WsdHarumaki 2023/01/01 14:24

宝くじ魔法学校 お題縛り枠

裏路地を少年が歩く
「無職は嫌だな…」
僕は国立魔法学校の試験を落ちた。裏路地にある専門学校に入る事にした。

『炎魔法学校』『呪い魔法学校』
「いろいろあるな、入学金が高い…」
この手の学校は入学金を取って難しい課題で自主退学させると聞いた。一番奥に『宝くじ魔法学校』がある。入学金が安い。ジュース一杯分の値段だ。目を疑う。僕は期待せずにドアを開く

「あら?入学ですか?」
あたふたと立ち上がる少女は走って来る。嬉しそうに笑う彼女は十歳にしか見えない

「大人は居るの?」
悲しそうな顔をする少女は両親は死んだと答える。彼女は学校を受け継いだが働かなくてはいけない。自分が教えられる事は『運』しかない。入学金を下げたが誰も来てくれない。泣き出した

「…入学するよ、スキルを教えて…」
無職よりは学生の方が職歴に傷はつかない。僕は入学して驚愕した。極大まで上げるとほぼ不死になる。今では無敵の勇者だ。彼女は最高の運の持ち主だった。宝くじに当たったみたい。

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