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軟便の記事 (5)

レモネードオアシス 2022/04/25 17:30

芽生え10

うんちをおもらししてしまったショーツと黒タイツを綺麗に洗って証拠隠滅。
ヌルヌルになったショーツの裏側は……。


目次

芽生え(カテゴリー)

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 ニュルル……ッ。

 立ちあがっただけだというのに、柔らかい感触が会陰へと食い込んでくる。
 それは今まで経験したことがなかった、未知の感触だった。
 ……が。

「ううっ、お腹、痛い……っ」

 なんとか立ちあがったイリアだけど、早くも腹痛に襲われてしまう。
 落ち着いてくれていたと思ったお腹は、立っただけの些細な振動にグルグルと異音を奏ではじめる。
 その痛みに、満身創痍のイリアが耐えられるはずもなかった。

「ううっ、あううっ! ふっ、ふうう!」

 口から獣のように低い呻き声を漏らし、お尻を後ろに突き出してしまう。
 その直後だった。

 ブボボッ!
   ニュルルルルル!!

 極小の布切れに覆われた、イリアの小さなお尻から似つかわしくない爆音が響き渡ると、うっすらとお尻の輪郭が大きくなっていく。
 だが、これはイリアが漏らしてしまったというわけではなかった。

 ここまで大量のものをショーツにぶちまけてしまったのだ。
 もう、我慢するだけ無駄じゃないか。
 それなら、少しでも早く毒素を放出して、楽になったほうがいいに決まっている。

「ふっ、ふうううう……!」

 ニュルルルル!
  ブボッ、ブポポ……もわ。

 イリアは立ったままだというのに自らの意思でお腹に力を入れて毒素を排出していく。
 色白の頬は真っ赤に染まり、口元からは一筋のヨダレを垂らしながら。

(こんなところでしちゃいけないのに……)

 そんなことは分かってはいたけど、排泄欲という、人間の生存に根ざした欲望を満たしているのだ。
 気持ちよくなってしまうのは当然のことだった。

 ビチ、ビチチ……ッ!

 ほとんどお湯と変わらぬ毒素を出し切り――、
 ビククッ!

「んうう!?」

 イリアは股間から生み出される静電気に、お尻を震わせてしまった。
 小さな身体とはいえ、少しずつ快楽に目覚めようとしているのだが……、そのことにイリアが気づくはずもなかった。

(うんちおもらししちゃったのに……気持ちいいなんて……、絶対おかしいのよ……!)

 気持ちよくなってしまった自分を認めようとはせずに、一刻も早く家に帰ろうと、小さな一歩を踏み出す。

 ヌチャ、ヌチャ。
 ヌチョ、ヌチョ。

「気持ち悪い、よぉ……」

 一歩進むたびに、ショーツの中に満ちあふれている柔らかいものがお尻の割れ目に、そして会陰へと食い込んでくる。
 それはおしっこを漏らしてしまったときの愛撫とは比較にならないほどのネチっこさだった。
 だけど今のイリアには、その甘い感触を堪能している余裕さえもない。

「はやく、家に帰らないと……っ」

 重たいお尻を、ほんの少しだけ後ろに突き出して、よろめきながらもいつもの帰り道を進んでいく。
 幸いなことにこの人気はなく、イリアはその道をゆっくりと進んでいくことができたが……。

 ヌチャ、ヌチャ。
 ヌチョ、ヌチョ。

 未消化物がおまたに食い込んできて、イリアはある変化に気がついてしまう。

(あれ? なんかおまたがチリリってするような気が……する?)

 一歩進むごとに未消化物が食い込んでくるという淡泊な責め苦に、イリアのおまたが熱くなってきてしまったのだ。

(おまたが熱くなってきて……ううっ、変な感じがするの。なんだかポワッとして……、おまた、ムズムズするよぉ……っ)

 一歩進むごとに、自らの未消化物に責め苦を受けて……、
 少女のつぼみは、戸惑いながらも開花しようとしていた。

        ☆

「よかった……。誰にも会わずに済んだよ」


 イリアが屋敷に帰ってきたころには、額には脂汗が浮かび、背筋には滝のような汗が流れていた。
 ショーツの中は、グチョグチョに攪拌されて、おまたに食い込んできて気持ち悪い。
 一刻も早くこの気持ち悪さから解放されたかった。

 メイドさんや母親に会わないようにと、忍び足で屋敷の中を進んでいき、なんとかトイレへと辿り着く。
 使い慣れた洋式のトイレは、いつもイリアがおもらし遊びをしている場所でもあった。

「やだ……。なんだかドキドキしてきちゃったよ……」

 イリア自身は気がついてはいないが、何度も繰り返してきた禁断の遊びは、すっかりイリアの身体に染みついていた。
 イリアは、トイレに踏み込んだだけで濡れるようになっていたのだ。

