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真夏の記憶の記事 (10)

レモネードオアシス 2022/08/15 15:53

真夏の記憶5

女子中学生の我慢しきれずに下痢をおもらし。


目次

真夏の記憶(カテゴリー)

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「うっ、ううー!」

 完全にお湯状――。
 ほんの少しだけお尻の力を抜いただけだって言うのに、お尻の割れ目に熱い液状便が溢れ出してきてしまう。

「あっ、あああっ、だめぇ……っ」

 身体をピーンと弓のように反らしてお尻を閉じようとするけど、一度漏れ出してきてしまった液状のモノを、少女の柔らかいお尻で止めることはできなかった。

 プリュリュっ!
  プリュッ、ぷりゅりゅっ!

「あっ! ひっ、ひいっ! だ、ダメ……っ、出てきちゃ、だめぇ……ああっ」

 開くことがないトイレのドアを前にして、葵は漏らし始めてしまうことになった。
 それでも諦めずにお尻に力を入れていると、なんとか止めることができる。

 だけど、ショーツに広がってしまったかすかな、しかし確かな熱い感触は消えることはない。
 しかも、今も葵のお腹からは不協和音が奏でられている。

 ぎゅるるるる~~~。
  ごぽっ、ごぽぽ……っ。

「お姉ちゃんだから、これくらい我慢できないと……っ」

 葵は額に脂汗を浮かべながら呟く。
 葵は、いつも我慢してきた。
 茜が食べたいケーキはいつも譲ってきたし、茜が着たいと言った服は早めにあげることにしていた。
 いつだって葵は人知れずに我慢してきたのだ。姉として。
 だけど、いくら姉といってもまだ大人になりきれていないのも事実だった。

「ううっ、も、もう限界……っ。あっ、あうっ」

 ぶりゅっ。

 水っぽい音とともに、ショーツのなかに熱いお湯状のモノが広がっていく。
 もう、
 もう……、
 葵は、我慢することはできなかった。

「茜が無事なら……、それでいいよね……?」

 葵はトイレのドアに背を向けると、ゆっくりと歩き始める。
 廊下で漏らしてしまったら、祖母に迷惑をかけてしまうことになる。

(せめて、外で――)

 こんなときまで、周りに気遣ってしまうのが、葵という少女だった。
 だけど、華奢な身体にすべてを抱え込むにしては、葵は追い詰められすぎていた。
 ふらふらとおぼつかない足取りで廊下を歩き……、

「あっ」

 短い声を上げてしまったときには、もう手遅れだった。
 葵は、自分の足につまずいてしまったのだ。
 あっという間に眼前に廊下が近づいてきて――、
 葵は、とっさに両手をついてしまう。せめて、顔を打たないように、と。
 だが……、
 その代償は、あまりにも大きかった。

「あっ! アアーッ!」

 転んだ拍子にワンピースが捲れ上がって、ショーツが丸見えになってしまう。
 直後――。

 ぶっしゅうううううううう!

 お湯のような下痢が肛門から噴き出してくると、ショーツへとぶちまけられた。
 藍と白のしましまショーツのお尻の割れ目の部分が、一瞬にして茶色く染め上げられていく。
 液状の下痢はショーツに濾過されるとぷつぷつと滲み出してきて、それでも葵は噴出を止めることができなかった。

「アッ! アッ! アッ!」

 ブリュリュリュ!
   ブボボッ!
 ぶしゅううううう!

 形のないお湯が直腸を滑り出してくると、うっすらとショーツが盛り上がっていく。
 桃のようなお尻の割れ目は下痢で埋め尽くされ、会陰を伝って前のほうへと押し寄せてきていた。

「あっ、熱いっ……っ、イヤ……っ、堪忍、堪忍して……っ」

 ブジュジュッ!
  ブボボッ! ブシュッ!!

 妹の身代わりになって――、
 姉としての、無様すぎる便失禁。
 それもうつぶせになってお尻をつきだして。それは少女として、いや、人間としても無様な姿だった。

「ううっ、おまた、熱い、よぉ……っ」

 ぶりゅりゅりゅ!
  むりゅううううううっ!

 お湯状だった下痢が、やや硬さを帯びてくる。
 ショーツを歪に盛り上がらせていき、もっこりと股間を盛り上がらせていった。
 女の子の恥ずかしい染みを隠すためのクロッチ……、その二重布の外側まで茶色く染め上げられる。

(うううっ、おまたに食い込んで……あううっ)

 むりゅううううう!
  ぶぼぼっ、ぶぽっ!

 少女の一番敏感な割れ目に下痢が食い込んでくると、チリリと微弱電流が走る。
 こんな状況だというのにクリトリスが剥けてしまっているのだ。

(一人でエッチするのも怖くてできないのに……、なんで、なんでよ……っ)

 にゅるるるるるる!
  ぶりっ、ぶりりっ!

 漏らしながら葵は自らの身体に起きている変化に戸惑わざるをえなかった。
 お風呂でおまたを洗うときでさえも最低限しか触らないというのに、まさかこんなときにクリトリスで感じてしまうだなんて。
 全身を甘美な電流が駆け抜けていくたびにお腹に力が入ってしまい、葵の下半身は官能の泥沼へと沈み込んでいった。

「もう……、イヤだよぉ……っ」

 ぶりり……っ!
  …………ぶぽぽっ。

 やや間の抜けた放屁音が、ショーツにミッチリと詰まった汚泥のなかに弾ける。
 それと同時に葵の無様な決壊は終わりを告げた。
 ……いや、本当の無様な姿は、まだ終わってはいないのかも知れなかった。

 ショーツのなかは汚泥でパンパンに膨らんでいて、藍と白のしましまショーツは茶色く染め上げられていた。
 軟便をぶちまけたショーツ……、その股間の部分はモッコリと膨らんでいて、その膨らみから、

