NTRハーレム番外編 百里風実花が竿役おじさんのモノになる話
「天音ちゃんが相談って……どうしたんだろう」
夏も近付いてきた頃。瑞花学院で教師を務める百里風実花は、予てより親交のある谷風天音からの要望に応じて、休日にも拘らず仕事着で街を歩いていた。
「しかも、リッ君に聞かれたくないことって……」
天音も多感な年頃の女子である。兄の李空が相手と言えど話せないことはあるだろう。その上で、同性かつ年上の自分に相談があるとすれば、それは。
「恋愛相談、ってことかな……」
まともな進路相談であれば、学院でやれば済む話。それをせず、プライベートな場でしたい相談となると、風実花が思いつくのはそれくらいしかない。
だがそうであった場合、彼女には大きな問題があった。
(どうしよう……私だって経験ないよ……)
風実花には、今までそういった相手がいなかったこともあって、恋愛方面の相談はどうも不得手であった。
とはいえ、せっかく天音が頼ってくれたのだから、年上のお姉さんとしてその気持ちに応えたいという思いも彼女の中にはある。
故にこそ、こうしてわざわざ足を運んでいるのだが。
人通りの多い、休日の駅前広場。目的の人物は、すぐに見つかった。
「お待たせ。ごめんね天音ちゃん、こんな暑い中」
「いえいえ、全然大丈夫です! ワタシがお願いしたことですから。むしろこちらこそ、休みの日に呼び出しちゃって」
「それこそ全然構わないよ。リッ君も天音ちゃんも、遠慮なくお姉さんを頼ってくれていいから」
列挙された名前に、天音は一瞬顔を顰めた。
「……どうしたの、天音ちゃん?」
「ああいえ、別に何でもないです。それじゃあ行きましょう」
「え? うん、行くってどこに?」
「かぐ耶さんの家です。かぐ耶さんだけじゃなくて、来海先輩たちもいます」
「星河さんの? へぇ……」
女子生徒の家に集まって、男子に聞かせられない相談をする。これはいよいよ恋バナの可能性が飛躍的に高まってきたと勘づき、風実花は密かに戦々恐々としていた。
そんな彼女の内心など知らない天音は、駅前のタワーマンションへ向けて歩き出す。
淫らに乱れた性の坩堝と化した一室、抜け出せない極楽へと、風実花を誘うために。
「……お、お邪魔します」
「ようこそ、百里先生。今日はご足労いただき、ありがとうございます」
星河かぐ耶の部屋は、マンションの最上階。玄関に入った瞬間に、自身が住むワンルームと違う開放感に風実花は愕然とする。教え子の方が高級な家に住んでいる事実に打ちのめされそうになりながら、彼女はリビングへと進み、その圧倒的な広さにまた驚愕した。
しかしながらその驚きは、謎の違和感によってかき消される。天音がいると言っていた小雲雀来海の姿が見えない、というだけではない。
隣の部屋から、何やら奇妙な声が聞こえてくるのだ。
「……? この声、どこかで……」
「気になりますか? でしたら、早速本題に入りましょうか。天音、準備はいい?」
「大丈夫ですよ。それじゃ行きましょう、風実花さん」
こちらへ、と促すかぐ耶と天音に従い、声のする方へと風実花は足を向けてしまう。
部屋の扉が開いた瞬間、音量は一気に拡大した。
「あっ♡ そこいいっ♡ 太っちょ、舐めるの上手すぎっ♡ お゛っ、またイきそうっ♡」
「じゅぞぞぞ、ぢゅぅぅぅぅぅ……♡ ヤバ♡ ウチ、オッサンのケツ穴舐めて幸せになってる……♡」
「ちゅぅぅぅぅ、れろれろれろれろ……♡ 乳首もおちんちんも硬くなってる♡ ダーリン、気持ちいい?♡」
目の前の光景に驚愕するのは何度目か。しかしながら、この衝撃は風実花にとって最大であった。
キングサイズのベッドの上。でんぐり返しの姿勢で三人の美少女に囲まれる、全身ムダ毛だらけのデブ男。
それに群がる少女に、風実花は当然見覚えがあった。
