ほわいとばーど 2024/04/30 00:00

小説#27【第七章・それからのふたり】JKリフレ♪ハイスぺ高学歴女子のヒミ…



都内の駅から歩いて10分くらいの三階建てのアパート。



建物はちょっと古いけど、リノベされているから暮らしやすく、とても気に入っている部屋だ。



電車を降りた俺は、ちょっとした総菜を駅前商店街で買い物し、いそいそと帰宅していた。



夕方の街はとても賑やかで、今夜は天気もいいし、外食してもいいかなと思った。



いやいや、今日はまっすぐ帰って、家で食べるって約束したから…



アパートに戻り、エントランスを合鍵で開ける。



二階の部屋のドアの前で、呼び鈴二回。



二人で決めた合図。



鍵を開け、ドアが開く。



「おかえりなさい」



私服姿のカノン…朝倉カノンが、俺を迎えてくれた。



「うん、おかえりのキスね



ちゅ」



玄関で靴を脱ぐ俺と軽くキスをして、カノンは笑顔で中に招きいれてくれる。



「毎日...キスしてるのに



まだ恥ずかしい



早く入って」



靴を脱ぎ、部屋に上がる。



ダイニングキッチンを通り抜けてリビングのソファに座り込むと、カノンがマグカップを持って入ってきた。



「はい、お買い物ありがとうね」



家に帰ると、カノンが待っていてくれる生活。



大好きな彼女との生活。



時折、現実とは思えなくて、戸惑ってしまう。



彼女の煎れてくれた紅茶を飲んでいると、俺のそんな心を読んだのか、カノンが優しく言う。



「どうしたの?



落ち着かないけど…



あは



まだ慣れないのね



ここは…カノンが...一人で暮らしてた部屋じゃなくて



貴方と...一緒に暮らすお部屋でしょ?」



彼女は俺の隣に座って、肩をくっつけて座り直す。そしてそっと身を寄せてきた。俺もそんなカノンの肩に寄り添う。彼女の温もりを感じて心が安らいでいくのがわかる。



「そう……だね……」



朝倉カノンのアパートに、俺が引っ越してから一週間。俺は正式に彼女の恋人として、彼女の部屋で一緒に暮らしていた。



「一人ぼっちで食べてたご飯も



今では...毎日、貴方といっしょ



カノンは幸せです」



カノンは笑顔で言う。彼女の笑顔を見る度に幸せな気分になる。だから俺も笑顔を返した。



「うん……ありがとう」



俺は紅茶のカップをテーブルに置くと、カノンを抱き寄せた。

「これからどうしたい?



ご飯?



それともシャワー?



それとも...

ふふ

わたし?」

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