LOSER/S 2022/07/08 20:00

超・あとがき【運命の人は嫁の妹】

 

「だから枯れ落ちて、土壌になるんだ」
「それが漢の生き様だ……」

『奇跡論のエッダ――臆病うさぎと蒼の巨人 』


初手ポエ。逢縁奇演です。



というわけで今回は、

『運命の人は、嫁の妹でした。』

Ci-en限定あとがき。というやつです。

ネタバレ注意なので、

小説を読み終わってから、こちら読んで頂けると良いかも??

Ci-eなので(甘え)かなり楽屋ネタ多めです。
そういうの苦手じゃなければぜひ~。


あとがき

ひぃー。疲れたー。
 僕は余り、身内以外と作品を作ったりしたことない人なので(社内ライター時代は部屋のすみっこでずっとシナリオ書いてたし)、編集さんとかイラストさんとかいろんな人達に囲まれながら作品を作るの、案外大変めでした。

 『運命の人は、嫁の妹でした。』
 を作る前に、実は3作品ぐらい全部書いてからボツになっててですね……。
(僕が余り気に入らないという理由が強かったです)
 ライトノベルを作るのが初めてだったので、その間合いというか、テンポ感とかが上手く掴めてなかったんですね。僕の本分はゲームライターなのですが、ゲームと小説は割合近い……と思ってたよりも、遠かった!
 どんな作品をボツにしたのか、ちょっとお話していきましょうか。


DEBAKKARZ!!――怪物たちの流儀。

金持ちの玩具として南米に人身売買されそうになっていた、
主人公の『言万心葉』。だがその船は難破してしまう。
すわ天国かと思ってたどり着いた先に居たのは、真青の髪の魔法使い。
彼女は心葉に、世界の『バグ』を修復してほしいと頼む。

心葉は相棒のうさぎメイド・『うなさか』と共に、
イかれた世界との闘いを始めるのだった――


という物語。
『色を奪う孔雀』とか『神になった吉川経家』とかと戦ってました。
LOSER/S作品やってる人的には、違和感ありますよね。
『うなさか』おるがな。元々、

うなさかはこの作品のキャラの名前

だったんですね。
(うさみみボウケンタンのうなさかとは、大分ビジュアルもキャラクターも違うけど。
 ただ僕が名前を気に入りすぎて、うさみみボウケンタンでも使ってました)

昔相方に書いてもらったことがあって、
どんなんだったけー? と尋ねたら、
首を捻りながらこのイラストをくれました。

だからこの作品書いたの、すげー前なんですよね。
うさみみボウケンタンよりも、ずーーーっと前。
なんか僕、一時期冬眠前のリスなみにお話を書いては溜め込む癖があって。
その時の一作になります。

で、折角だし何かに使うかーって思って。
うさみみボウケンタンがリリースされたあとぐらいに、
これを電撃文庫大賞に送ったんですよ。

そしたら気に入ってくれた編集さんが居て、
今回の話につながったって感じです。

だから、『運命の人は、嫁の妹でした。』って
出版までに3年ぐらいかかってるんですよね。

あっはっはっはっはっは!
笑えないよ。

でもこれはバトル系だったし、趣味的過ぎたので、
ボツということになりました。残念!!

でもいつか、Ci-enの支援者さん用に蔵出ししようとは思ってます。



メイドちゃんが、冷たすぎる。

目覚めた主人公・東夷宗次郎が目にしたのは、古びた洋館。
傷だらけだった彼を助けてくれたのは、メイドの少女
だが彼女は自分の名前さえ教えてくれない。めちゃ冷たい。
看病のため屋敷で過ごしていくうちに、主人公は気がつく。

「この屋敷はどこにあるんだ?」
「どうしてメイドちゃんは一人きりで暮らしているんだ?」
「何故、僕たちはこの場所に閉じ込められているんだ?」

その屋敷にはルールがあった。
恐ろしくも優しい、とある聖女の世界のための祈り。

これは、大切なもののために命ぐらいなら投げ出してしまう、
愛すべきバカどもの物語。


これ僕の中で最強の企画です。

マジで面白さだけならピカイチなんじゃないか。

元々、僕がみなとそふとに居た時に作ったお話で、
既にエロゲー用のテキストが2.5MB ぐらいあるんだよな。

その作品を、小説用にブラッシュアップしたんですね。
本当にただ『面白さ』という一点で言うなら、
僕の持ってる企画(世に出してない)の中なら一番だと思います。

ただ、死ぬほど売りづらい(マッチする市場がない)ので、
未だにどこからも世に出せず、塩漬けになってます。

えー。興味あるブランドさん、募集中です。まじで。

(そして僕も売りづらいとは思ったので、
 今回ラノベとして出すのはやめました。ラノベとして一冊書いた後で……)