 じゅわ……。

 チョコレートシェイクが食い込んできている秘筋が熱く火照ると、ヌルリとした感触が新たに溶け込んでいく。
 だが、それをイリアがなんなのかを理解することはできるはずがなかった。

「やだ……。漏らしちゃった……の? 怖いけど、脱がないと……だめ、だよね……」

 早くこのショーツを洗濯しなければ染みになってしまうし(もう手遅れかも知れないけど)、それにずっとこの格好でいるわけにもいかないのだ。
 こうしている瞬間にも、ショーツの中のシェイクは冷えてきて、ベッタリとお尻に張り付いてきている。

(早く綺麗にしないとっ)

 そのことはイリアも十分に理解している。
 だけどこのショーツと黒タイツに詰まっているモノを目の当たりにすることは、自分自身の失敗と向き合わなくてはならないと言うことでもある。
 それはちょっと勇気のいることだった。

(だけど、このままでいるわけにもいかないし……、はううっ、ここは怖いけど……っ)

 イリアは一枚ずつ服を脱いでいくことにする。
 ただ用を足すだけならばショーツとタイツを下ろせばいいけど、こんなにも派手に漏らしてしまったのだ。
 全部服を脱いでおかなければブラウスや制服に、茶色い汚れがバターのようにくっついてしまうことだろう。

 それに髪の毛も、だ。
 ブロンドのツインテールの先につけばきっと毛先が痛んでしまうし、なによりも汚くて嫌だ。
 イリアはお風呂に入るときも、座るときでさえも、いつも毛先のことには気をつけていた。

「ううっ、この格好、恥ずかしい、かも……」

 イリアはブラさえも外した、タイツとショーツだという格好になる。
 白人系の血を色濃く受け継いでいるイリアの乳房は、同じ歳くらいの女子と比べても大きく育っている。

 イリアの双丘の頂には、ツーンとした桃色の山頂が固く突起していて、ちょっとでも触るとシコリになっていて痛い。
 それでもまだまだ未成熟で、乳房に触れると、張りがあってやや固さを残していた。

 固いということは、それだけ夢が詰まっているということでもある。
 イリアの身体は、これからも大人の女性として性徴していくことだろう。
 だが、性徴期というのは、大人と子供の境界線で、あまりにも危うい時期でもある。
 身体は大人に性徴しようとしていても、子供のような失敗をしてしまうことだってあるのだ。
 今の、イリアのように。

「怖いけど、早く綺麗にしないと」

 イリアは呟くと、恐る恐るショーツをタイツごと降ろしていく。 その直後だった。

 ぬっっちょぉぉぉぉぉ……。
  むわ…………っ。

 なんとかショーツを太股のところまで下ろすが……。
 あまりの悪臭に、ツーンと目頭が熱くなって涙が出てきそうになる。
 十日間、イリアのお腹に詰まっていた腐敗物の臭いだ。
 無理もないだろう。

「う、うそ……ううっ、酷い、よぉ……っ」

 ショーツの内側に広がっている大惨事に、イリアは目を疑ってしまった。
 きっと、イリアが勉強しているときも、寝ているときも、そしてご飯を食べているときにも、イリアのお腹のなかでは発酵が進み、熟成されて腐敗していたのだろう。
 ご飯やパン。
 肉や野菜。
 中華料理に洋食。
 この十日間で、たくさんのものを食べてきた。
 それらのものが熟成されて、ショーツの中ミッチリと詰まって腐敗臭を漂わせている。

 むわ……っ。

 饐えた茶色い臭気が立ち昇ってきて、イリアは思わずえずいてしまいそうになる。
 だがこの失敗から目を逸らしてはいけないのだ。
 ショーツの裏側にぶちまけられた茶色い腐敗物には、シュッとイリアの縦筋が刻まれている。
 それはイリアの少女として大事で敏感な部分。

(見たくないけど、見ないと、だよね……)

 ぬっちょぉぉ……。

「おまたまで……うぇぇ……ううっ、こびりついてるなんて……」

 産毛さえも生えていない赤ん坊のようなイリアの秘筋は、茶色いペーストに汚辱されて、見る影もなかった。
 ときおりヒクヒクとおまたが痙攣し、埋もれた割れ目に亀裂が入る。
 きっとお尻のほうまでチョコレートペーストが張りついていることだろう。
 だけどイリアには、そのことを確認する勇気はなかった。
「ショーツ、全部、脱がないと……」

 太股のところまで降ろしていたショーツをゆっくりと降ろしていく。
 だが小水で濡れた黒タイツは、太股に纏わり付いて脱げにくくなっている。
 それにショーツの中にはもっさりと未消化物が詰まっている。
 ゆっくりと慎重にショーツを降ろして行くけど、イリアの内股には茶色い筋が残されていった。

