レモネードオアシス 2022/08/10 14:01

真夏の記憶3

姉妹揃ってのおねしょ。
じょー。


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 しゅいいいいいいい……。
 …………もわっ。

「んっ、うう……。おしっこ……、きもちいーの……」
 
 葵は尿意を放ちながら呟く。
 ……ただし、そこはトイレではない。

 布団のなかで、だ。
 夢のなかでは夜中に起きてトイレで尿意を放っているつもりでも、実際にはおねしょをしてしまっている。
 だけど葵がそのことを知るはずがなかった。
 葵は、なんの躊躇いもなく尿意を放っていく。

 しょわわわわわわ……。

 くぐもった水音が響き渡り、ピンクのパジャマのズボン……その股間のところから暗い染みが広がっていく。

 葵のお尻を中心として、大きなおしっこの水たまりができあがりつつあった。

「んっ、うう……」

 しゅううううううう……。

 おまたに纏わり付いてくるショーツの感触が気持ち悪いのだろう。
 葵はおねしょをしながらも、苦しげな吐息をつく。
 その頬は桃色に染まり、パジャマのズボンは太もものところまでジトジトに濡れていった。

「んっ、んんう……はぁ、んんっ」

 しゅいいいいいい……。

 おねしょをしている葵の吐息に、どこか官能的な熱が混じる。
 おもらしに股間を濡らし、本能的に感じてしまっているのだ。

「んっ、んん……うっ、ううっ」

 しょぉぉぉぉぉぉぉ……、
  クチュリ。

 おねしょが終わるとともに、葵の股間から、くぐもった粘着質な音が弾ける。
 そのかすかな痙攣に思春期の身体は満足したのだろう。

「すー……、すー……」

 葵は再び安らかな寝息を立て始める。
 パジャマを自らの小水で濡らし、クロッチの裏側にヌルリとした体液を漏らしてしまったことも知らずに。

「おしっこ……はふぅ……、気持ちよかったの……」

 ぺったりとショーツがお尻に貼り付き、早くもショーツは冷たくなってくる。
 その不快感に葵が気づくのは日が昇ってから……、ツーンとしたアンモニア臭がキツくなってからだ。

 だけどこれで終わりではなかった。
 その数分後――、
 苦しげに眉を歪ませたのは茜だった。

「んにゅ……、おしっこぉ……」

 呟くと、その直後には、なんの躊躇いもなく、

 しゅいいいいいいい……。

 葵に続き、茜までもおねしょを始めたではないか。
 姉の濃厚なおしっこの香りに、茜のおしっこの香りが混じり合う。
 姉妹は恥ずかしい匂いを撒き散らしているとも知らず、安らかな寝息を立てて……、ゆっくりと月は傾いていく。

        ☆

「ん、うう……。えっ?」

 朝日が昇ってセミが鳴き始めたころ。
 葵はお尻に纏わり付いてくる気持ち悪い感触で目が覚めた。

(この感覚は……、まさか……)

 ぺったりと濡れたショーツがお尻に貼り付いてくるこの感触は、間違いない。
 だけどまだおねしょしたことが信じられなくて、恐る恐るお尻へと手を伸ばしていくと――、

「ああ……」

 手のひらに感じる、冷たく濡れたパジャマの生地に、葵は力なくため息をついてしまった。
 二次性徴期を迎えてふっくらとした身体つきになってきたというのに、おねしょをしてしまうだなんて。

 しかもおまたの毛はまだ生えていないから、ツルツルのおまたは赤ん坊のようにおしっこ臭くなってしまっていることだろう。
 たまに慣れないところで寝ると、やらかしてしまうことがあるのだ。
 だけど、この年にもなっておねしょをしてしまうだなんて。

「着替えないと……。ううっ、こんなに漏らしちゃうなんて……」

 身体を起こしてタオルケットを払ってみると、シーツには大きな湖が広がっていた。

 ツーンとしたアンモニア臭が立ち昇ってきて目に染みる。
 タマネギを切ったときのように、いまにも涙が溢れ出してきそうだった。

「んにゅう……、しっこ……」

 呟いたのは、隣の布団で寝ている茜だった。
 茜の小さなお尻を中心として、すでに大きな湖ができていたけど……、ブルリ、茜が切なげに震えると、

「んっ、うううっ。で、出りゅう……」

 シュイイイイイイイイ……。

 茜のスパッツに覆われた股間からくぐもった水音が聞こえてきたではないか。

 ジワリ、

 茜の股間からレモネードが滲み出してくのと、お尻を中心として湖が更に大きく広がっていく。
 おねしょをしているというのに――、

「えへへぇ~……、気持ちいーよぉ~」

 茜は至福の笑みを浮かべながらおしっこを漏らし続けていた。
 きっと、夢のなかではトイレに間に合っているのだろう。
 その放尿の勢いには、なんの躊躇いもなかった。

 しゅわわわわわわわわわ……。

 ツーンとしたアンモニア臭が湯気となって朝日に立ち昇ってくる。
 朝日に輝く茜のおしっこは濃い黄色をしていた。
 それがシーツを暗い湖となって広がっていく。

「はぁぁ……んっ」

 しゅいいいいいい……、
  ――プッシュウ!

 ぶるるっ。
 茜は身体を大きく痙攣させて、最後の飛沫を噴き出してみせた。
 その勢いたるや、クロッチを突き破るほどだった。

「はひゅう……、気持ちよかった……。すー、すー」

 おしっこを出し切ってスッキリしたのか、茜は再び安らかな寝息を立て始める。
 どうやらお目覚めまでは、もうしばらくの時間が必要みたいだ。
 おしっこに濡れたショーツが冷え切って目を覚ますとき、葵と同じようにおねしょをしたことが信じられずにお尻を撫でて飛び起きるに違いなかった。

 こうして安らかな寝息を立てている茜は、数時間前におねしょをしている葵自身の姿に他ならないのだ。
 だけどさすがにこのまま寝かせておいてあげるわけにもいかない。

「茜、茜……。起きなさい」
「んにゅ? お姉ちゃん、おはよー。…………んん?」

 寝ぼけ眼だった茜だけど、お尻に纏わり付いてきているショーツの感触に気づいたのだろう。
 茜の頬が凍りつくと、バネが仕掛けられているかのように飛び起きてみせた。

「えっ、ちょっ、うそ……。おねしょ、しちゃってる……!? どうしよう、お姉ちゃんっ」

 頼りにしてくれるのは嬉しいけど、なにを隠そう葵もおねしょしてしまっているのだ。どうしようもこうしようもなかった。
 そのことに茜も気づいたのだろう。

「お姉ちゃんも、もしかして……?」
「うん……。おねしょ、しちゃった。さあ、早いところ証拠隠滅しないと、ね」
「うん」

 証拠隠滅といっても、ここまで完璧におねしょしてしまったのだ。隠しようがなかった。
 だからせめて布団を乾かして、シーツとショーツを洗濯しておくのだ。
 こうしておけば、お母さんとおばあちゃんの怒りもちょっとは和らいでくれる……と思う。

「……これで大丈夫だと思うけど……」
「時間が経てば、乾くよね。ママに怒られないよね、お姉ちゃん」
「……たぶん」

 物干し竿に、姉妹でやらかしてしまったおねしょ布団を干す。
 おねしょしてしまったシーツや汚れ物は洗濯機に入れてぐるぐると回っている。

(まさか姉妹揃っておねしょしちゃうなんて……。気をつけないとなぁ……はぁ……)

 葵はそんなことを考えながら、深々とため息をついてしまうのだった。


真夏の記憶4につづく!

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