男の顔に騎乗し、秘部を舐めしゃぶられ嬌声を上げているのは木下カエデ。
男の尻穴を下品な音と共に吸い上げ、恍惚の表情を浮かべているのは白石チカ。
男の乳首に舌を這わせながら、長大で極太な陰茎を手で扱いているのは小雲雀来海。
いずれも、風実花が担任を受け持つ教え子たちであった。
「ちょっ、ええ……何これ!? 天音ちゃん、星河さんっ、一体どういう事!?」
想定外の事態を目の当たりにして、パニックを起こした風実花。それとは対照的に、天音もかぐ耶も意味ありげな笑みを浮かべるだけ。
「じゃあ、そろそろ種明かしをしましょうか。相談っていうのは……」
天音は一度、ベッドの上の中年男に愛おしげな視線を向けて、それから風実花に向き直り、こう言った。
「ワタシたち全員、あのおじさんのお嫁さんになりたいんですけど……風実花さんも一緒にどうかなって♡」
「は……え、お嫁さん? それって、その……ええ?」
風実花には理解が追い付かない。普段教師として、年上の女性として見せていた余裕のある態度はどこにもなかった。
「妾たちは皆、あの男性に恋をしてしまったんです。今はいませんが、乃愛とオリエも。それで、取り合うのではなく共有……つまり、ハーレムを作ることにしました」
「見えますよね? あのおじさんのすっっっっっごく大きなおちんちん♡ あれでお腹の奥まで愛されたら、もうお兄とか他の男の人とか、全部どうでも良くなっちゃったんですよ♡」
「妾たちはこの幸せを、他の女性にも共有したい。勿論、彼の好みが最優先ですが……」
「風実花さんはおに……おじさんも気に入ってるみたいなので。だから、ハーレムに入ってくれないかな~って相談です♡」
唖然とするほかない。現代の倫理に照らし合わせて、おかしい部分がいくつもあるからだ。現役の学生に手を出す中年男、それを囲うハーレム。何一つとして肯定できる要素はない。
小さい頃から面倒を見てきた天音や、自身が受け持つ大切な教え子たちが道を踏み外そうとしている。
頼れるお姉さんとして、担任の教師として、彼女たちを救わなければならない。そういう思いは、風実花の中に確かにある。
だが同時に、彼女の中のメスの部分が、あの逞しい剛直を求めているのもまた事実だった。
現に視線は男のペニスに釘付けで、頬は紅潮し呼吸も荒くなっている。
「ワタシたちは、望んであのおじさんとエッチなことしてるんです♡ 風実花さんも、素直になっちゃっていいんですよ♡」
「他の男性に興味があるかなんて関係ありません♡ 彼のを一度受け入れたら、彼しか目に入らなくなります♡ 妾たちも先生も、彼の前では一匹のメスでしかないんです♡」
「ね♡」
「先生♡」
二人の囁きは、悪魔の誘惑か、それとも天使の福音か。
いずれにせよ、彼女が下した結論は一つ。
(合意の上ならいい……よね♡ 彼氏とか好きな人とかいないし♡ こういう経験もあった方が今後のためになるはずだもん♡)
身体が疼く。本能が、強いオスを求めている。
初めて見る男の象徴は、彼女の理性を取っ払うのに十分すぎた。
「分かりました。あの男の人が本当にみんなにとって相応しいのか、みんなを悪の道に引きずり込む人じゃないか……先生がきちんと確かめます♡」
帰還不能点は、風実花自身が飛び越えた。
彼女の運命――ひいてはその後の人生の行く末すらも、この瞬間に決した。
「うわ、すご……間近で見ると、こんなに大きいんだ……♡」
一糸纏わぬ姿で男の膝に座った風実花は、太腿の隙間に屹立するペニスを見て目を剥いていた。
男女交際の経験もなければ、当然性交渉の経験もない彼女にとって、これが初めての『男』。
それがこの規格外の剛直だというのは、彼女にとって幸か不幸か。
「男の人の……お、お、おちんちん……って、みんなこんなに大きいの?」
