おもらしな快楽1
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今日から同人誌を全文公開していきたいと思います。
フルカラーのイラストのカットインも盛りだくさんで更新していきますので、楽しんでもらえたら嬉しいです!
√1 誰にも言えない、気持ちいい秘密
「万年、毎日、いつでも眠たい……」
雫が呟いたのは、5時限目を終えた休み時間のことだった。
雫という少女を一言で言い表すと、『地味』というに尽きる。
ボサボサな黒髪を三つ編みにして、眠たげな瞳には度の強い眼鏡をかけている。
体型は良く言えば豊満。
ありのままに言えば、ずんぐりむっくり。
それが、雨森雫という少女だった。
雫の周りだけジメッとしてて、湿度が上がっているように思える。
そんな雫は、大きなお尻から根っこが生えたみたいに動かない。
移動教室か、トイレくらいのときにしか席を立たないのはいつものことだった。
(もっと刺激的な毎日だったら良いのになぁ)
そんなことを考えながら、雫が視線を落としているのは文庫サイズのファンタジー小説だった。
雫は昔から剣と魔法のファンタジー小説を好んで読んでいた。
きっかけはそう……、魔法使いが集まる学校を描いた映画がきっかけだったと思う。
それからハードカバーの書籍を一気に読み切ってしまって、いまでもその影響もあってファンタジー小説をよく読んでいた。
(あ、そういえばそろそろゲームのスタミナが回復してるころ)
パタンと本を閉じると、カバンからスマホを取り出す。
ポチポチと適当におつかいクエストを受注しておけば、下校したころには効率よくジュエルを稼いでくれていることだろう。
ほどなくして、6時限目の数学の授業を受け持つ教師がやってくる。
今日はこの数学を乗り越えたら放課後だ。
教室には、早くも落ち着かない雰囲気が漂っていた。
☆
そんな雫は、誰にも言えない、恥ずかしすぎる秘密を抱えていた。
それは――。
ときに、深夜は父と母と弟が寝静まった深夜のトイレ。
雫はトイレの個室に入ると、ショーツとスパッツをまとめて降ろす。
上はTシャツ1枚だけで済ませている。家でいるときは、雫はいつもてるてる坊主スタイルだった。
少なくとも、いまの季節……初夏は。
「はぁ……」
ショーツを降ろした雫は、思わず憂鬱げなため息を漏らしてしまっていた。
その視線の先には、剥きたてのゆで玉子のようにツルンとした恥丘。
産毛さえも生えておらず、シュッと刻まれたクレヴァスからはピンクの肉びらがはみ出している。
ずんぐりむっくりした体型に負けず劣らず、雫のおまたは土手高の盛りマンだというのに。
「はぁ……恥丘はふっくらしてるのにツルツルなんて……はぁ……エロゲやアニメでもないのに。いい加減、生えてこないかなー」
毎日のようにため息をついているけど、雫のおまたには産毛さえも生えてきてくれる気配はなかった。
「はぁ……」
熱い吐息を漏らしながら、雫はショーツを穿いていく。
雫のむっちりとしたお尻に伸びてしまった、白のこっとんショーツ。
ちなみにショーツの裏側には、レモン色の縦染みができあがっていた。
どうやらくしゃみをしたときにチビってしまったようだ。
数時間前にお風呂に入ったとき、新しいショーツに替えたばかりだというのに。
雫は、全体的に緩い体質だった。
くしゃみをしたり、思いっきり笑ったり、それに重たいものを持ち上げたときにジョババッ、とやってしまうことがある。
「今夜もおねしょしないように、しっかりとおしっこしとかないと、ね」
雫はトイレの片隅に置いてある、ピンクのビニル袋から『あるもの』を取り出す。
それを広げてみると、カサリ、紙が擦れる音が深夜のトイレに鳴り響く。
白地にピンクの花柄模様があしらわれたそれは――。
『紙おむつ』
だった。
