Dreamania | wiz 2024/04/06 20:42

3Dモデリング挑戦記 #エイプリルフール2024裏話

こんばんは、wizです。

さて、先日はエイプリルフールでしたが、皆さんいかがお過ごしでしたか?
自分が1年の中で最も好きな1日は、企業やかつての個人サイトの嘘企画が賑わうこのエイプリルフールです。
ということで今回はサキュラプ開発の話ではなく、先日のエイプリルフール企画の裏話的なやつです。


エイプリルフールは、自分も大体毎年何かしらの企画を立てては遊んでいます。
特にこの時期は確定申告が終わって精神的にも解放されるタイミングなので、割と好きなことをやっています。また、「ガチる期間を設けて新しいことを試す」という点ではこの機会はまさにうってつけなのもあり、「今まで時間が取れなかったけどやってみたかったこと」をやるようにしています。

※ここ数年のエイプリルフール企画は、無料プラン【夢魔を知る者】以上の支援者の方限定で公開していますので、よければそちらもどうぞ。(この記事の最後に載せています)

エイプリルフール2024

そんなわけで今年やったエイプリルフール企画はこちら。

ということで今回は完全自作3Dモデルへの新調および3Dモデリングの挑戦でした。
整形は半分嘘の半分本当のことでした。デザインは自分のバ美肉アバターのもので、これは2020年のエイプリルフールの時に作ったものです。

これ元がイラストだったから気にしてなかったんですけど、3Dにして動かすとびっくりするぐらいスカート短くて笑っちゃいました。すぐパンツ見えるやんこれ。


この3Dモデルはblenderで自分が一から作った、いわゆるフルスクラッチです。

3Dモデリングはゲーム制作でもイラスト制作でも活用できるのもあって前々から興味があったものの、今まで3Dの経験といえばVroidだったりかぼちゃだったり、あとはちょっとした小物だったり程度です。
blenderの機能やショートカットを覚えたりフルスクラッチの作業工程をなぞったりするには1ヶ月くらいずっとこればっかりやる時間が欲しい感じでしたが、流石にそういう時間はなかなか取るのが難しかったため、エイプリルフールというこの機会を利用することに。
幸い、自分がたまに顔を出しているVRコミュニケーションツール「VRChat(略VRC)」には3Dモデラーの方が多く、分からないことを聞きながら進めることができました。ありがたい限りです。

ということで以下が挑戦記となります。

3Dモデリング挑戦記

※3Dモデリングの工程ごとに書いていますが、自分が全然浅い人間なので、本業の人が見たら怪しい所もあるかもしれません。ご了承ください。

モデリング

3Dキャラを見た目を作る工程です。3Dモデリングを想像してやっていることといえばこれ!って感じだとは思います。
頂点を作り面を繋げて繋げてそれっぽく仕上げていきます。VRCの3Dモデラーの方におすすめされた夏森轄さんの動画を見ながら作ってましたが、手順がわかりやすくのもあって実際とても順調に進みました。自分からもおすすめです。
一応、自分の専門が絵というのもあり、人体バランスなどは慣れているのでここは難なく行けました。

スキニング

ただ、見た目だけそれっぽくなればいいわけではないのが3Dモデル制作。動いても破綻が無いように作らなければなりません

これがスキニングやリギングやウェイトペイントという作業。キャラにボーンを入れてそのボーンに追従するように体を動かしていくのですが、これがまぁ動きすぎたり動かなさすぎたりとまったく思い通りに行きません。
この辺は3Dモデラーが苦しむお決まりの通り道らしく、当然のように自分も苦しみました。苦しんだ結果、モデリングが早く済んだ分の猶予が見事消え去りました。

というかスキニングに適したモデリングというのもあり、それを意識せず形にしていったので、モデリング作業も調整しながらになります。
結局エイプリルフールまでスキニングはろくに物にすることができず、動画では目立ちませんが実は指とかも曲げると余計なところまで変形しちゃったりしています。
ここは3Dモデリングの経験を重ねないといけないですね。3Dが破綻なく動くのって思ってた以上にすごいんだなって感じました。

テクスチャ

モデリング時点では色は付かないので、色つけのためにテクスチャを作る作業です。
まずはUV展開という作業が必要で、要するに「立体物をハサミで切って1枚の紙のペーパークラフトみたいな状態にする」というものです。
このためにモデルに切り込み線を設定していく必要がありますが、切り込み線の部分はテクスチャが綺麗に繋がる保証が無いので、なるべく目立たない部分を設定する必要があります。
人体なら耳の後ろの側頭部とか内股だとかある程度セオリーは決まっているのですが、そこの選定などは重要です。後でテクスチャペイントのやりやすさとかにも関わりますし。

それが終わればようやくテクスチャペイントです。絵描きの専門分野です……が、今回は体の影付けや化粧、服のちょっとした影付け程度で、あんまりテクスチャペイントはあんまり拘れていないんですよね。
これがどうしてかというと、モデリングやスキニングといった工程がもう修正する必要が無く完璧に終わってないと、テクスチャが一からやり直しになる可能性があるからです。3Dモデリングで苦しめられた理由の1つなんですが、「後戻りができないチェックポイントがいくつか存在する」んですよね。
流石にこれから調整することも考えるとあんまり拘っても無駄になりそうなので、今回は最小限のテクスチャです。無念。

Unity作業

ここまでできればある程度はできたので、ようやく本番環境での確認です。VRCで使うのを想定したアバターなので、VRC用のセッティングです。アップロードをして、ちゃんと動くかどうかのテストをします。

VRCでは専用の揺れの判定や当たり判定などを設定できる箇所はありますが、設定項目や調整しなければいけない場所も多くこれもUnityともblenderとも和解が必要で苦しめられました。
これも結局現状では妥協しているので最低限の動きしか実装していません。3Dが破綻なく動くのってやっぱり思ってた以上にすごいんだなって感じました。

これはblenderやUnity上では問題なかったのにVRCへ持っていったら急にナナフシになった俺です。

おしまい

というわけで出来上がったのが動画での自分です。
まだスキニングだとか貫通対策だとかセルルックだとか表情差分だとかやること残していて作りは甘いものの、なんだかんだでパッと見はそれっぽくはなっているだけ今回の儲けだと思います。実際、当初の目的であった「blenderの使い方を覚える」という点では成功しました。時間ある時に3Dモデル作って遊ぶぐらいはできそうです。

サキュラプ2は3Dはまったく使う予定は無いですが、自分がUnityは使えるので、今後3Dモデル使った作品を作れたら夢が広がりますね。後はVRC向けにサキュラプのキャラモデル販売とかも考えれそうです。
遠い将来を楽しみにしていただければ幸いです。

フォロワー以上限定無料

ここ数年のエイプリルフール企画紹介

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

記事を検索