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ゆずソフトの記事 (23)

Final_Fiend 2024/01/17 16:19

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Final_Fiend 2024/01/17 16:18

ゆずソフトNTRハーレム 千恋万花でNTR報告モノ

「じゅぽ、じゅぽ……れろれろれろ♡ ……ねぇ太志、ちゃんと聞いてる?」

 タワー型マンションの最上階、その寝室。キングサイズのベッドの中央に横たわるのは、部屋の主である片丘太志。そのペニスをしゃぶりながら問いかけるのは、彼の妻の1人である片丘風実花(旧姓:百里)。

「ああ、悪いねぇ。風実花がオジサンのチンポしゃぶってる顔が可愛すぎて、それどころじゃなかったよぉ」

「可愛いって言えば何でも許されると思わない。ちゃんと話を聞いて……ちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅ♡」

 怒ったような顔を見せながらも、直後には亀頭にキスの雨を降らせる風実花。自分をとことんまで幸せにしてくれるペニスが、そして何よりその持ち主である太志のことが愛おしくてたまらないのだとアピールしている。

「そういうところが可愛いんだよねぇ、風実花は」

「ちゅっ……♡ じゃあもう一回聞くけど……太志は、あの法律について知ってる?」

「ああ、『一夫多妻法』とか呼ばれてるアレのことだよねぇ?」

「れろ、れろ……正解」

 ここ最近世間を賑わせるのは、一人の男性と複数の女性が結婚できるようになるという新法に関する話題ばかりだ。少子高齢化対策のうち、未婚率の低下と出生率の向上を目的として施行されるそれには、反対の声も根強い。その多数を占めるのが未婚男性であるという事が、真実を残酷なほどに表している。

「あの法律の施行に付随して、ハーレムの主に政府からの援助が行われるのも知ってるかな?」

「勿論、とっくのとうに申請して、審査も通ったよぉ」

「……流石、私の旦那様だね♡ ちゅっ♡」

「かぐ耶たちにも話はしたよ、政府が城みたいな家をくれるって。流石にお嫁さんが増えすぎたからねぇ、特別広い家を用意してもらおう」

 今の太志が嫁としている女性は14人。それに加えて彼自身の15人が住む部屋としては、いくら高級マンションであっても狭すぎる。追加で用意した隣室も、いよいよ限界だ。

「またお嫁さんが増えるからねぇ。何人増えてもいいようにしておかないと」

「ああ……今度越してくるっていう『巫女姫様』も?」

「そうそう。迎えに行くのが楽しみだよぉ」

 鼻息荒い太志は彼女と出会った時のことを思い返し、身体をぶるりと震わせた。

「穂織の巫女姫」。穂織という町の象徴であり、建実神社を管理する朝武の家の主。希が美人と称したように、当代の巫女姫は絶世の美女である。希からの紹介を受けた時から、彼の興奮は収まるところを知らなかった。

「増やすのは構わないけど……ちゃんと平等に愛してね?」

「風実花も含めて、だろう? 当たり前だよ」

「もう……好き♡」





 穂織の目玉と言えば、先述の巫女姫の他に、独特のファッションに温泉、そして何よりも「御神刀」。

 大きな岩に刺さったその刀は、選ばれた者にしか抜けないという、英国の伝説に名高い聖剣と似たような曰くがついている。近頃それを抜いた者が現れてから、御神刀を抜けるかチャレンジするイベントは中止になっていたが、つい最近になって御神刀を返還する儀式が執り行われてからは、そのイベントも再開している。

 その陰にあるのは、御神刀に選ばれた青年、有地将臣の尽力。過酷極まりない鍛錬の果てに刀を再び岩に突き刺して見せた彼は、御神刀イベントを失い産業が傾きつつあった穂織を救ったヒーローそのもので。

 彼と親しい者たちは皆、そんな将臣に確かな信頼と尊敬の念を抱いていたのだが。

 たった1つの、しかし強大極まりない欲望が、彼の築き上げたものを奪い去らんとしていた――。





「……え? 穂織を、出る?」

 ある日の昼。建実神社に住む有地将臣は、驚愕のあまり呆けた顔で、神主である朝武安晴の話を聞いていた。

 ポカンとした顔になるしかできない将臣。しかしながら、それは当然の反応ではあった。この話を聞けば、恐らくこの街の誰もが同じ顔になり、次の瞬間には困惑の色で顔を染めることだろう。

 何故なら、それを言い出したのは――

「うん。ずっと穂織のために生きてきた芳乃に、やっとやりたいことが出来たんだ。僕個人としては寂しいけれど……父親としては、背中を押してやりたいと思う」

 穂織という町の象徴たる巫女姫、朝武芳乃だったのだ。





(ありえない。あの朝武さんが、穂織を出ていくはずがない)

 芳乃は非常に責任感の強い人物だ。穂織の町を、そして朝武の家を呪う祟り神との戦いを、一人で背負い込もうとしてしまうほどには。

 そんな彼女が、朝武の家も、建実神社のことも投げ出すはずがない。将臣は、そう考えていた。

「朝武さん! 穂織を出るって、いったいどういう事なんだ!?」

 乱暴に襖を開け、自室で過ごす芳乃のもとへ詰め寄る将臣。対して芳乃の方は至って冷静で、いっそ落ち着き払っていると言ってよい程だった。

「そういえば、有地さんにはまだ説明していませんでしたね」

 その態度に、将臣は気味の悪いものを覚える。まるで、出会った頃の距離感に戻ってしまったかのような――少なくとも、彼にはそんな態度に見えていた。

「説明は後ほど……今晩行いますから。それまで待っていてください」

 突き放すように芳乃がそう言えば、将臣は従うしかない。

「……わかった」

 部屋を後にする将臣。その背後で芳乃が妖艶な笑みを浮かべていたことに、彼は全く気付いていなかった。







「……ムラサメちゃん、何処にいるんだ」

 日が暮れようかという頃、将臣は境内を一人歩いていた。

 彼の恋人――否、将来を誓い合った許嫁と言っていい間柄であり、数百年もの長きに渡り御神刀の管理者であり続けた○女、それがムラサメ。

 だがこの日は、その○女の姿がどこにも見当たらなかった。今日までこんなことは無かったというのに……そんな不安が将臣の中で膨らむ。ただでさえ芳乃のことで焦燥感に駆られているというのに、それに追い打ちをかけるかのように、ムラサメまでもが姿を見せない。