「なんとか脱げたけど……、ううっ、汚い、よぉ……」

 染み一つないイリアの内股には、自らの排泄物で茶色い筋に汚辱されていた。
 それはナメクジが這った跡のようにも見える。

 それになんとか脱いだショーツも凄まじいことになっていた。
 お尻の部分にはチョコレートがミッチリと詰まり、クロッチへと広がったフォンデュは、前のほうにまで押し寄せてきていた。
 それはまるで土石流が起きたあとのようにも思える。

「とにかく、見えるところから綺麗にしていかないと……っ」

 ねっちょぉぉ……、
   ぼちゃんっ。

 十日分の生チョコの塊……、それを洋式トイレに落とすと、それだけで排水溝が塞がってしまいそうなほどだった。
 だけどこれだけで綺麗になったわけではない。
 お尻にはチョコペーストが張り付いているし、ショーツにもまだ茶色いモノがこびりついているのだ。

「まずはティッシュでお尻を綺麗にしないと、だよね……」

 トイレットペーパーを多めにとって、お尻を拭いていく。
 おしっこを漏らしたときと比べてヌルッとしているし、お尻の奥にまで食い込んでいて、何度も拭かなくては綺麗にならなかった。
 それでもイリアは何枚もティッシュを取って、おまたの奥のほうまで綺麗にしていく。
 その甲斐あって、なんとか綺麗に拭き取ることができた。

「……よし、このくらいでいい、よね……次は……。ううっ、やっぱり綺麗にしなきゃ、だめだよね……」

 無様な決壊のあとに残されていたのは、すべての欲望を受け止めることになってしまったネコさんショーツだった。
 だが元の姿の面影はどこにもない。
 今となっては白かった部分を見つけるのも困難なほどに茶色いペーストによって蹂躙されていた。
 辛うじて、おへそのところにプリントしてあるネコさんのところだけが白かった。

「ごめんなさい、ネコさん。こんなに漏らしちゃうなんて」

 だけどこの失敗から目を逸らすわけにはいかないのだ。
 ここで仮洗いをしておかなければ、洗濯機に入れても元の姿には戻ってくれないことだろう。
 ここで手洗いしなければ、母やメイドに怒られてしまうと言うことだ。

「この年にもなって、うんち漏らして怒られるなんて、恥ずかしいもんね」

 手洗いなんて本当は嫌だったけど……、イリアは覚悟を決めるとトイレの水を流す。
 勢いよく水が流れてきて、生チョコのような便塊と、大量のティッシュが流されていき、綺麗な水が張られる。
 さあ、本番はこれからだった。

「洗わないと……」

 汚い、というのは分かっている。
 だけど、こんな失敗を誰かにバレてしまうというのは恥ずかしすぎた。
 イリアは、ベッタリとペーストが塗られて重たくなったショーツを、洋式のトイレの水面へと沈めていった。
 だけど、これだけで綺麗になってくれるはずがない。

「手洗い、しないとだめだよね……ううっ」

 ……ヌルッ。

 指先で触れると、ヌルヌルとした感触に鳥肌が立ってしまう。
 それでもクロッチとクロッチを擦り合わせて、少しずつ綺麗にしていく。

 短い絹糸のようなものは、野菜の食物繊維だろうか?
 このつぶつぶは……イチゴだろうか?
 ……確かに、コーンスープも飲んだかも知れない。
 それが十日間のいつに食べたものなのかは、あまり考えたくはなかった。

「ヌルヌルしてるよぉ……」
 
 顔をしかめながらも、自らの失敗を清めていく。
 それにもしかしたら、これは将来に向けての練習なのかも知れないのだ。
 将来、もしも赤ちゃんが生まれたときに、布おむつを洗うこともあるだろう。
 きっと、そのときのための練習なのだ。
 そう考えていないと、このヌルヌルとした気持ち悪い感触に心が折れてしまいそうだった。
 それでもイリアは、布同士を擦り合わせながら綺麗にしていき、水が汚れたら新しい水で流していった。

 その甲斐あって、ネコさんショーツはなんとか元の色を取り戻せそうなところまで綺麗にすることができた。
 まだちょっと茶色いけど、洗濯機に入れれば綺麗になってくれることだろう。

「ふう……これくらい綺麗にすれば、いいよね」

 ショーツの足口から溢れ出してしまったものを受け止めてくれた黒タイツも、軽く水洗いしてあげる。
 黒ということもあるし、タイツ独特の手触りのおかげか、簡単に綺麗にすることができた。
 あとは洗剤をたっぷり入れて洗えば、綺麗になってくれる……はずだ。
 ここまでくれば、いつものおもらし遊びと変わらないから馴れたものだ。
「証拠隠滅っと」

 制服を着てトイレを出ると、タイツとネコさんショーツを洗濯機に放り込む。
 あとはいつも通り、乾燥までしてくれるから、ふかふかのネコさんショーツとして戻ってきてくれるはずだ。

「はぁ……安心したら疲れちゃったよ……」

 イリアは気怠げに呟くと、よたよたと部屋へと向かう。
 ノーパンのおまたが、秋風にスースーして冷たい。
 だけど、その秘筋はヒクヒクと痙攣し、イリアが意識しないうちにも熱く濡れていて……。
 染み一つない内股に、銀色の筋を残していく。


芽生え11につづく!

