かきこき太郎 2024/08/30 22:05

売り上げバトルに敗北したホスト キャバ嬢への転身

「はいっ!お化粧終わり!とっても可愛く仕上げてあげたよ!ほら、ちゃんと鏡を見てってば!」
煌びやかな卓が並ぶ店の裏側…バックヤードにて俺、麒麟寺サランはドレスを身に纏った女性たちに囲まれていた。
投げかけられる「可愛い」という言葉。仕事柄、その単語はまず耳にしない。だが、今の自分はお世辞にもカッコいいという言葉が似合わないぐらいに周りにいる女性達と同じような装いをしていたのであった。
真っ白なミニ丈のセクシーなドレス。シルク素材となったミニ丈ドレスはオフショルダー状になっており胸元には沢山のフリルがあしらわれていて可愛さを強調させるのだが、胸の谷間に位置する中心地点は白の帯にて網目の上となっておりクロスデザインとなった胸元は形を強調させるようなものとなっている。腰の部分はスッキリとしており女性らしい細身のくびれを矯正させるかのようなシルエットとなっており、銀色のベルトのような金具がついているウエストマークが使用されており腰回りをキュッと締めていた。腰から下の部分…スカートに至っては膝よりも上の位置までの長さとなっており、真っ白な生足が着用しているドレスとラメ入りの生地にキラキラと光るビーズがついた純白の高さにして15cmもあるアンクルストラップの形となったピンヒール系のサンダルを履けば自身が1ヶ月間、働くことになった姉妹店のキャバクラにピッタリと言えるだろう。バックヤードから見える店内の様子は大変繁盛しており今からこの姿で行くと思うと…自然と足が震えてくる。
「へぇ〜こういうウィッグにしたんだ。新人の子達に買いに行かせたんだけど…まぁ、可愛い系で売れるから別にいっか」
「さ、桜咲…ほ、本当にやらなきゃいけないのか…?俺は別に内勤でも……」
「ダメダメ〜!そっちから約束したんだからちゃんと守ってよ。ルールぐらいさ」
自身の同じようなデザインであり色違いの黒色のドレスを着用した女性。彼女こそ、俺がキャバクラなんぞに足を運んで恥ずかしくも女装させる魂胆を計画していた人物なのである。着替えを終えた彼女はおもむろに近づいていって俺の頭に乗せられた長い髪の毛を指先で掬っていく。
キャバ嬢といえば長く伸びた髪を派手な色合いに染めて尚且つ、セットを行いゴージャスな編み込みの髪型か清楚系のロングヘアーをイメージさせるだろう。しかし、俺がいま被せられている物というのはシンプルで尚且つ染められた長いツートンカラーのストレートヘアーをしたウィッグであった。その色合いを鏡で確認してみれば周りにいる女性陣達よりも目立ってしまい、恥ずかしさで顔が熱くなってしまう。全体的に薄金色といった色合いの髪の毛でホワイトミルクベージュが強い部分とうっすらと桃色が混ざった髪の2色で分けられていた。
(こんなのどこからどう見てもコスプレ用のウィッグってバレるだろう……)
キャバクラという水商売の世界ではなかなか見ないような色合いをしている。そんな髪色をしているのは、キャストの方じゃなくて俺がいたホストクラブに足を運ぶ似合っていない女の客の方が多いことだろう。どこからどう見ても分かりやすい髪色のウィッグを被る。前髪に関しては眉毛とその下にある顔に塗られたメイクが分かりやすいように整えられたパッツンヘアーとなっていた。
「それにしてもサランくんって本当に化粧のノリがいいよね。普段から塗っているんだっけ?」
「…ぁぁ、一応…」
その後に今塗っているような女性用の化粧じゃないけど…と言うのはやめた。
既に自身の顔面に塗られた色合いの良い女性用のコスメ。まさか自分でもここまで似合うとは思ってもいなくて白いキャバドレスに似合うようなシンプルで尚且つ愛らしさを感じさせるメイクは、きめ細やかでデキモノなどは一切見えないほどに塗られたファンデーションとコンシーラーに薄ピンク色のチークとリップグロスが塗られている。目元はロングマスカラに加えて付けまつ毛も付けてあって綺麗に瞼の上にアイラインで線を引かれ、目の周りには涙袋がたっぷりと付いておりラメの入ったアイシャドウが塗られていたのだ。
「それじゃあ、今日は私の卓について一生懸命にいる上げに貢献してね?期待しているよ〜サランちゃん」
「っ…は、はいっ……」
「あっ!アリスさん、ちょっと待ってください!サランちゃんに忘れ物…ちゃんと入れてあげないと〜」
俺を立たせようとした桜咲を止める一声。後ろを振り向けば彼女のことを慕うキャバ嬢が小さめの紙袋をそのまま手渡していった。
「なになに〜プレゼント?あけちゃお〜……やばっ!もしかしてこれを挿れるってこと?サランちゃんに?」
挿れる…?一体何のことだろうか…
ひとしきり頭の中で考えを巡らせていくが、どうにもこれだと言う答えは導き出せない。だが、考えている隙をついたのだろう。そうこうしているうちに俺がキャバ嬢らに拘束されていって、自身の背部…お尻をプレゼントを受け取った桜咲に向けた体勢にさせられる。
「な、何をするんだよっ…いっ!?」
「うわぁ〜お尻、超きついんだけど〜!でも、弄ってるわけじゃないし当たり前か」
「肌に優しいローションを塗っているだけだから安心して?ふふっ…でも、ここまでお尻の中をグニグニさせられたら…あとは何が起きるか、この街で働いているんだし、分かっているよね?」