 彼の精神はみるみるうちに落ち着きをなくしていった。

「有地さん」

 そんな彼に声をかけたのは、芳乃の護衛を務める女忍者、常陸茉子。彼女だけはいつもと変わらぬ様子で、将臣に声をかけてくる。

「常陸さん。どうかした?」

「芳乃様がお呼びです。志那都荘に来て欲しいと」

「……志那都荘に? ここじゃなく?」

「はい。ムラサメ様もそちらにいらっしゃいますよ」

「分かった。すぐに行くよ」

 彼らが言う志那都荘とは、将臣の祖父である鞍馬玄十郎が経営する民宿だ。芳乃がこれからの話をする場所としてはおかしいのだが、そこにムラサメもいると言われたことで、将臣は一も二もなく頷いた。

 茉子に連れられて、暗くなりゆく穂織の街並みを見つめる将臣。ふと気になって、彼は質問を一つ繰り出した。

「今回のこと、常陸さんは知ってるのか?」

「ええ。実は一ヶ月ほど前から、既に」

「……じゃあ、常陸さんはどうするの?」

 何気なく、聞いたつもりだった。だが茉子は、信じ難いことを口にした。

「もちろん、芳乃様にお供しますよ。ワタシは芳乃様に仕える忍者ですから」

 芳乃の供をする。それはつまり――。

「…………常陸さんも、穂織を出るってこと?」

「はい。そのつもりですが……どうかされました?」

 あっけらかんとそう答える茉子の様子は、やはり普段と変わりない。将臣にとっては、変わりないが故にただただ不気味で仕方なかった。

 やがて、目的の場所に辿り着く。年季の入った門をくぐり建物に入ると、女将である猪谷心子が迎えに現れる。茉子は心子と何やら会話を交わすと、個室の方へと歩みを進める。

「行きましょう、有地さん」

「ああ……」

 廊下を歩いていると、何やら甲高い声が聞こえてくる。耳を澄ませば、その内容すらも聴き取れそうなほどだ。

「……あぁっ♡ ご主人♡ ご主人っ♡」

 その声は、将臣にとっては非常に聞き覚えのあるもので。

「ムラサメちゃん!?」

 彼は脇目も振らずに音のする方へ走り出し、扉を開ける。そこに広がっていたのは、目を覆いたくなるような光景。

「ほぉぉぉぉぉ! ムラサメちゃんのロリマン最高ー!」

「あ゛ぁっ♡ おおき、すぎるっ♡ こわれてしまうっ♡ ダメだっ♡ これ以上はっ♡」

 緑髪の○女――ムラサメが、肥満体の中年男に圧し掛かられ、嬌声を上げている姿だった。

「おい! 今すぐムラサメちゃんから離れ――がっ!?」

 将臣は怒りのままに男を蹴り飛ばそうとして、背中からの衝撃に強か身を打つ。素早く駆け寄った茉子が、将臣を床に押し倒して拘束したのだ。

 彼女は将臣の首元にクナイを当て、冷たい声で警告する。

「動かないで下さい」

「常陸さん!? なんで――」

「茉子、ありがとう。邪魔してはいけませんよ、有地さん」

「その声、朝武さん……っ!?」

 将臣が視線だけを壁の方にやると、そこには一糸纏わぬ姿の芳乃がいた。しかも、彼女だけではない。海外からの留学生で、この志那都荘で働いているレナ・リヒテナウアーも、芳乃の膝の上に倒れ伏しつつ男に視線を向けている。

 彼女たちは皆、目の前でムラサメが犯されているにも拘らず、それを止めようとする気配すら見せない。むしろ羨ましそうな目で、その光景をうっとりと見つめている。

「二人ともっ、なんで見てるだけなんだ……!?」

「はぁ……まだ分かりませんか?」

 将臣の頭上から、茉子が呆れたような声を上げる。それに追随するように、芳乃も冷ややかな目と共に問いかける。

「有地さんには、あれが無理矢理しているように見えるんですか?」

 そうやって視線を促す。だが確かに、ムラサメは「ご主人」を呼んでいた。ムラサメにとってのご主人とは、御神刀の担い手であり恋人でもある将臣のこと。つまりは将臣に助けを求めていたはずで――

 そんな甘い考えを、目の前の光景は容赦なく否定した。

「ご主人っ♡ 好きだっ♡ 愛しておるぞっ♡ 接吻もっ、接吻もしてくれぇっ♡ はぷっ、じゅるるるる♡ れるれるれる、れりゅれりゅ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅ、ちゅぷ、ちゅぷ、ぷはぁ……あっ♡ まだだっ、もっとっ♡ はむっ、れろれろれろれろ♡」

 ムラサメが求めていたのは、恋人同士がするような、舌を絡めた濃厚なフレンチキス。今の彼女の目には中年男しか映っておらず、取り押さえられている将臣のことなど微塵も気にかけていない。

「もう分かりましたよね。ムラサメ様は、自分の意思であの方とセックスをしているんです」

「……どうして…………なんで、そんな……」

 頭上から降り注ぐ声は、衝撃に揺れる将臣の精神を更に抉っていく。顔に絶望の色を浮かべる彼を見て、芳乃はようやく今日の本題を切り出す。

「有地さん。私が穂織を出てでもしたいこと、お教えしますね」

 イヤだ、聞きたくない。そんな声が将臣の中に生まれ、反響し続ける。そんなこともお構いなしに、芳乃は頬を赤らめながら笑みを浮かべてこう言った。





「私のやりたいこと、それは……こちらの素敵な殿方のもとに嫁いで、幸せな家庭を築くことですっ♡」





 理解が、追いつかない。

 あの朝武芳乃が、肥え太った中年男と結婚したいなどと言っている。

 しばし無言になる将臣。ムラサメの嬌声と男の荒い息だけが、部屋にこだまする。

 長い間をおいて、彼がようやく搾り出した第一声は、

「は……?」

 であった。

「そうなるのも、無理はありませんよね。でも、仕方ないんです。順を追って説明しますね」

 芳乃は朗々と語り出す。彼女とこの男の出会い、そして決意に至るまでを。

「こちらの方……片丘太志さんと初めてお会いしたのは、今から一ヶ月前でした。その日、私と茉子は、毎年大晦日に舞を奉納している遠方の神社の娘さんと会う約束をしていました」

「思い出しますねぇ……あれこそ、運命の出会いでした」

 応じるように、茉子も言葉を紡ぐ。その声はどこか色っぽく、嬉しげに聴こえる。

「あの日、希さんは太志さんと、他に何人かの女性を連れて穂織に来て下さって……その誰もが、太志さんに擦り寄って身体を押し付けていたんです。まるで、全員が恋人であるかのように」

