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AIの記事 (3)

カスカナ文庫 2023/03/10 20:12

【技術紹介】ChatGPT君の弱点を補う新しいAIスタッフさん

今回は技術紹介記事です。エロ要素はありません。

サムネのお姉さんの胸を盛っておいたので、これで許してください。

記事の要約

  • ChatGPTには致命的な弱点がある
  • 実用的な文章生成AIは普通のPCで動かせない
  • なので別のAIサービスを使うことにしたぞ
  • これならエロい文章も書き放題だね

ChatGPTの弱点

ChatGPTが本当にすごくて、万能感のあるAIではあるのですが、我々にとって最大の弱点があります。

それはセンシティブな話題をガン無視されることです。エロい文章を一切書いてくれません。

抜け道を見つけて、いろいろやっている人はいるのですが、それらの方法では安定して目的の文章を生成でないし、いずれ塞がれるでしょう。

GPT3.5はPCで動かせない

ここからちょっと細かいお話。遠慮なく読み飛ばしてください。

このGPTというのはAIのモデル名で、ChatPGTは製品名になります。このサービスの内部では「GPT-3.5」という、GPT系列の第3.5世代のAIモデルが動いています。

ここで使われているGPT-3.5はそもそも公開されていませんが、公開されたとしても、一般のPCの処理能力では動きません。具体的にはグラボの性能が重要なのですが、市販のグラボでは(30万円するグラボでも)手も足も出ません。

ChatGPTというサービスの裏側では、サーバー用の特殊なグラボ(60万円以上)でないと動かせないレベルのプログラムが、1億人以上のユーザー向けに動いてるという、宇宙猫感覚の規模となっています。

世界中でずっと半導体が不足しているという話ですが、このような裏側の話を聞くと、そりゃ不足もするわな、と納得してしまいます。

GPT2はPCで動かせるが

実は、この1.5世代前である「GPT-2」は一般に公開されていて、これならば一般のPCでも一応動かすことができます。

このGPT-2でも、公開当時は「高性能で危険すぎる」というようなことが言われていた、という記事が今も残っていますが、皆さんの大多数が知らないことからもわかるように、一般にまでは影響を与えませんでした。

私も、このGPT-2モデルを自分のPCで動かしてみましたが、特殊な条件でのみなんとか使えるというレベルですね。当時は凄かったのだと思いますが、今のGPT-3.5と比べると遥かに性能が劣ります。

そしてこれよりも高性能な文章生成AIを動かすには、個人のPCではできそうにない、というのは先ほど確認しました。

実際にこのGPT-2の性能を上げたモデル(GPT-3未満)を使ってみましたが、その程度でも動きませんでした。(具体的にはグラボのメモリ不足)

有用な文章生成AIは個人PCで動かせない

いろいろと調べた結果、「有用な文章生成AIを個人PCで動かすのは無理」という結論です。

その一方で、画像生成AIであるStableDiffusion系は個人PCでも動きます。(強力なグラボが必要ですが)

意外な結果ですが、画像生成よりも文章生成の方がマシンパワーが必要なんですね。(画像生成AIの方が先に省メモリ化に成功した)

新しいAIスタッフを投入

と言うわけで、新しいAIスタッフとして「AIのべりすと」さんを雇うことにしました。(公式サイトでのAIモデルのアバターが女の子なので、女性扱いとします)

なんと彼女はセンシティブな話題も気軽に受け入れてくれるオープンエロで、官能小説だろうと構わずガリガリ書いてくれます。

しかも日本語の小説(長文)制作に特化してるので、センシティブ要素以外にもChatGPT君の弱点を補えそうです。

そんなAIのべりすとさんの活躍にご期待ください。

AIのべりすとは、適当なエロい文章を拾ってきて、続きを生成するボタンを押すだけで使えます。よかったら皆さんも使ってみてください。

余談

「GPT重すぎ、もっと軽いの作るわ」というプロジェクトはとっくに始まっていて、実用化に向けて進んでいるらしいぞ。

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カスカナ文庫 2023/03/03 19:23

文章生成AIがさらにゲームに組み込みやすくなったぞ

記事の要点

  • 文章生成AIを組み込んだゲームがこれからいっぱい出るよ
  • 文章生成AIを使うにはちょっとだけお金がかかるよ

ChatGPTと同じものが使えるようになった

先日ChatGPTのAPIが公開されました。

APIとは簡単にいうと、そのシステムを外部から使えるようにする仕組みのことです。つまり、ChatGPTのシステムをそのまま別アプリに組み込めるようなった、という感じです。