本来、排出のために使用される自身の尻穴はゆっくりと挿入されてくる異物に驚きを隠せない様子を浮かべる。キュッと一瞬で締まっていった尻穴の筋肉は何とかそれを吐き出そうとするが、ローションと人の手によって無慈悲にも奥の方まで突っ込まれていきどう足掻いても自力では出せないぐらい、奥までズッポリとバイブが挿れられていったのだった

「あっ!ぁぁっ……ンンンっ♡」
「あっははは!すごくいい反応〜!接客中に感じちゃだめだよ?男の子だってバレちゃうからさ」

(そ、そんなこと言っても…こ、こんなに刺激が強いなんて……)

職業柄、色々な人を見てきた自負はある。メンヘラ…薬中…パパ活でリスカ跡が残っているような人。まともな人間も彼が抱える客の中には存在するのだが、そう言った人と話していたとしてもやはり普通の人とは違った癖を持っており、今まさに俺がやられているようなことを平気でするSM嬢とも話したことがあった。

(まさか、俺がこんなことをさせられるだなんて…うっ、ぁぁっ♡)

「どう?気持ちいい?スイッチは私が持っているから好きなタイミングで感度をあげていくからね」

桜咲は、そう伝えながらピンク色の小さなリモコンのスイッチを自身の胸元にしまい込んでいく。大きな谷間が出来上がっているため、挟み込めばきっと落ちることはないのだろう。
鏡の前で前髪やドレスの不備がないかを確認していき、いよいよ盛り上がる店内へと桜咲に手を引かれるような形で連れて行かれる。
ホストクラブと似ている店舗設備。少し前に移転したことで雑居ビルの中はより卓が多く敷かれていて、各テーブルというのは80卓はある大きな室内へと様変わりしていた。その各テーブルに可愛らしい女性が来店した男性客の接客に励んでいた。白を基調としたテーブルに重厚感のある黒のソファーと、内装はホストクラブよりも明るいが間接照明の生暖かい光が店内を彩っている。

(内勤の人も接客をしているキャバ嬢からもすごく…見られているっ…///)