「その姿と、ズボン越しにも分かるほどに勃起していた太志さんのおちんちんを見て……ワタシと芳乃様は……」





「「一目惚れ、してしまったんです……♡」」





 身をくねらせながらそう語る芳乃の姿は、誰がどう見ても恋する乙女にしか見えない。

 夢でも見ているのか、あるいは超常現象かと現実逃避したくなる将臣だが、背中に圧し掛かる茉子の重み、そして何より芳乃とムラサメの様子がそれを否定する。

 誰も、祟り神の時のように、操られている気配など微塵も見せていない。

 本心からこの男を愛しているのだと、共に戦った仲間であるが故に、否が応にも理解させられる。

「そんな私たちに気付いた太志さんが、ボソッと『絶対オレの嫁にする』って言っていたのが聞こえてきて……♡」

「大変でしたよね……♡ ワタシ、触られてもいないのに下着があっという間にびしょ濡れになってしまいまして……♡」

「私もよ、茉子♡ あの時は自己紹介すらまともに出来なくて、太志さんに失礼なことをしてしまったんですが……♡」

「太志さん、笑って許して下さったんです……なんて懐の深い方なのかと感動してしまいました♡」

 どこかおかしい恋バナを、拘束されたまま聞き続ける将臣。その間も、男とムラサメは激しく交わり続ける。

「お゛お゛っ♡ ごしゅっ、じんっ♡ 強すぎるぞっ♡ お主のがっ、なかで、暴れてっ♡」

「ムラサメちゃんが可愛すぎるのが悪いんだ、この可愛い乳首もペロペロしちゃうぞぉ」

「ひぁぁぁっ♡ 胸っ、ダメだぁっ♡ 吾輩の胸はっ、芳乃やレナと違ってっ♡ 大きくないからっ♡ ご主人を、満足させられぬっ♡ すまぬ、ご主人っ♡」

「何言ってるんだっ! ムラサメちゃんのちっぱい、オジサンは大好きだぞぉ! レロレロレロレロ……」

「あっ、あぁんっ♡ 嬉しいぞっ、吾輩もご主人が好きだっ♡ 好きっ、好きっ♡ 愛しておるっ♡」

 心を通わせ、共に困難を乗り越えた親しい女性が、自分には目もくれず他の男と交わり、愛を囁いている。人の心を折るには十分な悲劇だが、それでも湧き上がるものが将臣の内にあった。それはドロドロとした、昏い性的興奮であった。

 彼自身も知らずの内に、下腹部に血流が集まり出している。据わりの悪さを訴えるように、腰の辺りをモゾモゾと動かすその様を見て、芳乃と茉子は何かに気付いた。

「有地さん、まさか……」

「あは、ムラサメ様が寝取られるお姿を見て勃起されてるんですかぁ……?」

 図星であった。将臣のペニスは、ズボンの中でその存在感を膨らませていた。

「茉子。有地さんのそれ、楽にしてあげて」

「はい」

 何処からともなく取り出した縄で将臣の両手を拘束した茉子は、彼の身体を手近にあった座椅子に落ち着かせ、胡坐をかかせる。最早何の抵抗もない彼のズボンを脱がし、ペニスを露出させるのだが、

 ぽろん。

「……え?」

「あは、これはこれは……♡」

 露出したそれは、勃起してなお可愛らしいと表現できるような小さな逸物。太志のそれと比べるまでもなく粗末なものを見て、2人は明確に侮蔑の表情を浮かべた。

「なんですか、それ」

「可愛らしいおちんちんですねぇー……♡」

「ダメよ茉子。太志さんのと有地さんのそれを、同じ風に呼ぶのは失礼でしょう」

「確かに、これは失礼しました。こんな粗チンと同じにされる太志さんのおちんちんが可哀想ですね」

 何の躊躇いもなく将臣のペニスを馬鹿にする芳乃と茉子。彼が知らない間に、2人の価値観さえも太志好みに塗り替えられていた。

 将臣の隣に立つ茉子が彼の粗末なモノを足で弄んでいると、芳乃もレナを床に寝かせ、将臣のもとにやってきてペニスを踏みつける。

 そうして、思い出したかのように茉子に問うた。

「それで、何処まで話したんだっけ」

「太志さんに自己紹介した所だったかと」

「ああ、そうだったわね……それで、太志さんに穂織を案内することになったんですが……道中、何度も何度も『可愛い』『気が利く』って褒められて……その度に軽くイってしまったんです♡」

「ありきたりな誉め言葉なんですけどね。太志さんに言われているだけで、ワタシも芳乃様も、嬉しくなりすぎてしまいまして……♡」

 そう語る彼女たちは、そのことを回想しているだけで股を濡らしていた。メスの匂いが立ち込める部屋に、更に濃厚な香りが混ざっていく。

「一通り紹介し終えた後、私と茉子は辛抱堪らなくなってしまい……言ってしまったんです。『抱いてください』と……♡」

「初対面の人に頼むことではありませんよね。ワタシが男性だったなら、まずハニートラップを怪しむと思います。ですが太志さんは、嫌な顔一つせず頷いてくれたんですよ♡」

「人生で一番嬉しい瞬間でした……♡ それからはもう、太志さんが借りていた志那都荘の部屋で、一晩中……♡」

「初めてだったワタシたちを、太志さんは優しく激しくリードして下さって……気付いてしまったんですよ♡」

 そこで一度、2人は言葉を切る。感極まったように身をよじり、歌うように続きを語る。

「私、この人の女になりたい……♡ この人の子供が欲しい……♡ この人と一生添い遂げたい……そんな風に♡」

「好き……♡ 大好き……♡ 愛してます……♡ 気付けばワタシは、そんなことしか言えなくなりました♡」

「そうしたら、太志さんも同じように愛してると言ってくださって……あぁっ♡ ダメっ、思い出したら、私、また……っ♡」

「はぁ、はぁ、はぁ……♡ 芳乃様、ご一緒に……あんっ♡」

 ぷしゃぷしゃと汁を噴き出す2人。嬌声を上げる2人の声が、やけにしつこく将臣の耳にこびりついた。

「そこからはもう、あっという間でしたね♡ ムラサメ様もこの通り、すぐに納得して下さいましたし……♡ お父さんを説得できるかだけは分からなかったから、少し不安だったけれど……♡」