「そんな訳ないじゃん♡ 太っちょが特別デカいんだよー♡」
「ミッカちゃん、もしかして男知らない感じ?♡ ま、ウチもこのオッサン以外知らんけど♡」
「あーあ、初めて知るのがダーリンのイケオスおちんちんとか、先生可哀想♡」
ギャル三人組の言葉に、風実花は慌てふためきながら反駁する。
「しょうがないでしょ、そういうのとは無縁だったんだからっ♡ ……って言うか、何で三人が見てるの!?」
その問いに答えようと、男はついに口を開いた。
「折角なら、君の教え子たちに見てもらおうと思ってねぇ」
「絶対ダメですっ! どんな顔して教室に行けばいいんですか!」
「それ言ったら、私ら全員も同じだし」
「そーそー、気にしなくていいっしょ」
「私が気にするんです!」
教師として、大人としてのプライドが彼女を未だに邪魔する。だが、小汚い中年男と裸で触れ合っている時点でそんなものに意味があるはずもない。
男はそれをこそぎ落とすべく、風実花の控えめな胸に背後から手を伸ばした。
「んっ♡ あっ♡ 手つきがっ、いやらしいっ♡」
掌で覆えるサイズの乳房は、されど確かな張りと柔らかさを両立しており、男の手に良く馴染んだ。
弄ぶように、ほぐすように。ふにゅふにゅと形が歪む度に、甘い快感が風実花の芯に届く。
「ふっ♡ うぅっ♡ あんっ♡ あっ♡」
次第に興奮は胸の先端にも伝播していく。男の手の中で、硬いものがつんと存在を主張していた。
「おほっ、可愛い乳首さんだ」
「ひぅぅぅぅぅっ♡」
言うと同時に、男は彼女の乳首を抓る。途端、これまでにないほどの快感と多幸感が風実花を襲った。
「ミッカちゃん、敏感ー♡」
「アンタが言えたことじゃないでしょ♡」
「チカも同じじゃん♡ アタシとカエデの前で乳首責めだけで仰け反りアクメキメてさ♡」
「え? 仰け反り……アクメ?」
「何それ? 聞いたことないんだけど」
「~~~~~~~ッ♡」
何やら自爆している爆乳ギャルが一名いるが、当の風実花はと言えば、教え子たちの淫靡な生活を知って内心複雑であった。
(そっか……みんなの方が経験豊富なんだなぁ。私の方が大人なのに……)
「ふぅっ♡ くっ♡ んうぅ♡」
先程の強烈な刺激と比べて、あまりにも優しすぎる愛撫。緩急をつけた責めに、風実花の腰は独りでにヘコヘコと揺れ始める。
すぐ後ろで気持ち悪い笑みを浮かべている中年男のペニスを求めて、媚びるように。
「ぐふふ、君は強いのが好みかなぁ?」
男の手つきが変わる。乳首をカリカリと高速で引っ掻くように指で弾かれ、風実花は再び大きな嬌声を上げた。
「あぁぁぁっ♡ あぅぅぅっ♡ んんんんっ♡ それっ、気持ちいいですっ♡」
「しっかり引っ掻いたところで……はい、ぎゅー……」
「ひあぁぁぁぁっ♡ あっ、あっ、あぁぁぁっ♡」
いとも容易く甘い絶頂に追いやられる風実花。担任教師のあられもない姿に、教え子たちも興奮を隠せない。
「わ、イってる……ミッカちゃん、超エロいね♡」
「めっちゃ気持ちよさそうじゃん……いいな、ウチも早く乳首イジメて欲しい……♡」
「チカも?♡ 私もなんだよねー♡ ねえねえ太っちょ、ミッカちゃんの次は私ね!♡」
「は? 絶対譲らん♡ 次は絶対ウチ♡」
「ちょいちょい、先生が終わったら次はアタシの番だから!♡ チカもカエデも横入りしないで♡」
「まあまあ、まずはこの子をお嫁さんにしてからだよぉ。どれ、下の口は……おお、いい具合に濡れてるねぇ、ぐふふ」
男は相変わらず薄気味悪い笑い声をあげながら、風実花の秘所に手を伸ばした。ぐちゅりという水音は、どう取り繕おうとも誤魔化しきれないほどに彼女が発情している証であった。
「ひゃっ♡ なにこれ、ビリビリって……♡」