ショーツタイプの紙おむつだから、穿くだけでおねしょを防いでくれるという優れものだ。
まだおねしょが直っていない雫は、この年もなって、いつもおむつをあてて寝ることにしていた。
「寝る前に、しっかりおむつ穿いておかないとねー」
ショーツタイプの紙おむつを広げていき、むちっとした太ももを通していく。
……ショーツを穿いたままで、だ。
しかも雫はトイレにやってきて、まだおしっこをしていない。
夕飯を食べてからずっと、こうしている瞬間にもおしっこが膀胱に濾過されていて、
「くしゅん!」
じゅわわっ。
くしゃみをしただけで軽失禁してしまう。
クロッチの裏側が、ジンワリと生温かくなる。
「わわっ、あともうちょっと、おむつ穿いてから……ん!」
慌てておむつを穿くと、雫のむっちりとしたお尻に紙おむつが悲鳴を上げる。
それでも介護用のテープタイプの紙おむつを使わないのは、年頃の女の子としてのせめてもの抵抗だった。
「よし、おむつオッケー!」
大きなお尻を紙おむつに包み込んだ雫は、ドスン、洋式の便座へと腰をおろした。
おむつを穿いたままで。
しかもおむつの中にはショーツを穿いたままだというのに。
「ふぁ、ふぁぁぁぁぁ~~~」
雫は両手を丁寧に膝の上に置いて、蕩けそうな吐息をつく。
それから数秒が経ち――、
しゅいいいいいいいいいい……。
くぐもった水音が、紙おむつから聞こえてきたではないか。
白かった紙おむつがレモン色に染め上げられていき、もこもこと膨らんでいく。
「あぁ……、しちゃってる……。やっぱり、おもらし、気持ちいいなぁ……」
じゅもももももももももも……。
控えめだった水音がだんだんと大きくなっていき、お尻のほうまで生温かくなっていく。
おむつの中のショーツが、おしっこでたぷたぷになってお尻に貼り付いてくる。
「気持ちいい……」
しゅわわわわわわわわわわ。
紙おむつが、ショーツがおしっこに生温かくなって、それでも紙おむつは雫のすべてを受け止めてくれる。
「こんな変態なこと、誰にも言えないよ……はふぅ」
しゅいいいいいいいいいい。
これは雫の誰にも言えない秘密だった。
紙おむつの中にショーツを穿いて、そのままおしっこをすると気持ちいい。
紙おむつだけだとサラッとして物足りないから、雫はおもらし遊びをするときはいつも紙おむつの中にショーツを穿いてから『する』ことにしていた。
「…………ンッ!」
プシッ!
大きく一つ身震いすると、最後の一滴を絞り出す。
毎晩のようにおもらし遊びをしていたから、濡れたショーツにすっかり慣れてしまっていた。
「……寝よ」
雫は重たげに立ち上がると、トイレの水も流さずにトイレをあとにする。
一滴もおしっこが外に漏れ出してきていないのだから当然のことだけど。
「おむつ、重たくなってる……はぁ……おしっこ、全部閉じ込めてくれてるんだ……」
重たくなった紙おむつによたよたと歩きながら部屋に戻る。
てるてる坊主スタイルだから、Tシャツの裾からはレモン色に染まった紙おむつが丸見えになっていた。
もっとも、父と母も、弟にもおむつは公認されているから、過度に恥ずかしがることはなにもないのだけど。
「だけど、まさかおむつの中にショーツ穿いてるなんて、知られたくないし、ね」
それに就寝前におむつを汚してしまっているところを知られるのは、年頃の女としてやっぱり恥ずかしい。
家族を起こさないように部屋に戻ると、雫はおもらし遊びに火照った身体をベットに横たえる。
「おむつ一丁になりゅう……」
火照った身体にはTシャツ1枚でさえも熱すぎる。
雫はTシャツを脱ぎ払うと、おむつ一丁で眠りにつくのだった。
楽しんでもらえていたら嬉しいです!
この小説は、同人誌『おもらしな快楽』として発表しています。
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