人生でこれほどまでに羞恥心を味わったことはあるだろうか。水商売を始めてもう5年ほど経つ中で俺は”桜咲アリスとの売り上げバトルに負けて”1ヶ月間、キャバ嬢として仕事をすることになったのであった。

・・・・・

眠らない街、新宿歌舞伎町。日中の時間帯はほとんどが営業時間外なため閑散として静かな雰囲気であるが、夜の9時ごろをまわれば一斉に騒がしくなっていく。そこに集まっていくものは皆、何かしら強い欲を持って足を運んでいるのだ。孤独な心を慰めてほしく水商売の店へと足を運んだり、性的な欲求に駆られて自身の性器を慰めるために身体を重ねようと思う者など。それぞれ抱く感情は様々という中でとある雑居ビルに置かれたキャバクラ店は賑わいを見せている。それもきっと、少し前に行われた姉妹店であるホストクラブとキャバクラにて行われた売り上げバトルによるものだろう。

競争が激しい歌舞伎町の店の中で、オーナーである人物が作り上げたキャバクラとホストクラブはかれこれ祝10年を迎えるほどにまで長続きしている店であり、俺も桜咲は姉妹店の中でも一番売り上げ勝負が激しい各々の1号店で売り上げ上位で働いていた。
互いに顔を合わせる事はほぼなくて売り上げトップの人のみが呼ばれる年末のグループの集まりぐらいでしか彼女らと顔を合わせる機会は少なかったのであった。
そんな互いの水商売がある日、オーナーの一言によって今まで以上に接点を持つことなったのである。

『ホストクラブとキャバクラの1号店同士で売り上げバトルをするのはどうだろう?』

それは月間の売り上げがゆっくりとであるが下に傾きかけていたことを危惧してのものなのだろう。オーナー自身も元はキャバ嬢として日々、激しい競争をしていた人物であり売り上げというものに関しては一際、シビアな視線を向けていたのである。

こうして始まった売り上げバトルであったが俺たちは互いに負けるつもりは毛頭なかった。なんせ互いに1号店で売り上げ上位であるし、何よりも俺の方は「女になんて負けるか」という男尊的な思考があったのだろう。だが、それはきっと桜咲も同じであるだろう

そこで俺はちょっとした…自分を焚き付けるためにある提案をしたのだった

「なぁ?俺たちだけで売り上げ勝負でもしないか?負けた方は勝った方の言うことを聞く。期間は最長でも1ヶ月とか」
「桜咲、先月もNo.1だったんだろう?俺ちょっと、燃えるものがあった方がやる気が出るからさ」

あくまで自身が良い結果を残すため。卑怯などと言われたとしても結果だけが求められる世界であるため、俺は話を続けていった。

「んっ?まぁいいけど…本当にやるの?でも、いっか!ふふっ…楽しみだな〜私が売上で買ったらサラン君にはキャバ嬢として1ヶ月ぐらい働いてもらお」
「俺、男だぞ?そんなニューハーフバーじゃないんだから」
「大丈夫だよ。サラン君って顔もすごく可愛い系だしメイクもよく似合うしさ。それと…身長も小さいし私のキャバドレスを貸してあげるね!」

なんで俺が負ける前提なんだ…その時ばかりは彼女の自信のありように呆れており当日を迎えたのである。

死力は尽くした。そう思えるほどに俺は告知のためにSNSを使ったり、何だったら指名してくれた客に対しても、その売り上げバトルの時にたくさん使って欲しいと懇願して接客をしていたのである。売り上げバトルは店全体で行われるため、他のホストもいつも以上にやる気を出して金をバンバンと落としていってその日、過去1番の売り上げを見せは叩き出したのであった。

だが、俺自身も店もすぐに意気消沈をしてしまうほどにその健闘は残念なことに実らない結果となったのであった。

店全体も個人でも…売上額の差が倍という絶望的な結果が店長のもとへ送られてくる。先ほどまで祝勝会でもするかの如く盛り上がりを見せていたのだが、ホストクラブの店内は実に静寂が走っていたのであった。

