【番外編】拘置所職員 隆之①
※このストーリーに挿絵はありません。
小説:「奴○制度のある現代」
1-2話 美雪拘置所入所
本編上記ストーリーの拘置所職員目線の話です。
おれの名前は隆之たかゆき。
30歳の拘置所職員だ。
大学を卒業してからずっとここの拘置所で働いていて、今年で8年目だ。
拘置所の職員になった理由は、ただ単に安定した職につきたかったからだ。
犯罪者を公正させたいとかそんな熱い理由は全くない。
だが働きはじめてから、拘置所の仕事の大変さを知ることになる。
拘置所に来るような人間は基本的にみんな犯罪者だ。
そんな人間の中には常識がない人間も多くいる。
便器で用を足さない者、職員に怒鳴り散らかす者、食べ物を牢屋中にこぼす者。
拘置所職員はそんな問題ばかりの収容者たちの面倒を見ることが仕事なのだ。
隆之は30歳になり仕事の責任も増え、この仕事に嫌気がさしはじめていた。
汚物まみれの牢屋を掃除しながら、他の収容者たちに罵声を浴びせられるのだ。
特にやりたいことも無くこの仕事に就いた隆之が嫌になるのは当然だろう。
なんだかんだで長く続けてしまったこの仕事を辞めるかどうか必死に考えている時、隆之に転機が舞い降りた。
そう。隆之は人事異動で奴○収容棟の担当になったのだ。
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