「君はどこもかしこも敏感だねぇ、可愛いなぁ。感じてる顔も見せてよぉ」
「へっ……んっ、んむぅぅ♡」
顎を掴まれ、男の方へ顔を向けさせられる風実花。そのまま唇が重なり、彼女のファーストキスは中年のエロオヤジに奪われた。
「んちゅっ♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♡ ちゅぅぅ♡ ちゅぅぅぅぅ♡」
(キス、初めてなのに……♡ でも、何でだろう? 全然イヤじゃない……♡ もっと、欲しい……♡)
心の声に従って、風実花の方からも男を求める。彼の唇が離れれば、彼女の方から追いすがって唇を重ねる。
「ちゅぅぅぅ、ちゅっちゅっ♡ ちゅむ、ちゅむぅぅ♡ ちゅ……んんんっ♡」
男はキスをしながら、風実花の秘裂を指でなぞる。唇の隙間から漏れるくぐもった嬌声が、男の欲情を更に加速させた。
「んむっ、ぢゅるるっ♡ れるれるっ、んむぅぅぅぅ♡」
どちらからともなく舌を絡め合い、熱情をぶつけ合う。それでも足りないとばかりに、風実花は男のペニスの先端に手を伸ばした。
「むほっ、それはッ」
「ちゅ、ぷは……♡ すご、ビクって跳ねた……♡」
「そこ、敏感なところだね♡ 太っちょの弱点だぞー♡」
「優しく撫でたり、カリカリって弄ってあげるといいよ♡」
「先っぽの穴の所は特にお勧めですよ♡」
性交渉については先輩となる三人のアドバイスに従って、風実花は亀頭に愛撫をし返していく。男も負けじと彼女の陰核を探り当て、皮を剥いて敏感な部分を露出させて摘まんだ。
「んむぅぅぅぅぅっ!?♡ んんんっ、んぅぅぅぅぅぅぅ♡」
口内を男の舌に蹂躙されながらクリトリスを責められて、風実花は先刻の高揚感が蘇ってくるのを確かに認識していた。
だが、そこで止まらないのがこの男。風実花は最早顎を支えずともキスをせがんでくるようになったので、もう片方の手はフリーになっている。
となれば、その分攻めの手数が増えるわけで。
「ナカは……おお、キツキツだねぇ。やっぱり初物なんだぁ、興奮するなぁ」
「んぷっ♡ んんっ、初物とかっ、れろれろ♡ 言わないでっ、ちゅくちゅくっ、くださいっ♡」
「ひゅー♡ 太っちょもミッカちゃんも見せつけてくれるじゃん♡」
「もう誰が見ても恋人同士じゃね、これ♡」
「うんうん、カップル成立だね♡ おめでとー、二人とも♡」
三人の野次に、風実花は内心で納得がいっていた。
どうしてこの男を受け入れてしまうのか。
どうしてより深い快楽を求めてしまうのか。
一般常識で考えて、こんな中年男と身体を許すなどありえない。生理的に受け付けない見た目、脂肪だらけの全身、セクハラ全開の言動。どれを取っても教え子たちが、何より風実花が身も心も許すような相手ではないのに。
何故、何故。その答えは単純だった。
気付いてしまえば何てことはない。カエデたちの言っていることは正しいのだ。
(ああ……私、この人のおちんちんに、一目惚れしちゃったんだ……♡ このおちんちんが欲しすぎて、この人の全てが男らしく思えちゃってる……♡ そっか、みんなもそうなんだね……♡)
そう明確に認識すれば、それでおしまい。
目の前の男こそが、生涯を捧げるべき最良のオスである。風実花の本能が、そう認めてしまった。
彼女にとっての『男』は、この小汚い中年で固定されてしまった。かつての幼馴染の顔も名前ももう思い出せないし、わざわざ思い出そうとも考えない。それほどに、彼女の心はこの男を求めていた。
「ぢゅぅぅぅ、ぢゅるるるる……ぷはっ♡ あの、あのっ♡ おじ様の名前、教えていただけませんか♡ まだ、名前も聞いてないんです♡」
「そっか、そうだったねぇ。オジサンの名前は片丘太志だよぉ」
「太志さん……太志さん♡ 好きです♡ 大好きです♡ 一目惚れなんです♡ 私……百里風実花も、あなたの女にしてください♡」