 しゅいいいいいいいい……。

 おしっこが滲み出してくる。
 官能に痺れた秘筋から、なんの躊躇いもなく小水が漏れ出してきてしまう。

「あっ、ああぁ……。こんなのイヤのなにぃ……っ」

 しょおおおおおおぉぉぉ。

 ショーツのなかに詰まった汚泥に濾過されたおしっこは茶色く変色していて、葵の染み一つない内股を穢していく。
 内股を伝い落ちたおしっこは、葵を泥沼に沈めようとするかのように広がっていった。
 饐えた茶色い香りに、ツーンとしたアンモニア臭が混じり合う。

「ううっ、ひっぐ……ぐす……っ」

 全部出し切ってしまった――。
 絶望感に苛まれながらも、のっそりと身体を起こす。
 ……酷いものだった。
 ショーツのなかは汚泥でパンパンに膨らみ、身じろぎをするだけでも股間の割れ目に食い込んでくる。

 しゅいいいいい……。

 緩んでしまった秘筋から、おしっこが勝手に漏れ出してくる。もはや止める気力さえも、葵には残されていなかった。
 スカートを巻き込んで座ってしまっているから、白のワンピースのお尻の部分に、茶色い汚泥の斑点が滲み出してくる。

「ふう……危ないところだったよ。……って、お姉ちゃん!? な、なんでこんなことに!?」

 ドアを開けた瞬間、茜が目を丸くして驚いてみせる。
 無理もない。
 もうトイレを済ませたと思っていた姉が、うんちを漏らしてしまっていたのだから。

「大丈夫、大丈夫だから……。茜は間に合ったの?」
「うん……。間に合った、けど……」
「そう。それはよかった……」
「お姉ちゃん、アタシがキレイキレイするっ」

 このあと――、
 バケツに水を汲んできた茜に綺麗にしてもらって、葵は事なきを得るのだった。
 漏らしてしまったショーツとワンピースは二人で仲良く手洗いをして。


真夏の記憶6につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/12 14:29

真夏の記憶4

中学生のお姉ちゃんがお腹を壊して下痢をおもらしするわけがない。


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♭2日目 昼下がり お腹を壊してパニック☆


 二日目は、宿題を片付けることから始まった。
 八畳ほどの和室の真ん中にあるちゃぶ台に参考書を並べて、姉妹揃って解いていく。
 和室には、エアコンが無い。
 その代わりに山から吹き下ろしてくる風が、家を通り抜けていくようになっていた。

「お姉ちゃん、ここ分からないから教えてー」
「どこがわからないの?」
「ここ」
「ここは、この公式を使っていけばいいの」
「……やってみる」

 妹の勉強の様子を見ながら、葵も計算ドリルを解いていく。
 茜は算数だけど葵は数学だから、そのぶんだけ複雑な公式を使わなければならなかった。
 それでもシャーペンを走らせていき――、

「茜ちゃん、葵ちゃん、スイカ切ったからたーんとお食べ」

 祖母がスイカを切って持ってきてくれる。
 古ぼけた柱時計を見ると、ちょうど三時を指していた。
 ちょうど疲れてきたころだし、葵は広げていた参考書を閉じる。 茜はすでに跳ねるように立ち上がって、

「おばあちゃんのスイカ、だーい好き!」

 祖母が持ってきたスイカが載った皿から一つ取ると、パクリと一口食べていた。
 切り立てのスイカは瑞々しくて、綺麗な三角形をしていた。

「んっ、おいしー! シャクシャクするよっ」
「うん、美味しい……」

 スイカを食べていると、祖母は更に、

「いっぱいお菓子、用意しておいたからね。遠慮無くたくさん食べていきなさい」

 祖母がお盆に載せて持ってきたのは、山のようなかき氷やジュース、更にはアイスだった。

「わーい、すごーい! かき氷、イチゴ味! だーい好き!」
「茜、あんまり食べ過ぎるとお腹壊しちゃうから気をつけなさいよ」
「このくらい平気だもん!」

 姉の言葉に耳を貸さず、茜は祖母に甘やかされるがままにスイカにかき氷を美味しそうに食べていく。
 そんな茜に釣られるように、ついつい葵もかき氷を一口だけ食べてみると、たっぷりイチゴシロップがかかっていて、ほっぺたが落ちるくらいに美味しかった。

「おばあちゃんのかき氷、美味しい……」

 ついポロッと呟いてしまうと、たったそれだけのことなのに祖母はとても喜んでくれた。
 だから葵もついつい食べ過ぎてしまう。
 まさか、このあとに悲劇が待ち受けていると知らずに……。

        ☆

 ぎゅる、ぎゅるるるる……。

 スイカを食べてから一時間が経ったころだろうか?
 葵のお腹から茶色い不吉な音が鳴ったのは、茜と一緒に夏休みの宿題に頭を悩ませているときのことだった。

「お姉ちゃん、お腹壊しちゃったの?」
「うう……、ちょっと食べ過ぎちゃったみたい。ちょっとおトイレ行ってくるね」
「いってらっしゃーい」

 茜に見送られながらトイレに立つ。
 長い廊下を歩いて、家の端っこのほうにあるトイレのドアを開けると、そこにあるのは葵があまり好きではない汲み取り式の和式トイレ。
 真っ暗な穴から、ごーごーと換気扇の音が響いてきている。

「あんまり好きじゃないんだよね……」

 呟きながらも、白のワンピースを捲り上げて、ショーツを降ろして和式のトイレにしゃがみこむ。
 お尻に、ひんやりとした風が感じられる。
 ……だからだろうか?
 お腹が痛いというのに、緊張して中々出てきてくれなかった。

「うう~、お腹痛いのに……っ、ううっ、苦しいのにぃ……っ」

 お腹の変なところに力が入ってしまっているのか『大』ばかりかおしっこも出てきてくれなかった。
 たくさんスイカを食べたから、お腹が苦しいっていうのに。
 こうしてトイレで唸っていると、ドタドタと廊下を走る音が近づいてきた。
 直後には何度もノックする音とともに、切羽詰まった茜の声が聞こえてくる。