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レモネードオアシス 2022/04/24 07:20

芽生え9

学校で便意に襲われる恐怖。
トイレを前にして、もりもりと盛り上がっていく黒タイツ。


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芽生え(カテゴリー)

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「あと、もうちょっとぉ……っ」

 額に脂汗を浮かべているイリアが公園に辿り着くころには、すっかり顔は青ざめていて、整った顔も苦痛に歪んでいた。
 それでもなんとかイリアがなんとか苦痛を我慢できていたのは、少女としての最後のプライドが勝ったからだった。

(誰にも見られてないからって……、こんなに恥ずかしいことできないんだから……っ)

 その一心が、イリアの最後の関門だった。
 幸いなことに公園には誰もいなかった。
 小さい公園の隅にある公衆トイレまで、あともうちょっとだ。
 トイレへと続く地面は、秋風に白く乾き、つまづくということもなさそうだ。
 あとは、ゆっくりと慌てずにトイレへと向かえばこの苦痛から解放される。
 楽に、なることができるのだ。

「あと、もうちょっと……っ」

 その小さな建物へと、あと数十歩――。
 だが。

 ぎゅるるるるるる!
  メリメリ、メキキッ!

 トイレの建物を視界に入れて、身体のスイッチが入ってしまったとでもいうのだろうか?
 腸が波打ち出すと、お尻を塞いでいるコルクが内圧に飛び出しそうになった。

「うっ、ううううう!」

 獣のように低い声を漏らし、少女としてはあまりにも恥ずかしすぎるへっぴり腰になりながらも、イリアはなんとかお尻の穴を閉じる。

 もう、すでにショーツの中にはミッチリと硬質便が詰まっているというのに――。
 それでもイリアは、あまりにも小さな歩を重ねていく。
 ……が。

 メリリ……メキリ、メキメキ……ッ。

「あっ、ああぁ……。固いのが、お尻のあいだから……ううっ」

 ぷりっと膨らみ始めた少女のお尻では、固いものを抑えきることはできなかった。
 プリンのような柔尻のあいだを、コルクのような硬質便が押し出されていく。

「んおっ、おおぉぉぉ……。だめ、だよぉ……。すぐそこにトイレがあるのに、出てきちゃ……んっ、おおお! あああ!」

 短い悲鳴。
 その悲鳴が終わる前に、

 チュポンッ!

 イリアのお尻から、コルクが噴き出していた。
 そのコルクの奥に詰まっていたものは、どんな濃い酒よりも熱く、熟成された危険物だ。
 だがイリアが酒を飲んだことがあるはずもなく、火傷しそうなほどに熱い流動体に、少女の括約筋はあっさりと屈していた。

「あああああ! だめっ、だめぇぇぇぇ!!」

 にゅるるるるるる!

 熱く取り返しのつかない感触がお尻に広がると、うっすらとお尻が大きくなっていく。
 ニュルニュルと出てくる軟便はお尻のあいだに食い込んで、それでも直腸から溢れ出してくる。

「あっ! あっ! あっ! うんち、熱いの、んあっ、あああ!」

 突き出されているお尻がもこもこと膨らんでいき、尻の割れ目が汚泥に満たされていく。
 割れ目だけでは収まりきらなくなった汚泥は溢れ出してきて、尻房を蹂躙していった。
 
「うっ、ううううう! 熱い、よぉぉ……っ」

 それは、イリアの小さなお尻が、スカートの上からでもうっすらと大きく膨らんでいくのが分かるほどの量だった。
 だがその大量の未消化物を、女児ショーツという極小の布で押さえ込めるはずなど、なかった。

 ニュルルルルル!
  ブリュリュ! ブボボ!

「んああ!? ま、前のほうにまで、広がってきて、る!?」

 イリアは今にもしゃがみ込んでしまいそうになった。
 お尻が未消化物でパンパンに膨らむと、今度は脚のあいだを這ってきて、おまたの方にまで広がってきたのだ。

「あっっっ! あっっついのぉ……!! だめっ、前に、広がってこないで……っ」

 ブボボボボ!
  ニュルルルルルル!!

 イリアの願いも虚しく、少女のふっくらとした美丘は、茶色いマグマで蹂躙され、焼き尽くされていく。
 その破壊衝動に、少女の貧弱な秘筋が耐えられるはずがなかった。

 プシュッ!