 
 


運命の人は、嫁の妹でした。プロトタイプ

実は今回出版した『運命の人は、嫁の妹でした。』とは別に、
全く同じタイトル・設定
の作品、作ったんだよね……。
もちろん、小説一冊分。うん。まあ。

全ボツにしたよね。

『デバッカーズ』と『メイドちゃんが冷たすぎる』は、
面白いんですよ。自信を持ってそう言えます。
いつかどこかで必ずお披露目するって決めてるし。

でもこの……プロトタイプは……。

しっとりしたラブコメ、目指しちゃってさ……。

持ち味が……死んでた……。

ホワイトアルバム2とか、めぞん一刻みたいな。

そういう作品を目指しすぎて、
完全になんだろ……やらかしててさ……。

編集さんにも、読んでもらったサークルメンバーにも、
もう大不評大不評。やばかった。
後にも先にも、一冊本書いてあんなにヤバくなったのは初めて。

獅子乃がギャルで、
兎羽が品行方正キャリアウーマンでした。

ま、まあ……宇宙は無限にあるんでね……。
そういう次元もあった……ということで……。

という事でプロトタイプを生贄に捧げることで、
完全製品版
『運命の人は、嫁の妹でした。』
が生まれたってわけですね。

ヨカッタ!! 大団円でヨカッタ!!

俺たちのしぃしぃは、冷たい殺し屋みたいな目してるに決まってるだろ!!

ひぃーん。
 
 
 
 

え、てことは僕、合計4冊の本書いてたの?

そうだぞ。

怖ない? 本、4冊だよ? そりゃ、3年もかかるよね。
電撃文庫さんもよく付き合ってくれたわ……。

この辺の話は、文庫のあとがきじゃ出来ないから、
Ci-enの方でやりたかったんだよね。すっきりしたー。

ありがとう電撃文庫!! ありがとうKADOKAWA!!

(Fin…)





とかの茶番は置いといて。



『運命の人は、嫁の妹でした』。

読んでくれて、本当にありがとうございました。
改めてお礼を言わせてね。

作品の方も、みんなが盛り上げてくれているおかげで、
新作の中ではかなり頑張っているみたいです。

Twitterでエゴサすると、
もう感想とか上げてくれている人が居てさ。

読むの早いよ! まだ出版して1日も経ってないよ!
おい、めちゃめちゃありがたいな!?

という感じで。全部見させて貰っています。
本当にありがとう!










ありがとうついでに、
無茶なお願いしていいかい?









もしも『運命の人は、嫁の妹でした。』を読んで、
誰かに感想とか、気持ちを伝えたくなったら、
例えばamazonレビューとか、読書メーターとか。

そういう所に文章として残して欲しいんです。

それは勿論、商業的な思惑もあります。
僕は資本主義の奴○だしね。口コミを広げたいって言う、
クソみたいな思惑も当然あります。何でこういう事言っちゃうかな?

とは言え、それだけでも無くてですね。

感想って、後に続く道標みたいな物だと思うんです。

それも一つの物語の世界の中の出来事なんだなと思うんです。

僕はそういうのが、すごく好きなんですよ。
どこかに形にして残して貰ったら、
また何度でも見れるから嬉しいんです。

マジで僕、引くほど自分の作品のレビュー読むからね。
MECHANICAのレビュー欄とか何度読み返したか分からないし。

だから、お暇なときでも大丈夫なので。

みんなが通った足跡を、どこかに残してもらえると嬉しいな。




(一言だけでも良いよ)

たぶん、皆が思っている以上に、
『感想』 の力って強いんです。

それにこれは、祭り だし!!

皆も一緒に騒いでくれると、最高です。でしょ?






おわりに。



こちらの動画でもあるように、
https://www.youtube.com/watch?v=Aoyfjjkv1pc




2巻は、9月9日発売
です!!!!



1巻を楽しんでくれた人は、
絶対に楽しんでくれる内容になってます。
これから色々準備しなきゃ……。ひぃん。

2巻でも、一緒に遊んでくれると嬉しいです!


それじゃあ今日はこのへんで。



ばいばい!!



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