「お姉ちゃん! まだトイレなの!? 早く出てよお!」
「茜ー? どうしたの?」
「漏れる~! お腹ギュルギュルだよっ」
「あ、茜もなの!?」

 まさかの展開に、ただでさえ出てきてくれそうにないものがビックリして引っ込んでしまう。
 こうなってしまうと、そうそう簡単には出てきてはくれないだろう。

(茜も漏れそうって言ってるし、私はもうちょっと我慢できそうだし……、もういいかな)

 深いため息をついて立ち上がって、ショーツを穿き直す。
 スカートの裾を正してからトイレを出ると、すぐそこに前抑えしている茜が飛び込んできた。

「漏れるっ、漏れる~!」
「はいはい、いま空いたからそんなに慌てなくても」

 よほど茜は切羽詰まっていたのだろう。
 ドアが閉まる前にスパッツとショーツを降ろすと、プリッとしたお尻を丸出しにして、そのままの勢いで和式のトイレへとしゃがみこんでいた。
 ドアを閉めてあげると、直後には、

「あっ、あああああああ!」

 ぷりゅっ、むりゅりゅりゅり!
  プッシャアアアアアアアアアア!

 トイレの中から茜の悲鳴とともに、なにかが放たれる音が聞こえてくる。
 ……どうやらギリギリセーフで間に合ったようだ。

(……茜が出てくるまで、宿題でも片付けてようかな)

 さっきまでお腹が痛かったけど、なんだか出てきてくれる気配はなさそうだし。
 そんなことを考えながら、和室に戻ろうとするけど……、

 ぎゅるるるるる~~~。

「はぁう!?」

 いきなりお腹に雷が落ちたかのような痛みに襲われる。
 なんで、急に……!?
 自分の身体のことながら恨めしく思ってしまうけど、こうなってしまっては我慢するしかない。
 なにしろ、祖母の家にはトイレが一つしか無いのだ。

「茜、まだ……、出そう……!?」
「うん……っ、お腹、痛い、よぉ……っ」

 この調子だとまだまだ時間がかかりそうだ。
 だけど葵のお腹はジェットコースターのように急降下を始めている。
 スイカやアイス、ジュースにかき氷まで食べたのだから、お腹は冷え切ってるし、緩くなってしまっているのだろう。

「う……っ! も、漏れそう……っ」

 どんなにお腹に力を入れても、今にも柔らかいものが漏れ出してきそうだ。
 あまりの便意に、フッと意識が遠のき――、

 ぶりゅりゅっ!


真夏の記憶5につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/10 14:01

真夏の記憶3

姉妹揃ってのおねしょ。
じょー。


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 しゅいいいいいいい……。
 …………もわっ。

「んっ、うう……。おしっこ……、きもちいーの……」
 
 葵は尿意を放ちながら呟く。
 ……ただし、そこはトイレではない。

 布団のなかで、だ。
 夢のなかでは夜中に起きてトイレで尿意を放っているつもりでも、実際にはおねしょをしてしまっている。
 だけど葵がそのことを知るはずがなかった。
 葵は、なんの躊躇いもなく尿意を放っていく。

 しょわわわわわわ……。

 くぐもった水音が響き渡り、ピンクのパジャマのズボン……その股間のところから暗い染みが広がっていく。

 葵のお尻を中心として、大きなおしっこの水たまりができあがりつつあった。

「んっ、うう……」

 しゅううううううう……。

 おまたに纏わり付いてくるショーツの感触が気持ち悪いのだろう。
 葵はおねしょをしながらも、苦しげな吐息をつく。
 その頬は桃色に染まり、パジャマのズボンは太もものところまでジトジトに濡れていった。

「んっ、んんう……はぁ、んんっ」

 しゅいいいいいい……。

 おねしょをしている葵の吐息に、どこか官能的な熱が混じる。
 おもらしに股間を濡らし、本能的に感じてしまっているのだ。

「んっ、んん……うっ、ううっ」

 しょぉぉぉぉぉぉぉ……、
  クチュリ。

 おねしょが終わるとともに、葵の股間から、くぐもった粘着質な音が弾ける。
 そのかすかな痙攣に思春期の身体は満足したのだろう。

「すー……、すー……」

 葵は再び安らかな寝息を立て始める。
 パジャマを自らの小水で濡らし、クロッチの裏側にヌルリとした体液を漏らしてしまったことも知らずに。

「おしっこ……はふぅ……、気持ちよかったの……」

 ぺったりとショーツがお尻に貼り付き、早くもショーツは冷たくなってくる。
 その不快感に葵が気づくのは日が昇ってから……、ツーンとしたアンモニア臭がキツくなってからだ。

 だけどこれで終わりではなかった。
 その数分後――、
 苦しげに眉を歪ませたのは茜だった。

「んにゅ……、おしっこぉ……」

 呟くと、その直後には、なんの躊躇いもなく、

 しゅいいいいいいい……。

 葵に続き、茜までもおねしょを始めたではないか。
 姉の濃厚なおしっこの香りに、茜のおしっこの香りが混じり合う。
 姉妹は恥ずかしい匂いを撒き散らしているとも知らず、安らかな寝息を立てて……、ゆっくりと月は傾いていく。

        ☆

「ん、うう……。えっ?」

 朝日が昇ってセミが鳴き始めたころ。
 葵はお尻に纏わり付いてくる気持ち悪い感触で目が覚めた。

(この感覚は……、まさか……)

 ぺったりと濡れたショーツがお尻に貼り付いてくるこの感触は、間違いない。
 だけどまだおねしょしたことが信じられなくて、恐る恐るお尻へと手を伸ばしていくと――、

「ああ……」

 手のひらに感じる、冷たく濡れたパジャマの生地に、葵は力なくため息をついてしまった。
 二次性徴期を迎えてふっくらとした身体つきになってきたというのに、おねしょをしてしまうだなんて。