 マグマに蹂躙された割れ目に、聖水が弾ける感触。
 熱いマグマに覆われているというのに、おまたの部分がジンワリと、確かに生温かくなった。

「ああっ、うそ……っ、だめ、だよぉ……っ」

 プシュ、
  しゅいいいいいいいいい……。

 ジンワリと生温かい感触は、おまたを広がっていき、タイツの外側にまで広がってくる。
 未消化物に満ちあふれたショーツで濾過された聖水は、茶色く穢れていて濁っていた。

「ううっ、あったかいの……、滲み出してきてる……いやっ、止まって欲しいのにぃ……っ」

 キュン!
 どんなにおまたに力を籠めても、生温かいせせらぎは止まってはくれなかった。
 こうしているあいだにも、イリアの黒タイツに覆われている内股は、黒よりもなお暗い黒へと染め上げられている。

(このままだと、靴も汚しちゃう……っ。ううっ、こうなったら……こうするしか……っ)

 逡巡しているあいだにも、生温かいせせらぎは膝小僧をくすぐっている。
 このままだと、ローファーまでもグショグショにしてしまうに違いなかった。
 どんなに止めようとしても聖水は止まってはくれない。
 少女の縦筋が未消化物に押し広げられているとき、尿道も一緒に広げられてしまうのだ。

「こ、こうするしか……はううっ!」

 イリアはついにその場にしゃがみ込んでしまう。
 その瞬間――。

 プッシャアアアア!!
  ニュルニュルニュルニュル!!

 しゃがみ込んだイリアの前に、黒タイツと未消化物の層を突き破って、勢いよく聖水が噴き出される。
 その飛距離たるや、1メートルはある。
 秋の乾いた白砂に、恥辱の暗いラインが引かれ、そして色濃く広がっていく。
 しゃがみ込んだ瞬間、膀胱が圧迫されたのだろう。
 女の子の太くみじかい尿道からは為す術もなくおしっこが噴き出してきていた。
 それに圧迫されているのは膀胱だけではない。
 大腸も圧迫されて、その内圧が一気に高まっている。

 ニュルルルルル!
  ぼふっ、ぶぽぽ!

 ショーツの中へと汚泥が噴出すると、柔らかくも甘美な感触にショーツがもっさりと重たくなった。
 その甘い感触に、イリアの括約筋が耐えられるはずもなかった。
 それに腸内の奥のほうにあるチョコレートは、まだ水分が残っているぶんだけ柔らかい。
 それだけ易々と直腸をくぐり抜けてきてしまう。

「そこに、おトイレがあるのにぃ……っ」

 すぐそこにトイレがあるというのに。
 あと歩けることができれば数秒のところにトイレがあるというのに。
 イリアは、トイレを目前にして大決壊してしまうこととなった。

 ニュルルルル! ぼふっ!
  ブボボボボ! ぼふふっ!

 ぷっしゃあああああああああ!

 マグマと空砲。
 そこに生温かい聖水の愛撫が重ねられる。
 ショーツの内側が自らの失敗で満たされていき、パンパンに膨らんでいく。
 それを止める術は、漏らし始めてしまったイリアにはなかった。
 ただ、身体の毒素を吐き出そうとする本能に従うしかないのだ。

「ス、スカートだけは……守らないと……っ」

 お尻から垂れてくるおしっこは、イリアを中心として大きな湖になろうとしていた。
 少女としての、最後の理性の一欠片がイリアにも残されていたのだろう。
 イリアはスカートを捲り上げて、滲み出してくる聖水からスカートを死守する。
 だが、それは自らの未消化物でモコモコに膨らんでいるお尻を晒すと言うことでもあった。

 それは少女として……、いや、人として屈辱的な姿。
 だが、ここでスカートを濡らしてしまえば、イリアの失敗を隠してくれるものは、なにもなくなってしまうのだ。
 それはここから帰ることができなくなるということを意味している。
 それだけはなんとしても避けなくてはならなかった。

「お腹痛い、お腹痛い、痛いよ……、早く、終わってぇ……ッ」

 ゴポッ、ゴポポ……!
  ニュルルルルルルル!

 噴火口が開かれると、柔らかいものが溢れ出してきてショーツへと放たれる。
 だが、それは今までの無様な失敗とはやや様子が違っていた。
 イリアは、ついに自らの意思でお腹に力を入れ始めてしまっていたのだ。

「はううう~! 早く、終わって……んんう!」

 この我慢が、そもそも無駄ではないのか?
 そう思ってしまった瞬間、イリアの心はあっけなく折れていた。
 それにもしもこんな痴態を誰かに見られてしまったら、それこそ恥ずかしすぎて外に出られなくなってしまうに違いなかった。

 イリアが導き出した答え。
 それは、自らお腹に力を入れて、早くすべてを放つ――。
「お願い、早く終わって……! ふっ、ふううう!」

 ニュルルルルル!
  ブリュ! ブリュリュ!

 プッッッシャアアアアアア!!

