五月雨時雨 2024/05/30 20:58

いつも通りの悶絶は躊躇い無く引きずり出される

守りたくても守れない箇所へと追いやられた尻穴を奥深くまで貫いた異物が、男の腸壁に絶え間無い振動を流し込んでいる。
捕らわれた日から加えられた淫らな躾によって雌の素質を暴かれ性器へと貶められた尻穴が、とめどない刺激に望まぬ悦楽を味わわされ続けている。
その屈辱的な責め苦から逃れたくても、男は逃れられない。甘い至福に屈して無様に勃起させられた男根を揺らめかせつつもがいても、男は尻穴に嵌まり込んだ異物をどうやっても追い出せはしない。
胸部と二の腕を短く結合し胴体の真後ろで交差させた手首をその位置に固定させている上半身の縄に腕の自由を奪われ、左右の足首とすね、そして太ももを一つに括る下半身の縄に足を縛められた男はもう、容赦無く尻穴を苛む甘い地獄にただただ翻弄させられるしか無い。
すでに一切の抵抗を不可能にさせられている裸体を四本の脚を床に金具で一体化させられた椅子へと追い打ちの縄で厳重に縛り付けられた惨めな男はもはや、視界を閉ざし口を塞ぐ黒色をした粘着テープの下で表情を悲痛に歪め淫らにくぐもった悲鳴を地下室中に響かせながら椅子の座面に取り付けられた男根型の淫具が生み出す快感に狂わされるだけの存在でしかないのだ。

「んぅぅーっ! んぐ、ぶむぅぅぅーっ!!」

どんなに意識を逸らしても、尻穴を淫蕩に痛め付ける偽の男根の攻撃には抗えない。監禁される立場に置かれる前には想像すらもしていなかった己の状態に改めて絶望を募らせつつ、男がまた絶頂に達する。
テープに閉ざされた口で鳴き叫び、嫌でも呼吸の度に己が吐き出した精液の淫臭を嗅がされることとなった鼻から間抜けな音をプスプスと奏でながら、色の薄まった精液を力無く迸らせた男が男根を萎えさせる暇はもちろんわずかな休息も許されぬまま、尻穴を震わせる紛い物の男根の力で新たな絶頂へと押し上げられていく。

「うっ、うびゅぅぅ! んもっ、もぼぉぉぉーっ!!」

これ以上、射精を迎えさせられたくない。壊れかけの理性から紡がれる切羽詰まった哀願が地下室を満たす。
しかし、男を捕獲し毎日淫獄を与えて愉しんでいる無慈悲な男はその願いを受け入れない。自分が地下室へと戻ってきたことを察する余力すらも無くなった男を眺めて残忍に微笑む支配者の男は、いつも通りに悶え苦しんでいる男から更なるいつも通りの悶絶を引き出す為に、上着の左ポケットに入れた残酷なリモコンを何の躊躇いも見せずに左手で操作した。

「んぎゅぅぅぅーっ!?」

途端、男が椅子に縫い付けられた裸体を痙攣させながら一際甲高い困惑色の絶叫を放つ。頭部を後ろに反らしながら、言葉にならない声で愉快に唸りつつ脈動する男根から精液を分泌させる。
その最高に見応えのある飽きの来ない痴態を満喫しつつ男の尻穴を満たした機械仕掛けの男根の駆動に変化をもたらすリモコンから左手を離した男は、振動だけでなく荒々しい首振りを開始した淫具が繰り広げる地獄の快楽に心と身体を掻き乱されている限界の男の右横に歩み寄り、汗ばんだ髪を掴む左手でようやく自分が帰ってきたことを把握して戦慄する男を至近距離で観察しながら、駄目押しの追撃の為に右手を透明な蜜と雄の白濁に塗れている無防備な男根に迫らせていくのだった。

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