「太志さんが男を見せてくださいましたから、杞憂に終わりました♡ あの時の太志さん、本当に格好良かったです……ワタシ、今でも鮮明に思い出せますよ♡」

「そういう訳で、お父さんのお墨付きも得た私たちは、晴れてこの街を出ることになりました♡」

「丁度最近、一夫多妻法なる法律も施行されましたから。名実ともに太志さんの夫婦になれるんですよ、ワタシたち♡」

 小刻みに震えるペニスを足で弄りながらそう語る2人の声は、誰がどう聞いても幸せそうで。

 そしてそれは、将臣の眼前でムラサメが上げている嬌声にしても同じだった。

「はむっ♡ ちゅるるるるっ♡ れろれろれろ、れりゅれりゅれりゅ♡ ちゅく、ちゅく♡」

「おほっ、ムラサメちゃんはキスが好きだねえ」

「んむっ♡ んうぅぅぅぅっ♡ ちゅぅぅぅっ♡ んんんんっ♡ ぷはぁ♡ 当たり前だ♡ 吾輩たちは夫婦になるのだぞっ♡ はぁんっ♡」

「いいのかい、先約があるんだろう?」

「良いのだっ♡ 将臣との婚約は『きゃんせる』だっ♡ 吾輩はお主の嫁になりたいのだっ♡」

 すぐ近くに将臣がいるにも拘らず、ムラサメは躊躇いなく婚約を破棄した。決して短くない時間をかけて強く繋がれたはずの絆が、たった1本のペニスによって引き裂かれた瞬間だった。

「嬉しいねぇ、じゃあ結婚記念に中出ししてあげるから……キツいの行くぞッ!」

「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉぉっ♡」

 最早恥も外聞もなく、獣のような声で喘ぐムラサメ。そんな痴態を見た将臣の頬を、一筋の涙が伝う。

「ふふっ、残念♡ フラれてしまいましたね、有地さん」

「あは、こんな雑魚オスはフられて当然ですよ♡ 彼女を寝取られて、粗チンを震わせている情けない人は……♡」

「御神刀イベント復活の頃は、アナタを男らしく、頼もしく思っていたんですが……私の見込み違いでしたね」

「男らしいというのは、太志さんのような人を言うんですよ♡ わかりますか、ワタシの足の裏で粗チンをピクピクさせてる有地さん♡」

 こうしている間も、将臣の鬱屈した興奮は蓄積され続け、解放の時を今か今かと待ち続けていた。

「こんな事されて、イきそうなんですか。恥ずかしくないんですか、有地さん」

「丁度いいかもしれませんけどね、太志さんも射精されるようですし。雄としての『差』を自覚してもらうには丁度いいかと」

「そうね……じゃあ、そうしましょう」

 言って、2人はペニスを踏む力を強めた。同時に、男が耳障りな声を上げて射精の近付きを示す。

「うひょぉぉ、中に出すぞぉムラサメっ」

「あぐぅぅぅっ♡ んあぁぁっ♡ あっ、アヤだっ♡ 後生だご主人っ、アヤと呼んでくれっ♡」

「何度でも呼んでやるぞ! アヤっ、アヤっ!」

「あ゛ぁぁぁぁっ♡ ご主人っ、ご主人っ♡ 好きだぁっ♡ 愛しておるっ♡」

「さ、有地さんもイってください。私たちに踏まれながら、誰も孕ませられない弱い精子を吐き出してください」

「ワタシたちも、太志さんとセックスしたいですから。いつまでも有地さんの相手はしたくないんです」

「ほら、イってください」

「イっていいですよ」

「「イけ、イけ、イけ……」」

 とどめとばかりに、2人は将臣のペニスを一際強く踏みつけ。





「「イけ、雑魚オス……♡ 出せ、漏らせ、イけ、イけ、イー、け……♡」」





 将臣は、少なく頼りない精液を畳に向けて。

 男は、大量の濃厚な精液を、ムラサメの子宮に向かって。

 身体を震わせながら、それぞれの相手にぶちまけた。

「……もう出し終わったんですか。太志さんと比べると、少なすぎますね」

「見えますよね、有地さん。ワタシたちの旦那様、全然出し終わってませんよ?」

 その通り。男は将臣が出し終わった後もなお、ムラサメの膣から溢れ出すほどの精液を吐き出し続けていた。

「お゛ぉぉぉぉっ♡ どれだけでるのだぁぁぁっ♡ こんなにだされてはっ、はらんでしまうっ♡」

「孕めッ、オレの子供産め、アヤ……っ!」

 男は少女を孕ませるつもりで、最後の一滴まで精を搾り出す。ようやくそれが終わってペニスが引き抜かれると、女陰と陰茎の間に精液が糸を引いていた。

 初めて全容を現した男のペニスを見て、将臣は男としての敗北を直感的に認識した。将臣のそれと比べて圧倒的に太く長く、雄々しい。これが彼の周囲の女性を奪っていったのだと、否が応にも思い知らされる。

「さ、ムラサメちゃん。そこにいる元婚約者クンにバイバイしようねぇ」

「うむ♡ すまぬな、『元』ご主人♡ 吾輩はこの者を夫と認め、生涯を共にすることにした♡ もうお主とは共にいられぬ♡ どうかお主も、吾輩のことは忘れて幸せに生きるのだ♡ もっとも、その粗末なモノで幸せにできる女がいれば、であるがな♡」

「さて、それじゃあ帰ろうか。今日は日帰りで予約したし、車で芦花と小春を待たせてるからねぇ」

「知ってますですよ♡ ロカとコハル、大人のオモチャ入れっぱなしです♡」

 いつの間にか復活していたレナが、男にしなだれかかりながらそう言う。将臣の幼馴染であった馬庭芦花と鞍馬小春も、既に毒牙にかかっていた。そんな事さえ知らなかった彼の胸に苦いものが溜まるが、少女たちはそんなことを露ほども気にかけなかった。

