奥義伝授 巻二
「は、はいお師匠さまっ きゃ こ、怖い」
「ふん はっ」
「す、すごい お師匠さま お珍宝だけで私の身体を持ち上げるなんて
あぁ カリがさっきと違うところに当たって あぁ いいっ!」
「シャオメイ、もう お前に 龍神さまと呼ばせるのはあきらめたぞ しようのない奴め」
「え、嬉しいっ お師匠さまのお珍宝に、わ、わたし串刺しされているんですね あぁン
でも、身体が浮いてて ゆらゆらして 宇宙遊泳ってたぶん こ、こんな感じですよね?
ううん 違う 宇宙遊泳ではお珍宝は挿入されてないから こんなに気持ちいいことはないわ」
「それだけの快感の波にもまれながら、よくしゃべれるもんじゃ」
「だって、しゃべらないと イっちゃいそうなんですもの
お師匠さまのお珍宝が気持ち良すぎて」
「うぅ シャオメイ
これより奥義のひとつ
鳳凰交叉脚を伝授する
では、右足を伸ばして地に着けるのじゃ」
「はい、お師匠さまっ」
「はい、お師匠さまっ」
「右足が地に着いたら、腰を捻って左足で後回し蹴りじゃ」
「こ、こうですか?」
「そうじゃ これぞ 鳳凰交叉脚
鳳凰とは、鳳と凰という雌雄の一対の名前じゃ
それが この奥義命名の由来じゃ」
「お師匠さま わたし 今回の儀で見直しちゃいました
ただの助平の爺かと思ってたら、
とっても博学で、洞察力もあって、
そしてこんな素敵なお珍宝を持ってらして
ああ なんだか大好きになって... あぁ イきそう...」
「シャオメイ、龍神さまがお前の神殿にこの奥義を伝え終わるまで
耐えるのじゃぞ」
「お師匠さま 前作では『扇』とか『シンボリックな龍』とかで目隠し
されてましたけど、これって露出度が高すぎませんか?
それに、その扇 どこから出てきたで、『ダイ・ハード』
のラストバトルで背中にくっつけたベレッタM92Fとかのお話
映画ファンには共感する要素があったのに」
「わしの見た目に迫力がないゆえに 作者がのぉ...
ストリップがティーズからだんだんと
解剖学的な見世物に衰退したのと同じじゃ
『ダイ・ハード』の話は、「ベースになった作品」で
前作を見てくれるだろうて
ん 前作では銃と言うてベレッタM92Fとか具体名称は
言っておらなんだが」
「頭の中にベレッタM92Fって突然浮かんだんですぅ」
「ほぉ シャオメイ やはり龍神が宿り始めたことによって
賢くなってきたようじゃの」
「えへ 賢いなんて言われたの生まれて初めてですぅ...
あ?、あ、お師匠さま わたしの中になにか熱いものがっ どぴゅっって
え? えっ まさかお師匠さま 中出しされちゃったとか?
うぇーん 困りますぅ わたし 危険日だって言ったのにぃ ぐすン」
「馬鹿者っ! それは龍神さまの奥義刻印じゃ
わしが、これしきで射精してしまうようなことは断じて ないっ」
「え? ほんとですか?
ちょっとお珍宝を引きずり出してもらって
確認させてもらえませんか?」
「それは ダメじゃ 伝授式の間、結合を解くわけにはいかぬ
わしが射精していない証拠は、お前の中の龍神さまが
カッチカチのままであろう?」
「あ そうですね。男のヒトはイっちゃうと、だらんとなっちゃいますよね?」
「そうじゃ 納得したのであれば、次の奥義じゃ
そこの椅子まで、このままでまいるぞ」
「はい、ああぅ ぴょんぴょん動くとまた 脳天まで痺れるような快感が あぁ いい!」
「はい、ああぅ ぴょんぴょん動くとまた 脳天まで痺れるような快感が あぁ いい!」
「シャオメイ そこのヌンチャクを拾って両手で構えよ」
「こうですか? ひゃぁ おっぱい敏感なんですぅ
普通おっぱい大きいと、鈍いとか言うみたいなんですけど
わたし 身体の中で いちばん 感じるところかも
そうやって むんずって感じで掴まれるのが
いちばん 感じちゃうんです あぁん」
「ほんとに よくしゃべるのぉ」
「だってぇ」
「しゃべってないと、イきそうになるからじゃったの」
「はい さっきから何度も危うくイきそうになってますよぉ
あ、前作は玉(ぎょく)の壺で目隠しでしたけど
また、モザイクぼかしで 露出度高すぎですぅ」
「だいじょうぶじゃ 助ベえちゃんな観客は
これを望んでおるのじゃ
高尚な芸術は、大衆には受けん
哀しいのぉ...