『ごめんね〜!勝たせてもらっちゃった♡約束通り…サランくんにはキャバ嬢として働いてもらうよ〜!』

バイブレーションが鳴ったスマホをスーツのポケットから取り出していき、桜咲からの通知に目を通す。今まで築いていた自信はその日、大きくぐらつきが見られたのであって数日後、新しい月となった初日に俺はキャバ嬢として入店することになったのであった

・・・・・

「それでね!まじで売り上げバトルの時は大変だったの〜!!」

桜咲の常連が座る卓について彼女達のグラスに氷を入れる。着替えにメイクも終わって俺はまるで新人キャバ嬢のようなことをさせられていた。

「そうだ!紹介するね!この子、とっても可愛いでしょ?名前はサラちゃんっていうんだ〜」
「…よ、よろしくお願いしま〜す!さ、サラです!」

不自然な感じにならないよう女性らしい仕草を見せる。すでに酔いも回っている男は少し声が低いね、というだけで再び桜咲との会話に入っていった。

(これだったら多分、やり過ごせるかもしれない。よし、今日は全く喋らない形で……あっ♡)

グラス内に氷を入れる手がピタリと止まり負わず口元に手を押さえてしまった。
お尻の穴に響く不快な感覚。グニュグニュと尻穴を犯していって尚且つうねりを見せるソレというのは先ほどバックヤードにて挿入させられたバイブによるものであった。

「あれれ?どうしたのサラちゃん。グラスのお酒、もう空っぽだし早くお酒を入れて欲しいな」
「はっ…はい……んっ♡ちょ、ちょっと…」

目を細めて桜崎を睨みつけていくが、彼女はニヤニヤとこちらの反応を見て笑みを浮かべていたのだ。

(さ、さっきよりも振動が強い…んっ、ちょっと!これって……///)

脈を打つかのようにアナルが責め立てられていく。不快感と認めたくない快楽に犯されながら何事もなかったかのような振る舞いをしていく。桜咲にはバレているかもしれないが、店内はBGMとシャンパンコールにて騒がしくなっているためアナルを○すバイブのモーター音は周りには聞こえない状態となっていた。
「ぁっ…ぁぁっ……♡ふぅっ……///」
「サラちゃん大丈夫かい?もしかしておじさんのオーラで感じちゃったのかな?」
「あっははは!その言い方、まじで古すぎますよ!でも…まぁ、今日は初めてだし場酔いでもしちゃったのかな?」

言いたいことをペラペラと…しかし、最初の時よりも強くなっているアナルバイブは俺の反論する意思を折っていった。すでにショーツはぐしょぐしょに濡れている状態、アナルにまとわりつくローションはぐちょぐちょと音を出しており、ショーツ前面部分の勃起した男性器からもじんわり、熱いものがシミとして浮かんでいたのであった。

(ぁぁっ!あっ♡も、もう、!むりっ…!!)

じんわりとお漏らしでもしたかのようにショーツを越してドレスはぐっしょりと濡れていった。太もも裏に伝わるひんやりとした感触、それは垂れたローションが太ももを伝って流れ落ちたものであり俺は何とか声を出さないように必死に唇を噛んでいって堪えていったのであった

「……サラちゃん、ちょっとバックヤードに行って洗い物やっててくれる?」

「へぇっ?あ、ぁぁ…はいっ……」

力の入らない足を何とか動かしていってバックヤードに向かう。お尻は気持ち悪いほどに濡れており、ヌルヌルとした感触が全体を覆っていた。
そんな日々はまだ30日も残っている。その現実は絶望感を与えるのに十分なものであり、売り上げによって豊胸なり女性ホルモンの摂取を進められるなど今までのホスト人生が終わっていくことになろうとは…今はまだ知る由もないのであった

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