委員長、なんか様子がおかしいけど」
「えっ、そうかな? 人に心配されることなんて滅多にないことだから、ちょっと驚いちゃっただけなんだから。別に体調とか、本当に平気だから」
「そ、それならいいけど……」
「ありがとね、心配してくれて」
「お、おう……」

 短く答えると、長政は気が済んでくれたのだろう。
 他の男子のグループへと泳いで行ってくれた。

(危ないところだったぁ……!)

 円華は人知れず胸を撫で下ろした。
 スクール水着に包まれた乳房は熱く火照っていて、早鐘のような鼓動が伝わってくる。

(あぁ……、おしっこ、もう終わってたんだ)

 気がつけば、円華のおもらしは終わっていた。
 水面を見ると、濃密な黄色いモヤは、少しずつ晴れているようだった。
 やがて薄まって、プール全体に広がっていくことだろう。
 そしてクラスメートたちは、円華のおしっこプールでなにも知らずに泳ぐのだ。

(はふう……。おもらし、凄かった……。見つかりそうになって、凄いドキドキしたんだから)

 まだ胸が高鳴っていたけど、円華の秘筋は早くも次の官能を貪ろうと熱く濡れている。

(たまには見つかりそうになるのも、スリルがあっていいかも)

 真面目な委員長は、人知れずそんなことを想うのだった。


しつけて委員長2につづく!

この小説は同人誌の『大決壊! しつけて委員長』に収録してある小説です。
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