緒又しゆう 2023/07/07 18:00

穂香おばさんと翔太くん 穂香おばさんと、秘密のお姉さん♡

 秋の行楽シーズン。野山は紅や山吹に色づいている。春の野山とはまた違った趣を感じるこの景色を、若いころはたいして何にも感じなかったろう。今となってはこの木々の美しさに心を打たれ、写真の一枚でもとったり、コテージで紅茶とケーキでも頼んで、それらを口にしながら景色を楽しみたいものだ。年齢的にはそれぐらいの余裕が生まれているくらいではあるものの、今はそういうわけにはいかない。


「ぁはぁ……♡♡ 山登りのお姉さんって、結構綺麗な人いっぱいなんだねぇ♡ ね、叔母さん♡」
「……」

 何せこの性欲大魔人がいるのだから。ついさっき、ほんの一時間前に私の中にたっぷりとザーメンを出したばかりだろうに、彼の眼は既に新たな雌を探している。ぱっと見は女の子にすら見える可愛らしい少年だというのに、彼のダウンジャケットの下には、雄らしく勃起して女を求めている肉竿が、今もなお我慢汁をこぼしているんだろう。
 本来なら散歩ハーネスをつけてしまいたいところだが、他の親御さんもいる手前、そんなことをするわけにもいかない。目の前には私の感受性に訴えかける景色が広がってるというのに、楽しめない状況に思わずため息がこぼれてしまった。

「はぁ~……」
「どうしたの、叔母さん。更年期?」
「……最近アンタが嵐を呼ぶ五歳児に見えてきたわ」
「あははは、僕のぞうさんはどっちかっていうとマンモスだよねぇ♡」
「笑ってないで頂戴。叔母さんどんだけ大変なんだと思ってんの? いい? 叔母さんとの約束」
「わかってるってば、叔、母、さん♡」
「……っ♡」

 翔太の声に、いや、仕草に。私は思わず背筋をぞくりと振るわせた。彼は悪戯っぽく笑うものの、そのにこやかな視線の奥には、自分のモノを見る雄の眼光が見え隠れする。お腹の方へと回した30センチ級のおチンポは、ダウンジャケットの下で上下に脈打たせ、片手は私の足に甘えるようにして抱き着きつつ、太ももを柔らかく撫で、時折ズボンの上からおまんこをなぞってくる……♡
 そして、そして何より……その動きに私はどこか、安心してしまっていたのだ♡ まるで幼いころ母親が、自分よりも小さな妹に構っていたあと、自分のところに来て撫でてくれた時のような。「大丈夫、あなたのことも気にかけているわ」と声を掛けられた時と同じ安心感を、私は目の前の少年……それも実の甥に感じてしまっている……♡

「……♡ ちょ、ちょっと……♡」
「心配しないでも、今のところ僕の一番は叔母さんだよぉ♡ ママや奈々子お姉ちゃんもいるけど♡」
「あ、あなたねぇ……奈々子ちゃんは、将来あなたのお嫁さんになるって言ってるのよ?♡」
「だから?」
「だからって……♡」
「僕だって、お姉ちゃんのこと好きだけど、それでも叔母さんが好きなのは変わらないよ? ね♡」
「……♡♡♡♡」

 口ぶりは、無邪気。けれどその股間に生えた獣は、私に別な言葉として届けさせる♡ 幼く可愛らしい彼の言葉は私の頭の中で「お前は一生俺の女なんだから、いちいち心配するな♡」と変わってしまう。その言葉に、私は紅葉よりも顔を赤く染め、俯いてその場で立ち尽くしてしまった。

「……♡♡♡♡」 
「ね、わかった?♡」
「わかった……わよ……♡♡♡♡♡」
「んふふぅ、それじゃあ、僕ちょっと ムラムラしてきちゃったしぃ……ね、どっかで休憩しよ、きゅーけー♡」
「ちょ、ちょっと他の人に聞かれちゃ……♡」
「聞かれちゃまずいようなことをするのぉ? ね、休憩しようよぉ♡ あそこのカフェがいいかなぁ? 秋だしお山を見ながらってのも、いいよね?♡ ねぇねぇ♡」

 他人から聞けば子供が大人に休憩をねだっているだけに見えるだろう。足に抱き着きながら言うさまは、まだまだ甘えん坊の子供だとみて疑わない。しかし、私の足に抱き着いた彼は、そのお腹に回したおちんぽを、ぐぅりぐぅりと押し付けてくる♡ 雄が、こんな雄が私を求めてくれる♡ ヤりたいヤりたいと言ってくれている♡ 私の頭はもういつしか彼の剛直を受け入れることで頭がいっぱいだった♡♡♡ これじゃあ、園花から言いつけられた意味がないだろうに。それでも、もう私は止められない♡♡

「そ、そうね……それじゃあ、ちょっと、トイ……」
「あのぉ~、穂香先輩……?」

 後ろから聞き覚えのある声がして、私の背筋は再び跳ね上がった。咄嗟に振り返ると、見覚えのある笑顔が私に向けられていた。

「やっぱり、穂香先輩だ!」
「ゆ、百合香さん……」

 いったいどういう偶然か。そこにいたのは、一人の女性だった。
 私よりも年頃は十歳ほど若く、二十代後半から三十代前半。うっすらと紺色がかったようなショートボブの髪には、カーキ色のサファリハットをかぶっている。流した前髪の下の溌溂とした表情は、かつての私の後輩であり、現在の取引先。子杉百合香だった。

「奇遇ですね、こんなところでお会いするなんて!」
「ほ、本当に、きき、奇遇、ね。趣味、なのかしら?」
「ええ、実は私、登山が趣味なんです。いやぁ、ちょっと知り合いから今回の登山はお勧めだって言われてやってきたら、本当に大正解です。可愛い子供たちがいっぱいですし、なにより穂香先輩にお会いできたんですから!」
「そ、そぉ……それは、すごい偶然ねぇ!」
「はい! ……? あの、先輩。そちらの子は? もしかして、先輩の……?」
「えっ、ち、違うわよぉ。私の甥なの、ほら翔太。ご挨拶なさい」
「しょ……」
「こんにちはぁ、お姉さん♡」
「……?」

 私の足に抱き着いたまま、振り返った翔太に百合香さんの表情が一瞬固まった。その表情に私は困惑する。さっきまで私との邂逅にまぶしいばかりに笑っていた彼女の表情が、凍り付いたようになってしまったからだ。

「ね、叔母さん♪ 僕疲れちゃったし、あそこのカフェ行こうよ、カフェ♪」
「え? 翔太、あの」
「お姉さんって、叔母さんのお友達なんでしょ? だったら三人でお茶しようよ、お茶♪ ……ねぇ、お姉さん♪」
「……せ、先輩! 私もそれ、ぜ、ぜひご一緒させてくれませんか?」
「え、ええ……いい、けど」
「んふふふふ……♡」

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