 しかもおまたの毛はまだ生えていないから、ツルツルのおまたは赤ん坊のようにおしっこ臭くなってしまっていることだろう。
 たまに慣れないところで寝ると、やらかしてしまうことがあるのだ。
 だけど、この年にもなっておねしょをしてしまうだなんて。

「着替えないと……。ううっ、こんなに漏らしちゃうなんて……」

 身体を起こしてタオルケットを払ってみると、シーツには大きな湖が広がっていた。

 ツーンとしたアンモニア臭が立ち昇ってきて目に染みる。
 タマネギを切ったときのように、いまにも涙が溢れ出してきそうだった。

「んにゅう……、しっこ……」

 呟いたのは、隣の布団で寝ている茜だった。
 茜の小さなお尻を中心として、すでに大きな湖ができていたけど……、ブルリ、茜が切なげに震えると、

「んっ、うううっ。で、出りゅう……」

 シュイイイイイイイイ……。

 茜のスパッツに覆われた股間からくぐもった水音が聞こえてきたではないか。

 ジワリ、

 茜の股間からレモネードが滲み出してくのと、お尻を中心として湖が更に大きく広がっていく。
 おねしょをしているというのに――、

「えへへぇ~……、気持ちいーよぉ~」

 茜は至福の笑みを浮かべながらおしっこを漏らし続けていた。
 きっと、夢のなかではトイレに間に合っているのだろう。
 その放尿の勢いには、なんの躊躇いもなかった。

 しゅわわわわわわわわわ……。

 ツーンとしたアンモニア臭が湯気となって朝日に立ち昇ってくる。
 朝日に輝く茜のおしっこは濃い黄色をしていた。
 それがシーツを暗い湖となって広がっていく。

「はぁぁ……んっ」

 しゅいいいいいい……、
  ――プッシュウ!

 ぶるるっ。
 茜は身体を大きく痙攣させて、最後の飛沫を噴き出してみせた。
 その勢いたるや、クロッチを突き破るほどだった。

「はひゅう……、気持ちよかった……。すー、すー」

 おしっこを出し切ってスッキリしたのか、茜は再び安らかな寝息を立て始める。
 どうやらお目覚めまでは、もうしばらくの時間が必要みたいだ。
 おしっこに濡れたショーツが冷え切って目を覚ますとき、葵と同じようにおねしょをしたことが信じられずにお尻を撫でて飛び起きるに違いなかった。

 こうして安らかな寝息を立てている茜は、数時間前におねしょをしている葵自身の姿に他ならないのだ。
 だけどさすがにこのまま寝かせておいてあげるわけにもいかない。

「茜、茜……。起きなさい」
「んにゅ? お姉ちゃん、おはよー。…………んん?」

 寝ぼけ眼だった茜だけど、お尻に纏わり付いてきているショーツの感触に気づいたのだろう。
 茜の頬が凍りつくと、バネが仕掛けられているかのように飛び起きてみせた。

「えっ、ちょっ、うそ……。おねしょ、しちゃってる……!? どうしよう、お姉ちゃんっ」

 頼りにしてくれるのは嬉しいけど、なにを隠そう葵もおねしょしてしまっているのだ。どうしようもこうしようもなかった。
 そのことに茜も気づいたのだろう。

「お姉ちゃんも、もしかして……?」
「うん……。おねしょ、しちゃった。さあ、早いところ証拠隠滅しないと、ね」
「うん」

 証拠隠滅といっても、ここまで完璧におねしょしてしまったのだ。隠しようがなかった。
 だからせめて布団を乾かして、シーツとショーツを洗濯しておくのだ。
 こうしておけば、お母さんとおばあちゃんの怒りもちょっとは和らいでくれる……と思う。

「……これで大丈夫だと思うけど……」
「時間が経てば、乾くよね。ママに怒られないよね、お姉ちゃん」
「……たぶん」

 物干し竿に、姉妹でやらかしてしまったおねしょ布団を干す。
 おねしょしてしまったシーツや汚れ物は洗濯機に入れてぐるぐると回っている。

(まさか姉妹揃っておねしょしちゃうなんて……。気をつけないとなぁ……はぁ……)

 葵はそんなことを考えながら、深々とため息をついてしまうのだった。


真夏の記憶4につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/08 08:13

真夏の記憶2

中学三年生にもなっておねしょをするわけにはいかない。



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♭1日目 朝 お姉ちゃんなのに……おねしょ

 おばあちゃんの家に着いたのは、空が真っ赤に染まった夕暮れ時だった。
 年季の入った木造家屋は夕日を浴びて、有名な日本画のようにも見える。
 ヒグラシの鳴き声が幾重にも重なり、縁側には梅干しが干してあった。
 車のエンジン音を待ちわびていたのだろう。
 葵と茜が車から降りると、がらがらと玄関の引き戸が開いておばあちゃんが出てきた。

「遠いところからお疲れさん」
「お久しぶりです、おばあちゃん」
「久しぶりなの! おばあちゃん!」
「はいはい、お久しぶり。葵ちゃんに茜ちゃん、また大きくなったみたいで。秋彦さんと凉子もお疲れさん。さあさ、お上がりなさい」

 着替えが入ったリュックを抱えて玄関の三和土に上がると、ふんわりとした線香の香りを感じる。
 玄関から続く廊下を左に行けば仏間になっていたはずだ。
 おじいちゃんは、葵が小さいころに車の事故で死んでしまったからもういない。

 五十歳くらいで亡くなったらしいけど、仏壇に飾ってあるのはどう見ても二十代の若いころの写真が飾られている。
 お父さんとお母さんも揃って『ただいま』と、みんなで手を合わせた。

