世界設定 ヒトと亜人の歴史
ヒトの隆盛と亜人保護の時代
多くの亜人種で女性が極端に生まれやすいのは、古の時代、長きに渡ってヒトが世界を支配していた名残だといわれている。
亜人というヒト以外の種を指す言葉が存在するのもその為で、この言葉にはヒトに次ぐ、第二のという意味がある。故に我らエルフは誇りを持ってエルフを自称し、亜人という言葉には通常、我らエルフを含まない。
しかし、本書において特別な注釈がない限り、亜人という単語にはエルフを含むものとする。これは本書を読み進めるうえでの便宜上のものであり他意はないことをご了承いただきたい。
さて、今より1万年以上の昔には、100億を超えるヒトが世界各地で生活していたというから驚きだ。現在の世界人口(※1)を考えると俄かには信じがたい数字である。
※1 現在の世界人口は1億に満たないと言われる
亜人人口の正確な記録は残っていないが100万にも満たない数字だったのだ。
その当時、決してヒトの驕りなどではなくヒトとそれ以外の存在、我らは正しく亜人だった。
世界を席巻したヒトは保護と称して多くの亜人種を管理下に置いたという。
ヒトの衰退
一時代を築いたヒトがなぜ今日に至るまでにその数を減少させたのか。
それはヒトの生殖に大きく関係している。
他の種との間に子を成すことのできる種はいくつか存在するが、代表的な種をあげると我らエルフや卑しきオーク、そしてヒトだ。
ヒトがそれらの種と大きく異なる点はヒトと亜人の間にヒトが生まれることは殆どない。正確に言えば亜人の特徴を強く継承する子が生まれるのだ。
検閲済み
当時のヒトは男性を中心とした社会を形成していた。ヒトとしての権利を持たない亜人は非常に都合のいい存在だった。
庇護を受ける代わりに性的な奉仕を強要されることも少なからずあったという。公式な記録には残らないがヒトと亜人との間で多くの個体が生まれたことがそれを証明している。
そうしてヒトの支配する時代を生き残った亜人は、代を重ねるたびに女性が生まれやすいく淫靡で見目麗しい形質を獲得していったという。
ヒトは自らの行いによってその数を減少させていくこととなった。
エルフィニア国立図書館蔵書
ヒトと亜人の歴史より
こーいう文章がゲーム中の図書館とかで読めるといいよねって思って書きました。
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