おっと、本題から逸れてはいかん
奥義のひとつ、蹲熊抱鮭 じゃ」
「ソンユウホウケイ? あ タバコ屋の孫君の友達 包茎でした!
お師匠さま、よくご存知ですねぇ?
それで、孫君の友達 カレシよりイケメンだけど、
カレシより早いんで、交際はゴメンナサイしたんです
あんっ お師匠さまのお珍宝が ビクンとしてまた大きくなったような
お師匠さま ほんとに 妬いてないですぅ?」
「シャオメイ お前という女は カレシだけではないのか?」
「だって、このボディですもの お師匠さまだって武技の練習中
嘗(な)め回すみたいにわたしの肢体(からだ)を」
「わ、わしは ちが、ちがうぞ 龍宮の器に足るかを吟味しておったのじゃ
けっして、邪(よこしま)な目で見ていたのではないぞ」
「えぇ そういう目に見えましたけどぉ
あ、お師匠さま また わたしの中になにか熱いものがっ どぴゅっって」
「うむ 奥義の刻印じゃ」
「わたし、奥義、孫友包茎 を習得したのですね?」
「そうじゃ
では 次の奥義じゃ
繋がったまま、二人四足歩行で壺を集め、わしの指示する場所に置けい」
「はい お師匠さまっ あぅ 動くたびにまた快感っ」
「はい お師匠さまっ あぅ 動くたびにまた快感っ」
「並べ終わったの 右手の近くにある壺に右手を載せよ」
「仰向けだから、よく見えないんですけどぉ」
「よしよし、手はわしが導いてやろう 次は左手」
「はい」
「右足、そうじゃ心の目が見えてきたようじゃの
では、左足」
「あぅ お珍宝が、また子宮をずんって あぁ」
「絶対に壺を倒してはならんぞ 倒せば失格じゃ」
「はい がんばります お師匠さま お願いですから
お珍宝をあまり動かさないでください 気持ちよくって
壺に集中できなくなりますぅ あぅ ひぃ」
「どんな状態でも、平常心を保つ これはそのための奥義じゃ
華陀昇竜拳 究極奥義のひとつ 蜻蛉展翅 じゃ」
「セイレイテンシ それは、」
「シャオメイ 待て 奥義の名の誤読には、観客はもう飽きておる。
蜻蛉とはトンボ、展翅とは羽を広げるの意じゃ」
「お師匠さま わたし わかってましてよ」
「やはり 龍神さまの宿りにより賢くなってきおったのか」
「でも、蜻蛉って交尾は立ちバックですよね
これ ちょっと おかしくないですかぁ? あぁん」
「いかん 賢くなりすぎて、妙に見識ぶるようになってきおった」
「あ、お師匠さま また わたしの中になにか熱いものがっ どぴゅっって
今度の奥義刻印は早かったですね もしかしてこの奥義は早漏さん?」
「ええぃ だんだんとこの娘のペースに巻き込まれているような
シャオメイ わしの珍宝をしっかり女陰で咥えておれ
ふん はっ」
「お師匠さまの口から 珍宝だなんて、龍神さまってお呼びなさい あぁ」
「お師匠さまの口から 珍宝だなんて、龍神さまってお呼びなさい あぁ」
「こやつめ
これより 伝授の最終奥義じゃ
華陀昇竜拳奥義 登龍門の儀!」
「え? 奥義ってたったこれだけ? 観客はもっと
たくさんのアクロバティックな体位を期待しているのでは?」
「馬鹿者! そういう奇抜な体位のための奥義ではない!」
「お師匠さま いまのお師匠さまの言葉で、大勢の観客の
ため息が聞こえましたよ
あ、あれです、「スターウォーズ エピソードIV 新たなる希望」
のオビワンが惑星オルデランがデス・スターによって破壊された
ときにミレニアムファルコンの中で感じたあれです。」
「あれは、ため息ではのうて、断末魔じゃろ
でも よいのじゃ、
人の世というものは、そのほとんどが、ため息で作られていること
を知る良い機会じゃ」
「お師匠さま クールです。素敵!