「さて、それじゃ夕飯にしちゃおうか。今夜はお刺身、用意しておいたからね」
「やった! おばあちゃんのお刺身、だーい好き!」

 普段はあまり魚を食べたがらない茜だけど、おばあちゃんが作ったお刺身は美味しそうに食べる。
 茜が言うには、海が近いからお魚も美味しいのだそうだ。

 その日の夜は、久しぶりの帰省と言うこともあって葵も茜も、父も母もたくさん食べて飲んだ。
 楽しい時間はあっという間に過ぎていき――、

        ☆

「ねえねえお姉ちゃん、明日はなにして遊ぼうか」
「遊んでばかりじゃなくて、まずは宿題を片付けないと」

 広々とした和室に二つ布団を敷いて、葵と茜は同じ部屋で床につく。
 祖母の家に泊まるときは、いつも二人同じ部屋で寝ることにしていた。

 それでも茜は興奮してなかなか寝付けないらしい。
 明日はなにをして遊ぼうか、色々と想像しては話しかけてくる。
 それでもやっぱり長い時間、車に乗って疲れていたのだろう。
 しばらくすると、やがて安らかな寝息が聞こえてきた。

「茜……? もう寝ちゃった?」

 身体を起こして茜を見やると、茜はタオルケットを蹴っ飛ばして寝ていた。
 そんな茜にタオルケットをかけ直して、髪を梳いてあげると、茜はかすかな笑みを浮かべてくれる。

「おやすみなさい、茜」

 茜に優しく囁くと、葵も床につくのだった。

        ☆

「んにゅ……。おトイレ、行きたい……」

 目を擦りながら身体を起こしたのは葵だった。
 広々とした和室はまだ真っ暗で、たぶん真夜中といってもいい時間なのだろう。
 すぐ隣の布団では茜が安らかな寝息を立てている。タオルケットを蹴飛ばしているのでかけ直してやる。

「おトイレ、行かないと……」

 深夜の木造建築の家は、なにかが『出てきそう』な、得も言われぬ雰囲気を醸し出している。
 和室から出ると、真っ暗な廊下が続いている。
 普段はお化けや幽霊を信じていない葵だけど、この時ばかりは信じてしまいそうになる。

「こ、怖くなんてないんだから。お姉ちゃんなんだしっ」


 葵は自らに言い聞かせるように呟くと、そろりそろりと真っ暗な廊下を進んでいく。
 廊下の先にある、トイレへと続く薄い木の扉を開ける。
 スイッチを入れて明かりをつけると、裸電球に照らし出されたのは汲み取り式の和式トイレだった。

 真っ暗な穴からは、換気扇が回るゴーゴーとした不気味な音が響いてきている。
 葵は昔からこの汲み取り式トイレが大嫌いだった。
 それでもトイレはここしかないから文句なんて言えないんだけど。

「早く済ませちゃお……」

 葵は和式の便器に跨がると、ピンクのパジャマのズボンとショーツを降ろす。
 露わになったのは、産毛さえも生えていない、ツルツルのおまただった。
 葵は二次性徴期を迎えてさえも、まだ下の毛が生えていないパイパンだったのだ。
 赤ん坊のようなシュッとした一本筋から、桜の花びらのような小陰唇がはみ出している。

「はぁぁ……」

 しゅいいいいいいい……。

 葵はトイレにしゃがみこむと、なんの躊躇いもなく尿意を放っていく。
 誰にも聞かれることがない放尿する音が飛び散り、真っ暗な穴へと流れ込んでいく。
 夏の夜気にツンとしたアンモニア臭が立ち昇ってきた。

「スイカ、たくさん食べたし、ジュースも飲んだし……はぁぁ」

 しょわわわわわわ……。

 水風船のように膨らんだ膀胱からは、止めどなくレモン水が噴き出してくる。
 夕飯のときにたくさんスイカを食べたし、その後に桃のジュースを飲んだ。
 この小さな膀胱には、たくさんの幸せな水分が詰まっているのだ。
 
 しゅわわわわわわわわ……。

「あぁ……、気持ちいいよ……はふう……」

 女の子の尿道は太くて短い。
 その分だけおしっこは勢いよく出てしまうし、飛び散ってしまう。
 学校でおしっこをするときはゆっくりと力を抜いていくことにしているけど、いまは誰もいない深夜なのだ。
 葵はなんの躊躇いもなく尿意を放っていき……、

 しょぉぉぉぉぉぉぉぉ……、
  プシュッ!

「んっ!」

 ブルルッ!
 葵は身体を大きく震わせると、勢いよく飛沫をあげ、放尿は唐突に終わった。

「はぁ……。全部、出た、よね……んんっ」

 ぽた、ぽたた……。

 小陰唇から垂れてくるおしっこは、会陰を伝ってトイレの中へと落ちていく。
 どうやら全部出てくれたらしい。
 これで朝までぐっすり……だと思う。スイカをたくさん食べたから、また目が覚めてしまうかも知れないけど。

「おまた、拭こう……」

 トイレットペーパーを手に取り、赤ん坊のようにツルツルのおまたを拭いていく。
 肉の谷間におしっこが残らないように、指を少しだけ奥に食い込ませるような感じで。

「……んっ」

 痺れるような感覚に、再び尿意が込み上げてきてしまう。
 どうやらまだまだおしっこは出てきそうだ。

「全部出しとかないと、ね」

 ぷしゅっ、
 しょわわわわわわ……。

 全部出し切ったと思ったのに、膀胱にはまだおしっこが溜まっていたらしい。
 止めどなくレモン水が噴き出してくると、真っ白な便器に弾けて消えていった。
 その放尿は、いつまでも、いつまでも続き――、


真夏の記憶3につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/04 11:16

真夏の記憶1

小学6年生の茜と、中学3年生の葵は仲良し姉妹。
ある夏、祖母の家に帰省する途中、高速道路で渋滞に巻き込まれてしまう。
茜の膀胱は決壊寸前ッ!


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♭プロローグ おばあちゃんの家に帰省!


