五月雨時雨 2024/09/16 21:12

男は映し出された淫獄の前で無意味に鳴き喚く

「んぉっ! おほぉぉぉぉーっ!? まりゃイぎゅぅぅ! もぉやら! やなのに、イっぢゃぁぁぁぁぁーっ!!」

痛々しく見開いた目から大粒の涙を零し、引き結ぶこともままならなくなった口から絶叫を放ちながら、男がまた意に染まぬ快楽の頂点へと上り詰めさせられた。
拒絶の意思を無視して注がれる悦びから抜け出したい。終わりの見えない絶頂という牢獄から解放して欲しい。誇りを捨てた願いを喉が破れんばかりの咆哮として示しながら、わずかな休息も認められること無く次の頂点へと導かれ始めている男が悶え苦しむ自分を鑑賞している男達に救いをねだっている。
だが、残酷な男達はその思いを把握した上で嬉々として聞き流す。真下にある四角く黒い箱とほぼ変わらぬ大きさを有する頭部をめちゃくちゃに振り乱しなりふり構わずに責めの終了を請う男をこれ以上無く愉快な娯楽として扱いながら、非道な男達は文字通り手も足も出せなくなった滑稽な男がイき狂う様を悠然とした態度で満喫していく。
その敵達の態度に、男はただただ絶望することしか出来ない。自分の首から下を小さく収納し身動きを封じる異常な箱に肉体の大部分を閉じ込められた男は、その箱の内部に備えられた残酷な恥辱の機構に為す術無く過敏な急所達を嬲られながら、その加虐の光景を中継している巨大モニターの前で悲鳴を間抜けに上げ続けるしか無いのだ。

「ぢぐびっ、もぉりゃめぇぇっ!! けひゅあなじゅぼじゅぼもやら、やらぁっ! ひんこごしごしもやめでぇ! もぅイぎだぐないぃぃぃーっ!!」

真っ赤に充血した左右の乳首を、柔らかな毛を先端に携えた無数の筆が巧みに撫で回し快感を流し込んでいく。情けなく解れきりただの排泄器官から性器へと貶められた尻穴を、男根を模した太く長い淫具が荒々しく掘削し表面に有した醜悪なイボ達と合わせて腸壁全体に雌の至福を二度と消えぬよう念入りに刻み付けていく。
硬く勃起し脈動を繰り返している男根を包んだ柔らかい筒状の器具が、自身を宙に固定し前後に動かしている機構から送られる振動と協力して男根に断続的な悦楽を叩き込み、男に平静を取り戻す隙も与えない絶頂を強要していく。
箱の中で繰り広げられているそれらの淫蕩な地獄を自身の背後のモニターへと中継されながら、我を忘れて懇願を発している乱れきった表情とその反応を嘲笑うかのように駆動し続けている無慈悲な淫具達の対比を冷酷な敵達に愉しまれながら、首から下を箱詰めにされた男は上手く回らなくなり始めた舌を酷使して淫獄の終了を希求し、その希求の様子を敵達に愉悦を捧げる新たな変化として消費されていくのだった。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索