 乾いた白砂に、目を疑うほどに広大な湖が広がっていく。
 イリアの小さな身体のどこにこんなにも大量のおしっこを溜め込んでいたのかと疑いたくなるほどだった。

 それに大量なのは聖水だけではない。
 ショーツをモリモリと膨らませている未消化物の量も、目を覆いたくなるような様相を呈していた。

 ブリュリュ!
  もりもりもり……ぶぽっ、ブポポ!

 もしも黒タイツを穿いていなければ、女児ショーツの足口から大量のチョコレートフォンデュが溢れ出してきていたことだろう。
 だがそれは失敗の重みのすべてを受け止めなくてはならないと言うことでもあった。
 黒タイツに覆われたお尻は、もっさりと重たくなっていく。

「い、いやぁ……っ、ぱんつ、重たい、よおぉぉっ」

 こうしてすべての重みを受け止めているからこそ分かる。
 いつもはなにも考えずにトイレで出しているものが、こんなにも質量を持っていただなんて。

 食べたご飯をミキサーにかけて、グチョグチョにしてショーツに詰め込めばこんな重さになるだろうか?
 だが実際にはそこには更に腸の老廃物が混じり合って茶色く染まり、食べた量よりも多い排泄物がショーツの中へとぶちまけられることになる。
 十日間の重みに、前のほうまでショーツがパンパンに膨らみきっていた。

「もう、パンパンだよ……ううっ」

 小さな女児ショーツはパンパンに膨らみ、足口からは柔らかいフォンデュが溢れ出してきている。
 だが黒タイツを穿いているから、地面に落ちず、その過ちはベッタリと内股に張りついてくることになった。
 だけど、どんなに無様な失敗にも終わりはあるらしい。

 ぶぽ、ぶぽぽ……もわ……っ。
  プシュッ!

 ブルルッ!
 イリアは大きく身震いをする。
 いくつかの空砲が放たれ、聖水の最後の一滴が噴き出し……、イリアの大決壊は終わりを告げた。
 この大決壊は、イリアの心に一生ものの傷となって刻まれることだろう。
 だが、その失敗こそが少女を大人へと成長させる。
 ……とはいえ、今のイリアにこの現実を受け止めきれるはずもなく……。


「ぐす……っ。もう、出ない……。全部、出ちゃったよぉ……っ。ううっ、ぐすっ」

 このまま、座り込んで泣き続けられたら、どんなに楽だろうか?
 そんなことさえも、今のイリアには許されていないのだ。
 こんなにも醜悪な香りを漂わせ、羞恥の湖に沈んでいるところを誰かに見られるわけにはいかなかった。

(おトイレに行く……?)

 目の前にあるトイレに入ろうかと思うが、ここまで漏らしてしまったらどうすることもできないに違いなかった。
 あのトイレは汲み取り式だし、水道さえもない。
 しかもトイレットペーパーもないから、漏らしてしまったうんちを拭くことさえもできなかった。
 一応イリアはポケットティッシュを持ってきてはいるけど、パンパンに膨らんだショーツの中身を拭き取るにしては焼け石に水だろう。

(家に帰ったほうが、いいよね……)

 こうなったら誰にも会わずに祈りながら、家に帰るしかなかった。
 大丈夫。
 昨日だって家に帰ることができたのだ。
 きっと今日も上手くいってくれる……はずだ。

「どうか誰にも会いませんように……」

 よろめきながら立ちあがると、パンパンに膨らんでいるショーツは思っていたよりも重たくなっていた。



芽生え10につづく!

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レモネードオアシス 2022/04/15 08:17

満員電車は動かない3

今日は金曜日と言うことで小説を更新したいと思います。
新年度が始まって大変だとは思いますが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

今年はこのブログの記事を充実させていきたいですね……!


目次

満員電車は動かない(カテゴリー)

この小説を最初から読む!



登場人物

・東和香(あずま のどか)

 小柄なJK2年生。
 黒髪をおさげにしている。
 制服はセーラー服。
 白の靴下。
 ローファー。

・牛乳を飲むと、たまにお腹の具合が悪くなってしまうことがある。
 絶対に悪くなるわけではない。
 たまに悪くなるから、余計にたちが悪いとも言える。

・通学するときは、毎朝満員電車に乗っている。
 乗っている時間は十五分ほど。
 だからあまり苦ではない。

・駅まで歩いて20分。
 健康的に毎朝歩くことになる。
 駅から学校までは歩いて5分強。

・家は閑静な住宅街にある一軒家。
 木造二階建て。
 自室は二階の西側。



東和香~満員電車は動かない~2


「うっ、うううっ」

 ぶりぶりぶりっ!
 ぶぽぽっ! もりもりもりっ!

 それでも和香は肛門の決壊を止めることができなかった。
 むしろうんちが柔らかくなり、勢いが増している。
 ショーツがもっさりと重たくなって、お尻が溶かされそうなほどに熱くなった。

「い、イヤァ……っ」

 もすもすもすっ。
 ぶりりっ! もりもりっ!