「海! 海よ! 真っ青な海がアタシを呼んでいる!!」

 高速道路を走る車の窓を開けて叫んだのは、ツインテールの小さな少女。
 Tシャツに三分丈の黒スパッツを穿いた、見るからに活発そうな少女だ。
 開け放された窓からは、爽やかな磯の香りを乗せた風が吹きつけてくる。
 吹きつける磯風に、少女のツインテールがパタパタとなびき、Tシャツの裾もバタパタと小気味よくはためいていた。

 捲れ上がったTシャツからは、ときおりおへそがチラッと見えて、スパッツの腰ゴムからはコットンのショーツがちょっとだけはみ出している。
 だけどツインテールの少女は、そんなことお構いなしに、車窓から見える海に瞳を輝かせていた。

「風もこんなに爽やか! ああ、早く泳ぎたーい!」
「はいはい、分かったから。茜、風が強いから窓、閉めて」

 茜と呼ばれた少女をたしなめるのは、後部座席で茜の隣に座っている3つほど年上の少女。
 少女は、黒髪を腰のあたりまで伸ばしている。
 あまりにも長いから、車のソファーに届いて広がっているいるほどだった。

「ええー!? こんなに気持ちいいのにっ。お姉ちゃんのケチー」

 ブーブー口を尖らせながらも、茜は大人しく窓を閉めた。

「茜(あかね)ったら、せっかく綺麗に梳いてあげた髪の毛が、こんなにボサボサになってるじゃないの。ちょっと大人しくしてなさいな、梳いてあげるから」
「お姉ちゃんみたいに綺麗な黒髪じゃないからいいもん」
「そう? 茜も綺麗な亜麻色で可愛いと思うけど」
「えへー、そうかなー」

 お姉ちゃん、と呼ばれた少女は、ハンドバッグから櫛(くし)を取り出すと、茜のツインテールの一房を梳き始めた。
 妹の髪を丁寧に梳く姉……、名前を、
 風(かざ)祭(まつり)葵(あおい)、
 という。
 葵は慣れた手つきで、妹の亜麻色……光の反射によっては黄金色にも見える……髪の毛を梳いていく。

「お姉ちゃんに髪、梳いてもらうの、好き」
「私も、茜の髪の毛に触るの好きよ。サラサラしてて」
「えへへ~」

 運転席で車を運転している父は、後部座席に座っている姉妹たちの微笑ましい姿をルームミラー越しにチラリと一瞥し――、
 車は、潮風を切って高速道路を飛ばしていく。
 ……助手席で安らかな寝息を立てている母を乗せながら。

        ☆

 高速道路を飛ばしていた車だけど……、
 しかし今となってはその勢いは無くなっていた。
 ……渋滞、である。
 亀や牛のほうが早く進むのではないかと思えるほどに、車はノロノロとゆっくりと進んでいく。

「うう……っ、ちょっと、やばい、かも……っ」

 苦しげに呟いたのは、後部座席に座っている茜だ。
 車内は冷房がかかっているというのに、茜の額には脂汗が浮かんでいた。
 隣に座っている葵が、心配そうに声をかけてくる。

「どうしたの、茜。なんだか苦しそうな顔してるけど」
「お姉ちゃん……ううっ、おしっこ、漏れちゃいそうかも……っ」
「えっ。ちょっ、茜、我慢できそうにないの!?」
「も、もう少し我慢できそうだけど……、早くトイレに行かないと、やばい、かも……っ」
「茜、もうちょっとでパーキングエリアに着くから! だからもうちょっとの我慢!」
「う、うん……っ」

 遅々として進まない窓の外を見ると、タイミングよくもうすぐパーキングエリアだという案内標識が見えた。
 あと、もう少し我慢すれば、この尿意からも解放されるのだ。

(あ、あともうちょっとの我慢……っ)

 だけど、渋滞に巻き込まれてしまった車は、ほとんど動いているような気がしなかった。
 あともう少し……。
 そう思っていればいるほど、尿意というものはこみ上げてくるものだ。
 この渋滞さえなければ、もうトイレに駆け込むことができているはずなのに――。
 そう考えてしまうと……、

 ジョッ!

「うっ、ううー!」

 じんわりと広がる、クロッチの裏側のぬくもり。
 とっさに両手でおまたを前押さえするけど、スパッツの股間の部分からは、ジュワッとおしっこが滲み出してきてしまう。
 ……チビッた……、
 にしては、ちょっと量が多すぎるかもしれない。

「ううっ、も、漏れそう……!」

 前押さえしてなんとか決壊だけは免れるけど、こうしている瞬間にも、おしっこは少しずつ膀胱を水風船のように膨らませている。
 このままだと、決壊するのは時間の問題だった。

「お、お父さん……っ、早くぅ……っ。おしっこ! おしっこが! もう、漏れちゃいそう、だよ……うっ、ううーっ」
「そんなこと言ってもなぁ、もうちょっとの辛抱だから、もう少し我慢しててくれ」

 お父さんは呑気にいってくれるけど、もう茜の膀胱は限界を超えていた。
 前押さえしている両手を離せば、ジョバジョバとレモン色の飛沫を上げてしまうに違いなかった。

「も、もう……、無理、かも……っ」

 膨らみすぎた水風船のように膀胱が悲鳴を上げ、引き裂かれそうな痛みに襲われる。
 この苦しみから逃れるためには、尿意を放つしかない。

 ちょっとだけ……、
 ちょっとだけくらいなら。

 そんな思いが、茜の脳裏をよぎっていく。
 なにも全部一気に出さなくてもいいのだ。
 ほんの少しだけ出すくらいなら……。
 もう、チビってしまったにしては多すぎる量を、漏らしてしまっているのだ。

 前押さえしている股間は、スパッツの上にまでおしっこが滲み出してきていた。
 こうなってしまった今、もうちょっとくらい漏らしてしまっても、同じじゃないか。

(ちょっとくらいなら……。いいよね? 楽になっても、いい、よね……? おしっこ、おしっこ、おしっこしたい……!)