それ以前にも似たようなことはできましたが、厳密にはChatGPTと同じシステムのものではありませんでした。それが今回、同じものが使えるようになったということですね。

利用するにはお金がかかる

そしてこれらを使うには利用料金がかかります。その料金は1000トークンあたり0.002ドルということらしいです。なるほど、わからん。

わからないですが重要なところなので、ちょっと調べて計算してみました。例えば次の内容のチャットをしたら、約0.15円くらいになるようです。

彼女: こんにちは、お誘いありがとうございます。ですが、私は来週の日曜日にテニスの練習があるので、その日は都合が悪いんです。
男性: ああ、そうだったんだ。じゃあ、別の日にしようか。いつがいい?
彼女: ええと、来週の月曜日以降なら大丈夫です。どの日がいいですか?
男性: そうだね、木曜日はどうかな?僕はその日は時間があるんだ。
彼女: 木曜日ですね。それでしたら、私も練習が終わってから会えます。それで、場所はどこがいいですか?
男性: じゃあ、映画でも見に行って、それから食事でもしようか。どうだろう?
彼女: それはいいアイデアですね。じゃあ、木曜日の夜、映画館で待ち合わせしましょう。
男性: 分かった、木曜日の夜、映画館で待ち合わせだね。楽しみにしてるよ。
彼女: はい、私も楽しみです。それでは、木曜日に会いましょう。

プロフィール生成あたりは、1円未満で行えそうですが、実際に作ってみないとわかりませんね。

これでも従来の利用料金の10分の1になっています。逆にいうと2月までは10倍の料金がかかっていました。これはちょっと高いので、悩みどころではありましたが、今回の改訂で一気に見通しが明るくなりました。

今後はこのような文章生成機能が当たり前のようにゲームやサービスに組み込まれていきます。

そしてその裏では、ちょっとだけお金がかかっている、ということを知っておいてもらえると、製作者側としては助かります。

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カスカナ文庫 2023/02/17 22:03

ChatGPTを使って個別シナリオの導入部分を作る

AIを活用したシナリオ作成の例として、ChatGPTを使ってキャラクター設定を作ってみます。シナリオといっても、抜きゲーの導入部分なので、細かい作り込みは行いません。

またAIの活用例として、「AIを扱うことはそれほど難しくない」と思っていただけたら幸いです。

少し長くなりますが、気になる方はお付き合いください。制作過程がどうでもいい方はこの記事は飛ばしてください、具体的なイベントの作成は別の回に行います。

ChatGPTとは簡単に言うと、文章で指示した内容を、文章で返してくれるAIアプリです。詳しい説明は、他に解説記事が山ほどあるので、そちらをご覧ください。

前提: ChatGPT君はセンシティブ会話を拒否する

ChatGPT君はなかなか優秀なヤツですが、センシティブな話題に敏感で、ちょっとでも変な質問をすると回答を拒否してきます。

この前はクトゥルフ神話TRPG用に子供の探索者を作ろうとしただけで「不適切です!」とキレられました。暴力的なゲームに子供を登場させるな、と言うことらしいです。

さて、そんなChatGPT君に男女の爛れた関係を作ってくださいと言っても、絶対に回答してくれません。

そこで、質問を偽装します。男女の関係として、健全と捉えざるを得ないような形で質問します。

今回の場合は兄と妹にしてみましょう。近親関係が好みでない場合は最後に修正すれば良いで、今の段階ではただ偽装設定です。

1. 最低限の設定だけ決めて、展開を丸投げする

それでは最初の質問をしてみます。
最低限の初期設定だけ決めて、展開などをChatGTP君に考えてもらいます。

質問:

物語の設定を作りたいです。

登場人物は2人です。
* 日本人の兄と妹
* 兄は19歳の大学生
* 妹はxx歳の○学生

妹は日常的に兄にいたずらをして困らせています。
心理学的な根拠を元に、いたずらの理由を、いくつか提案してください。

実際の質問内容は伏せ字にしてません。
こっちはCi-en君の方に怒られるかもしれないので、念の為に修正を入れておきます。

これに対するChatGPT君の回答は次のとおりです。

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