 乗客の注目を集めながら、それでも和香の決壊は終わってはくれなかった。
 スカートに覆われたヒップラインが大きく膨らんでいく。
 ショーツはパンパンに膨らみ、熱い軟便で満たされていた。
 その熱に、お尻が溶かされそうになっている。

『女子高生がうんち漏らしてる……』
『可愛そう……我慢できなかったんだ……』

 停車して静まりかえっている車内で、ヒソヒソ声がかわされる。
 その言葉の一つ一つが、和香の心に突き刺さる。

「お願い……見ないで……」

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レモネードオアシス 2022/04/08 07:47

満員電車は動かない2

新年度になりました。
新生活や新しい仕事、新しい学校など、たくさんの変化があって大変かと思います。

少しでもこのブログが憩いの場になりますように。


目次

満員電車は動かない(カテゴリー)

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登場人物

・東和香(あずま のどか)

 小柄なJK2年生。
 黒髪をおさげにしている。
 制服はセーラー服。
 白の靴下。
 ローファー。

・牛乳を飲むと、たまにお腹の具合が悪くなってしまうことがある。
 絶対に悪くなるわけではない。
 たまに悪くなるから、余計にたちが悪いとも言える。

・通学するときは、毎朝満員電車に乗っている。
 乗っている時間は十五分ほど。
 だからあまり苦ではない。

・駅まで歩いて20分。
 健康的に毎朝歩くことになる。
 駅から学校までは歩いて5分強。

・家は閑静な住宅街にある一軒家。
 木造二階建て。
 自室は二階の西側。



東和香~満員電車は動かない~2


(だ、大丈夫……だよね!?)

 立ったままでぱんつのなかの感触を確かめる。
 大丈夫。
 固いものは……出てきていないようだ。
 ……おしっこは何滴かチビってしまったかもしれないけど。
 じんわりとした生温かい感触がクロッチの裏側に染みこんでいき、消えていった。

(でも、こんなときに電車が止まっちゃうなんて……っ)

 一体なにが起きたのか?
 キリキリと痛むお腹を我慢しながら、満員電車は静寂に包まれている。
 だが、数秒後には車内スピーカーで、

『次の駅で緊急停止ボタンが押されたため、確認作業のために停車させて頂きます。お急ぎのところ誠に申し訳ありませんが、しばらくお待ちください』

(そ、そんな……)

 あともう少しで駅なのに。
 和香の絶望感たるや、もしも吊革に掴まっていなければ倒れてしまっていたほどのものだった。

 ぎゅるるるるる!

 辛うじて吊革に掴まって立っている和香を、腹痛の第二波が襲いかかってくる。
 我慢しないと。
 満員電車でうんちを漏らすわけにはいかない。
 和香の額に、びっしりと脂汗が浮かんでいた。
 背中にも滝のような汗が流れ落ちている。

(あともうちょっと……。もうちょっとで駅なのに……っ)

 ゴロロロロ……。
 キュルッ、ごぽっ!

 和香の背筋が、だんだんと曲がっていく。
 あまりの苦痛に、少しずつへっぴり腰になってきていた。

「あっ、ダメ……ッ」

 めり、めりめり。

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レモネードオアシス 2022/04/01 08:54

満員電車は動かない1

新年度になりました。
新生活や新しい仕事、新しい学校など、たくさんの変化があって大変かと思います。

少しでもこのブログが憩いの場になりますように。


目次

満員電車は動かない(カテゴリー)

この小説を最初から読む!



登場人物

・東和香(あずま のどか)

 小柄なJK2年生。
 黒髪をおさげにしている。
 制服はセーラー服。
 白の靴下。
 ローファー。

・牛乳を飲むと、たまにお腹の具合が悪くなってしまうことがある。
 絶対に悪くなるわけではない。
 たまに悪くなるから、余計にたちが悪いとも言える。

・通学するときは、毎朝満員電車に乗っている。
 乗っている時間は十五分ほど。
 だからあまり苦ではない。

・駅まで歩いて20分。
 健康的に毎朝歩くことになる。
 駅から学校までは歩いて5分強。

・家は閑静な住宅街にある一軒家。
 木造二階建て。
 自室は二階の西側。



東和香~満員電車は動かない~1

 朝の満員電車。
 背伸びするように吊革に掴まっているのは、一人の少女。

 少女の名前を、東和香(あずま 和香)という。

 小柄な少女だ。
 年の頃は思春期を迎えた中学二年。
 それでも背伸びするようにつり革に掴まっているのは、和香なりに大人になっているつもりなのだろう。
 華奢な身体を白と紺色を基調としたセーラー服に包み、胸元には赤のスカーフ。
 紺色のスカートは、きっちりと生活指導の範囲内で膝小僧までガードしている。
 胸のあたりまで伸ばした黒髪をおさげにしているから、どことなく野暮ったい印象を受ける少女だった。