ところで、それって誰の言葉ですか?
ソクラテス? 北方謙三?」
「わしじゃ」
「す、すっごーい!」
「馬鹿にしおってからに」
「いえ、そうじゃなく、わたしの中のお珍宝が
なんか、わたしの身体の中を通って、天に向かって上昇していくような
あぁ これまで経験したことない快感です! すごっ!
やばい、やばすぎますぅ あぁ
お師匠さま 私の中の龍神さまが お師匠さまに仰向けになれって」
「うむ わしも龍神さまの御意思をたった今受けたとったぞ」
「うむ わしも龍神さまの御意思をたった今受けたとったぞ」
「あぁ いいっ す、すごい イく イきそう ダメ」
「シャオメイ ここまで耐えたのじゃ もう少しの我慢じゃ うぅ
お前の女陰がわしの珍宝を、おお とてつもない快感じゃ
うっ わしも、耐え切れなく」
「あ、あぁ お師匠さま いま 私の中に どぴゅって
龍神さまが昇天されましたぁ あぁ いい
え? つづいて こんどはまた どぴゅ、どぴゅ
あ いつもと違いますぅ 子宮に熱いものが
噴射されてるのを感じます、なんども、あぁ なんども」
「シャオメイ わしからすぐに離れよ! すまぬ すぐにじゃ」
「シャオメイ わしからすぐに離れよ! すまぬ すぐにじゃ」
「きゃあ お師匠さまのお珍宝から精液が噴水みた...
ま、まさか この私の内腿に垂れ落ちてきてるのって
お師匠さまの せ、精液っ
あぁあ 中出ししちゃったのね?...
しちゃった?」
「すまぬ...」
「あぁあ 危険日って言ったのにぃ」
「すまぬ...」
「しかも こんなにいっぱい 出しちゃって」
「すまぬ...」
「あれだけ 危険日だって 言ったのにぃ
何が、お前の中に精を放ってしまうような不覚は断じてせぬっ よ
それに どこかの救世主か、
ロンギヌスの槍に串刺しにされた
セントラルドグマのあの白いのみたいな顔しちゃって」
「すまぬ シャオメイ お前が魅力的すぎるからじゃ」
「え? 今なんて? お師匠さま もっかい言って」
「シャオメイ お前が魅力的すぎるからじゃ」
「嬉しい! お師匠さま!」
数ヶ月後
「お師匠さまぁ! 次はベビーカーね
タンデムはベイビーちゃんたちのケンカのもとになることがあるって
おむつ と、あ! マスクもいっしょに買っておかないと」
「おいおい シャオメイ お師匠さまじゃなく
あなたとか、だんな様とか、ダーリンとか 呼ばんか?
わしとお前は ほれ... 結婚したのじゃから」
「呼び方なんてどうでもいいじゃない あ・な・た ウフ
あなたの お珍宝 が世界で一番なの」
「おいおい こんな大通りで、しかも大きな声で」
「えへ、反省
ねね あなた
お医者さんがね、安定期に入ったって
だ・か・ら 今夜は ねぇ」
「今夜は?」
「いっぱい、いっぱい、いっぱい 愛してね! ダーリン!
でも、ベイビーちゃんと対面するほど深くはダメよ ウフ」
= 終劇 =
*** この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです ***
ラストまでのご鑑賞誠にありがとうございました。リメイクを思い立ちパイロット版を作成したときは、このカップルも面白いんじゃないかと思いましたが、いざリメイク(DAZ版オリジナルは2017年にアップ)して見るとお師匠さまの迫力のないこと そう思ってたころにドニー・イェンさんの『イップマン』シリーズを観はじめ、これはこれでありかもと(笑)鳳凰交差脚での身長差はかなり悩みました。お師匠さまの軸足をべったり床につけると未子ちゃんの軸足はかなりガニ股にしなければなりません。これはこの絵のポーズとしては美しくないので、お師匠さまにつま先立ちをさせて、未子ちゃんのガニ股度を下げました。これって武術の基本からはダメだと思いましたが、この技の頃にはお師匠さまに串刺しにされているのではなく、未子ちゃんに吸引されている(笑)ということでご納得くだされば幸いです。