「ぐふふ、勿論オーケーだよぉ。君みたいな美人さんが恋人になるなら大歓迎だ」
「……っ!♡ ありがとうございます、太志さんっ♡」
「呼び捨てで良いし、敬語も使わなくていいよぉ。なんてったって、恋人同士だからねぇ」
「なら……うんっ♡ これからよろしくね、太志♡」
「じゃあ、そのための準備をしようか」
太志の太い指が、彼女の膣内を掻き回す。男を知らぬはずの膣穴はしとどに濡れそぼり、襞が指にねっとりと絡みついて伴侶の愛撫を歓迎する。
あっという間に敏感な部分を探り当てた太志は、そこをねちっこく押し潰す。
「あぁぁぁっ♡ そこっ、グリグリってされるとっ♡ なにこれっ、こんなの知らないっ♡ あ゛ぁぁっ♡ あんっ、やっ、あぁぁぁっ♡」
「Gスポ、キくだろう? 反応も良いし、これは今後が楽しみだねぇ」
「お゛ぉぉっ♡ これっ、ダメっ♡ あ゛ぁぁっ♡ 変なの来ちゃうっ♡」
「イくって言うんだよ、それは。ほら、風実花もイくって言ってみて」
「あ゛っ♡ イくっ♡ イぐイぐイぐっ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡」
大きく背中を仰け反らせながら、風実花は深く絶頂した。
身体の芯まで震えるような多幸感を、彼女は全力で受け入れる。膣穴がきゅうきゅうと太志の指を締め付けて、強く逞しいペニスを……そこから放たれる優秀な遺伝子を強請る。
「おお、派手にイったねぇ」
「はぁ、はぁ、はぁ……♡ まだ、本番じゃないのに……♡ どうしよう、太志のこと、どんどん好きになっちゃう……♡」
気付けばガヤをやっていたはずのギャル三人が何も言わなくなっていた。目の前の情事をアテにしながら、自身の秘部を指で慰め荒い息を吐いている。
「ぐひひ、本番はもっと凄いぞぉ」
「えー……怖いなー♡」
「大丈夫大丈夫、慣れるまでしっかり馴染ませてあげるよぉ」
太志は背面座位のまま、ペニスを突き入れようとするのだが、風実花がそれを制止する。
「んん? どうかした?」
「……あの、ね♡ 初めては、顔を見ながらが良いな……♡」
遅れてやってきた青春を謳歌するかの如く、風実花は初心な恋人のようにデブ男におねだりをした。
当然、それを汲まない太志ではなく。
「じゃあ……とびっきり凄いヤツにしようか♡」
太志は彼女の身体を抱き上げると、ベッドに仰向けで寝かしつけた。更にその上に覆い被さって、種付けプレスの構えを取る。
「あ……これ、いい……♡ 太志との距離、凄く近くて……体温も感じる♡」
「むほほっ。風実花の綺麗な顔をすぐ近くで拝めるなんて、これは眼福だなぁ」
「もう、ありがと♡ 太志の顔も格好いいよ♡ 大好き♡」
どこにでもいる冴えない顔つきの太志を、格好いいと褒めちぎる風実花。それほどまでに、彼女の心酔は度を超していた。
「さあ、それじゃ行くぞぉ。風実花の濡れ濡れマンコ……いただき、ますッ」
「ほお゛っ♡ お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ♡」
太志のペニスが、未踏の膣穴をずぶずぶと掻き分けていく。破瓜の感触を確かに覚えながら、最奥まで剛直を捻じ込んだ。
秘裂と肉棒の隙間から、純潔の証となる血が流れていく。
「ふーっ、ふーっ♡ これが、太志のおちんちん……♡ お腹の奥、潰れちゃう……っ♡」
「最初は痛いだろう? 慣れるまでこうしていようねぇ」
「ふふ♡ 優しいんだね、太志は♡ ますます好きになっちゃう♡ んー、ちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡」
「オジサンも好きだよぉ、風実花ぁ」