「続きは帰ってからにしよう。我慢できるかな」

「「「「はい、旦那様♡」」」」

 口を揃えて言う彼女たち。着替えた少女たちが男と連れ立って立ち去るまでを、将臣は最後まで、黙って見ているしかなかった。







 数日後、あるタワー型マンションの最上階で。

「はい、という訳で……お嫁さん入り記念の自己紹介、してみようか」

 男が構えるカメラの前で、少女たちは頬を赤らめながら名乗り出した。

「はいっ♡ 瑞花学院2年、片丘芳乃です♡ 地元の町を出て、瑞花学院に転校することになりました♡ 夫である片丘太志さんのために、生涯尽くすことを誓います♡」

「同じく2年、片丘茉子です♡ これからは芳乃様だけでなく、太志さんにも生涯お仕え致します♡ このドスケベ忍者を、どうか末永くお使いください♡」

「2年の片丘綾――もとい、片丘ムラサメだ♡ ご主人である片丘太志の鞘として、一生そばに居続けるぞ♡ 吾輩たちは一蓮托生なのだ♡」

「2年の片丘レナです♡ フトシの妻として、日本に永住することにしました♡ 大好きな日本で、良い夫に出会えて光栄であります♡」

「『カフェ・ステラ』で働くことになりました、片丘芦花です♡ アタシをお嫁さんにしてくれた太志のために、田心屋で身に付けた知識と技術をフル活用で頑張ります♡」

「1年の片丘小春です♡ 私もお姉ちゃんと同じく、カフェ・ステラで働くことになりました♡ 大好きなお兄ちゃんのために、これからも頑張ります♡」

 この日。都会を知らない田舎街の少女たちと、そこに憧れてやってきた雪降る国の少女が、中年太りの冴えないエロオヤジの妻になった――。

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Final_Fiend 2024/01/17 16:17

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Final_Fiend 2024/01/17 16:16

ゆずソフトNTRハーレム 天使騒々でNTR報告モノ

 星河かぐ耶と高楯オリエが、同じ男と結婚した。

 正確には内縁の妻であって、法的に婚姻関係が認められているわけではなかったのだが、そうであったとしても、その情報は多大な驚愕と共にクラス中に広まり、すぐさま話題の中心となった。

 男子の間では、あの高貴な美人のハートを射止めた男に対する嫉妬と怨嗟が。

 女子の間では、その男との生活に対する興味と関心が、主な内容だった。

 そしてその衝撃は、かぐ耶のクラスメイトであり、かつて彼女の興味の対象であった谷風李空にとっても、無視できない衝撃をもたらした。

 それからの数週間は、彼にとって違和感だらけの日々だった。

 まず、かぐ耶から李空に対する接触が、露骨なほどに減少した。

 異世界から来た彼女は、かつて彼女たちの世界に存在した魔王に対するあこがれを抱いていた。その憧れは、魔王の転生先である谷風李空と出会うために、世界の壁すら越えるほど強かった、はずだった。

 それが今では、共に行動することはおろか、会話すらほとんどない。必要最低限のことしか話さず、終わればすぐに距離をとる。かつて過密なほどに距離感が近かったことを考えれば、ありえないほどの変化だった。

 次に、天使を名乗る白雪乃愛と、妹である谷風天音の帰りが、異様なほどに遅くなった。

 夕食までに帰ってこないのは当然で、ここ数日に至っては日付が変わる直前に家に帰ってくることがザラだった。友達付き合いとして出かけることもある天音ではあるが、それにしては頻度が異常過ぎた。普段の彼女はゲーマーで、家にいることが多いはずだった。そんな天音が毎日家を空けていることが、李空には不思議でならなかった。

 更には、李空を守ることを最優先して常に行動を共にしていた乃愛までも、家を空けることが多くなった。李空が外出しようとすれば必ず同行しようとしていた彼女が、今では見送りすらもしない。

 そして、李空には気付きようもないことだったが、級友である小雲雀来海たちもまた、李空と距離を置いていた。彼女は普段、李空の席の周辺で友人の白石チカや、木下カエデらと談話を繰り広げるのが日常だった。それが最近はかぐ耶たちの近くにいてばかりで、李空とは会話しないことがほとんどだった。それ故に、数日前から来海たちの首元にも絆創膏が多く貼られていたことにも、李空は気付いていなかった。

 また、担任教師である百里風実花が李空を頼ることもなくなった。かつては幼馴染として学院内の仕事の手伝いに呼ばれることも多々あったが、今ではその機会は皆無になり、授業以外で接点を持つことは一切ない。

 そうして李空が不可解な、しかし確かな孤立感を覚え始めた頃。

 久しぶりに、天音と乃愛が早いうちに帰ってきた。







「おかえり。今日は随分早いんだな。夜遊びしすぎだって、オトンもオカンも心配してたぞ」

「あー、うん、ごめん。その事なんだけどさ」

「説明すると長くなるから、李空の部屋で話せるかい?」

 2人はバツが悪そうな顔を浮かべながら、李空に問う。彼は怪訝な顔をしながらも首肯し、部屋に迎え入れる。

「お兄ー。LIENに動画送ったけど、まだ見てないよね? 既読ついてなかったから」

「ああ、見てない。悪い、すぐ確認するよ」

「待ってくれ、李空。一緒に見て欲しいんだ、だからここに」

 そう言ってベッドに腰掛けた乃愛は、その隣をぽんぽんと叩く。指示の通りに李空がそこに座れば、更にその隣に天音も腰を下ろした。

 乃愛と天音、2人の美女に挟まれる形。李空の心拍数が上がりだすが、対する2人は妖しい笑みを浮かべるだけだ。

「これか?」

「うん。ワタシたちからの、最後のプレゼント」

 李空は軽い気持ちで、再生ボタンをタップする。だが次の瞬間、彼の顔は動揺の色に染まった。

『瑞花学院1年A組の谷風天音です♡ このおじさんはワタシの彼氏で、かぐ耶さんとオリエさん、来海先輩の旦那さんの片丘太志さんです♡ 今日はワタシがおじさんのお嫁さんに相応しいかどうか、テストしてもらいます♡ 合格したらお嫁さんにしてもらえるそうなので、頑張ります♡ 見ててね、お兄♡ 妹が、お兄以外の男の人のお嫁さんになるところ……♡』

『瑞花学院2年C組、白雪乃愛だ♡ 僕も、こちらの男性とお付き合いをしている♡ 今日は僕も最終テストの日なんだ♡ 僕だって、太志のお嫁さんになりたいからね♡ 全力を尽くすよ♡ 応援してくれると嬉しい♡』

