五月雨時雨 2024/04/30 18:59

正義は悪に屈した肉体で仲間を堕とす

同僚の家に足を運び、今後の話し合いを行いつつ時折愚痴を吐く。ただそれだけのはずだった。
いつ状況が大きく動き自分達にも招集がかかるか分からない。そんな理由で酒を排しソフトドリンクを中心に楽しむ食事会を行っている以上、酔い潰れての就寝といった展開には至らないはずだった。
だが、招かれた捜査員の男はいつの間にか肥大化した眠気に飲み込まれ、意識を無自覚に手放してしまった。そうして深く眠り続けること数時間後、ようやく覚醒に達した捜査員を待ち受けていたのは衣服を一枚残らず剥かれた裸体に拘束を加えられた状況と、手も足も出せず言葉さえ発せなくなった自分を眺めて嬉しそうに微笑む本性を露わにした同僚の姿だった。

「ふふっ、やっと起きた。待ちくたびれたぜ」

長く分厚い黒革製のベルトの途中に、同じ黒革で作られた枷が接続されている。そんな器具を複数巻き付けられたベッドの上に仰向けで寝かされ両手首や足首、肘と膝に加えて腹部といった箇所に枷を装着された男を見下ろしながら、がに股に足を開いて立った同僚が己の尻穴を左右の指でほじくり回しつつ荒い呼吸交じりの言葉を寄せる。
自分が眠っている間中、ずっと自分で弄っていたのだろう。一目でそう理解出来るくらいに腸液で濡れた手を尻穴から離しながら、同僚が飢えた獣のような表情を浮かべつつ汗に濡れた裸体を逃れられぬよう男を固定したベッドの上に移動させていく。
その光景を目にしながら、捜査員である男は脱出を求めての足掻きを試みるよりも先に戦慄と絶望を募らせていた。裸体を×字に引き延ばす拘束を解こうとも、口に噛まされた黒い棒状の枷越しに助けを請う絶叫を上げようともせず、眼前に突き付けられた信じがたい情報に打ちひしがれていた。
何故なら、捜査員として調査を行う中で嫌というくらいに目にした証が、悪に淫猥な忠誠を誓い快楽という褒美の為ならばどんな命令にも悦んで従う隷属を当然の物として受け入れさせる薄桃色をした洗脳の刻印が、同僚の裸体の各所に刻まれていたからだ。

「お前を堕としたら、○○様からおチ○ポのご褒美が貰えるから、俺の身体でじっくりと堕としてやるな。○○様に調教して貰った俺の身体でいっぱいお前のチ○コをイかせて、馬鹿にして、○○様の素晴らしさをたっぷり教え込んでやるからな」
「ふっ、んぐうぅ……っ!」

自分に覆い被さり欲情に歪んだ焦り混じりに言葉を紡ぐ同僚から放たれる淫蕩な体臭に為す術無くあてられ、準備万端の解れきった尻穴に亀頭を添える形で勃起した男根を満足げに目を細め頬を緩ませた同僚の体内へと誘われながら、男は敵の総帥に二度と元には戻れぬ程の心酔を植え付けられただけでなく淫らな刻印の効果を自分や他の捜査員に悟られぬよう抑える技も身に付けた一匹の淫乱の腸壁が男根に注ぎ出した規格外の悦楽に目を剥きつつ、防音に優れた同僚の部屋に虚しく響くだけの助けての叫びを、下腹部に意識を集中させ早くも沸き起こり始めている射精の渇望に対する制止を、悪の総帥によって躾けられた本能と欲望のままに腰を上下に動かし出した同僚の前で、無駄に試みていくのだった。

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