啄むような口付けを交わし、互いの愛を確かめ合う二人。来海たちの羨望に満ち溢れた視線を意にも介さず、二人きりの世界に浸っている。
太志は腰を軽く揺すって、ペニスの形を覚え込ませるように甘く動かす。愛を囁き合うキスとの相乗効果で、次第に多幸感が痛みを押しのけていく。
「あっ♡ 一番奥、コンコンって当たってる♡ これいいっ♡ 幸せっ♡ 大好きな人で満たされてるっ♡ 太志のだからだよねっ♡ あぁっ、お腹の奥、キュンキュンするっ♡ 太志の子供孕みたがってるっ♡」
「ふふ、本当にどこも敏感だねぇ風実花は。これは開発し甲斐があるぞぉ」
「んんっ♡ いいよ、アナタ好みにしてっ♡ あぁぁっ♡」
「おお、ならそろそろ動かすぞぉ」
「……っ♡」
風実花は両腕で太志の巨体を抱き締めた。ひしと力を込めながら男の目を見つめて彼女は言う。
「私は、もう大丈夫だから……♡ 私の中、思いっきり突いてっ♡ 私のおまんこ、太志の形に変えちゃって♡」
「ぐふふ、ふふふ……いいおねだりだぁ。なら、全力で応えないとなッ!!」
男の全力ピストンが始まり、肉と肉がぶつかる音が寝室に響き渡る。
「あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡ あ゛っ、あ゛っ♡ すごいっ♡ 太志、すごいっ♡」
「ふぅぅぅっ! 風実花のマンコ、締まり良すぎだぞッ! ヒダヒダも纏わりついてきて……ッ!」
「お゛っ!?♡ そこダメっ♡ 知らないっ♡ おかしくなりゅっ♡」
「数の子天井め、これでもくらえッ」
自分自身も知らなかった性感帯を高く張った亀頭のカサで抉られ、獣のように喘ぐ風実花。今の彼女を見て、普段は教師をやっているとはだれも思えない。理性をかなぐり捨てて、本能のままに喘ぐ彼女の姿は、しかしそれこそがあるべき姿であるかのように、美しかった。
「んんんんんっ♡ すきっ♡ 太志っ、だいすきっ♡ すきすきすきっ♡ ねえ、ちゅーもっ♡ ちゅーもしてっ♡ ……ぁぁぁぁあむっ、ちゅぅぅぅぅぅ♡ ぢゅるるるる、れりゅれりゅれりゅれりゅ♡ しゅきっ、しゅきしゅきっ♡」
「いいぞ、その調子でしっかり締めろッ」
「うん、うんっ♡ だからっ、もっとっ♡ もっとっ♡ あ゛ぁぁぁぁぁぁっ、それ好きっ♡」
亀頭の先端で、子宮口の周りをグリグリと圧迫する。未開発のポルチオを責め立てられているのに、風実花の身体は過敏に反応していた。
「しゅきっ、しゅきしゅきしゅきっ♡ 大好きだよ太志っ♡ 好きすぎてイっちゃうっ♡ これ、絶対ハマっちゃうぅぅぅっ♡」
「いいぞ、好きなだけドハマりしろッ!」
「お゛っ、お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♡ イっぐ、イぐイぐイぐイぐ、イっぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」
これまでで一番深く長い絶頂。あまりの快感と多幸感に、脊髄から脳にスパークが走ったかのようにも感じてしまうほどであった。
「まだまだこんなもんじゃないぞ、そらッ!」
「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ いまイっでるっ♡ イっでるがらっ♡」
絶頂の最中であっても、太志はピストンを止めない。お構いなしの身勝手な腰振りで快感を貪る。
そんな動きすら風実花の膣は快感に変換してしまう。このペニスこそが生涯の伴侶であると認め、膣穴全体で奉仕して子種を気持ち良く吐き出してもらおうとする。
「くおぉぉっ、マンコ全体が絡みついてくるッ」
「ひぐぅぅぅぅっ♡ すきっ♡ 太志っ、だいすきっ♡ 結婚っ、結婚してっ♡ なりたいっ♡ 太志の、お嫁さんっ♡」