 そこに写っていたのは、ベッドに腰掛ける中年太りの汚らしい男と、それに愛おしげに寄り添う、下着姿の天音と乃愛だった。

 奇しくも、今の李空と構図は似ている。

「なっ……なんだよこれ」

「見れば分かるでしょ。ハメ撮りだって」

「君も見覚えがあるだろう?」

「そういう事じゃない! いつの間に、この男と付き合ってたんだ!?」

 李空の質問に、2人は呆れた表情を隠そうともしなかった。

「……気付いてなかったの? お兄、いくらなんでも鈍過ぎない?」

「かぐ耶が結婚すると聞いた2日後には、僕も天音も彼に抱かれていたよ?」

「前日が来海先輩たちだったからね。ああ、ワタシたちの次の日には、風実花さんも抱かれてたよ」

 何事もなかったかのように、李空の周囲の女性が軒並みあの男に抱かれていることを知らされる。

『おほっ、いいよぉ。天音も乃愛も、フェラが上手くなったねぇ』

『れろれろれろ……ちゅっ♡ 散々、仕込んでくれたのはおじさんでしょ♡ おじさんのイイところ、もう全部知ってるから♡』

『れぇー…………ろ♡ ちゅぱっ♡ 君の味がしないと落ち着かないくらい、おちんちんを口に咥え続けたからね。覚えもするさ♡』

『ほーら、おじさんのよわよわおちんぽの先っぽを……れろれろれろれろれろれろ♡』

『いいのかい、天音? 太志の匂いたっっっぷりの根元を僕に譲って。ほら、すぅー……くんくん、くんくん……♡ ああ、これだ、僕が欲しかったのは……♡』

『あっ、乃愛ちゃんズルい。ワタシも……♡ すんすん、すんすん……お゛っほ、くっっっっっっさ……♡ あーヤッバ、一生この匂い嗅いでいたい……♡』

『おや。じゃあしょうがないね、僕が代わりに、太志の亀頭を舐め回そう』

『うひょー、たまらんねぇ。超絶美少女が、オジサンの股間に顔を埋めてるのは、何度見てもチンポにクるよぉ』

 下品な声を上げながら、興奮した様子を見せる男の背後から、更に2人の女性が現れる。2人は男に身体を密着させ、男の両の耳元にそれぞれ顔を寄せた。

『ねぇ。乃愛たちに夢中なのはいいけれど……♡』

『アタシらのこと、忘れてない?♡』

 それは、李空にとっては見知った顔だった。星河かぐ耶と、小雲雀来海。彼のクラスメイトの少女たち。

『妾たちのことも思い出してもらえるように……♡』

『現役JK2人の生ASMR、味わわせてあげるね♡』

 かぐ耶と来海は舌を出して、男の耳を舐め始める。囁きと吐息を交えながら、慈しむように、味わうように耳を貪る。

『ちゅぅっ、れろ、れろれろれろ♡ ふぅー、ふぅー……♡ 好きよ、太志……♡ 妾の旦那様……♡ 好き、好き……♡ はぁむっ、れるれるれる……♡』

『あむっ、ちゅぱ……れるれるれる♡ れぇー……♡ アタシも、太志のこと、好きだよ……♡ 太志のぜぇーんぶを、愛してる……♡ はぁ……むっ♡ ちゅる、ちゅぱ、れろれろ♡』

『この、贅肉がたっぷりついたお腹も……♡』

『毛むくじゃらの手足も……全部好き♡ ~~~~っ♡』

「見てわかるよね、お兄。ワタシも乃愛ちゃんも、かぐ耶さんも来海先輩も……♡」

「皆、彼のことを心の底から愛しているんだ♡ 彼に一生を捧げたいと、そう思っているんだよ♡」

 李空の表情がどんどん暗くなる。だがそれと反比例して、彼のペニスはズボンの中で小さく主張していた。

「……うわ。エロ自撮りでも全く反応しなかった癖に、寝取られ報告では勃起するとか……気持ち悪」

「正直、僕も見損なった。君がそんなに情けない男だとは思わなかったよ」

「これを男と呼ぶのはおじさんに失礼だよ、乃愛ちゃん。お兄とおじさんが同じなわけないじゃん」

「それもそうだね。確か、君に似合う言葉が、天音の持ってる同人誌にあったな……」

「そう、お兄は……」



「「寝取られマゾの、雑魚オス……♡」」



 耳元で罵倒され、李空の全身が震え上がった。だが罵倒に対する怒りを、この続きを見たいという欲望が上回っていた。

「バカにされて、興奮してる……気色悪」

「反論もしてこない……男としてどうなんだい?」

「ほら、よく見てお兄。これが本物の『男』。メスを従わせて、幸せと歓びを与えてくれる、世界で一番カッコいいオスの姿だよ」

「女子が寝取られているところでしか勃起できない君とは、まさに天地の差だろう?」

 動画は既に場面転換していた。

 ベッドに膝立ちになった男は、天音の喉奥にペニスを突き入れながら、乃愛にアナルを舐めさせ、更にはかぐ耶と来海に乳首を舐めさせながら、その胸をむぎゅむぎゅと揉みしだく。

『ふぅーっ、むふぅーっ♡ おっご、れろれろれろれろれろ……♡ ぢゅぅぅぅぅ♡ ぢゅるるるるる♡ んっ、んっ、んっ、んっ……ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡』

『ぢゅぞぞぞぞ……れるれるれるれるれるれるれる♡ 君のお尻の穴、何度舐めても不思議な味だ……♡ いつまでも舐めていたくなる……♡ ぢゅぅぅぅぅぅ……れろれろれろれろ♡』

『ちゅぱ、れろ……ふふふ♡ 太志ったら、乳首で感じるなんて……女の子みたいね?♡ あんっ♡ そうよ……男らしいところも、いっぱい見せて?♡』

『れるれる、ちゅぅぅぅ♡ カワイイところもあるじゃん……♡ どんだけアタシらをときめかせたら気が済むの?♡ ひゃっ♡ うんうん、このおっぱいも、あなただけのモノだから♡ 好きなだけ揉んでね♡』

 4人もの美女に奉仕させながら、その肢体を好きなように弄ぶ。オスとしてこれ以上の幸せはないだろうと、誰もが確信できる光景。

 だがそれを形作るのは、李空が少なからぬ時間を共に過ごした友人や家族たち。彼が魔王の生まれ変わりと知ってなお、彼を守るべく戦わんとしていた人々。

 それら全てが、画面の向こうでほくそ笑む小汚い中年オヤジに奪われたという事実は、彼を絶望させるに足るものだった。

 だがそんな状況でも、彼のズボンには小さなテントが張られ続けている。

「これでもまだ勃起してるんだ。最低だね、お兄。オスとして最底辺……」

「というか、これは勃起しているのかい? 彼と違い過ぎて、わからなかったけれど……え、本当に?」

「うん……どうもお兄は寝取られマゾの雑魚オスの上に、粗チンみたい……こんなのを好きだったとか、昔のワタシはどうかしてた」

「え……? お前が、俺を?」

 天音の口から思ってもみなかった言葉が飛び出し、李空は更に動揺する。

「……うん、本当によかった。こんなに鈍いお兄が、ワタシの恋人になる未来が来なくて。今日限りでこの寝取られマゾを『お兄』なんて呼ばなくて済むと思うと、せいせいする」