(桜、綺麗に咲いてるなー。お花見したら楽しそう)

 和香は、車窓を流れていく風景を見ながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
 最初は大変だと思っていた満員電車だけど、もう二年目となれば慣れたものだ。
 それに学校までは15分間という短い時間だし。

 毎朝のように眺めている車窓の風景は少しずつ移ろい、いまでは満開の桜を咲かせていた。
 和香は、季節の移ろいが大好きだった。
 ……少し、年寄り臭いかもしれないけど。

(花筏、って言うんだよね)

 線路を沿うようにして流れる川には桜の花びらがびっしりと浮かんでいて、いくつもの花筏が浮かんでいた。
 もしもあの筏に乗ることができたなら、どんなに素敵なことだろう。
 きっと海まで行けるに違いない。

(気持ちいいだろうなー)

 空想ごっこは嫌いではない。
 むしろ、和香はよく本を読むほうだし、空想は大好きだった。
 だから満員電車に乗っているこの瞬間も、和香は空想の世界に浸っていた。
 ……だが。

 ギュルル……。

「えっ」

 下腹部から鳴り響くのは、久しく忘れていた感覚。
 和香はセーラー服の上からお腹を押さえる。
 和香のお腹は、固くぱんぱんに張っていた。
 それもそのはず、和香の小さな身体には、一週間分ものうんちが詰まっているのだ。

(ううっ、一週間分に……、きたぁ……っ)

 ギュルルルルルル……ッ。

 お腹から茶色い不協和音が鳴り響く。
 だがその音も電車が走る音にかき消されて誰の耳にも届かない。

(犯人は……牛乳……?)

 きゅるる……ごぽぽっ!

 急に具合が悪くなった犯人は、すぐに思い当たる。
 たぶん、朝ご飯のときに飲んだ牛乳に違いなかった。
 和香は、牛乳を飲むとたまにお腹を壊してしまうことがあるのだ。
 いつも壊すわけではなくて、たまに壊すのだから余計にたちが悪い。
 油断した時に限って具合が悪くなってしまうのだ。

(電車から降りたら、駅のおトイレに寄っていこう……)

 学校のおトイレでうんちをするのは、なんとなく恥ずかしいし。
 満員電車に揺られながら、絶対にトイレに行こうと誓う。
 幸いなことに、あと5分くらいで学校の最寄り駅に着く。
 余裕を持って登校しているから、たとえ駅でうんちをしても遅刻はしないはずだ。

(それにしても……寒すぎるよ……)

 ぎゅるるっ!
 ごろごろごろ……っ。

 お腹から響く不協和音に和香は顔を歪める。
 お腹が痛いのは当然のことだけど、この電車はエアコンが効きすぎて寒い気がする。
 お腹や足が冷え切っていて、和香を更に責め立ててくるようでもあった。

(うー、早く駅に着いてくれないかなー)

 ゴロロロロ……ゴポッ!

 だんだんと腹痛が強くなってくる。
 駅のトイレ、並んでなければいいけど。
 流れる景色を眺めながら、そんなことを考えていると、

(やだ。お腹痛い、痛い、痛い……っ)

 ごろごろごろ!
 ごぽぽっ!

 腸が蠢動するかのような腹痛の波が襲いかかってくる。
 和香は脂汗を流しながらその波を耐えることになった。
 腹痛は、不幸中の幸いか、すぐに治まってくれる。

 だけどまだ油断はできない。
 腹痛というものには波がある。
 一つ目の波を越えても、第二波、第三波と襲いかかってくるものだ。
 しかも、その波は越えるたびに大きくなっていく。

(お願い……早く、着いて……)

 ごろろろ……。

 お腹の不協和音を堪えていると、少しずつ電車のスピードが落ちてくる。
 駅までもう少しだ。

(やっと、うんちできる……)

 和香は人知れずにホッと一息。
 ホームに降り立ったら、目の前には階段がくるようにしている。
 だから改札口のトイレにはすぐに向かうことができるだろう。

 ……だが。

 キキィー!
 けたたましく鳴り響くのは、電車のブレーキ。
 なんだかいつもよりもブレーキのタイミングが早いような気がする。
 それに、ちょっとというか、かなり急なブレーキだ。
 満員電車に乗ってる人たちの何人かが急なブレーキによろめいていた。
 背伸びして吊革に掴まっている和香もよろめいてしまう。

「うっ、ううー!」

 ぎゅるるるる!

 反射的にお腹に力が入ってしまい、いまにも漏らしてしまいそうになる。
 一瞬出てしまったかと思ったほどだ。


満員電車は動かない2につづく!

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ふたりの便秘女子がもりもりいきます。
ぱんつは絶対に脱がさない。

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