「最初からそのつもりだッ! 嫁になれッ! 一生オレの傍に居ろッ! 愛してるぞ風実花ッ!」
「~~~~~~っ、嬉しいっ♡ いるっ、太志とずっといっしょっ♡ 絶対離れないっ♡ 愛してるっ♡ ちゅー、もっとしてっ♡」
今日何度目かも分からない口付け。しかし、幸福度はそれまでと比にならない。生涯を誓い合い、心と身体の両方で最奥まで繋がる喜びを彼女は全身全霊で享受する。
相手が毛むくじゃらのデブオヤジであることなど、彼女にとっては問題ではない。そんな外見すらも風実花にとっては愛おしかった。
「ぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡ れろれろれろれろれろ、ぢゅるるるるるるるる♡」
「くぅぅ、もう出るッ! 子宮パンパンにしてやるぞ風実花ッ!」
「出してっ♡ 私の奥にっ♡ 太志の子供産みたいっ♡ 大好きな旦那様の子供っ♡ 私もっ、またイぐっ♡ あっあっ、あ゛ぁぁぁぁぁっ♡」
「くっ、うおぉぉぉぉっ! イくっ、全部受け止めろッ!」
「お゛っ、お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ、ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡」
太志の腰が止まる。子宮口に亀頭を密着させ、白の濁流を風実花の子宮に流し込む。
すぐさま彼女の胎が満たされた。それでも精液は太志のペニスから溢れ、卵子を目掛けて行進を続ける。
収まり切らない精液が、繋がったままの性器の隙間から漏れ出ていく。ペニスが脈動する度にぐちゃぐちゃといやらしい音が鳴る。
風実花もただ受け止めるだけではない。最後までディープキスで射精をサポートし、気持ち良く精液を出し切ってもらおうと精一杯奉仕する。
「ちゅぅぅぅ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡ しゅき、太志、しゅき……♡ じゅる、ちゅぅぅぅぅ♡ れろれろ、れるれる……♡」
そのまま数分間、二人は上下の口で繋がったままでいた。出し切ると同時に、二人の唇も離れていく。
涎が糸を引く光景を、二人はしばし無言で見つめた。
「あぁ、お腹の中、熱いので満たされてる……♡ これが、女の喜び……♡」
「気持ち良かったかい、風実花?」
「うんっ♡ すっっっっっっっっ…………ごく気持ち良かったよ♡ それに……セックスしてる時の太志、とっても格好良かった♡」
「ぐひひ、それは何より。これから何度でも味わわせてあげるからねぇ」
「……っ♡ 約束だよっ♡」
「うんうん、夫婦の約束は絶対だ」
夫婦という言葉に、風実花は胸をときめかせてしまう。ナシ寄りのナシな外見の男と夫婦になったというのに、彼女はどこまでも幸せそうだった。
「じゃあ、改めて挨拶させて♡ 私、百里風実花は今日から片丘太志さんの妻の片丘風実花になります♡ 不束者ですが、末永くよろしくお願いします、旦那様♡」
「こちらこそだよぉ、幸せな人生にしようねぇ、風実花」
ちゅっ、と誓いのキスを一つ。
この瞬間、瑞花学院の教師である百里風実花は、冴えないデブのエロオヤジの妻の一人になった。
「はーい、みんな席に着いて。ホームルームを始めます」
いつものように教室にやってくる風実花。だが、今日の彼女にはこれまでと違う点が一つある。
気付く者はすぐに気付いた。
「先生、その指輪は……?」
「ああ、これ? そっか、まだみんなには報告してなかったね」
風実花は左手の薬指に輝く指輪を、しっかりと見せつけながら。
ほんの一瞬だけ、クラスの一角――年下の幼馴染である谷風李空の方へ視線を向けて。
「実は……先生、結婚しました♡」