 そんなことを考えながら、前押さえしている両手から、少しずつ力を抜いていくと……、

 じゅわ……じゅわわ……。

「あっ、はあぁぁぁぁ……」

 クロッチの裏側がじんわりと新たに温かくなり、そのぬくもりは少しずつ広がっていく。
 座ったままの秘密のおもらし……。
 スパッツに包まれた会陰が生温かくなって、お尻のほうまでぬくもりが広がっていき……。

(だめっ)

 そのときになって、茜は正気を取り戻した。
 気がつけば……、お尻のほうにまで生温かい感触が広がろうとしているところだった。
 あと一秒でも前押さえしている両手から力を抜いていたら、大決壊していたことだろう。

「あ、危ないところだったよ……。あともうちょっとで漏らすところだった……」
「茜、もう少しの我慢だから。もうすぐ駐車場に着くから」
「……うんっ」

 渋滞に巻きこまれていた車は、なんとかパーキングエリアへと続く脇道へと辿り着く。

「あと……、あともうちょっとでトイレに行ける……っ」

 そう思っただけで、じゅわり……、今にも決壊しそうなおまたから生温かい感触が滲み出してくる。
 だけど、ここまでくればこの苦痛からもうすぐ逃れることができるのだ。
 お父さんは、駐車場のできるだけトイレから近いところに車を止めてくれた。
 あとは、トイレにまで歩いて辿り着くことさえできれば……!

「茜、一人で大丈夫そう!?」
「うんっ、なんとか……っ、行け、そう……っ」

 車が止まったのと同時、茜は車のドアを開けると、外に飛び出していた。
 その直後……、
 ふっと、爽やかな潮風が頬を撫でていく。
 近くに海があるから、それ自体はなんの不思議なことはないのだが……、

 その潮風を受けて、茜はほんの少しだけ……、ほんの少しだけ開放的な気分になってしまった。
 狭い車から外に出たということもあるのだろう。
 太陽と潮風を小さな身体に受けて、開放的な気分になってしまったのだ。
 その隙を切羽詰まった尿意が見逃してくれるはずがなかった。

「あっ」

 じゅわわ……。

 膀胱から解放された温もりに、頭が真っ白になる。
 だけどこうなってしまっては止めることなどできるはずなんてなかった。
 女の子の尿道は、太く、短い――。

「あっああぁ……! まだ、ダメ……!」

 ジワリ、

 クロッチの裏側が、新たなぬくもりで塗りつぶされていく。
 両手で押さえていると言うのに、一度緩んでしまった尿道は、もう閉じてはくれなかった。
 それほどまでに、茜の小さな膀胱はパンパンに膨らんでいた。

 ジュワリ、
  じゅわわわわ。

 クロッチとスパッツという三重布から、生温かい感触が滲み出してくる。
 前抑えしている指の隙間からおしっこが溢れ出してきて――、
 茜は、ついに決壊を迎えてしまった。

「ああっ、だめっ、まだトイレじゃないのにっ」

 パーキングエリアの駐車場で。
 しかも夏休み中のパーキングエリアは人通りも多い。
 漏らしながらトイレに駆け込むことなど、そんな恥ずかしいことを茜にできるはずがなかった。
 それにトイレに駆け込んだとしても、この混雑具合だ。
 女子トイレが開いている可能性も低い。

 じょぼぼ!
  じゅもももも!

 前抑えしている指の隙間から、更におしっこが湧き出してくる。

「う、ううー! あっ! あっ! あっ!」

 じゅわわわわ。
  じょぼっ、じょぼぼ!

 前抑えしたままで、漏らしながらも、一歩、二歩、三歩……。
 だけど、それが限界だった。
 三分丈のスパッツに包まれた太ももが、生温かい手によって撫で回されているかのような感覚に襲われる。

「ああっ、おしっこ、おしっこ! おしっこが……! も、う! おしっこぉっ!」

 内股を撫で回してくるかのような、生温かい手。
 それは茜自身のおしっこに違いなかった。
 両手では抑えきれないおしっこが、スパッツを包む太ももにまで滲み出してきてしまっているのだ。

「あっ! ああっ! ううっ、も、もう我慢でき……うっ、ううー! おしっこ、勝手に出てきちゃ……!」

 視界が真っ白になって、おしっこを我慢しすぎて意識が飛びそうになる。
 身体が警告を出しているのだ。
 これ以上おしっこを我慢すると身体に悪いぞ、と。

 じゅわわ……。
 じゅわわわわ……。

 前押さえしている指からは黄金水が溢れ出してきて、駐車場のアスファルトへと散っていく。
 太ももを覆っているスパッツもジトジトに濡れていて、このまま立ったままだと靴や靴下を汚してしまうことになるだろう。
 ――こうなってしまったら……、
 茜に残されている道は、一つしかなかった。

「も、もう我慢、できない、よぉ……っ」

 車を出た直後だというのに――。
 茜は、その場にしゃがみ込んでしまう。
 それはまるで、和式のトイレにまたがるかのような、女の子が誰にも見られない個室でする、恥ずかしいポーズで。

「あっ! あああっ! はああああぁぁぁぁぁっ」

 プシュッ、

 心が折れて、前押さえしている両手を離した、その直後だった。
 クロッチの裏側に、おしっこの飛沫が弾けると、

 ジュモモッ、
   じゅもももももももも……。

 くぐもった水音ととともに、我慢に我慢を重ねていたおしっこが漏れ出してきてしまう。

「はぁ、はぁぁぁぁぁぁ……ううっ、はぁぁぁぁぁっ、おしっこ、はっ、はふう……っ」

 じゅももももももも……。

 茜の股間には、黒スパッツにシュッと縦筋が刻み込まれていた。
 その縦筋がヒクヒクと苦しげに痙攣するたびに、おしっこが噴き出してくる。
 こうなってしまったらもう茜には止めることはできなかった。