「太志に感謝しなければならないね、天音。彼と出会えなかったら、君は李空のモノになっていたかもしれないんだ」

 天音はため息を吐きながら、李空に左手を――その薬指に光る白銀を見せつけた。

「お兄のことだから、ワタシたちが指輪してることも気付いてないでしょ」

「……いや、それはないな。彼の目が、僕たちの左手に向いていたのは確かだ」

「え、ウソでしょ? 気付いてて、何も言わなかったの?」

「恐らくね。李空は薄々分かってはいたが、こうして説明されるために敢えて指摘しなかったんだろう」

「………………キモ」

 底冷えするほどの声で、天音は呟く。乃愛もそれに首肯を返した。

「そんなことだから、天音もかぐ耶も奪われるんだ。そう、こんな風に……♡」

 乃愛は画面を見るよう、指で示す。

 四つん這いになった天音の後ろから、彼女のパンツを顔に被った男が、腰を勢いよく打ち付ける姿が余すところなく写されていた。

『おぐぅっ♡ おじさんのおちんちん、なっっっっっが♡ お゛っ、お゛っ、お゛っ♡ ほぉぉぉ゛っ♡ 深いとこ、抉られてるっ♡』

『奥もいいけど、天音はここを引っ掻かれるのがいいんだよねぇ』

『あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ♡ それらめっ♡ うらがわっ♡ コリコリつぶすのらめっ♡ あたまおかしくなるっ♡ イきっぱなしになるっ♡ あっヤバっ、イっぐぅぅぅぅぅぅぅっ♡』

『いいよぉ、しばらく降りてこれなくなっちゃおうねぇ』

『お゛お゛ぉぉぉぉぉぉっ!?♡ いまイってるからっ♡ 止めてっ♡ おちんちんとめてっ♡ きもちいいの、とまんにゃいっからっ♡』

 仰け反りながら絶頂する天音のことなどお構いなしに、男は腰をばちゅばちゅと彼女の尻肉に打ち付ける。

「これ、すっごくいいんだ♡ ずぅぅぅぅぅ…………っと、イった状態が続くの……♡ 敏感なところを全部擦り上げられて、子宮の入り口をグリグリってこねられて……♡ そんな事されたらね、この人が好き、赤ちゃん欲しい、もっと、もっと……って、それしか考えられなくなっちゃうの。お兄の粗チンとじゃ一生かかっても出来ない、獣みたいなセックス……♡ それをね、このおじさんは毎日だってしてくれるんだよ♡」

 全身で快楽を享受する天音の顔は、幸福感で埋め尽くされていた。

『ひぐぅぅぅぅぅっ♡ ねぇっ♡ おねがいっ♡ ワタシをっ、アナタのお嫁さんにしてっ♡ 好きなのっ♡ ワタシを幸せにしてくれるアナタが大好きなのっ♡ ねぇ゛っ♡ おねがいだからぁぁぁぁっ♡』

『なら、画面の向こうのお兄ちゃんにサヨナラしろッ! 今日からオレが、お前の夫でお兄ちゃんだッ!』

『わかりましたぁぁぁっ♡ ねっ、お兄っ、見てるっ♡ ワタシ、はっ♡ この人の、お嫁さんになるからっ♡ あ゛んっ♡ はぁぁぁっ♡ 今日からっ、この人がっ、ワタシのお兄ちゃんだからっ♡ バイバイ、お兄っ♡ 今までありがとねっ♡』

 一瞬の躊躇いもなく、天音は李空を切り捨てた。兄と妹という関係が、完全に破綻した瞬間だった。

「あーあ。お兄のことが大好きな子、また一人取られちゃった。……よかったね♡」

「寝取られマゾの李空には、最高のご褒美じゃないか」

「……俺は、マゾなんかじゃ…………」

「そう言いながら、手が止まってませんけどー? 折角なら、彼と一緒にイってみる? 格の違い、わかると思うよ」

 画面の中の男は、天音の膣内に射精するべく、腰の振りを早くする。

 ばちゅばちゅばちゅ!! と、肉を叩く音が高速で連続する。

『いい子だ。オレのモノだって証、刻み付けてやる』

『うんっ♡ ワタシは、お兄ちゃんのモノっ♡ アナタだけのものだからっ♡ おねがいっ、全部おまんこの中で出してっ♡ ワタシのお腹、お兄ちゃんのでいっぱいにしてぇぇぇっ♡』