「ああっ、うううー! おもらしなんて……っ」

 不幸中の幸いか、混雑している駐車場には死角がたくさんあった。
 今まさに、茜がしゃがみ込んで漏らしてしまっている場所も、車と車の間……つまり、死角になっている。
 だけど、いつ誰が通りかかるかも分からない。
 いつまでも漏らし続けているわけにはいかないのだ。

「ちょっ、茜!?」
「茜、大丈夫……!?」
「む、無理だよぉ……っ」

 車から降りてきた姉と母に心配げに声をかけられるけど、漏れ続けているおしっこで、駐車場のアスファルトには大きな水たまりができあがっている。

「茜、お姉ちゃんが影になってあげるから……っ」
「うっ、ううー!」

 姉が人から見えないようにと影になってくれる。
 姉は着ているワンピースの裾を広げて、少しでも死角になるようにと立ってくれた。

「ごめんなさいっ、ごめんなさい……っ、お姉ちゃん、おしっこ止まらないよぉっ」

 しゅいいいいいいいいい……。

 クロッチとスパッツという三重布を突き破って、茜は溜まりに溜まっていたおしっこを放ってしまう。
 だけどその勢いも、少しずつ弱くなってきて……。

「あっ! あっ! あああっ!」

 じょぼぼぼぼぼぼぼぼ……。

 勢いのなくなったおしっこは股布を突き破ることができず、茜のお尻を撫で回すかのように広がっていくと、桃尻を覆っているスパッツの双丘から雫となって落ちていく。
 茜を中心として、大きなおしっこの水たまりができあがっていた。

 もうこうなってしまったら、どんなにおしっこを我慢しても無駄なのだ。
 それにおもらしをしているところを誰かに見られてしまうほうが、よほど恥ずかしいだろう。
 だから茜は――、
 自らの意思で、お腹に力を入れていく。

「うう……。早く、早く終わってよぉ……っ」

 じょぼぼぼぼぼ……。
  しゅいいいいいいい……。

「はぁ……、はぁ……、はぁぁ……っ」

 しゅいいいい……。
  ぽた、ぽたた……。

 ブルルッ!
 茜は丸めている身体を大きく震わせると、

 プシュッ――!

 最後の一滴が、スパッツ越しから噴き出してくると、茜のおもらしは唐突に終わりを告げた。
 茜は、トイレに辿り着くことができずに、尿意に屈してしまったのだ。
 あとに残されたのは、じっとりとおしっこに濡れそぼった、ショーツとスパッツだった。

 しゃがみ込む前に漏らし始めてしまったせいで、三分丈のスパッツの太もも部分までもがおしっこにジトジトに濡れている。
 スパッツが茜を責め立てるかのように、太ももとお尻にぺったりと気持ち悪く貼り付いてきていた。

「うう~。全部、出しちゃった、よぉ……」

 真夏のアスファルトにできあがった、大きな水たまりを見つめ、茜はしゃがみ込んだまま涙目になってしまう。

「茜……、すっきりした?」

 背後に立って影になってくれていた姉が、ぽつりと呟く。
 
「うん……」
「それじゃ、着替えちゃおうか」
「……うん」

 狭い車の中では着替えることができなかったので、茜はその場で……駐車場の、車と車の狭いスペースで着替えることになった。

「うう……、お気に入りのパンツだったのに……」

 スパッツごとショーツを脱ぐと、茜のお気に入りのショーツ……ネコの顔がプリントされたショーツは、おしっこで真っ黄色に染まっていた。
 我慢していたぶんだけ、おしっこが濃くなってしまったのだろう。

「風……冷たいよ」

 いつ誰に見られるかも分からない状況だ。
 プリッとしたお尻を、真夏の潮風がイタズラっぽく撫で回していく。
 その些細な風が、とても冷たく感じられてしまう。

 茜の剥き出しになった少女の部分……、そこは、まだ産毛さえも生えていないツルツルのおまただった。
 学校のクラスの子は、早い子では生えている子もいるというのに。
 茜にもいつかは生えてくるのだろうとは思うけど、姉である葵もまだツルツルなので、その望みは薄いと思っている。

「茜、じっとしててね」
「……うん」

 姉はタオルを手に取ると、手際よくおまたとお尻を拭き取ってくれていく。
 ぐしょ濡れになってしまったショーツとスパッツは、ビニル袋に入れてキツく口を結んで車のトランクへと封印された。

「はい、着替え。自分で着替えられる?」
「うん。一人で着替えられる、もん……」
「そう。茜は偉いわね」

 頭を撫でてくれる姉だけど、もう茜だっていつまでも子供ではないのだ。
 ……でも。
 ちょっとだけ、姉に甘えていられるのも、嬉しく思ってしまう自分もいる。

「……着替え終わった」

 姉に渡された換えのショーツとスパッツを穿くと、茜は頬を赤くして呟いた。

「よし、それじゃあ、おばあちゃんちに出発しましょうか」
「……うんっ」

 姉に手を引かれて車の後部座席に乗り込む。
 そんな茜の小さな手は、姉の手を離すものかとギュッと握られていた。
 あと数時間……。
 夕方になるころには、おばあちゃんの家に着くことだろう。
 だけど――。

(なんでだろう……。おしっこできて、凄くスッキリしたの)

 おしっこを我慢して出すと、気持ちいいのだろうか?
 おもらししてしまったのに、気持ちいいだなんて。そんなの、絶対におかしいのに。
 それに、ショーツを穿いたままでおもらしをしてしまったとき、なぜかおまたがムズムズしてきたような気がする。

(おもらししちゃったのに気持ちいいなんて、変なの!)

 茜はもぞもぞと内股を擦り合わせると、なにも知らない少女の秘裂は、無自覚の蜜に湿るのだった。


真夏の記憶2につづく!

この小説は、同人誌『真夏の記憶』として発表しています。
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