『おぉぉぉ、出るぞ! 小悪魔妹マンコに出すッ!』

『あんっ、あんっ♡ ひぁぁぁぁぁっ♡ すごいのくるっ♡ イくっ♡ イくイくイくっ、イっ……あぁぁぁぁぁぁぁっ♡』

 最後に大きく、腰を打ち付け。

 男は天音の最奥で、精液を撃ち出した。それと同時に。



「イけ、雑魚……♡」



 天音の声に合わせて、李空もズボンの中で射精した。だがそれは、画面の中の男と比べて、あまりにも弱々しく情けない。オスの匂いすら、まともに漂ってこなかった。

 ズボンに小さな染みを作るのが関の山の李空に対し、男の射精は天音の子宮を埋め尽くし、なおも入りきらずに溢れ出てくる。

『お゛ぉぉぉぉぉっ♡ 子宮叩かれてるっ♡ 赤ちゃん作らせろって命令してるっ♡ こんなの絶対従っちゃうっ♡』

『うおおお、まだまだ出るぞ、全部受け止めろ天音っ♡』

『出し過ぎだよぉぉぉっ♡ お兄ちゃんカッコ良すぎっ♡ 射精まで強いぃぃぃぃっ♡』

 男の下腹部と、天音の尻が隙間なく密着したまま、数分が経った。

 音を立てながら引き抜かれたペニスは、精液と愛液で汚れに汚れきっていた。

『お兄ちゃん、出しすぎ……そんなに妹のおまんこが良かったんだ♡』

『ああ、具合が良すぎて搾り取られたよ』

『ぷふふ、ざーこざーこ♡ 妹の発情ほかほかおまんこに夢中のシスコン♡』

『天音にメロメロなオジサンは嫌いかい?』

『嫌いなわけないじゃん……♡ 愛してるよ、お兄ちゃん……ちゅっ♡』

 身をよじりながら男とキスをする天音の姿を、李空は呆然と見ているしかなかった。

「どうだった? 妹だった女の子が、妹じゃなくなる瞬間……まあ、聞くまでもないか」

 彼の姿を見て、乃愛は一度動画を止める。

「ふむ。李空のその様子だと、僕が彼の妻になるところを見てオナニーするのは、今日中には無理そうかな?」

「いいんじゃない、見せてあげれば。奇跡の復活、するかもよ」

「そうか? じゃあ、試しに……」

 また、再生される。場面が飛び、今度は男が立ったまま乃愛を抱きかかえ、口づけを交わしながらペニスを挿入している。

「駅弁という体位なんだよね、これは。僕はこの体位が好きだな、ずっと太志とキスできるし、彼が強いオスなんだってわかるから……」

 その言葉通り、乃愛と男は唇を離そうとしない。時折息を吸ったり、愛を囁いたりはするものの、ずっとキスしたままだ。

『ちゅぅぅぅぅっ♡ ぶちゅぅぅぅぅぅ♡ れろれろれろれろれろれろ♡』

『乃愛はキスが好きだねぇ。そんなにオジサンのキスにハマっちゃったのかい』

『そうだ、ちゅぅぅ……れるれるれるれる……ちゅく、ちゅく……♡ 君の、せいだ……れろれろれろ……♡』

『オジサンのせいじゃないよ。乃愛が変態なだけさ』

『そんなこと……んむぅぅぅっ♡ ちゅるるるる♡ あるっ、かもね……っ♡』

『じゃあ、責任取らなくていいのかな?』

『ぢゅぅぅぅぅ……♡ それは、嫌だ……♡ あむっ、れろれろれろ……僕をこんな風にした責任、取ってくれっ♡』

『じゃあ、乃愛も同じように、魔王様とお別れしようねぇ』

『ああ、わかった……♡』

 やはりこちらも、一切淀みなく男の要求を受け入れた。

『李空、見てるかい? あっ、あんっ♡ 僕は今日からっ、この人の隣で生きていくことにした♡ つまりは、結婚だ♡ ふぁぁぁんっ♡ 君に貰った白雪という苗字も、今日で捨てる♡ 僕は、これから未来永劫、片丘乃愛だ♡ もう、前世も魔王も関係ないっ♡ 僕は、太志のためだけに生きていくと誓うよっ♡』

 この瞬間、白雪乃愛という存在は、その本質から変性した。彼女が生きてきた理由すら、太志に全て奪われることとなった。

『よく頑張ったねぇ、ご褒美にいっぱい突いてあげるからね』

『お゛ぉぉぉぉぉぉぉっ♡ はげしっ、すぎるっ♡ ダメだっ、イぐっ♡ イぐぅぅぅぅぅぅぅっ♡』

 乃愛の身体が痙攣した。だがそれでも、男は抽送を緩めたりはしない。

「凄いんだよ、彼……♡ 僕を抱えたまま、あんな激しいピストンをずっと続けられるんだ……♡ そんなの、好きになるなって方が無理な話だろう……?♡」

『ま゛ってっ゛♡ も、おりてこれなっ♡ い゛っ♡ んちゅぅぅぅっ♡ いまきすりゃめっ♡ しゅきっ♡ とまらなくなるっ♡』

『うおっ、締め付けすごいねぇ。オジサン、また出そうだよぉ』

『あっ♡ うれしっ♡ たのむっ♡ だすときも、ちゅーしてくれっ♡ ひんっ♡ あぁっ♡ はぁっ、うえのくちも、したのくちもっ♡ きみでふさいでくれっ♡』

『欲張りなお嫁さんだ、いいぞ。きつきつマンコでオレの精液、全部受け止めろ!』

『んちゅるるるるっ♡ れろれろれろれろれろれろれろ♡ んんぐっ♡ んんっ、んーっ!♡ んんんんんんんんんんんっ♡ んぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡』

 男がペニスを最奥に叩き付け、白濁を解き放った。

 それと同時に、乃愛の背中から漆黒の翼が出現する。穢れ無き天使の象徴であったはずの白翼は、男の欲望と乃愛の意思によって、黒く変質したのだ。

 翼の出現に伴い、天使としての衣装も出現する。だがそれも、変質の影響で暗い色に染まっていた。

『乃愛、綺麗だぞ……うっ、まだ出るっ』

『うれしいっ♡ これがっ、君だけのモノになれた証っ♡ 片丘乃愛の、第一歩なんだっ♡ 好きっ♡ 大好きだよ、太志っ♡』

 愛の言葉を囁きながら、全身で喜びをかみしめる乃愛。男はそんな彼女を優しくベッドに降ろし、白濁にまみれたペニスを引き抜いた。

「どうだった、李空。君を守るために来た天使が、君以外の男に全てを捧げた姿は? ……おや、これは……」

「まさか、また射精したの? もう寝取られでしか射精できないんじゃない?」

「かもしれないね。でも、李空のような雑魚オスにとっては幸せな事だろう」

 暴発したことすらも認識できないまま虚ろな瞳でいる李空に、天音たちは畳み掛けるように告げる。

「じゃ、そういうことで。ワタシたちはこの家出るから。実際、今日は荷物を取りに来ただけ。お父さんとお母さんにはルームシェアを始めるって話してるけど……もし邪魔したら、どうなるか分かるよね」

「待て、天音――」

「何か勘違いしてない? いまのワタシは片丘天音。片丘太志の妻で妹……アナタは赤の他人」

「そうだよ李空、君に指図する権利はもうないんだ。もちろん、僕に対してもね」

 残酷な現実を突きつけられ、項垂れる李空。だがそんな姿を見ても、2人は同情一つ寄越しはしない。

「あ、そうだ。ワタシたち、彼と同じ店でバイトしてるんだ」

「カフェ・ステラと言ってね。僕たち以外にも、多くの女性が働いてる」

「もし興味があったら来てみなよ。あんな綺麗な人も可愛い子も、みーんなあのおじさんのお嫁さんなんだって、鬱勃起できるかもね」

「制服も可愛らしくて、何より夫好みなのがいいんだ。良かったら、お茶でも飲みに来ると良い。お客様として出迎えよう……それじゃあ李空、さようなら」

「じゃあね。好きだったよ――『元』お兄」

 引き留めることも出来ず、バタンと音を立ててドアが閉まる。2人との距離が、永遠に開いた。

 直後、来海からLIENのメッセージが送られてくる。そこには――

『太志のイケチン最高♡』

 という一文と、男の巨根を蕩けた顔で取り囲むチカ、カエデ、来海の姿があった。

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Final_Fiend 2024/01/17 16:15

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